![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/75/a2b6be20e4d4d96addaf9c3af461e538.jpg)
今回の年末年始山行は、3シーズン連続の八ヶ岳。
Mr.Dash、ともちゃん、重登山靴を買ったG嬢、T橋クンと、実力者のIM川さんの
5人パーティだ。
初日は、蓼科湖畔のキャンプ場に宿泊。
翌日、朝早くに、女神茶屋の登山口から蓼科山へ向かう。
今日の計画は、北横岳ヒュッテまで。
早々に、東京から来たという単独青年が下山してきたのに出会う。
蓼科山頂から、大晦日のご来光を見てきたという。
我々は、この時点では、まだ元気に標高を稼いでいた。
しかし、出発して1時間半で、計画に無理があったことがわかる。
2日目にスノーシューを使う予定のため、アイゼン、ピッケルに加え、
スノーシューを背負い、荷物がやや重めとなり、急坂でピッチを稼げない。
この重さが持てなくなったところに、年齢を感じざるを得ない。
せめてもの収穫は、G嬢とT橋クンが重登山靴の良さを知ったこと。
キックステップが、膝の振り子だけで簡単に決まる。
爪先わずかのスタンスで身体を持ち上げられるのは、クライミングの成果。
山の技術は、どれも、どこかで微妙につながっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/de/d35324e873edc227e21863abbdea14d5.jpg)
しかし、つらい急登の連続に、パーティの歩みは遅い。
これでは今日中に北横岳ヒュッテに着くのは無理だ。
携帯電話はつながる。予約してもらったともちゃんに、今日の宿泊をキャンセルして
もらったが、ヒュッテの親父からは、「そんな計画、はなから無謀だ、
今日は大晦日なので、他の客を断ったほどなのに!」と叱られたようで、
しばらくは、「そんな計画を立てたMr.Dashが悪い」と、ともちゃんの
不平不満を聞きながらの歩行となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/37/830d5efa5481819f6f47a069bbdc9ad8.jpg)
結局、蓼科山の登頂には4時間を要した。
幸い、ガスの合間に晴れ間が覗き、浅間山も見ることができた。
同じ道をたどっての下山は、これほどまで長かったかと思うほどだった。
Mr.Dashは年末から腹の調子が悪く、それを引きずっていたため、
なかなか身体に力が入らず困ったが、いよいよヤバそうになってきたので、
途中でメンバーを引き離して、笹薮と針葉樹の株立ちに隠れてピンチを逃れた。
もう少し遅かったら、人間の尊厳に傷がつくところであった(笑)。
何はともあれ、マトモな時間に無事下山できた。
ふと見ると、クルマのバックミラーに、スーパーのお買い物袋がかかっていた。
中には新品の「チャイ」が入っていた。
そういえば、隣に駐車していた八王子ナンバーの軽がない。
朝、ワイパーがそのままになっていたので、気になって上げておいたのだ。
往路にすれ違った、単独行の人かな。
こんなお礼をされるほどのことでもないのだが、他に理由が考えられない。
さりげない、イキな出来事に、「チャイ」を飲みもしないうちに、心が温かくなった。
まずは今日の宿泊地を捜さなければならない。
仕方ないにしても、えらい大晦日になったものだ。
しかし幸運にも、昨日泊まった隣の蓼科レイクサイドキャンプ場のバンガローに
快く泊めてもらうことができた。熱燗の美味いこと。
温泉はたいへん気持ちよかったが、折からの大寒波の到来で、
この夜は、寝袋を冷気がじわじわしみ込む、長い時間となった。
Mr.Dashは冬山用のシュラフで、カイロを両足と腰に貼り、それなりに寝たが、
かわいそうだったのがT橋クンで、寒すぎて震えが止まらず、レインウェアを
着込み、ザックまで足を突っ込み、いろいろ工夫したが、どうも寝られなかったようだ。
言ってくれたら新品のカイロを出したのに。
