続きです。
あまりにガスガスなのでもう諦めて、他の楽しみを見つけます。
仙丈ヶ岳といえば、雷鳥さん。
まだ一度も出会ったことがありません、是非会って見たいとキョロキョロ・・・
でも雷鳥さんにも会うことが出来ませんでした・・・
やはり会いたいと思って会えるものではないですね
後の楽しみは足元のお花だけです。
左)タカネヒゴタイ 右)タカネツメクサ
左)イワギキョウ?チシマ?(もう一つ長さの短いキキョウもありました) 右)ミネウスユキソウ
左)ヒメコゴメグサ他 右)トウヤクリンドウ(リブルさんthanks♪)
斜面にもたくさんのお花が咲いているようですが、ロープの向こうなので入りません。
でも今回ウスユキソウの仲間、一度見て見たいと思っていたので会えて嬉しかったです。
相変わらずガスガス・・・
小屋への分岐に来ました。
本当は小屋のあるカールが見渡せる場所を歩いてきたのでしょうが、
どこを歩いているのかさっぱり解らないほどのガスガス・・・ええ、ガス女の名に恥じないりっぱなガスっぷりです。
ところが・・・・・・ですよ、
ビュービュー吹き上げる風の中、なんとなく見通しが良くなってくるではないですか・・・
あれほど白一色だった世界に・・・ガスが切れて青の色が!
左手にさっき歩いてきた藪沢、馬の背、「馬の背ヒュッテ」の小屋までが見えてきたではないですか!
青空 キタ━━━(゜∀゜)━(。A。)━(゜∀゜)━(。A。)━(゜∀゜)━━━!!
正面にはこれから歩いていく稜線と、うっすら鳳凰三山が雲の中に見え隠れ・・・
「やったぁ~~~~~っ」と思わず叫ぶワタシ。
来た道を振り返ればやっぱり仙丈ヶ岳も晴れていた・・・・
またか・・・私が山を降りると晴れるんだョ・・・
「戻る?どうする?」
「・・・又来るよ。又来る口実ができた、先へ進もう」
そうと決めたら後は楽しむだけ。
ひゃっほ~~~
そうそう、コレが見たかったの!青い空と緑の稜線。
こうなるともう楽しくて、ずっとこの道を歩いていたくて先に進めない・・・
歩くことがなぜこんなに楽しい?眠かったことなど忘れウキウッキ~
正面に甲斐駒ヶ岳を見ながらゆっくりゆっくり、楽しい雲上の散歩道。
夏の終わりにやっと、これぞアルプス~~~って感じを少しだけ味わうことが出来ました!
山の神様が雨ばかりの私の山歩きを可哀そうに思ったのか、
最後に青空をプレゼントしてくれたようです
山頂から1時間10分かけて、「小仙丈ヶ岳」山頂に到着~
青空と、鋸岳・甲斐駒、早川尾根・鳳凰三山。
山頂では悲しくて泣きそうな気分だったけど、このお天気と眺めに気分はサイコーに!
思わずガッツポーズ(笑)
天気が良いともっと向こうに北アルプスも見えるようですが、そんな贅沢は言いません、十分です。
7月からずっと雨かガスの山ばかりだったんだもん。
(某カメラマンいつも撮る気合のない写真ばかりなのよね・・・)
この夏最高の展望を得られたので、もう降りるのもったいなくて。
小仙丈ヶ岳の山頂で、誰よりもゆっくりとしてしまいました。
ちょうど同じ方向から来ていた単独の男性に、あれが「摩利支天」と教えてもらった。
(それまで甲斐駒のぼっこりしたヤツと呼んでいた・汗)
こっちからみると、甲斐駒さんにはどこをどうやって登っていくんだろう?
と思うほどです。
前半はガスで何も見えなかったから、もしこちらを登りに取っていたら何も見えないままで歩き、
晴れた頃、藪沢を下山しててこの素晴らしい眺めを味わえなかったね、
今日はこっちのルートでラッキーだったね、とお互いニコニコだった。
ま、結果論ですけどね、ホント、よかったです。
【15:00】とても名残惜しいですが下山開始。さよなら~仙丈さん。
ナナカマドの実が色着いていました。
もうあと一ヶ月もすると葉も赤くなる、秋はすぐそこに。
下りも素晴らしい眺めです。ずっと甲斐駒さんを正面に見ながら、です。
テント場が見えてきました(ココと書いてあるところ)まだまだずっと下です・・・
テントにしていてよかったなー、バスの時間気にしていたのでは楽しめなかった。
日没までには帰れるでしょう、とのんびり下っていきます。
途中でやっと「北岳」が見えてきました。
いつかあっちにも・・・でもすごいとんがって見えます
晴れてくれると「ああ、来て良かったな」と心から思います、単純です。
楽しかった今日の山歩きに感謝しつつ・・・頭の中はビールに・・・
五合目。ここまでずっと甲斐駒さんが見えていました、贅沢な下山でした。
樹林帯を下り、二合目でテント場方面の分岐を右に下ります。
テント場につく手前に、こんな看板が。
歩くこと1分で、北岳山頂が見える場所に出ました。そこから10分ほどで・・・
【16:50】テント場到着。やっと帰ってきました~。
もうほとんどのテント場で夕食の宴真っ最中でした。私たちも乾杯
自分の家からはさっきまでいた「小仙丈ヶ岳」、
小屋側には「摩利支天」が見えていました。
この日は大賑わいのテント場。100張近くはあったとおもいます。
隣が高校生と先生達の大所帯でとても楽しそう。
先生が「明日、仙水峠に日の出を見に行くから」と仰っていたので、
そっか!じゃ私たちも、と思ったものの・・・
やはり前日までの寝不足で起きれず(笑)テント場から赤く色付く摩利支天を眺めただけの朝。
普通なら甲斐駒とセットで登るみたいですが、私たちはそんな体力はないので朝ゆっくり支度をして帰りました。
懐の深い南アルプスの入口に初めて立つことができた感動と、
素晴らしい稜線の向こうに続く道も、いつか行くチャンスがあればもっともっと歩いて見たい。
雨の思い出ばかりだった2009年夏、山頂はガスだったけど、
そんな心が満たされたラスト夏山、仙丈ヶ岳の楽しい一日でした。
(朝一で帰る人なんて少ないだろうな~、と思ったら大間違い!
北沢峠からのバスは補助席利用で3台も出ました!)
【交通】往路2009.8.21(金)新宿駅西口22:00→広河原6:15(¥6600)6:45→北沢峠7:15(¥750)
復路2009.8.23 北沢峠7:25→広河原7:50(¥750)広河原8:00→甲府駅9:56(¥2000)あずさ→新宿(¥2800)
@¥12900
【行程】北沢駒仙テント場→大平山荘→藪沢→仙丈ヶ岳山頂→小仙丈ヶ岳→北沢駒仙テント場
温泉編へつづく。