オミナエシ
1週間前もこの道を通り、このオミナエシを眺めながら公園への道を走った。この花の写真を撮りたいと思ったが先を急ぐあまり、車を停めることはしなかった。
そして、今日、同じオミナエシの花の前で車を停め、写真を撮っている・・・。民家と民家とのあいだの庭?畑?。オミナエシが沢山植えられている。
1週間で山はどれだけ変わるだろうか、そんなに変わるわけない?この1週間の間に沢山の雨が降り、この近所の美作や少し離れた佐用、宍粟では川が氾濫し、山が崩れ、多くの方が亡くなった・・・。ここに来るまでにも何箇所かで崩れて剥きだしになった山肌を見ている。
公園の入り口の駐車場に着いた。先週とは違い、そこそこの数の車が駐車している。大雨の後とはいえ、盆の中日だ。身支度をして、一人歩き始めた。正直なところ、あまり多くを期待していない。身軽にして、ブラブラ歩いてくる積りだ。
最初のカラマツ林で、出会った・・・これは先週は見なかったきのこだ。珍しいものじゃない。むしろ、先週、なぜ出ていなかったのか・・・
ツルタケ
ありふれたきのこの、何となく新鮮な姿。随分と綺麗じゃないか・・・周囲にばら撒かれているのはリョウブの花びら・・・
カラマツ園地を出て奥へと進み、先週も通った山へ登る道を右に入った。入り口の看板に貼り付いたまま、きのこの餌食をなったエゾハルゼミの姿はなく、慌てて辺りを見回すと、そのまま地面に落ちて横たわっていた・・・雨?
崩れ落ちかけていたムラサキヤマドリの姿も最早、跡形もなく・・・・跡形もなく・・・・
あれっ
ムラサキヤマドリタケ
新しく、また発生していた。傘径4cm程。柄の網目はそのままだが、柄の色がとても薄い。この公園の独特のムラサキヤマドリタケ?、これを見たらムラサキヤマドリタケは一つじゃない・・・と思うのも不思議ではない。個体差ではなくて、毎年、ここのムラサキヤマドリはこんなだ。
迂闊だった・・・、今日、このムラサキヤマドリに出会えるとは思っていなかった、サンプルを送ろうと思っていたT氏の住所をメモしてくるのを忘れた・・・。
カラマツ林を奥に進み、さて、どうしよう・・・。流石に先週と同じ道を歩くのはやめ、道を右に折れ、別の道を通って奥ブナの平に向うことにした。
その途中、最近、どこでも出会う奴等に出会う。
シロハツモドキ
ケシロハツだったかもしれない・・・確認はしなかった。まだ、出たばかりの可愛い奴等で、これから水分が十分であればどんどんと大きくなるだろう・・・。その近くに咲いていた花。久し振りの出会い。
ミヤマママコナ
去年、鹿が壷で出会ってからほぼ、一年経っているな・・・。
暫らく登った道の左斜面に秋を思わせるきのこ・・・
ムラサキアブラシメジモドキ
そして、中型のcortinarius幼菌
Cortinarius sp.
この山でこのアマニタにであったことがない・・・
コトヒラシロテングタケ
そういえば、シロオニタケの類にも出会ったことがない。それがブナ林?
その近くに薄黄色いしっかりしたきのこが纏まって出ている。初めての出会いでは多分、ない。でも図鑑で出会ったことはないように思う。アンズタケの柄を太くし、傘も肉厚にしたようなイメージ。匂いはアンズタケに似ている。
Cantharellus sp.?
*買うとくさんのアドバイスにより、キツネハツ:Russula earlei Peckに変更.
奥ブナの平に着いた・・・。先週と同じように恐る恐る、辺りを見回す・・・
・・・、ない。先週の大雨に叩かれたのだろう・・・殆んど、きのこの姿を見ることができない。
周囲を探し回り、ようやく幾つかのヒメベニテングタケを見つけた。
ヒメベニテングタケ
ヒメベニテングタケ
沢山のヒメベニテングタケが発生するのはもう少し、後になりそうだ。それはいつ?
今回、最も沢山出会ったものはというと・・・、これ。
タケリタケ
多くの幼菌が雨に叩かれ成長を止め、後の高温、高湿度で一気にヒポミケスに占領されたのか・・・流石に写真に撮るのはこれだけにした。
途中、大ブナの木でトンビマイタケの出る株は完全に枯れているのを確認。もう、トンビは出ないのか・・・
山を下り、熊押しの滝に沿って降りて行く。
あらためてこの山にはハウチワカエデ、オオイタヤメイゲツなど、大きな葉の楓が多いことに気がつく・・・。
園地に戻り、木陰の道を歩いて行く。
フクロツルタケ
やはり、秋は近いな・・・
ツリフネソウ
ゲンノショウコ
これは?自宅近くの田んぼの畦に咲いているのと同じ?とは思えないほど清楚だけれど・・・
アカバナ?
公園の入り口付近、多分、僕の好きな花が咲くはず・・・・?