辺野古への埋立土砂が海上搬送されている琉球セメント安和桟橋(以下、「新桟橋」)に隣接して、旧桟橋がある。この旧桟橋も、1974年に沖縄県知事から公共用財産使用許可を得て造成されたものだ。
新桟橋も旧桟橋も、セメント製造の資材搬送のために設置が認められたものだが、現在、防衛局・琉球セメントは、旧桟橋は専らセメント製造の資材搬送の運搬船を係留させ、新桟橋はほとんど辺野古への土砂運搬船に使用させている。これは「目的外使用」で公共用財産使用許可の許可条件に違反しているだけではなく、新桟橋の許可の際の「旧桟橋は新桟橋の運用が開始されるまで活用する」という確認にも違反している。新桟橋が運用を開始した以上、旧桟橋はただちに活用を停止し、撤去しなければならない(この問題については、11月21日のブログ参照)。
さらに大きな問題は、旧桟橋はすでに設置後、45年が経過し老朽化が著しいということだ。下の写真を見てほしい、コンクリート部分が朽ちて剥げ落ち、主桁等の鉄骨部分も真っ赤に錆び、欠けている個所が多い。
公共用財産管理規則は、「知事は、公共用財産に立ち入り、必要な検査をさせることができる」(第21条)として、「知事は、損壊その他の理由により、その利用が危険であると認められる場合は、公共用財産の利用を禁止し、又は制限することができる」と定められている(第5条)。
県は、一刻も早く旧桟橋に立入検査を行い、使用を中止させなければならない。これ以上、危険な旧桟橋を放置してはならない。
(写真は私の撮影分とN.Wさん提供)
この問題については、沖縄平和市民連絡会が県に要請書を提出しているが、オール沖縄会議としても来週、県への要請を行うことが決まった。