カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

南のヤツ・・・その1

2009-08-13 | ヤマのこと

2009.8.8~8.9 編笠山へ行ってきました。

【交通】往路:JR新宿(あずさ¥3900)→JR小淵沢→タクシー(約¥3200)→観音平
    復路:富士見高原→タクシー(約¥3200)→JR小淵沢(あずさ¥3900)→JR新宿 
    (@¥11,000)
【行程】観音平→雲海→押手川→まき道→青年小屋テント場→編笠山
    青年小屋テント場→西岳→富士見高原ゴルフ場→鹿の湯

土日は晴れ、の予報で久しぶりに青空の山に行けるかな~?
と楽しみにしていたのに、金曜には又天気が下方修正。
回数券だけ買って行こうかどうしようか?悩んでいたのだけれど、曇りなら行くかな・・・
と、えいっ、っと指定を取って家に帰ったら、雨の予報に変わってた!
でももう今年の雨には慣れてきたかも・・・
指定を取ってしまったらもう切符代金無駄にするだけなので、
ダメなら清里散歩でもして帰ろう、と行くことにした。

臨時のあずさに乗って小淵沢駅に8:00過ぎに到着。
駅前ではタクシーを待つ人の列が出来ていた。
ここから甲斐駒とかにも行く人がいるんですね。到着した時は甲斐駒さん、良く見えていました。


タクシーを15分くらい待って乗り込み、9:00、観音平の駐車場に到着。
ガスがかかっていて天気も良くないのに、ものすごい車の数!
路駐もあって途中から片側車線でした。


【9:20】グリーンセンター脇のトイレを借り、いざ出発!


最初は緩い登り。ガスがかかっていて薄暗い。


緩くていいや~なんて思ったのもつかの間、案外早くイワイワが出てきた。
それでもまだ段差は大きくないので歩きやすいのだが・・・


【10:25】雲海に到着。うっすら日も刺してきたが何も見えない。
ちょっとの休憩で次を目指します。

 
【11:22】時折雲の切れ間から青空が覗いたりで、
「お願い到着するまで降らないでー」と祈りつつ、1時間ほどで「押手川」

が、私はこの時点でかなり疲れていた。
いつも汗を一杯かくのだが、今回はいつもの倍くらい汗がボタボタ。
風がなく湿気が多いので確かに暑いけど、標高があるから平地とは違う。
自分でもビックリするくらいの汗だ、どうかした?
「余分三兄妹が出てるね~」なんてダンナにちゃかされているうちが花。
ここで直に「編笠山」を目指すコースと分かれるが、今回は迷わず巻き道へ。


がしかし、まき道と言っても結構なイワイワだ。
私の身長でも足だけで登れないほどの差のあるところ多し。
おまけにお腹が空いてきちゃって、ザックをおろして昼食にしたいのに、させてくれない・・・(すれ違い場所がないから)


ザックが重くて「はっ!」とか「ふぉ!」とか掛け声かけないと上がれない岩や、滑る木の根・・・

歩いても歩いてもイワイワ・・・

途中からはぬかるみも加わって、足元ぐずぐず。
そしてまたイワイワイワイワイワ・・・(もう写真を撮る元気もありません・・・)

無言です・・・

 
【13:05】CT1時間のところ1時間半もかけてやっと青年小屋が見えたときは嬉しかった~!
うん、やっぱり遠い飲み屋だ

小屋前のベンチにザックを放り投げ放心状態。
お腹が空きすぎてシャリバテなのかも!と慌てておにぎりをほうばるも、
疲労しすぎだのと、汗をかき過ぎたのとで一口で気分が悪くなり・・・
おにぎりも喉を通らない。水分しか通らない、・・・まずい、マジめに倒れそう・・・。

軽い貧血状態になり、慌てて日影に行き少し横になるも、カラダはフラフラ。
横になっていても気分が悪いので、スポドリでも買いに行こうかと小屋を覗くと、なんとカキ氷¥500の文字が。


