5月21日(木)、午前4時45分に那覇を出発。午前6時から辺野古で海上行動のミーティングを終えた後、汀間漁港に向かった。今日は、「平和丸1号」「平和丸3号」「勝丸」「美ら海」の4艇が出港、私はJ君と「勝丸」を担当した。昨日からの連日の早朝行動は、台風で撤去されていた海上ボーリング調査のためのスパッド台船が戻ってくるのを阻止するためだ。
大浦湾を抜け辺野古でカヌー隊と合流。今日は早朝からの行動にもかかわらず18艇のカヌーが出ている。「浪速丸」という作業船が航路に入ってくるという知らせに、皆で大浦湾に戻る。しばらくすると「浪速丸」が、オイルフェンスを引っ張りながらやってきた。カヌーと船団で抗議行動をする。
突然、海保の実力規制が始まった。保安官らが海に飛び込み、カヌーを転覆させる。そして抗議船「美ら海」にも保安官らが無理やり乗り込み、そのまま拘束して汀間漁港まで連れていく。結局、カヌー14艇が拘束されてしまった。
昨日、海上保安庁の佐藤長官が記者会見で、大浦湾での海保の規制でケガ人や転覆事故が相次いでいることに触れ、「地元紙の報道は誇張。現場は冷静かつ丁寧に対応している。」、「危険な行為は一歩間違えれば死亡事故につながりかねず、それを未然に防いでいる。」と述べた。抗議船「不屈」への海保指揮船での全速での追突事件、そして「ラブ子」を転覆させた事件---、いずれも海上保安庁の過剰警備でそれこそまかりまちがえば死亡事故につながりかねない事態となったのだから、この佐藤長官の発言は許せない。今日の海上保安官らの暴力的な規制も、このような長官の発言に鼓舞されたものだ。長官の責任は大きい。
結局、航路入口には一面にオイルフェンスが張られてしまった。抗議船やカヌーが中に入れないようにしてフロート等を張り巡らせ、海上ボーリング調査のスパッド台船を入れようというのだろう。
(長島の間を抜け、大浦湾に集まったカヌー隊と船団)
オイルフェンスを引っ張ってきた「浪速丸」
(オイルフェンス設置に抗議するカヌー隊)
(防衛局の作業船「浪速丸」に抗議する「美ら海」とカヌー。「美ら海」にはすでに保安官らが乗り込んでいる。)
(保安官らが海に飛び込み、カヌーを転覆させて拘束。)
(「美ら海」に無理やり乗り込む海上保安官ら)
(私の船(勝丸)にずっとつきまとった海保のゴムボート(GB06))
(陸上部では、旧米軍兵舎の解体工事が続いている。)
今日も工事の施工区域外周部のフロート付近で防衛局が潜水調査を続けていた。翁長知事が記者会見でも述べたように、いずれ、県によるコンクリートブロック投下地点の調査が始まるのが必至と見て、証拠隠滅を図っているとしか思えない。
大浦湾の中央部でも、フロートの貼り直し作業が行われていた。(第3ゲートより)
結局、拘束されたカヌー隊メンバーは辺野古の松田ぬ浜で解放された。今日は大潮で午後には潮が大きく引き、長島の間も通れなくなることもあり、今日の海上行動はこれまでとする。