6月22日(木)、梅雨も明けて久しぶりの海上行動。Sさんと「平和丸」で海に出た。私は所要のために午前中で船を下りたが、今日もK9護岸の捨石投下が続いているのでカヌーメンバーらは午前・午後それぞれ2回、フロート内に突入して抗議行動を展開したようだ。
海上ヤードの辺りでは、まだ、スパッド台船と大型クレーン台船によるボーリング調査が行われている。防衛省の説明では、「ケーソン護岸(1工区)の施工のための確認ボーリング」というが、それなら何故、海上ヤードの場所でボーリングが続いているのか? 2014年から昨年までのボーリング調査が全面やり直しという事態になっているのだ。海底の地盤になんらかの想定外の問題が見つかったとしか考えられない。
(瀬嵩の浜からK9護岸の工事現場に向かって進むカヌーメンバーら。今日は11艇が海に出た)
(海上ヤード付近で長く続いているボーリング調査。何故、今頃になってこんなボーリング調査が必要なのか?)
現場横の海岸には、消波ブロック(大型テトラポッド)が持ち込まれている。K9護岸は、基礎部分の捨石投下の後、両側に被覆ブロックが置かれ、海側に消波ブロックが設置される。
ところがこの消波ブロックについて、防衛局が業者に発注した設計図書にとんでもない間違いがあることが判明した。
(K9護岸工事現場近くに持ち込まれた消波ブロック)
K9護岸の設計図書(特記仕様書)では、下のように被覆ブロック(9トン)2,894個、消波ブロック(20トン/個)207個と明記されている。ところが、K9護岸の延長は316mであるにもかかわらず、消波ブロック207個というのはあり得ない。
5月17日の防衛省交渉の後、福島みずほ参議院議員をとおして何回が追加質問を続けてきたが、6月16日になって防衛省から下記のような回答が来た。消波ブロックの個数は、207個ではなく、やはり2000個にもなるというのだ。現場への運搬だけで20トントレーラーが2000台というとんでもない量だ。
防衛局の設計図書のこのような初歩的なミスは恥ずかしい限りである。