なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

ラスコー展

2016年12月21日 | 
へ。例によって新聞屋がくれたタダ券である。でも、国立科学博物館の企画展示は割と面白いものが多い。今回はどうだろう?

 要するにラスコー洞窟のレプリカの展示なんだけど、ほぼ実物と言っていいような。大昔の人(クロマニヨン人だという)が描いたという壁画の代表的なものをそくりそのまま持ってきたのに近い。見つつ色々考えちゃいましたけど。

 今は絶滅しちゃってるけど、当時はおそらく珍しくもなかっただろう生き物や、想像上(?)のヘンな生き物、あと、連写的に描いて動画風になってるもの、等々、絵のレベルが凄く高い。描いた人は、どうやら一人ではなくて複数人いたらしい。洞窟の壁といっても相当高い場所に描かれている絵もあって。洞窟内は真っ暗だから、火を持ち込んで描いていた、証拠もある。
 こういう芸術って、実生活には何の役にも立たないはずだから、ヒマとゆとりとやる気がないと、絵を描くなんてのは無理だったでしょう。それが石器時代に可能だった、という事は、当時、生活にかなり余裕があった、という事なのかなあ?
 あと、クロマニヨン人って、要するに我々の直の先祖らしいんだけど、この人達が出てきてから、いきなりこういう芸術系の遺品っぽいものが出土してくるようになったという。で、生活道具の方も劇的に進化する。要するにアタマがよくなってるわけ。で、現代に至る、のかあ。スポーツとかに一喜一憂するのって、それがどーでもいい人からはヘンなの、と思われてること間違いないんだけど、その手の「実生活の役に立たない」ものにハマる、のがこの時点ですでに見えてる感があって。それがいい事なのか、悪い事なのか?ヒマの潰し方、という事なんでしょうけどね。
コメント
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