12月19日(木)、朝から辺野古へ。今日は毎月第3木曜日の集中行動の日なので、300人近い人たちが集まった。
ゲート前の集会で指名を受けたので、辺野古をめぐる当面の問題について話をした。まず、気になるのが、年内にも予想される最高裁判決後の県の対応である。この点について、次のような話をした。
今年7月17日、沖縄県は防衛局から提出されていたサンゴ類の移植のための特別採捕許可申請について、県は埋立承認撤回が有効だという立場だとして、県が争っている埋立承認撤回をめぐる裁判の決着がつくまでは判断をしないという方針を出した。そのため、防衛局はサンゴ類の移植ができない状態が続いている。県の方針を評価したい。
県は現在、関与取消訴訟と抗告訴訟の2つの裁判を提訴している。このうち関与取消訴訟は、あるいは年内にも最高裁の判決が出ると言われている。しかし予想される最高裁判決は、県の埋立承認撤回が違法だということではなく、訴訟の対象にはならないというものにすぎない。したがって県は最高裁判決後も、サンゴ類の特別採捕許可申請の判断をしないという方針を取り下げる必要はない。
ところが、先日の県議会でデニー知事は、最高裁判決後の対応を問われた際、「真摯に、順法の精神を守っていきたい」として、「判決を尊重する」と答弁した(2019.12.10 沖縄タイムス)。この答弁は、直接、サンゴ類の特別採捕許可申請について触れたものではないが、最高裁判決で敗訴した場合、現在の方針を変更するということを示唆したものではないかと危惧される。
県民はこの問題について、知事に従来の方針どおり頑張ってほしいという声を届ける必要があるだろう。
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今日はゲート前に大勢の人たちが座りこんだが、機動隊は人々を歩道に設置した「檻」に閉じ込めて規制し、工事車両を入れた。それでも、皆、頑張ったので、工事車両の進入は大幅に遅れた。いつもこれほどの人たちが集まればいいのだが。