急斜面から突き出したミズナラの枯れ木はツルアジサイに覆われてるが、葉が全部落ちてしまっているので、なめこは丸見えだ。
木の下側にも沢山のなめこが付いている。普通であれば、急傾斜で木の先に出たなめこ、とても届かないところだが・・・・、今日は秘密兵器があるのだ。秘密兵器で落とされるなめこのシャワーを浴びながら急斜面でなめこを拾う・・・・。なんか変だな・・・
うっとりとするような新鮮ななめこも出ている。これぞ、なめこだ。
いい天気になった。風もなく、暖かい日だ。12月のブナ林とは思えない陽気。2週前の雪のブナ林は一体何だったんだ・・・・
なめこの出ている木は幾つかあり、荷物も重くなったので、昼飯を食べることにした。沢まで降り平らな場所で湯を沸かすことにする。
途中、なめこの出ている木を見つけるが、これは食事の後にやっつけよう・・・。
採りたてのなめこを茹でラーメンに入れて食べる。なめこ自体に味付けはしていないが実にいい味。ここのなめこは例の桂皮の香りがない。若いなめこだからなのか?
食後、またなめこの出ている木を探す。
こいつは凄い! でも、秘密兵器を使ってもまだまだ足りない。とても届かない・・・・
さらに探す。古くてカリカリになってしまったなめこのこびりついた木もかなりある。あまり人の来る山ではないのか。もったいないとは思うものの、商売でもしていなければこれだけのなめこは必要ない。
また、あった。
この斜面のなめこは木の山側に出ていることが多いようだ・・・。日の光の向きのせいなのだろう。ちょっとしんどいが、高いところまで登って下を見下ろすと、また、なめこの出ている木が見つかる。
木の上ばかり見ていたので、地面から出ているきのこのことを忘れていた・・・
クリタケ
クリタケも出ていたのか・・・
さすがに採り過ぎて、リュックに入れるのは限界に近い。もう、十分。帰り道に途くことにした・・・・またあった・・・・
背景の急斜面を覆っているオオイワカガミが分かるだろうか・・・・。この斜面、停まっているだけでしんどい。
いよいよ、沢まで降り、来た道を戻ることにした。まだ午後2時といったところ、暖かい。そして明るい。
ここに来れば、シーズンにはなめこには出会える、そんな気持ちにさせてくれる山だ。春も夏も素晴らしいに違いない。