辺野古側の埋立工事がこの夏にも完了するが、防衛局は、大浦湾の埋立のための土砂を辺野古側の埋立地に積み上げる工事を発注している。これは設計変更申請の内容を先取りするものであり、デニー知事が設計変更申請を不承認としている現状では許されない。県も、防衛局に出した照会文書で、「重大な疑義がある」と指摘している。
(この問題については、6月15日、6月17日、6月19日、7月1日等の本ブログを参照されたい)
防衛省は、辺野古側の埋立は5月末現在で95%が完了したと発表した。本部町島ぐるみ会議のメンバーらが、本部塩川港や安和桟橋で連日、土砂搬送のダンプトラックや運搬船のカウント作業を続けている。その集計によれば、辺野古側の埋立は6月末現在で99.1%になっていることが判明した。必要土量319万㎥のうち316.1万㎥の埋立が完了し、残りは約2万9千㎥(ダンプトラック約8700台)程度にすぎない。
下のグラフでも分かるように、最近では、本部塩川港、安和桟橋から毎週約5千台~7千台のダンプトラックが辺野古埋立土砂を搬送している。このペースでいくと7月中旬には辺野古側の埋立は完了する。
本部塩川港や安和桟橋で監視行動を続けている仲間たちの報告では、最近、ダンプトラックの土砂積載量が減っているという。いつまでも土砂海上搬送を続けるためであろう。また防衛局は、「土量変化率」等の詭弁を持ちだしたり、今まで定期的に発表していた土砂投入量のデータを出さないまま8月以降も土砂搬送を続ける可能性も高い。
沖縄県の毅然とした対応を期待したい。
(Oさん作成)