昨夜は会議があったため、そのまま辺野古に泊まった。昨日、知事が臨時の記者会見で、ハワイでのオスプレイ墜落事故への抗議とともに、我々が再三追求してきた大浦湾に張り巡らされたフロートについて、ボーリング調査終了後は防衛局に撤去を指示すると明言したこと、そして、岩礁破砕問題に関する臨時制限区域内への立入調査について防衛局の対応を批判したという。この点につていは明日にでも詳しく説明する。
昨夜のうちに今日(19日)の海上行動の中止が決まったので、朝6時にシュワブゲート前に行った。早朝にもかかわらず、大勢の人たちが集まっている。3ケ所のゲートに別れ、海保や作業員等が入らないよう監視行動に入った。
昨日の早朝には、第2ゲートで海上保安官らが乗った車に抗議しようとした市民らに対して、機動隊員らが歩道に押さえつけたり馬乗りになって規制を続けたという。そのため、今日は第2ゲートに大勢の市民が集まった。結局、海保はいつもの第2ゲートを諦め、第1ゲートから機動隊に守られて基地に入ったようだ。
(早朝6時過ぎ、シュワブ基地第2ゲート前に集まった市民ら)
(ゲート前の集会で挨拶する京都からの一行)
昨日も今日も、沖縄総合事務局の職員らが動員され、我々の向かいの歩道に並んで監視を続けていた。炎天下にただひたすら立ち続けるという、体力的にも精神的にもとんでもない過酷な業務だ。一部の指揮者たちはともかく、ほとんどの職員にとっても悩みは深いだろう。
途中、職員らがこちらの歩道に来て、「テントを撤去してください!」と言い始めたので皆で抗議する。私も、マイクを持ち、防衛局はシュワブ基地第1ゲート前に道路占用許可の範囲を超えた構造物等を設置している事実や、道路占用許可そのものの問題点を指摘し、「県民の抗議行動の妨害に来る前に、防衛局の違法行為に対して、きちんと指導し、撤去させよ! 何故、防衛局の違法行為を黙認するのか!」と訴えた。総合事務局の職員らは、あるいは初めてきく事実なのか、驚いたように黙りこんでしまった。
国道事務所が辺野古ゲート前テント撤去求める 「なぜ市民だけ」と反論2015年5月19日
【琉球新報辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり19日も早朝から、米軍キャンプ・シュワブゲート前で約50人が抗議行動を行った。
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが、日本時間の18日午前に米ハワイ州オアフ島の空軍基地内で墜落し、隊員1人が死亡したことについて、市民から「構造的な危険性があらためて明らかになった。沖縄から撤去させなくてはならない」と声が上がった。
北部国道事務所の職員十数人が市民らの抗議テントの撤去を求めた。基地建設に抗議する北上田毅さんは、旧ゲート前に沖縄防衛局が設置した山形鉄板などについて許可外の構造物がいくつも設置されているとして「なぜ防衛局の違法行為は追及せずに市民のテントだけ異常なほどの指導を繰り返すのか。まず真っ先に防衛局を指導すべきだ」と指摘した。
一方、大浦湾の作業水域内では、台風の影響で10日からスパット台船と大型クレーン船が撤去されており、19日午前10時半現在、再設置の動きは見られない。海上でのボーリング(堀削)調査は行われていない。
市民による海上での抗議活動は波が高いため見送られた。沖縄防衛局の警戒船は11隻が海上に出ている。【琉球新報電子版】