4月25日(火)、各新聞やテレビ会社は、防衛局が今日、埋立本体工事に入ると大きく報道した。早朝から辺野古に行き、午前7時からのミーティングの後、Kさんと「平和丸」で汀間漁港を出港した。他には「不屈」「美ら海」「勝丸」、カヌーは17艇だった。
波が高いため、瀬嵩の浜からカヌーを曳航し、K9護岸の施工現場であるキャンプ・シュワブの弾薬庫下に向かった。海保のボートが25艇(これだけで海保は100名ほど)もぎっしりと並び、我々を待ち構えている。海だけではなく、海岸部にも、海保、軍警、警備員、防衛局職員らがひしめいている。凄まじい光景だ。
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午前9時過ぎ、海岸にテーブルが置かれ、防衛局職員や海兵隊、工事関係者らが並んだ。工事の「起工式」のようだ。参加者全員がテーブルのボタンを押した。赤いランプが点滅し、少しするとクローラクレーンが石材が入った根固用袋材を吊り上げ、波打際に置いた。埋立本体工事が始まったという馬鹿げたセレモニーだ。
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クレーンが根固用袋材を吊り上げた途端、カヌー隊が一斉にフロートの中に突入し、浜に向かった。浜までには、もう一重のフロートが張られており、海保のボートはその内側で待ち受けている。
「起工式」の来賓の前で混乱を避けようとしたのだろうか、最初のフロートを超えただけでは海保は規制に出てこない。全てのカヌーが中に入り、浜近くで抗議の声をあげた。
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浜に根固用袋材を5つ置いただけで今日の作業は終った。その間、わずか15分。政府は、これだけの作業で埋立本体工事着工と大きく宣伝しているのだ。県民を諦めさせるための脅しに過ぎないことは明らかだろう。
さらに内側のフロートを超えて浜に近づいたカヌー3艇が海保に拘束された。
それにしても何と馬鹿馬鹿しい「埋立本体工事着工」のセレモニーだろうか?
最近のブログでも説明したが、K9護岸の基礎工事だけでもダンプトラック9000台分もの石材を搬入しなければならない。1日、100台のダンプトラックを入れたとしても、連続して3ヶ月もかかるのだ。昨日は、わずか5袋の根固用袋材を波打ち際に置いただけで、防衛局にしてもダンプトラック9000台分もの石材を搬入する目処は全くたっていない。
多くの県民がゲート前に座り込み、ダンプトラックの進入を阻止すれば工事続行はできないのだ。知事が一刻も早く埋立承認の「撤回」に踏み切ると同時に、一人でも多くがゲート前に集まることが今こそ必要だ。