本・柴崎友香 「待ち遠しい」

2019-10-13 06:46:38 | 図書館本 読書備忘録 

 

 内容紹介

住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。 母屋に越してきた、夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。 裏手の家に暮らす現実的な今どきの新婚25歳、遠藤沙希。 年代も性格もまったく異なる3人の出会いから始まった、温かく、どこか嚙み合わない“ご近所付き合い"、その行方は――。 女も男も、人からは見えない、そしてジャッジすることのできない問題を抱えている。年齢や、生きる環境、価値観など、さまざまな違いを乗り越えて、人と人はほんとうに分かり合えるのか? 現代を生きる大人たちに贈る必読の一冊。芥川賞作家が描く新たな代表作!


               
 読書備忘録 

39歳独身の春子にとっくのとうに39歳を過ぎているのに、なんかいいわ、こういうのと読んでいたけれど、ゆかりと沙希との距離が縮まっていくうちに、ん?

若いころ友人たちと、ずっと独身だったらみんなで一緒に住もうよ!なんて言っていたっけ、それを現実にしている人っているのだろうか?同じマンションに住んでいるというのは聞いたことあるけれど・・・なんてことを思いだした。

で、この三人はというと、ゆかりがかすがいみたいないい味出して、ゆかりが戻って来なかったらこうはいかず、ずっとご近所とも五十嵐とも親しくなりはしなかったかもしれないと思うと、やはり貴重な存在なのじゃないかと・・・今時なかなかいないんだろうな、ゆかりみたいな人。

沙希はというと、ぐさぐさ刺さる。そこで避けてしまったとしたら・・・

いろいろあるのは当たり前、少々距離を保っていい関係を築いて生活するのも居心地良さそう。

で、最後に待っていたのは・・・なつかしい!

東京の下町だって我が家ではこんなことあったんです。今は皆無!

葬儀は家族葬が増えてひっそりと執り行われ、知らなかった。お別れしたかった。と言ったところで、残された家族がいちばん良いようにされることだから・・・

それに今は、一日葬に直葬ってのもあるらしい。

読んでいて、そんなことまで思ってしまった。

ゆかりのご主人が亡くなった時の事は、やはりどこにでもそういう人はいるんだなぁ、自分もそういう人にならないよう気を付けなければと思い、春子の尿管結石の話では、ひー!そんなのイヤだ。佐藤愛子さんだったと思うけれど、胆石で痛みが来ると気絶するって書いていたのを思い出し、そうなのね、どの程度で救急車を呼ぶか、ドアは開けておくのか、家の貴重品はどうするのか、とりあえず何を持っていくのか?など、ひとりの時だったらと、思いゾッとした。

みんな違って当たり前、いろんな人がいて当たり前、家族が仲良くなければならない、なんてこともなくなって縛りがない分、生きやすくなったのか、そうではなくなったのか・・・人それぞれの考えで生きればいいのだよね。悪さしなければ・・・

 なんとなくテレビドラマの「すいか」を思った。

★★★★☆


 


柿・・・箱買い っ!

2019-10-13 06:30:40 | パン・お菓子・お食事 ♪

夜中にスマホの緊急を知らせる音で起こされた。

この辺りは大丈夫なのだけれど、そんなに大変なことになっているのね。

朝になり、その川も頑張って踏ん張ってくれたみたいで・・・

家人を起こさないように洗濯機を仕掛けて、それからずっと起きてそろりそろりと本を読んでいた。

お日様が出て富士山も見えて、これから被害が明らかになっていくのだろうけれど・・・

とにかく大型の台風は過ぎ去った。

果物の中では  柿  がいちばん好き

箱買いした!

 こんなことになるとは思わなかったから、生協のどっさり食料が冷蔵庫に入り、冷凍室だって満杯!停電は免れ、お風呂に張った水も使わずに済んだ。

何ともなかったのが申し訳ないような気がするが、日本列島にいる以上いずれわが身にと心して暮らしていかないといけないよ!と身に染みた。

実家の母に連絡したら、呑気にしていた。隅田川の水位あがっているし下町ゼロメートル地帯だし、子供の頃近くの川から水が出ていたから大丈夫かな?と思ったけれど、やっぱり呑気だった。もう何があっても怖い事なんかないみたい。

近くのほにゃらら公園には、ラジオ体操をするお年寄りが楽しそうにおしゃべりしながら集まり出した。いつもの朝を迎えている。