なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

上野

2005年02月02日 | 
へ行く。お目当ては「唐招提寺展」。今、上野の展示はどれも観たいな~と思わせるものばかり。科学博物館では「翡翠展」。都美術館では「ミュシャ展」。目移りしそうだったんですが。
 日本のお寺でどこが好き?と聞かれたら「唐招提寺」になっちゃうんですよ。東大寺も戒壇院とか正倉院とかは大好きなんだけど。

 昔、国家試験がもうすぐだっつうのに、ふらふら奈良に旅行に行ってしまったもんだ。今の時期を逃したら、もう旅行はままならないのでは?という危機感があって。本当にそうなってしまったから、その判断は正しかった。しかし、旅行したのは2月。寒いの何の、展示室も冷え冷え、観に来てる人なんか誰もいない。だから、じっくり観て回ることはできたんですけど。
 唐招提寺に着いた頃は雪が降り出していた。雪景色の金堂が素晴らしく綺麗で。カメラを持ってこなかったのを後悔しましたねえ。この話には翌日の落ちがある。そのまま雪がどんどん積もって大雪!になっちゃって、泊まったユースホステルでは道がすっぽり埋まってしまって雪かきする始末。電車も止まっちまうわ、もう少しで帰れなくなっちゃうとこだったんだよ~~。危なかった。

 本日も冷え冷え、しかし、さすがは国立博物館、中はしっかり暖かい。展示も以前に比べて随分工夫されている。嬉しかったのは、展示されてた各仏像の周囲をぐるっと回って見ることができたこと。なかなか後姿って見られないものね。東山魁夷さんの襖絵も表裏全てがきちんと展示されてて大変嬉しかった。鑑真和上像は、いつも厳しい表情と思っていたのだけれど、この襖絵に囲まれていらっしゃると、なんかお姿も和らいでみえる。
 唐招提寺はただ今平成大修理の真っ只中。だから実現した展示の数々、やっぱりこれを選択してよかった。修理の終了は2009年だそうです。そしたら、奈良に観に行きたいなあ。そうできればいいんだが。
コメント
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