今日(20日)の昼前、大型調査船「ポセイドン」(4000トン)が那覇新港に入った。明日の未明には大浦湾にやってくるものと思われる。
(那覇新港で停泊中の「ポセイドン」。海で見ていたときも大きかったが、岸壁で見るとさらに巨大だ。(20日、午後1時撮影))
ポセイドンは、今年2月から大浦湾で何カ所もの海上ボーリング調査を行っていた。4月19日頃にやっと引き上げたのだが、今回、再度、ポセイドンを投入し、海上ボーリング調査を再開するというのだ。
今日の沖縄タイムスも大きく報道したが、海上ボーリング調査については実に不可解なことが多い。2014年から始まった海上ボーリング調査は、2つの契約で24ヶ所について調査を行った。昨年3月31日で終了したのだが、防衛局は、今年2月から、ポセイドンだけではなく、スパッド台船やクレーン台船などで30数カ所の調査を行った。さらに現在、防衛局は今年10月から来年3月末までの工期で19ヶ所の調査を行う業務の入札公告を行っている。そうした最中に、再度、ポセイドンによる調査を再開しようとしているのだ。
このような海上ボーリング調査の不可解な経過は、大浦湾の海底地盤にかなり深刻な事態が見つかったことを意味している。大型ケーソンの置場となる海上ヤード造成も中止になった。ケーソンの中止を含め、埋立の護岸工が全面的な工法変更の必要が生じたのだろう。
その場合、公有水面埋立法に基づき、沖縄県知事に設計概要変更申請を提出し、知事の承認を得る必要がある。知事が承認しない限り、防衛局は護岸工を変更することはできず、事業は頓挫する。
防衛局は、とんでもない深刻な事態に直面しているのだ、