カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

涸沢カールの紅葉を訪ねて・その2

2007-10-11 | ヤマのこと
【2日目】徳沢6:00-横尾6:45-本谷橋8:00-涸沢ヒュッテ10:00着
     涸沢ヒュッテ発11:45-本谷橋-横尾-徳沢15:00着 (泊)

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3:30頃からテントの外が賑やかになってきました。
私たちも4:00頃起き出しますが、まだ真っ暗。
この日はとても寒く、夜は息が白くなっていたし、
朝は結露でテント内が湿っぽかったです。

ゆっくり朝食の準備をし、テントの外に出ると・・・



みんな同じ方を見上げています。
おおっー!なんと!ワタクシ初体験。
前穂高岳が赤く染まっているではないですか!


「綺麗・・・これがモルゲンロート、って言うものなのね・・・」
ここでもこれだけ綺麗なんだから、上はもっとすごかったんだろうな~、
と羨ましかったけど、天気だけは誰にもわからないんだもの仕方ない。

今からいくから、待っててね!
予定より30分遅く、6:00出発。
とても寒い。ダウンを着て、グローブをして出かけます。
(後で聞いたら気温は3度だったらしい)



同じ方向に歩く人はまばらしかいません。
下山されてくる方と時々すれ違います。
2時間早く出発計画が、成功か?と思いながら歩きます。


1時間かからずに「横尾」に到着。トイレもガラガラです。

「横尾大橋」を渡り、歩き始めると朝日があたる山々、
絶景の連続で何度も足を止め、ため息をつきます。



「すごいね~、キレイだね~、さすがアルプスは違うね~」
と初心者丸出しです。



屏風岩もすごい迫力です。



「本谷橋」に来ると横尾からの先発隊か?人が増えてきました。
下山してくる方もちらほらと。
この辺りから時々、すれ違いに待ったり待たれたり。
でも、普通の土日の山歩きとさほど変わらない程度です。



やっと体が温まって、ダウンを脱ぎます。
少しずつですが、ダケカンバの紅葉も見れるようになりました。
歩きやすい登山道、荷物が超軽いので
(折りたたみリュックに合羽と食料、サバイバルキットを詰めただけ)
いつもの私とは思えないほどスイスイ登っていきます。



遠くにヒュッテが見える辺りで、多くの登山客が休憩しています。
私はもうすぐ会えるのかと思うと大興奮!
嬉しくて嬉しくて!休憩ナシでがんばっちゃいます。



ヒュッテ直下では岩がゴロゴロ。
でも、思ったよりずっと歩きやすい登山道。
3連休とは思えないほどの静けさ、ハイキング気分で歩けます。





涸沢槍がナナカマドの実の向こうにそびえます。
ゴールが近くなってきたのを実感します。



そして、いつものような苦しさも感じないまま、笑顔で到着!
「やった~!雲ひとつない快晴!」
・・・マジめに涙が出そうになりました。



一生に一度でもこの風景を見ることができて、
ホントに幸せだと感じました。
山ノボラーの皆さんならここから穂高などを目指して行くのだから、
涸沢だけじゃもったいない、と思われるのでしょうけど

最近病気付いている私には、健康であることの幸せと、
ここまでこれただけ、自分の体に感謝です。
嬉しくて嬉しくてたまりませんっ!



ここで念願のおでんと生ビール。
水色絵の具で塗ったような空の色と、あまりに美しい風景に見とれ、
テラスでニヤニヤする私、あやしいです。


するとヒュッテのオヤジさんがいきなり登場し、
「みなさ~ん、今から5分後ココにヘリが来ますから、
帽子など飛ばされないようにしてねー!」



生ヘリ初体験の私。
たまたまテラスの先端にいた私は、真正面でその一部始終をキャッチ!



すごいすごい!風圧もすごい!



荷降ろし無事成功。みんなで手を振ります。



旋回して上空へ。テラスは写真を撮る人で賑やかでした。


ふとわれに返ると・・10:21の出来事でした。

早く着いたら「涸沢1周コース」を散策する予定だったのに、
ヘリイベントを見、ビール飲んだらすっかりどうでもよくなり(笑)
テン場で昼食を食べたりまったりすることにしました。



ずーーーーっと見ていても飽きそうもありません・・・
このままここに泊まってしまいたい気分ですが・・・

12:00近くなると、朝一隊らしき人達が続々と上がってきます。
ヒュッテのおでんにも行列が出来、忙しそう・・・
まったりタイムも終了し、我が家へと下山開始します。




また来るから、きっと来るからね。
証拠写真(笑)を撮って、下山開始します。

あまりのキレイさに、パノラマ(になってない)作ってみました。こちら

その3へ続く・・・
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