作品紹介・あらすじ
この嘘は誰かを不幸にしていますか?
才能、容姿、愛情……持たざる何かを追い求め、わたしは「わたし」を見失う――
二人の小説家と一人の秘書、三人の女が織りなす、ひりつく心理サスペンス。
小説家の織部妙は順調にキャリアを積む一方、どこか退屈さも感じていた。そんなある日、”美人作家”として話題の新人、橋本さなぎの処女作に衝撃を受ける。しかし、文学賞のパーティーで対面した橋本の完璧すぎる受け答えに、なぜか幻滅してしまう。織部の興味を惹いたのは、橋本の秘書である初芝祐という女性だった。初芝への気持ちを持て余す織部は、やがて「橋本さなぎ」の存在に違和感を抱くようになる。その小さな疑惑は開けてはならない、女同士の満たされぬ欲望の渦への入り口だった……。
読書備忘録
やはりプランAにしたのね・・・私もそれがいいと思っていました。
最後の最後に、いつだって、自分のことがいちばんよくわからないのだ。と・・・
人のことは知ったかぶりして、わかったようなことを言うけれど・・・私って何?いまだにちぃーっともわかりません。何かのきっかけで、自分の知らない自分が出てきて、へー!こういうところもあるんだねーとナニモンは思うのです。そしてナニモンがでるのを楽しみにしているのです。極悪人かと思っていたけれど、なぁんだすっごくいい人ではないか?なんちゃって・・・逆もね。
読みながらそんなことを思っていた。
★★★☆☆