作品紹介・あらすじ
愛する夫を喪った女と、夫が大嫌いになった女。
「夫を亡くした女だと、彼には言わないで」
「私が忘れないかぎり、あなたはいるのよ」(実日子)
「私はこの男にほんの少し欲情している」
「夫が死んでほしいと思っているの」(まり)
おいしい料理教室を舞台にしたふたりの“妻”の孤独と冒険の物語
読書備忘録
まりと実日子・・・ある点で交差して、離れていく・・・
自分で離婚したがっていたのに、夫から先に離婚と言われてしまうと、あらよかったじゃない!が、どうやらまりはかまってちゃん?早く言えばよかったのにね・・・夫だって傷は浅い方がいい。好きで傷つく人なんていないんじゃない?
夫婦げんかして、いやなら帰ればいいじゃない!って言って、本当に黙ってプイって帰っちゃったら、あれ、本当に帰っちゃった。キーっ!自分で言っといて思いますもん私。
実日子は寂しさを紛らわしていただけかと思っていたら・・・幸せ願います。
どっちが不幸かなんて、そんなこと聞く方が不幸なんじゃないかと思いましたよ。
面白かった。
★★★★☆