今日(3月28日・日)は、早朝から具志堅隆松さんと一緒に平和祈念資料館へ。沖縄平和ネットワークの学習会で、「南部地区からの辺野古埋立土砂採取の問題点」と題して話をさせてもらった。
1時間ほどで学習会を終えた後、魂魄の塔横の熊野鉱山へ移動。現場で、具志堅隆松さんと、津多則光さん(沖縄戦研究者)の説明を聞く。
津多さんは、南部地域での戦争当時の状況を時間を追って説明された。そして、「この一帯の土地は、砲弾で斃れた人々の血と肉が染み込み、同化して土の成分の一つになっている。土砂採取の問題は、現物として残存する遺骨だけの問題ではない」と強調された。
津多さんは、本年3月20日の沖縄タイムスの論壇に、「新基地への土砂使用 『異形の死』加害者は日米」と題して投稿されている。これも是非、お読みいただきたい。
午後は、沖縄等米軍基地問題議員懇談会の国会議員さんら6名が来られた。近藤昭一さん、石橋通宏さん、石川大我さん、小沢雅仁さん、山崎誠さん、赤嶺政賢さんらだ。今日は現地視察、そして明日は、沖縄防衛局長との交渉や、沖縄県知事との意見交換を予定されている。南部地区からの土砂調達問題については、国会でも連日の委員会で審議が続いているが、是非、政府に計画の撤回を迫っていただきたい。
熊野鉱山の現地視察の後、糸満市の束辺名へ。具志堅さんが最近、遺骨収集活動を続けている壕に向かった。突然の豪雨で足元も大変だったが、壕の入り口付近に、砲弾の破片や兵士のガスマスク、米軍の薬莢などが散乱している。具志堅さんが、「これが遺骨です」と手に取って説明してくれるのだが、もう土と同じ色をしていて我々にはすぐには見分けがつかない。国会議員さんたちも驚いていた。
今回の問題について、政府は「採石業者が遺骨に十分配慮して事業を行う」という答弁を繰り返しているが、遺骨収集は長年の経験と専門的な知識がないとできないことがよく分かる。
(議員懇の視察団)
(束辺名の壕を見る国会議員さんら)
(午前中の沖縄平和ネットワークのフィールドワーク)