待つこと5分。
「イチゴミルク」カキ氷のなんて美味しいこと!!(ミルクはプラス¥100です)
しゃりしゃりしゃり・・・生き返りました~~~
カキ氷がなかったら、復活できなかったかも。助かった~。

  
実は先週の富士山の筋肉痛がなかなか(5日間も)抜けなくて、前日も疲れを引きずっていた。
筋肉痛が抜けていないということは、体が完全回復してなかったのでしょうね。
(若くないからね・・・)
ちょっと今回は南のヤツさんを甘く見すぎました。
標高差1000mくらいでも、ずーーーっと登りなのでしんどかったです。
北のヤツとはやっぱり違いました。

さすがにダンナも顔色の悪い私を気使い(笑)一人でテント設営。
まだこの時間では先客1名と、私たちだけ。
とーーっても広くて芝生も合って快適なテント場。すごく気に入ってしまいました♪

お花が咲く芝生の上にごろんとしたら、二人ともそのまま昼寝をしてしまい・・・


【14:30】遠くからのゴロゴロの音で目が覚めました。
しまったー!もうこんな時間!来た時からガスが上がってきては消え、の繰り返しで、
まだ権現岳の姿は見えません。


慌てて小屋の前まで行き、編笠山のほうを見上げると、どんどんガスが上がってきます。。。


う~ん、間に合うか?
明日の朝でもいいけれど、明日の朝は晴れている、という保証はない。
えーい!30分だ!雷より先に行け~~!
と猛ダッシュで登ります。手ぶらなのでなんとか大丈夫です!


雷に追い立てられ・・・あー山頂が見えた。ここまで20分できてしまいました。


押手川の分岐方面からも団体さんが続々上がってきます。


ガスガスで何も見えないけど、とりあえず「編笠山」到着です。

 
雲の流れが速いので、何か見えないか?と30分粘って見ました。
時折、青空は見えるものの・・・ふもとの町がちら、と見えただけで・・・
諦めて戻りましょう。


【15:30】下山開始(といってもテント場まで20分)
ありゃ?やっぱりー!私が山頂を離れると晴れるんだよね・・・


ハイマツの切れたところから、今度はイワイワになります。
小屋の向こうの我が家にも、ずいぶんテントが増えましたねー。


もうテント場まで下るだけなので、遠くで雷の音はしているけれど、
ゆっくり岩の上に腰掛けて山の時間を楽しむことにしました。
雲が流れていく様を眺めながらの、このゆったりとした時間が好きなんですよねー。
はぁ~~~、最高


【16:00】テント場は20張位に増えていました。
水場は徒歩4,5分のところに「乙女の水」という湧き水がゴーゴー流れているので安心です。
水を汲みに行き、久しぶりに涼しい山の上でまったりテント&ビール、のつもりでしたが、
18:00になるととうとう雨が降り出しました・・・・

小屋の方が「雷がきたらテント場の方は小屋に避難してください

とご親切にも言いに来てくれたのですが、最初は小ぶりだったのでみんな優雅に傘なんぞさしながら、
夕食のひと時を楽しんでいたのです。

だんだん強くなって・・・雷もドンガラと・・・でもなんだかんだと避難するタイミングを失い・・・

その後・・・
バケツをひっくり返したような滝のような雨に水没するかと心配なわがテント!
雷がどこかに落ちたらテントのポールを伝わるのか?
とか不安な私はダンナに何度も声をかける。
「避難・・・しないの?」
「しない!」
確かにテントから一歩出たらずぶ濡れ間違いナシだけどさ~!

・・・・・・「ひなん・・しないの?」
「しない!誰もしてない!(なんで解るのさー)」
という会話を繰り返し、ビカビカ光る空と地響きのような雷と、滝のような雨の中・・・
そんなテント体験を初めてしまして・・・・でもなぜかうつらうつら・・・
3時間も止まなかった雨と雷も、21:00消灯時間には雷様も消灯となり、
テントも雨漏りせず無事に眠りに着いたのでした。

あーーー、怖かった
(その頃諏訪湖あたりの中央道は、雨で通行止めになったらしいです)

翌日へつづく