本・井上荒野 「百合中毒」

2021-09-12 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

二十五年前に家族を捨てて出ていった父親が突然戻ってきた。妻と娘夫婦が経営する八ヶ岳の麓の園芸店へ。
二十歳下のイタリア人女性と恋仲になり一緒に暮らしていたが、彼女が一人で帰国してしまったというのだ。
しかし娘たちはとっくに大人になり、妻にはすでに恋人がいた。
次女の遥は叫ぶ。「許さないから。絶対に。出てってよ。早く出てって!」
長女の真希は苛立つ。「大恋愛して出ていったのなら、二度と戻ってこないのが筋ではないのか」
妻の恋人・蓬田は夜ごと彼女からの電話を待つ。「俺はまるで女子高生みたいだな」
そして妻の歌子は思い出す。夫との出会いの場所に咲き乱れていた花のことを。
家族とは。夫婦とは。七人の男女の目線から愛を問い直す意欲作。


               

 読書備忘録 

何、百合中毒って!

ユリ科の植物は猫が中毒!特にヘメロカリスは特に毒性が強い。ですって・・・そう言って、やって来た夫婦の前で、歌子が言い出し百合中毒!と色マジックでポスターを描くのね。なんだろうね?

八ヶ岳、茅野、蓼科・・・いいところです。

そこで、それぞれの夫婦、不倫相手とのことなどが繰り広げられていくのだけれど、場所が場所だけに、って言うのは私の単なるイメージなのですが、嫌なお話ではない。と言うのは、蓬田がいたからってこともあるのかな。

何でサックス隠す?だから別居?嘘はね、ひとつつくと繋がっちゃうのよね。

夫婦は嘘をつかない方がいいです。嘘つくくらいなら黙ってろ!と思います。だってすぐバレるから!もしくは察しちゃうから!

それに夫婦の事って子供にはなかなかわからないのよね。とも思います。だって、素敵に出会っていますもん。

★★★★★