バンガローで寒い一夜を過ごしたが、個人的にはそこそこ寝られた。
今日はピラタスロープウェイの始発に乗り、当初の計画に「合流」する。
今日の主目的は、スノーシューを履いた山行。
IM川さんと、T橋クンは、スノーシュー初体験である。
ということで、縞枯山ルートは避け、五辻へのトラバースルートをとる。
途中、道幅が少し広くなったところで、待望のスノーシュー。
パウダースノーが鳴る。踏みしめられたトレースの横を敢えて歩く。
さすがに、完全に沈み込まないとはいえラッセルはラッセル。
少々疲れるが、それでも、歩行感覚を養うのには最適。
我々パーティが歩いたうしろを振り返ったら、まるで自動車が通ったように
幅広の軌跡ができていた。
出逢いの辻を経て、狭霧苑へ。ここのあずまやで、行動食をとる。
駒鳥ノ池の横を通り、麦草ヒュッテへ。
今日のルートはそこそこ距離があるので、ヒュッテには寄らず、先を急ぐ。
だらだらした山道の傾斜が急にきつくなる。丸山への上り坂にさしかかるのだ。
スノーシューで登れるかを試す。標高差は120mらいかな。
キックステップが簡単に効く。苦労している後続に、コツを伝える。
積雪期は、夏道とは微妙にルートが異なる。というより、一心に、直登するのみ。
丸山三角点は、樹林帯の中。しかし、少し東側の山頂は、展望が開けてよい。
ここから高見石へは、スノーシューで駆け下りる。
浮力があるので、脚への負担が少ない。スキーのように大胆に「走る」。
夏時間よりずっと早く、高見石小屋に到着。
ここで一旦、スノーシューを脱ぎ、岩と雪のミックスした滑りやすい足場をたどり、
高見石のピークへ。眼下に氷結した白駒池、向こうに浅間山が展望できる。
先行してピークにいたおじさん二人は、先ほど、白駒池の上を歩いてきたが、
途中で氷が薄そうな雰囲気がしたので慌てて岸に引き返したという。
「いやー、去年、私たちはスキーで池の氷の上に絵を描きましたよ」と、ともちゃん。
ランプの小屋として有名な高見石小屋で、コーヒーを頼む。
ともちゃんだけは、ホットワインを楽しむ。
コーヒーは大好物だが、こんな美味いコーヒーは滅多にない。
贅沢な時間である。
なんとか、常識的な時間に今日のゴールである渋湯御殿に着けそうな雰囲気。
さっき歩いてきたルートを少し戻り、分岐を左へ。ゆるやかな谷筋を下る。
やがて、ゴツゴツした黒い岩が連なるユニークな地形に出くわす。
通称、賽の河原と呼ばれるところだ。
スノーシューは、ここで終わり。しかし、アイゼンを装着するほどではない。
賽の河原は、ところどころ、岩角をつかみながらの歩行となり楽しい。
賽の河原地蔵の横手には、まるで卒塔婆のような、不思議な黒い岩が立っていた。
沢を数回渡る。一番上以外は、しっかりした橋がかかっている。
右に硫黄の臭いがする沢を見下ろしながら、最後の橋を渡り、
ゴールの渋の湯・渋湯御殿に到着。
あらかじめ、ここにデポしておいたT橋クンのフォレスターで、
今日のうちにMr.Dashが朝、ピラタスの駅に置いたデリカD5を回収しにいく。
他のメンバーは先に温泉にでも入るのかなと思っていたら、遠慮して待っていてくれた。
待望の夕食、そして乾杯。
ひとつ谷を隔てた唐沢鉱泉は、大晦日から元日は派手なイベントをやってくれ、
これはこれで非常に楽しいが、ここ渋湯御殿は、正月料金をとらない代わりに、
特段のイベントはやらない。これもまた、秘湯っぽくて良い。
続いて、待ちに待った温泉である。そういえば、身体はけっこう冷えている。
木の板を敷き詰めた風呂のフタは、誰も入っていないときは閉められている。
入浴者自身が、フタを開け、閉めるルールである。
浴槽は建屋の東西に2ヵ所あり、山側(東側)の浴槽は石鹸の使用が禁止されている。
まずは西側の風呂で身体を洗い、ひとまず暖まる。
続いて、東側にハシゴして浸かる。
東側の浴槽は3つあり、42度に加温したもの、31度の源泉、26度の源泉である。
IM川さんは、31度に長く入っていたが、これは夏なら気持ち良いに違いない。
女性陣は、きゃーきゃー言いながら、26度の浴槽にも果敢に入ったらしい。
26度のほうは、男性軍も翌日の朝風呂で、IM川さんとT橋クンが入ったが、
