カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

真冬の丹沢・蛭ヶ岳

2011-01-12 | ヤマのこと

2010.1.9(日)~1.10(祝)丹沢へ行ってきました。

土曜日は仕事だったため、日曜日スタート。
目指す蛭ヶ岳へは電車&バスで行ける最短コース、東野から目指します。

焼山登山口へは我が家からだとバスに間に合わないので、JR藤野駅からやまなみ温泉乗り換え、東野バス停まで。
乗客は私たちだけ、路線が廃止にならないで欲しいと願うばかりです。

 
バスを降り、9:00、左方面へ歩き始めます。
長い長い林道歩き、植林で陽があたらないので寒い。
バス停から1時間でやっと登山口、運搬用のモノレールの脇を入っていきます。

 
「残していいのは足跡だけ」
登山口から誰一人会いません・・・冬の北斜面は日影で寒いのであまり好きではないのですが・・・
沢も凍っていました。

 
それでもずっと登りなので汗をかきながら進んでいくと、
前方が明るくなり、尾根に乗り、焼山登山口からの道と合流したようです。


黍柄避難小屋への分岐にベンチがあったので、そこで昼食に。
ザックを置いて避難小屋まで行って見ました。


大きなストーブがあり、トイレもありました(冬季は水が出ません)
小屋前は公園のように広く、明るくて気持ちよさそうですが、
水場がないので我が家はちょっと使う機会はないかも。


尾根に乗ると今日初めての平坦な道で嬉しくなります。


左手に丹沢三峰?今日の目的地も射程圏内に入りました
正月ボケの鈍い身体はここまではとても重かったのですが・・・



あれ?もしかしてここかな?



「姫次」到着。富士山が目の前にどーん。
姫次だけでも満足できるとよく聞きますが、なるほど気持ちの良い場所です。

 
さっきまで若干飽きていた登りも、景色が良くなると急に楽しくなるから現金なものです
姫次から一旦下ると、広い尾根、ちょっと奥秩父のような雰囲気・・・


 
そこを越えると丹沢らしい風景に。階段を上り始め、後ろを振り返ると・・・


うわ~~なんて素晴らしい眺めなのでしょう
どれがどの山かは相変わらずわかりませんが、奥多摩から南アルプスまで見えました。


そこからはTHE・丹沢という感じの気持ちの良い尾根歩き。
さっきまでの苦しさはどこかへ消え、鼻歌交じりで・・・

 
15:00、あ、小屋が見えた!着いたよ~!しかも無風の快晴だよー!


やった!ここが丹沢最高峰の蛭ヶ岳!
やっぱり360度の素晴らしい眺めです。
昨年三月、悪天候でこちらまで来ないで下山してたから喜びも倍増です。

 
小屋にはまだ3名ほどしか到着していませんでした。
自炊コーナーでおつまみを作り、担いできたお酒で乾杯♪
この日は30名ほどということで余裕、ゆっくりできました。

 
すっかり写真を撮るのを忘れてしまいましたが、小屋は比較的新しそうで、
内装もトイレもキレイ。布団もふかふか。
夕食だけ頂くことにしましたが、食事は・・・富士山風でした。

食事が終わると夕日タイムの始まりです。
小屋の方の案内で、みんな一斉に外に出ました。


この風景が見たくて、冬の天気の良い日を狙ってきました。
念願かなってよかったー。



山の朝夕はいつ見てもなぜこんなに美しいのでしょう・・・・


 
小屋に戻って飲みなおし。そうこうしていると今度は夜景タイム。
素晴らしい夜景を拝めたのですが、写真はやっぱりうまく撮れない。
肉眼で見た感じでは右の画像のように、街がキラキラ瞬いていました。

目に焼き付けて・・・20:00消灯でした。

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翌朝も良い天気。


東の空が明るくなり・・・


雲の向こうに、ご来光が拝めました。


富士山は赤くなったのかな・・・?
朝食の準備でモタモタしてたら見損なったかもです
いつのまにか夜中に雪が降った様で、一面パウダースノーに覆われていました。
朝はマイナス11度だったそうです。

 
今日も天気に恵まれ、最高な気分で出発です


進んでいく稜線、昨日よりずっと雪が増えていますね。


まず第一関門の「鬼ヶ岩」が見えてきました。
去年は超怖がっていた私ですが・・・(いつものように情報だけで)近くで見ると別に・・・な感じ。


ストックをしまい、鎖や岩に手を掛けながら登っていきます。
まず1箇所目クリア~~


でもココ、風の通り道みたいで超寒いっ
鼻水ダラダラですが、鼻をかんでいる暇はありません。早くこの寒いエリアを抜けたい。


そして2箇所目~~~クリア

 
心配していた怖さは全くなく、それより朝の目覚めていないカラダに急登で息切れ(笑)
雪はついていたけれど、凍っていなかったから滑りませんでした。

 
これがいろんな人の写真で見ていた、岩の間からの蛭ヶ岳なのね~

下を見ると高度感ありますね、下りに使うほうが怖そうですが、
私には表尾根のザレ場のほうが怖かったのでモーマンタイでした


鬼を終えると楽しすぎる尾根歩き。鬼を過ぎると風もほとんどなくなり、
ポカポカお散歩気分でした。


富士山が今日もくっきり、好天に恵まれると丹沢ってこんなにも美しいんですね。


前回はあそこで終わったんだ・・・丹沢山が見えてきました


みやま山荘がみえた!


そして今回ここに来る目的のもう一つが・・・
前回お世話になった、とっても優しくて素敵な小屋番のゆきえさんに会いたくて来ました。
連休明けで下山しちゃったかとヒヤヒヤしましたが、無事お会いできてヨカッタです。


今日も優しく一緒に写真を撮って下さいました、また泊まりに来ます、と約束♪


前回はガスガスで・・・・


この位置に富士山が見えるなんて知らなかった!

足取りも軽く、先へ進むと・・・


竜が馬場からスカイツリーも見えました(写真には写らず)

でも、ここまできたらこの素敵な稜線歩きも終わりかと、寂しくなります。


 
今日最後の登り・・・塔の岳へ。


三座目到着。ほぼ丹沢主脈縦走、完了
塔の岳の上空だけ黒い雲に覆われて寒かったですが、ささっと昼食を取り、
遠くに見える蛭ヶ岳を振り返り、楽しかった尾根歩きを終えました。

 
いつもの大倉尾根を帰ります。
こちら側のほうが雪が多かったようでした、階段も若干凍って滑りやすいところもありました。


正面に海、楽しかった二日間を噛み締めながら降りていきます。

いつか縦走したいと思っていた丹沢山~蛭ヶ岳。
好天に恵まれ、素晴らしい尾根歩きが出来て本当にシアワセでした。

丹沢山から先の尾根は塔の岳あたりとは山深さが全然違い、
本当の丹沢の姿を初めて見れた気がして、ますます丹沢が好きになりました。
丹沢もまだ歩いていないところがたくさんあるので、楽しみながらこれから色々歩いて行こうと思います。


今年も一年、良い山歩きが出来ますように

おしまい。