このところ、週末となると天気が悪く欲求不満。春の花は時期を迎えているというのに、綺麗に開いた花に出会っていない。この日は天気が良さそうだったので、朝から何処かに出かけようと考えていた。
気になっていたバイカオウレンの花を探しに行こうとPCで検索すると、雪彦山の記事が目についた。低い辺りにはなく、稜線に咲いているらしい。時期は今頃だろうと勝手に考えて出かけることにした。
途中、コンビニに寄り、カップラーメンとお湯を調達。そして控えめにビールをザックに。山の下の登山口に着いたのは11時半だった。もう昼になるというのに寒い。
支度をして、さてコースをどうしようか・・・・。雪彦山の名花、オチフジを探しにきたときはあれやこれやと考えて沢沿いを登っていったのだが、今回は「稜線に咲いている」の言葉が引っかかっていて・・・・、急な登り道を選ぶことにした。嫌いな登りだが、早く稜線に出たかった。今日は一人だからのんびり歩いてゆく。足元に何か咲いていないかと探しながら登るのだが・・・・何もなく・・・。
ザイルの引っかかった岩場を過ぎ・・・・
鎖場を攀じ登り・・・・
例の狭い隙間をカニのように横歩きして通り過ぎ・・・・
1時間半もかからずに山頂に着いてしまった。前回登ったときは随分、しんどかった記憶があるのだが、変だな・・・。山頂といっても三角点ではなくて、大天井岳山頂だ。途中、誰にも会わなかったが、山頂には人が意外なほど沢山いて昼飯を食べていた。遠慮してしまいそうなところだが、狭い山頂の少し下に居心地の良さそうな岩場を見つけ、ザックを降ろした。まず、カップラーメンをお湯を入れてから、お決まりの・・・
何で330mLなんだろう・・・
コンビニのプレモルは「新サイズ!」とかで330mLなのだが、意味が分からない・・・・
仕事をしているはずの友人にメールを送り、バイカオウレンを探していることを伝えると、PCで調べてくれたのだろう、オチフジの咲いていた場所から少し上がった辺りだと連絡があった。それじゃ、のんびりとしていられない。急いで下る。
今日はそもそも山に登る積りで来たんじゃないのだ。下りは鎖場を避けて新下山道を急いで下る。虹滝まで一気に下る途中でユキワリイチゲに出あう。
道の脇の岩場の隙間に咲いていた。そして・・・
ユリワサビ?
その後、沢沿いを歩くのだが目的のバイカオウレンには出会えず・・・・
この辺りの筈なんだけど・・・・。急いで下ってきたせいか膝が痛み、探す気力も無くなってくる。
ジンジソウの沢山張り付いた岩
これはツルネコノメソウ?葉は互生だったか確認せず・・・
ユキワリイチゲは登山道の脇にポツポツと咲いている。
群れて咲いているユキワリイチゲも良いけれど、岩陰にひっそり咲いているのも風情があっていいもんだ。
結局、バイカオウレンに出会うこともなく、登山口に戻ってきてしまった。川の周りにシロバナネコノメが咲いていないか見て歩くが何も見つからず・・・・、さらに車で少し走った辺りでコゴミを探してみるが見つからず・・・、しょうがないので帰途につくことにした。何とも物足りない一日だった。