Hさんから、かなり前にイカタケが出ているとの情報を貰っていた。そして、このところの雨のお陰で、暫らくは出続けそうだとも言われていた。
この日、出張帰りの疲れはあったが、このチャンスを逃しては次があるかどうかも分らないので、Hさんに頼んで連れて行ってもらった。
丁度、村の草刈の日だったのだろう、首にタオルをかけた人々が田んぼの畦に腰掛け、休んでいる脇を車で通り抜け、細い道を登って行く。山の中腹の杉林の脇に車を停めた。道から下を見下ろすと日陰の斜面一面に、とんでもない量の籾殻が捨てられていた。そして、その向こうに谷が続いている。
Hさんは早くもあった、あったと言っているのだが、こちらは状況が理解できないでいる・・・・
イカタケ
籾殻に埋まりそうになりながら、急斜面を下りようやく状況が理解できた。これが、イカタケだ。
何とも臭い。でも、なんて奇妙な形をしているんだろう・・・。先週は兵庫県初確認のアンドンタケを見ているし、今日はイカタケが見れるとは・・・・
イカタケを食べにきているのだろうか・・・、気味の悪い虫。シデムシの仲間だろうが、よく分らない。ベッコウヒラタシデムシ?少し大きめのような気がするが・・・。
この環境は腹菌類に合っているのだろうか、コイヌノエフデも大量に発生していた。ひかりが透けてみえるコイヌノエフデの姿も良いものだな。
夥しいまでのタマゴの数だ。
やっぱり、気味の悪い姿だし、ゾッとするほど臭い。それでも、良いものを見たな。
この場所での発生は、4年振りだとか・・・。あの谷あいの杉林の急斜面に毎年、夥しいまでの籾殻を撒いてくれる人々がいる限り、何年かに一度はこんな風景が観れるのだろう・・・。あぁ、臭い!
分らない花
近くの山に咲いていた。何となく、クサギのような姿に赤い蕾が付いていた。