金曜日は前日から降り続いた雨の影響で朝から自宅近くの高速道路は止まっていた。そして大阪、神戸の鉄道も
ほとんどが運転を見合わせていた。勤め先には道路状況で出社できないもの一名、渋滞で遅れたものが二名。
大阪に外出予定の四名は外出中止を余儀なくされた。その後も雨は降り続いて大雨警報に続いて洪水警報が発令される。
帰宅後、テレビを見ると九州、中国・近畿は降り続いた雨で被害が広がりつつあった。そして、地元の防災ネットが市役所の
担当者に集合を掛けたのが夜の10時過ぎ。市役所の4階が災害対策本部となった。
自宅前の市役所に担当者が徐々に集まってきた。駐車場の車は翌早朝も沢山残っていたから、徹夜で情報収集や対策を講じていたのだろう。
お役目ご苦労様。市内には加古川が流れていて氾濫の恐れがあり、夜中に携帯が突然警報を発したりして余り眠れなかった。
朝のニュースでは広島で河川の氾濫があったこと、土砂崩れで多くの人が行方不明になっていることなどを伝えていた。
雨はもう、信じられないくらい降り続いていて、一体、こんな沢山の水は何処から降ってくるのだろうと不思議にさえ思えてくるのだ。
これだけ降ったら加古川はとんでもないくらい増水しているだろうと見に行きたい衝動にも駆られるが、今回ばかりは止めた方が良いと
自制するほどの激しい雨だった。
それでも土曜日の昼頃には一度、空が明るくなり雨も小降りになった。雨雲の状況からして雨が一段落したわけではないことは分かっている
のだが、きのこの状況を見に車で出掛けることにした。それでも川の近くには行かないように・・・・、向かった先はまた、
キタマゴタケの場所。
その途中で。
田んぼの脇の側溝を流れる下る水に田んぼから溢れた水が合流して車道にまで溢れ出している。
車を停める前に倒れたキタマゴタケの姿が目に入った。
キタマゴタケ
無残な姿・・・・
イグチ・・・
であることは分かるけれど、雨に叩かれ続けて判別する気になれない姿だ。
amanita sp.
ヘビキノコモドキだろう・・・・
新鮮なきのこの姿が見えないので車に戻って先に進むことにした。エンジンを掛けようとするが掛からない。二度、三度繰り替えす。
掛からない・・・・。実は丁度、一週間前も自宅を車で出ようとしたときにエンジンが掛からないことがあったのだ。ディーラーに
電話をして車を取りに来てもらうことになったのだが、その後、症状が出なくなり様子を見ることにした。あれから、一週間、何事も
無かったのに・・・・。
前回は時間を空けてから再度、エンジンを掛けてOKだったので、歩いて周囲のきのこを観てから、トライすることにした。
舗装道路の脇の登り斜面を眺めながら歩いて行く。
キアシヤマドリタケ
ミドリニガイグチ
ツルタケ?
酷く雨に打たれている。ツバの痕跡があるようにも見えるけれど・・・・
キタマゴタケ
無残・・・・
ヘビキノコモドキ
そろそろ、戻ろうか。止んでいた雨がまた、ポツポツと降り始めていた。
雨は段々と本降りになって行く。急いで歩かなければ・・・・
停めた車
急いで戻り、車に乗り込んで・・・・、エンジン掛かるかな?
掛からない。セルは元気よく回っている。繰り返しても同じこと。またディーラーに電話をした。先週、連絡を入れた時の番号が
ラインに残っていた。電話をしている内に土砂降りになった。酷い降り方だなあ。
漸く場所を説明して、来てもらえることになったのだが、最後にもう一度だけエンジンを掛けてみることにしたのだ。
それが良かったのか、悪かったのか。この時は間違いなく良かった。後に起こることはその内、また説明しよう。
兎に角、この日はそのまま帰宅して、代車がある翌週の水曜日くらいに点検をして貰うことにした。
そして、帰路。あれ?車を降りて見てみると・・・・
立派はキタマゴタケ。頂いて帰って、タマゴタケのスープになった。
その日の夕方、というより19時半ごろ、何とも不気味な夕暮れ。
市役所では特別警戒警報が解除されたためだろうか、市役所の担当者たちが帰宅を始めていた。徹夜の警戒、ご苦労さんでした。