あらすじ
映画観客人口がピークを迎える昭和33 年。名優、名監督が綺羅星のごとく存在した時代。刻々と移り行く時代のなかで、それでも変わらない心揺さぶるもの、人が懸命に生きる姿を、松本清張賞受賞作家が描く!
読書備忘録
映画会社の助監督の試験を受けに行くも、どうやら受ける前から呼び出される順番で決まっていたような?
まぁ、やはり落ちてしまったのだけれど、これこそひょんながぴったりなことで顕は照明部で働けることになり、大丈夫かな?と読んで来たけれど、周りの人にも恵まれ、性格の良さもあり立派な照明マンになっていく。
あの時代のことがわかってとても面白かった。
読んでいて思い出したのは、子供の頃都電に乗って上野の広小路から菩提寺に行き、帰りには聚楽でご飯食べようと不忍池を通って・・・ってときに、あー線路があるー!と弟が叫んだら、子供たちを置き去りにして両親祖母叔母の大人たちが急に線路の方へ走って行ったの。映画の撮影をしていて当時の有名俳優と女優がいたのでした。父にねぇねぇあの大きな鏡みたいの何?って聞いたのを思い出し、その後写真が趣味だった父は私たち子どもを撮るときに、あの大きな鏡みたいのの小さいのを使っていたんだっけ・・・
★★★★☆