あとで知ったが、この夜は山陰地方では大雪の始まりだったようだ。
しかし蓼科高原の夜は満天の星空。放射冷却となっていた。
Mr.Dash、ともちゃん、重登山靴を買ったG嬢、T橋クンと、実力者のIM川さんの
5人パーティだ。
初日は、蓼科湖畔のキャンプ場に宿泊。
翌日、朝早くに、女神茶屋の登山口から蓼科山へ向かう。
今日の計画は、北横岳ヒュッテまで。
早々に、東京から来たという単独青年が下山してきたのに出会う。
蓼科山頂から、大晦日のご来光を見てきたという。
我々は、この時点では、まだ元気に標高を稼いでいた。
しかし、出発して1時間半で、計画に無理があったことがわかる。
2日目にスノーシューを使う予定のため、アイゼン、ピッケルに加え、
スノーシューを背負い、荷物がやや重めとなり、急坂でピッチを稼げない。
この重さが持てなくなったところに、年齢を感じざるを得ない。
せめてもの収穫は、G嬢とT橋クンが重登山靴の良さを知ったこと。
キックステップが、膝の振り子だけで簡単に決まる。
爪先わずかのスタンスで身体を持ち上げられるのは、クライミングの成果。
山の技術は、どれも、どこかで微妙につながっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/de/d35324e873edc227e21863abbdea14d5.jpg)
しかし、つらい急登の連続に、パーティの歩みは遅い。
これでは今日中に北横岳ヒュッテに着くのは無理だ。
携帯電話はつながる。予約してもらったともちゃんに、今日の宿泊をキャンセルして
もらったが、ヒュッテの親父からは、「そんな計画、はなから無謀だ、
今日は大晦日なので、他の客を断ったほどなのに!」と叱られたようで、
しばらくは、「そんな計画を立てたMr.Dashが悪い」と、ともちゃんの
不平不満を聞きながらの歩行となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/37/830d5efa5481819f6f47a069bbdc9ad8.jpg)
結局、蓼科山の登頂には4時間を要した。
幸い、ガスの合間に晴れ間が覗き、浅間山も見ることができた。
同じ道をたどっての下山は、これほどまで長かったかと思うほどだった。
Mr.Dashは年末から腹の調子が悪く、それを引きずっていたため、
なかなか身体に力が入らず困ったが、いよいよヤバそうになってきたので、
途中でメンバーを引き離して、笹薮と針葉樹の株立ちに隠れてピンチを逃れた。
もう少し遅かったら、人間の尊厳に傷がつくところであった(笑)。
何はともあれ、マトモな時間に無事下山できた。
ふと見ると、クルマのバックミラーに、スーパーのお買い物袋がかかっていた。
中には新品の「チャイ」が入っていた。
そういえば、隣に駐車していた八王子ナンバーの軽がない。
朝、ワイパーがそのままになっていたので、気になって上げておいたのだ。
往路にすれ違った、単独行の人かな。
こんなお礼をされるほどのことでもないのだが、他に理由が考えられない。
さりげない、イキな出来事に、「チャイ」を飲みもしないうちに、心が温かくなった。
まずは今日の宿泊地を捜さなければならない。
仕方ないにしても、えらい大晦日になったものだ。
しかし幸運にも、昨日泊まった隣の蓼科レイクサイドキャンプ場のバンガローに
快く泊めてもらうことができた。熱燗の美味いこと。
温泉はたいへん気持ちよかったが、折からの大寒波の到来で、
この夜は、寝袋を冷気がじわじわしみ込む、長い時間となった。
Mr.Dashは冬山用のシュラフで、カイロを両足と腰に貼り、それなりに寝たが、
かわいそうだったのがT橋クンで、寒すぎて震えが止まらず、レインウェアを
着込み、ザックまで足を突っ込み、いろいろ工夫したが、どうも寝られなかったようだ。
言ってくれたら新品のカイロを出したのに。
あとで知ったが、この夜は山陰地方では大雪の始まりだったようだ。
しかし蓼科高原の夜は満天の星空。放射冷却となっていた。