チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

もう許せない、海保の暴力---危惧される不測の事態(暫定版)

2015年01月17日 | 沖縄日記・辺野古

 1月17日(土)、午前5時に自宅を出て辺野古へ。さすがに年なのか、連日の海上行動でぐったりと疲労がたまっている。それでも、今日も防衛局の作業強行が予測されるので休むわけにはいかない。

 今日は「勝丸」「ラブ子」「平和丸3号」が出た。私はSさんと「ラブ子」を担当、22艇のカヌー隊のサポートにあたる。

 今日は冬型の気圧配置で強い北の風が吹き、大浦湾の波も高い。それでも、午前、午後とカヌー隊の奮闘が続いた。海上保安庁はゴムボートと指揮船等をあわせて約30隻が出動。10隻以上の巡視船の人員とあわせると200名以上が動員されていることになる。凄まじい厳戒態勢だ。

 午前の行動では、フロートの引き出しに抗議しようとしたカヌー隊の6名が海保に拘束された。また、私が乗っている「ラブ子」も海保のゴムボートに挟まれ、5名ほどの「海猿」たちに乗り込まれた。カヌーを牽引していたので、そのロープを外そうとしたが2名の「海猿」たちに身体を押さえつけられ、外せない。先頭のカヌーに乗っていたNさんが機転を利かして2隻目以後のロープを外して自らは海に飛び込んで逃げることができた。乗り込んだ「海猿」たちに、「この規制はいったい何か? どういう法的根拠に基づいているのか?」と問いただすが、いっさい答えない。カメラを出そうとしたが、妨害されて写せない。

 午後は、カヌー隊は大浦湾から辺野古に戻ろうとしたのだが、辺野古崎と長島の間にはフロートが張られ通れなくなっている。仕方なく、長島の島と島の間の細い水路を抜けようとしたが、ここにも海保が阻止線を張って通そうとしない。海保の現場責任者に抗議すると、長島の後ろを通れという。しかしそこは、浅瀬が続き外洋の大きなうねりが打ち寄せ、危険極まりないところだ。地元の汀間漁港のウミンチュたちからも危険なので絶対に通らないよう注意されている。海保は、冬の海でカヌーや船団を危険に追い込もうとしているのだ。

 しかも、長島の島と島の間の細い水路は、臨時制限区域外になるはずで、もちろんフロートで規制されているのでもなく、海保が通行を禁止する法的な根拠はいっさいない。カヌー隊が近づいていくと、突然、海保の実力行使が始まった。「海猿」たちが海に飛び込み、カヌーを転覆させる。そして、力づくでゴムボートに引き上げて押さえ込んだ。岩礁のすぐ近くなのでもし岩場に叩きつけられれば、それこそ命の危険もある。また、沖縄とは言え、真冬の海は波風が強く寒い。昨日も、カヌー隊の一人が海保の暴力によって骨折させられたが(全治3週間)、このような海保の暴力が続くと、いつか不測の事態が発生するのではないか危惧される。

 午後の行動ではカヌー隊のほぼ全員が拘束されてしまった。船団で拘束されたメンバーの運送と、カヌーの回収にあたり、結局、船を降りたのは午後5時をまわり薄暗くなっていた。船も厳しかったが、カヌー隊はもっと大変だっただろう。丸一日中、頑張り続けたカヌー隊の皆さんの奮闘に心からの敬意を表したい。

 那覇に戻ってきたのはもう夜。以下、疲れて細かい報告はできないが、「暫定版」としていくつかの写真だけをアップする。

(海保がの「海猿」が海に飛び込み、カヌーを転覆させる。頭を押さえつけて海の中に沈め、無理やりゴムボートに引き上げる。)

 (カヌーを拘束し、漕ぎ手の足を捕まえ、そのまま沖合まで無理やり引きずっていく。冷たい海の上で、全身ズブ塗れになりながら、風にさらされ続けるのは辛いことだろう。)

(引き出されるフロートに抗議しようと近づくカヌー隊。このほぼ全員が海保の暴力によって拘束されてしまった。)

 

 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 作業強行に抗議、カヌー隊の... | トップ | 今、翁長知事が何よりも急ぐ... »
最新の画像もっと見る

沖縄日記・辺野古」カテゴリの最新記事