今夜のメニューは、山の恵み。
岩手県産 松茸と 丹波産 栗
松茸はシンプルに焼いて、我が家の庭にある柚子で頂き、
栗は栗ご飯に。
まさに、秋。
食欲の秋。
しかし、松茸はどうして高価なんでしょう?
ちなみに昨日の相場は、岩手県産松茸は 5本で(kgは不明)¥25,000でした。
(大小取り混ぜ、デパチカ価格)
買うときは、はぁ~、高いなぁ・・・
と思うのは当たり前のことなんですが、納得の価格でもあると思うのです。
松茸は、主人の実家で取れる貴重な山の恵みです。
それを私たち夫婦は東京にいながらにして、頂く事が出来ます。
松茸山と、お母さんのおかげです。
お母さんは我が所有する山に、8月頃から松茸探しに出かけます。
大体、午前3:00頃起きて、朝7:00位まで山に行っています。
1週間毎日行っても、ひとつも取れないときも多々あります。
もちろん、山と言っても私たちが行くような
登山道がある山ではありません。
熊の住む、山奥です。熊鈴は持っていません。
犬のタロウが熊よけです。
道などない急斜面を登って、降りて、登って、降りて。
私は一度だけ連れて行ってもらったことがありますが、
木の根にしがみついて、やっと登れるような急斜面もあります。
そこを、慣れているとはいえ、もうすぐ80歳になる義母がタロウと、
松茸を探しに行くのです。
万が一事故にあっても、誰にも探し出されないであろう山中・・・
私に同じことが出来るか?と考えると・・・です。
山は所有者がいたとしても、
その境界線を誰かが見張っているわけではありませんから、
だれでも自由に入ってこれるので、結局、先にみつけたもの勝ち、で、
いくら自分の山だと主張してもダメなのです。
小さな松茸、大きくしてから取りたいと思っても、
大きくなったら人目についてしまうので、
小さいまま取ってしまう物も多いです。
松茸の生える場所は、家族でさえも教えない、と言われています。
そのおかげで、主人の父親が事故で亡くなった時、
その後何年かは松茸を頂く事ができませんでした(笑)
収穫量はもちろんその年の雨量や日照時間によっても、
大きく変わります。
腐ってしまったり、まったく取れないときもありました。
それだけ貴重なものですから、1本5000円でも全然高くない、
と私は思うのです。卸値はもっと安いですし。
森の恵みと、子供に食べさせてやろうと出かけていく母親の愛。
今年もありがたく、頂きました。
・・・ところで。
丹波産の栗は美味しいですね!やっぱりサイコー