今日(3月26日・金)、具志堅隆松さんと島ぐるみ宗教者の会のメンバーらが、遺骨混りの南部地区の土砂を辺野古埋立に使わせないことを求めて、照屋副知事と面談した。
最初に3月1日からの県民広場でのハンストの期間や、その後に集まった賛同署名、合計32,800通を副知事に手交した。
副知事は、「短期間のうちにこれほど多数の署名が集まった意味を重く受けとめております。具志堅さんにおかれては、ハンストという命をかけた行動で、県民、全国、そして全世界にも訴えられたことに心から敬意を表します」と言って、署名を受け取った。
その後、具志堅さんが、「国が南部地区の土砂を辺野古埋立に使うというのは信じられない。遺族の思いを考えると、もう黙っておられないとしてハンストに入りました。まさに戦没者への冒瀆で、人道にももとる行為です。4月には東京に行き、防衛省や厚労省との政府交渉で、このような計画の撤回を求めるつもりです」と発言。
照屋副知事はさらに次のように述べた。
・「うちなんちゅのちむぐくるというのは、今も変わらずに存在します。今、私たちに問われているのは、沖縄戦とどう向き合っていくのか、亡くなられた方々の思いや無念さに、現在に生きるものとしてどう向き合っていくのかということです。うちなんちゅのちむぐくるというのは、理屈というよりは、何よりも優しさということを大切にしたものです。そういう考え方で鋭意、検討を進めてまいります。」
・「県議会では、定例議会終了までの議決は間に合わなかったが、あくまでも全回一致をめざす方向だと聞いています。県内各市町村議会での決議の広がりにも関心を持っています。一生懸命、努力をしてまいりますので、ご理解ください。」
業者からの開発届を県が3月18日に受理したため、知事が措置命令を出すことができる期限は4月16日となる。もう時間が限られているので、もう少し具体的な回答がもらえるかと思ったが、この間の知事、副知事の発言を信じて、毅然とした判断が出されることを期待したい。
最後に、「デニー知事はハンスト期間中にテントに来られて具志堅さんの話を聞かれたが、あくまでもプライベートなものだった。今回、知事が判断を出されるにあたっては、私たちとの正式な面談の場を持って説明してほしい」と要請して今日の面談を終えた