俺は案外、執念深い。去年はこの山を3回歩いてワダソウを探したが会えなかった。最初の探索でワダソウらしいものを見つけたけれど、蕾もついていなかったのでその内咲くだろうと思って傷口を広げた感じ。
その後、新しい情報を貰い、今年の季節の進み方を考えて今日の日を選んだ積り。家を8時頃に出て高速で西に向かって走りだしたのは良かったが、向かう場所がはっきりしない。ナビにその場所が入れてあるのかどうかも不確かで、何ともお粗末な。途中のPAで車を停めてネット検索。ようやく登山口に着いたのは10時だった。10台ほどの車が既に停まっていて、支度をしている間にも2台が走ってきた。
今日は1人なのでのんびりと登る。と、すぐに更紗ドウダンが満開になっているのが目に入る。
この木は誰かが植えたのだろうか?登山口は標高550mくらいで更紗ドウダンが生えているとは思えない。
最初から急な登りが続く。晴れて気温も上がってきているので、すぐに汗が噴き出した。
ジュウニヒトエと白っぽい花のスミレ
空は晴れてはいるが黄砂がひどくて景色は霞んで見える。
日陰にはニガクリタケ
40分ほど登ってベンチで一休み。標高800mくらいかな。かなり高度が上がった。
休憩を終えてからは慎重に周囲を見回しながらゆっくりと進んだ。
そろそろワダソウが咲いているという情報の辺りだ。気をつけて歩くが・・・・
こんなんかな・・・・
これかな・・・・、でも蕾はやはり無い。去年も見たような気がする。
まだ早かったのかな、と思いながらもゆっくりと登り続けた。
チゴユリ
岩場を登ってからも急な登りが続く。
違いそうだ。まだ駄目かとは思いつつ、こうなったら頂上まで登るしかない。
途中のベンチで休憩。
随分登ってきたな・・・・。
水分を補給してから傾斜の緩くなった道を進んだ。
1000m・・・
隣の山が見えている。奥に見えているのは那岐山だろう。
もう、ワダソウのことは諦めて頂上へ行くことしか考えていない。
色の濃いミツバツツジ ダイセンミツバツツジ?
丁度、12時になった頃、頂上に到着した。
周囲の木をよく見てみると・・・・
小さなオレンジ色の花を沢山付けていた。これはベニドウダンだろう。来週くらいからが見ごろだろうか・・・・
頂上でおにぎりを食べながら考えていた。諦めるのはまだ早い、もう一度じっくりと観察しながら下ってみようと。