現在、開会中の沖縄県議会定例会には、「遺骨混りの南部地区の土砂を辺野古埋立に使うな」という陳情が、具志堅隆松さん、沖縄平和市民連絡会、そして南部の各島ぐるみ会議等から出されている。特に具志堅さんは委員会審議に参考人として出席したいと申し入れている。なんとか実現すればいいのだが。
なお、今回の県議会には他にも注目すべき陳情が提出されている。特に下記の、土砂運搬ダンプトラックについての2つの陳情の採択を求めたい。
国道449号線(名護・本部地区)での粉じん等の環境調査の実施と過積載車両の取り締まりを求める陳情
名護市から本部町にかけての国道449号線北側には多くの鉱山(石灰岩の採石場)が続いている。この国道は、美ら海水族館等に向う多くの観光客の車両が走る沖縄県内でも有数の観光道路であるが、土砂が削られた景観上の問題や、土砂・石材を搬送するダンプトラックによる粉じん等の問題がきわめて深刻な状況となっている。
この問題について、下記のとおり陳情する。
1.一帯には、採石事業やダンプトラック走行による粉じんが舞い上がり、周辺の住宅や国道の街路樹等も真っ白になっている。県として、鉱山周辺の住宅地区・国道で粉じん・騒音・振動等の環境調査を実施すること。
2.土砂・石材を搬送するダンプトラックには、荷台に土砂・石材が盛り上がった明らかに過積載の車両も多い。また、不正改造(整備不良)車や、番号表示のない車両も目立つ。県警は、過積載等の違反車両を厳正に取り締まること。
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糸満市米須霊域、魂魄の塔前の道路、県管理広場への大型ダンプトラックの進入・駐車禁止を求める陳情
糸満市の米須霊域には、魂魄の塔をはじめ、多くの慰霊塔が建立されている。戦没者の霊を慰めるための重要な霊域であり、何よりも静謐な環境が求められている。
ところが最近は、県道223号線から西に入り、魂魄の塔に続く道路に、近くの鉱山に向かうダンプトラックが進入し、魂魄の塔前の県管理の広場に多くのダンプトラックが待機のために駐車するようになっている(添付写真参照)。そのため、慰霊の場としての雰囲気が破壊され、慰霊碑を参拝する人たちが駐車することもできなくなっている。
この問題について、下記のとおり陳情する。
1. 県道223号線からに西に入り魂魄の塔に続く県管理の道路への大型ダンプトラックの進入を禁止すること。
2.魂魄の塔西側の県管理の広場への大型ダンプトラックの進入・駐車を禁止すること。