チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

沖縄等米軍基地問題懇談会の国会議員さんらが南部地区からの土砂調達問題について沖縄防衛局長を追及 --- 防衛局長も「御遺骨が混入した形で埋立資材が使われることはあってはならない」と言明

2021年03月29日 | 沖縄日記・辺野古

 今日(3月29日・月)は、午前8時半から連合沖縄の事務所で、昨日から来沖されている沖縄等米軍基地問題懇談会の国会議員さんらとの会議。今日の沖縄防衛局長との交渉に向けて打合せを行った。

 その後、皆で嘉手納の沖縄防衛局へ。午前11時から交渉が始まった。防衛局からは、田中局長、西村次長、そして村井企画部長、丸山調達部長ら。議員懇からは8名の国会議員が出席した。

 遺骨混りの南部地区からの土砂採取問題についての追求から始まった。

 田中防衛局長は、本年3月5日、沖縄県議会の代表に対して、「防衛局の事業であろうが、他の事業であろうが、遺骨の混入した土砂を使うことはあってはならない」と明言した。ところがその後、防衛省幹部は、3月22日の参議院外交防衛委員会で、「一般論として、ご遺骨のことを十分に考えて土砂の調達と利用が行われるべきという趣旨を申し上げた」と、防衛局長の発言の修正を始めている。

 今日の防衛局長答弁も、3月5日の発言内容を修正し、「ご遺骨の問題は大変重要であると考えており、土砂の調達については、今後、しっかりと検討してまいります」という内容にとどまったため、議員さんらからの追求が続いた。

 防衛局長はしどろもどろの答弁を繰り返したが、「やりとりの中で、ご遺骨が混入した土砂を使うことはあってはならないと申し上げた」と認めざるを得なくなった。それでは、具体的にどうするのかということが今後の課題となる。

 また、「まだ、土砂調達先は確定していない。今回の変更申請が沖縄県知事に承認いただいた後に初めて実施できる」ということも認めた。すなわち、知事が変更申請、そして「土砂に関する図書」の変更を不承認とした場合、防衛局が今回示した土砂調達先の変更は実施できないのだ。この点でも、知事の毅然とした対応が求められる。

 さらに、防衛局の回答では、「関係法令で認められた採石業者ら調達する」となっていたので、議員さんから「関係法令とは具体的に何か?」という追及があった。この点について防衛局は、「実際に土砂を調達する段階では、自然公園法、農地法、森林法等が対象になります」と認めた。

 現在、糸満・八重瀬の鉱山では、これらの法令に違反した鉱山開発が次々と明らかになっているが、この点を防衛局に確認させたのは大きな成果だろう。

 このように今日の議員懇の交渉ではいくつかの大きな成果があった。この内容を、4月21日の防衛省交渉に続けていきたい。

 他にも、ジュゴンの鳴音データの提出、シュワブ(H29)埋立工事の大幅に増額された変更契約、緑が丘保育園等の問題が議題となったが、これらについては後日に報告したい。

 (田中防衛局長、西村次長らを追及する近藤昭一会長)

 (早朝からの、防衛局長交渉に向けた打合せの会議)

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