



絡み合い、響き合う6編の物語。村上春樹、9年ぶりの短編小説世界。

まえがきを読んで読み始め、読み終わってまえがきをまた読んだ。
「依頼を受けて小説を書くということをしていない」
そうなんだ。書いてから出版社にどうでしょうと持ち込むって・・・村上春樹が!
シェエラザートはモードに入っていたから・・・
ドライブ・マイ・カー
俳優の家福のところに来た女性ドライバーみさきとのお話
女優の妻は結婚して子供もいる若手俳優と・・・それを知っていたのを知られていなかった。って、じわっと復讐?
なんで黄色いサーブの運転ができなくなったのか・・・
イエスタデイ
芦屋出身なのに関西弁をしゃべらない谷村、田園調布にしか住んだことがないのに関西弁を勉強してそれしかしゃべらない、ビートルズのイエスタデイを日本語の関西弁で歌う木樽 、その木樽のつきあっているえりかを谷村につきあわせる・・・
なぁに言ってんだろう木樽は?で始まるお話
なぁにやってんだろう木樽は?で終わったお話
独立器官
渡会52歳 独身 職業 美容整形外科医 住まい 麻布の瀟洒なマンション
それなりの女性とお付き合いするのだけれど、 結婚願望がなかったはずなのにある時点から、食べ物もろくに喉を通らない恋をした・・・恋煩いに近いもので餓死した。
シェエラザード
「ハウス」って何・・・?
ハウスにいる羽原のところに週二度のペースでやってくる三十五歳の主婦。名前は教えてもらいなかったからシェエラザードとする。
シェエラザードが語る昔話・・・その先がどしても聞きたいんだけれど・・・で終わっちゃった。
木野
なんかつい最近芸能界をにぎわしていたお話と・・・出張から早く帰ったら我が家のベッドで部下が妻とyoー・・・で始まった。
カウンターの奥に座るこの人神田、カンダではなくカミタ・・・え?このお話ホラー?
女のいない男たち
なにはともあれ・・・知らせる。
昔の恋人が死んだと夫からの電話・・・
これまでいい感じでよんできたのだけれど、「女のいない男たち」よくわかりませんでした。不思議・・・
