内容紹介
1972年冬。全国を震撼させた浅間山荘事件の蔭で、一人の女が引き起こした発砲事件。当時学生だった布美子は、大学助教授・片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきに惹かれ、倒錯した関係に陥っていく。が、一人の青年の出現によって生じた軋みが三人の微妙な均衡に悲劇をもたらした……。全編を覆う官能と虚無感。その奥底に漂う静謐な熱情を綴り、小池文学の頂点を極めた直木賞受賞作。
読書備忘録
随分前にドラマになっていた。良かったわドラマ見ていなくて・・・
不埒だなぁー何なんだ!と思いつつ、なんとも布美子と片瀬夫妻と大久保勝也の4人の、不自然で不思議な関係に惹かれて読んでいたら、衝撃が・・・ってすっごい衝撃!えーーーーーーっ!なんて言ってしまった。電車で読んでいなくて良かったわ。
そういうことでしたか・・・だからなのね、電気屋の大久保勝也!隙あらばって感じの男だったなぁー!
まだ新幹線が走っていなかったころ、峠の釜めしをホームに降りて買っていた頃の軽井沢がぴったり!
今は庶民だって軽井沢っ!
お金持ちによくある、根拠のない自信・・・なぁーるほど!
この頃は酒気帯びにさほど関心がなかったのかな?慌てた。
あとがきにこの作品がどのようにしてできたか、書かれていた。降りてくるって事?すごいなー・・・
★★★★★