Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2016年5月20日(金) 京都・愛宕山、表参道コースで、クリンソウをめでる

2016年05月29日 | 山登りの記録
■メイン写真
愛宕山の山頂に建つ愛宕神社


■今回のコース
清滝バス停→渡猿橋→お助け水→大杉大神→水尾分岐→黒門→愛宕神社→白髭神社→
愛宕山三角点→月輪寺→月輪寺登山口→清滝バス停


全国の愛宕神社の総本社がある、愛宕山。
「あたごさん」として、我が生誕の町、京都で親しまれている。

ここの愛宕神社は、「京都観光Navi」によると、「火伏せ(防火・鎮火)」の神として、
全国800余社に勧請されているという。
今回、いろんな事情もあり、本当に久しぶりに、この山を訪れた。

清滝バス停から、一文字屋食堂の前を通り、左の坂を下る。



渡猿橋を渡ったところ。このあたりは秋は紅葉の名所だ。
清滝川の流れが美しいところで、梅雨の時期にはホタルもちらちら出るという。



ユキノシタが控えめに咲いていた。

まずは、かつての愛宕山ケーブルカーの駅跡を観に行って、往年をしのぶ。
赤い鳥居をくぐって、表参道に入る。



すぐ、少しの間だけだが、ケーブルカーの軌道跡に沿う。
よく、古い遺跡には威圧感というか、神々しさのようなものであったり、
知りもしない時代の痕跡に郷愁を感じたりするが、
近代遺跡というのは、なんとも、もの悲しい、寂しさのようなものが伝わってくる。

お助け水から、嵯峨小学校清滝分教場跡、火燧権現跡を過ぎ、
昔からの歩きやすい参道が延々と続く。
壺割坂の急登を登り切ると、20丁の一文字屋跡だ。
さっきバス停の横にあった一文字屋さんは、かつて、ここで茶屋を営まれていた。



さらに、だらだらと登っていくと、25丁の奈かや茶屋跡に着く。ここには休憩舎が
あって、最初の休憩ポイントとして好適。



歴史を感じさせる参道が続く。
写真的には、並行する電線、電柱がどうしても気になってしまう。

30丁の水口屋跡にも休憩舎がある。休憩舎の左奥から、大杉谷方面への分岐が出ている。



すぐ先が、大杉大神。
杉の古木をしたがえた小さな祠に、「神聖」の一斗樽が3つ供えられていた。



大杉大神の南側からは、ポンポン山が向こう正面に見えた。
登り始めて、初めてのまともな展望地だ。



その先の崩壊地跡からは、保津川の蛇行する流れ、洛西方面が見える。
7合目休憩舎跡(かわらけ場跡)からも、眺めが楽しめる。
休憩舎は完全に崩壊して、古い柱などが隅に集められていた。



水尾分岐(ここにも休憩舎あり)で右へ。
すぐに樒花売りの小屋跡に着き、短い区間だが、石段が出てくる。



ガンバリ坂を登っていると、左に満開のクリンソウ群落が出迎えてくれた。
今年は、あちこちでクリンソウをみているなぁ。



黒門(京口惣門)に着く。また石段が出てきた。表参道名物で趣がある。



愛宕神社の社務所。
手前に公衆トイレ。社務所前には、このあたり唯一の飲料自販機がある。
向かいは広い公園状になっており、ベンチに座って樹間から京都の市街が
見て取れる。



愛宕神社へは、最後に長い急な石段を上る。
愛宕山の山頂でもある神社にお参りし、ついでに東側直下の白髭神社にも寄ってみた。



ここまで来たので、勿体ないので愛宕山の三角点に立ち寄った。
なかなかの展望である。京都のもう一つのシンボル的な山、比叡山も見える。



ここの三角点が変わっていて、よくある四角柱の標石タイプではなく、
水準点と同じデザインの丸い金属製だ。

もとの白髭神社下の分岐に戻り、月輪寺を目指して東への尾根道を下る。



月輪寺は、781年、慶俊僧都の開創と伝わる。空也上人や法然上人らも
よく来たという古刹だ。
しかし、今では少し荒廃が進んでいる様子で、ちょっと悲しい。

境内にあるシャクナゲの大木は、天然記念物に指定されている。
また、時雨桜は親鸞上人が流罪になる時、お手植えになったもので、
5月には晴天でも桜から雫が落ちてくるという。

月輪寺から下の登山道も、なかなか歩き甲斐があり、これを登って参拝するのは
さぞかし大変だったことだろう。



月輪寺登山口に下りる。空也滝への分岐でもある。渓流が涼し気だ。

堂承川沿いの舗装道を下る。
東海自然歩道の分岐(錦雲峡、高尾への道)を過ごして、もとの清滝バス停に
戻った。

バスで嵐山に戻り、まだ時間があったので、「ジオラマ京都JAPAN」に寄ってきた。
おっさん一人で、少し気恥ずかしかったが、"鉄分"を補給でき、はればれとした
気分で帰宅した。


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