2010.10.23(土)~24(日) 奥秩父へ行ってきました。
昨年のGWに半分まで歩いた「奥秩父主脈縦走路」
まだ雲取山まで残りはたくさんあるのだけれど、3日間の休みを取れることがなかなか・・・ない。
出来ることなら一気に縦走したかったのだけど、それではいつになるか解らないので、
一部分、コンパクトに周回できるコースを選んで歩いてきました。
塩山駅から西沢渓谷行きのバスはあるけれど、登山口に立てるのが10:05と遅い。
日が短いこの時期、日没までにたどり着けない可能性もある。
せっかくバス利用できるのに、安全策をとり今回も奮発してタクシー利用。
塩山駅から雁坂トンネルゲートまで約¥6200でした。
8:35雁坂トンネルの料金ゲート到着。バス停から歩くより30分くらい歩く時間をカットできたかな?
登山口の道を挟んで反対側にトイレ・自販機有。
朝はまだ日が当たらない登山口、ちょっと寒かった。
今回の特別装備はウェア関係から黒を撤廃し、
持ち物はもちろんポイズンリムーバー、先日病院でもらったステロイド剤、
そして新兵器のこちら・・・
「スーパースズメバチジェットmini」
ピレスロイド系のスプレー式殺虫剤が効果有、との情報を得て用意しました。
先週と同じ目に合うわけにはいきません、
ザックの外ポケットにすぐ引き抜けるようにスタンバイ、武士の鞘状態です(笑)
あ、なっちゃんは私のいつもの山トモ。へこたれた時に効果絶大なのです
9:00スタート。まずは雁坂峠まで約900mちょっとの標高差を登ります。
最初はひろ~い林道をゆるゆると進みます。
前方にとんがりの山が見えてきますが??
大菩薩の地図持ってきちゃったら、北のほうが載ってなくてわからない(笑)
白ザレの山肌が見えるあの山は・・・破(不)風山あたりでしょうか?
甲武信から繋がっている尾根には違いないと思うのですが・・・
9:45、沓切沢の橋に到着。ここで林道は終わり登山道へと入ります。
画像が解り難いですが、行き止まり?と思ったら大きな倒木の脇を入るようになっていました。
沢に沿って進んでいきます。
ここで降りてきた3名の男性の足元を見ると、スパッツがドロドロ^_^;
そんなにすごいのか・・・実はザックに入りきれなくてスパッツを置いてきてしまったので、
仕方なく慌てて合羽ズボンをはきました。
このルート、2007年度版のエアリアには「危」マークが3つ位ついていたので心配していましたが、
この程度の崩壊した登山道や・・・
こんな橋は渡れないでしょ!と岩をつたって渡渉したりとか・・・
沓切沢出合のところは水量も多く、増水時はちょっと・・・と思いましたが、
後はどこも問題なく普通に歩けました。
スパッツドロドロの方達は、ナメラ沢から来たみたい、と後で気づきました。
ロープのかかったちょっと滑りやすい斜面をうんとこしょっ、っと登ると、
段々日が差す明るい登山道になり・・・
紅葉☆⌒v⌒v⌒ヾ((`・∀・´)ノ ヒャッホーィ♪
やっぱり紅葉は「紅」色を見ないと始まりません!
沢を離れるとジグザグの登山道に変わりますが、とにかく紅葉がきれいで上ばかり見て前に進みません。
紅葉の森を堪能するためにここで休憩。
・・・というよりは、2ヶ月ぶりにテント装備で歩いたので肩が痛く、
1時間に一回ザックを降ろさないとしんどかったのです(笑)
怠けると後がいけませんね。
いやいや、でも本当に綺麗な自然林で、急斜面もあまり苦にならないほど美しかったです。
ジグザグと登っていくと上空が開け、すがすがしい尾根道に変わっていきました。
そして振り返ると富士山が。
紅葉の向こうに富士山
進行方向を見上げるとコガネイロのカラマツ~~~
これが見たかったの!!間に合ってよかった!
紅色から黄金色に変わっていく山の色を五感で感じながら、歩くシアワセ・・・
奥秩父らしい笹に縁取られた登山道は、風も抜ける素敵なトレイルでした。
振り返れば歩いてきた尾根が・・・尾根?いや、ここは国道・・・
結局3時間半もかけて「日本三大峠」雁坂峠・2082m到着。
広瀬からこの雁坂峠を越えて秩父までのルートは、現在の雁坂トンネルが開通するまで、
国道140号線として地図に記載されていた、りっぱな国道だったそうで。
たかだか10数年前のお話(~_~;)というのがまたビックリ。
自動車通行不能状態にあったのでトンネル開通まで「開かずの国道」
と呼ばれていて、オマケに雁坂小屋の便所小屋がこの国道上に建っている、
というのが有名な話らしい(笑)
峠にはりっぱなベンチが二つ。
さほど広くも狭くもないこの交差点は、富士山側が開けていて気持ちの良い場所。
久々のテント装備で汗だくな私たちは、ベンチで富士山を眺めながらおにぎりタイムとした。
一緒に上がってきた5人パーティさんは、今日はもう雁坂小屋に泊まるだけだそう。
私たちはここからが本日のメイン、先に進みます。
振り返れば甲武信へ続く尾根、紅葉がとてもキレイ。
いつかそっちも繋げるからね!
雲取山方面に歩き出すと、いかにも、という立ち枯れの木、苔の森に入ります。
しーん、とした音のない樹林帯、この静けさが奥秩父の魅力なのよね~♪
と、いつもなら楽しみな森歩きなのだけど、先週の事件がトラウマとなっている。
苔に覆われた木、そして穴の開いた根っ子・・・どこかにスズメバチが巣を作っているのかも?!
と思うと怖くてゆっくり歩けない(笑)休むことも出来ない。
この先も樹林帯と開けた尾根歩きが交互にやってきますが、どの樹林帯も急ぎ足で通り過ぎました
雁坂峠から約30分で「水晶山2158m」到着。
樹林帯のピークです、朝、塩山駅で一緒になった学生たちと会いました。
逆コースから来たようです。
そこからまた下り、分岐に到着。
ここは”巻いてはいけない”との情報で山頂目指すと・・・
「水晶山」から約30分、分岐から10分で「古礼山2112m」到着。
なるほど素晴らしい眺めが!
できることならいつまでも眺めていたい、と思うほど・・・
曇が多いですが、そんな中、しっとりと佇む富士。
どことなく冬に向かう、秋の寂しげな風情が感じられていいな~と思いました。
休憩を終え進行方向に緩く下ると、りっぱなベンチがあり、公園のように広い場所に出ました。
ここからは富士山のほかに南アルプスまで見えます。
テント場だったら最高だろうなー。
その先も富士山を眺めながらの楽しい尾根歩き。
なんて気持ちがいいのでしょう♪
写真にはうまく写せませんでしたが、
見下ろす山肌が黄色・茶色・濃い赤に染まり、派手な紅葉はないのだけど、
なんとも重厚感があって、静かに美しいのです。
う~ん、しぶいっ!奥秩父はこの渋さがたまらなく良いのよね
楽しい尾根歩きも終板に。
この時期は縦走する人は少ないのか、学生に会ったきり誰にも会いませんでした。
前方に開けた尾根が見えてくると、通過点に「燕山2004m・つばくらやま」の標識がありました。
長くなったので続きます。