Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2010年12月30日(木)~31日(金)急登の連続にヒーヒー、(北八ツ)蓼科山登頂

2011年01月06日 | 山登りの記録
今回の年末年始山行は、3シーズン連続の八ヶ岳。
Mr.Dash、ともちゃん、重登山靴を買ったG嬢、T橋クンと、実力者のIM川さんの
5人パーティだ。

初日は、蓼科湖畔のキャンプ場に宿泊。
翌日、朝早くに、女神茶屋の登山口から蓼科山へ向かう。
今日の計画は、北横岳ヒュッテまで。

早々に、東京から来たという単独青年が下山してきたのに出会う。
蓼科山頂から、大晦日のご来光を見てきたという。

我々は、この時点では、まだ元気に標高を稼いでいた。
しかし、出発して1時間半で、計画に無理があったことがわかる。

2日目にスノーシューを使う予定のため、アイゼン、ピッケルに加え、
スノーシューを背負い、荷物がやや重めとなり、急坂でピッチを稼げない。
この重さが持てなくなったところに、年齢を感じざるを得ない。

せめてもの収穫は、G嬢とT橋クンが重登山靴の良さを知ったこと。
キックステップが、膝の振り子だけで簡単に決まる。
爪先わずかのスタンスで身体を持ち上げられるのは、クライミングの成果。
山の技術は、どれも、どこかで微妙につながっている。



しかし、つらい急登の連続に、パーティの歩みは遅い。
これでは今日中に北横岳ヒュッテに着くのは無理だ。
携帯電話はつながる。予約してもらったともちゃんに、今日の宿泊をキャンセルして
もらったが、ヒュッテの親父からは、「そんな計画、はなから無謀だ、
今日は大晦日なので、他の客を断ったほどなのに!」と叱られたようで、
しばらくは、「そんな計画を立てたMr.Dashが悪い」と、ともちゃんの
不平不満を聞きながらの歩行となる。



結局、蓼科山の登頂には4時間を要した。
幸い、ガスの合間に晴れ間が覗き、浅間山も見ることができた。

同じ道をたどっての下山は、これほどまで長かったかと思うほどだった。
Mr.Dashは年末から腹の調子が悪く、それを引きずっていたため、
なかなか身体に力が入らず困ったが、いよいよヤバそうになってきたので、
途中でメンバーを引き離して、笹薮と針葉樹の株立ちに隠れてピンチを逃れた。
もう少し遅かったら、人間の尊厳に傷がつくところであった(笑)。

何はともあれ、マトモな時間に無事下山できた。
ふと見ると、クルマのバックミラーに、スーパーのお買い物袋がかかっていた。
中には新品の「チャイ」が入っていた。
そういえば、隣に駐車していた八王子ナンバーの軽がない。
朝、ワイパーがそのままになっていたので、気になって上げておいたのだ。
往路にすれ違った、単独行の人かな。
こんなお礼をされるほどのことでもないのだが、他に理由が考えられない。
さりげない、イキな出来事に、「チャイ」を飲みもしないうちに、心が温かくなった。

まずは今日の宿泊地を捜さなければならない。
仕方ないにしても、えらい大晦日になったものだ。

しかし幸運にも、昨日泊まった隣の蓼科レイクサイドキャンプ場のバンガローに
快く泊めてもらうことができた。熱燗の美味いこと。

温泉はたいへん気持ちよかったが、折からの大寒波の到来で、
この夜は、寝袋を冷気がじわじわしみ込む、長い時間となった。

Mr.Dashは冬山用のシュラフで、カイロを両足と腰に貼り、それなりに寝たが、
かわいそうだったのがT橋クンで、寒すぎて震えが止まらず、レインウェアを
着込み、ザックまで足を突っ込み、いろいろ工夫したが、どうも寝られなかったようだ。
言ってくれたら新品のカイロを出したのに。

あとで知ったが、この夜は山陰地方では大雪の始まりだったようだ。
しかし蓼科高原の夜は満天の星空。放射冷却となっていた。

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