腹の調子がようやく戻りつつあるMr.Dashは、とうとう自重した。
2012年のスタートも、やはり山にいた。
今年は、どんな山行が待ち受けているのだろう。
一緒に山を楽しんでくださる友人諸氏、今年もよろしく、なのである。
今日はピラタスロープウェイの始発に乗り、当初の計画に「合流」する。
今日の主目的は、スノーシューを履いた山行。
IM川さんと、T橋クンは、スノーシュー初体験である。
ということで、縞枯山ルートは避け、五辻へのトラバースルートをとる。
途中、道幅が少し広くなったところで、待望のスノーシュー。
パウダースノーが鳴る。踏みしめられたトレースの横を敢えて歩く。
さすがに、完全に沈み込まないとはいえラッセルはラッセル。
少々疲れるが、それでも、歩行感覚を養うのには最適。
我々パーティが歩いたうしろを振り返ったら、まるで自動車が通ったように
幅広の軌跡ができていた。
出逢いの辻を経て、狭霧苑へ。ここのあずまやで、行動食をとる。
駒鳥ノ池の横を通り、麦草ヒュッテへ。
今日のルートはそこそこ距離があるので、ヒュッテには寄らず、先を急ぐ。
だらだらした山道の傾斜が急にきつくなる。丸山への上り坂にさしかかるのだ。
スノーシューで登れるかを試す。標高差は120mらいかな。
キックステップが簡単に効く。苦労している後続に、コツを伝える。
積雪期は、夏道とは微妙にルートが異なる。というより、一心に、直登するのみ。
丸山三角点は、樹林帯の中。しかし、少し東側の山頂は、展望が開けてよい。
ここから高見石へは、スノーシューで駆け下りる。
浮力があるので、脚への負担が少ない。スキーのように大胆に「走る」。
夏時間よりずっと早く、高見石小屋に到着。
ここで一旦、スノーシューを脱ぎ、岩と雪のミックスした滑りやすい足場をたどり、
高見石のピークへ。眼下に氷結した白駒池、向こうに浅間山が展望できる。
先行してピークにいたおじさん二人は、先ほど、白駒池の上を歩いてきたが、
途中で氷が薄そうな雰囲気がしたので慌てて岸に引き返したという。
「いやー、去年、私たちはスキーで池の氷の上に絵を描きましたよ」と、ともちゃん。
ランプの小屋として有名な高見石小屋で、コーヒーを頼む。
ともちゃんだけは、ホットワインを楽しむ。
コーヒーは大好物だが、こんな美味いコーヒーは滅多にない。
贅沢な時間である。
なんとか、常識的な時間に今日のゴールである渋湯御殿に着けそうな雰囲気。
さっき歩いてきたルートを少し戻り、分岐を左へ。ゆるやかな谷筋を下る。
やがて、ゴツゴツした黒い岩が連なるユニークな地形に出くわす。
通称、賽の河原と呼ばれるところだ。
スノーシューは、ここで終わり。しかし、アイゼンを装着するほどではない。
賽の河原は、ところどころ、岩角をつかみながらの歩行となり楽しい。
賽の河原地蔵の横手には、まるで卒塔婆のような、不思議な黒い岩が立っていた。
沢を数回渡る。一番上以外は、しっかりした橋がかかっている。
右に硫黄の臭いがする沢を見下ろしながら、最後の橋を渡り、
ゴールの渋の湯・渋湯御殿に到着。
あらかじめ、ここにデポしておいたT橋クンのフォレスターで、
今日のうちにMr.Dashが朝、ピラタスの駅に置いたデリカD5を回収しにいく。
他のメンバーは先に温泉にでも入るのかなと思っていたら、遠慮して待っていてくれた。
待望の夕食、そして乾杯。
ひとつ谷を隔てた唐沢鉱泉は、大晦日から元日は派手なイベントをやってくれ、
これはこれで非常に楽しいが、ここ渋湯御殿は、正月料金をとらない代わりに、
特段のイベントはやらない。これもまた、秘湯っぽくて良い。
続いて、待ちに待った温泉である。そういえば、身体はけっこう冷えている。
木の板を敷き詰めた風呂のフタは、誰も入っていないときは閉められている。
入浴者自身が、フタを開け、閉めるルールである。
浴槽は建屋の東西に2ヵ所あり、山側(東側)の浴槽は石鹸の使用が禁止されている。
まずは西側の風呂で身体を洗い、ひとまず暖まる。
続いて、東側にハシゴして浸かる。
東側の浴槽は3つあり、42度に加温したもの、31度の源泉、26度の源泉である。
IM川さんは、31度に長く入っていたが、これは夏なら気持ち良いに違いない。
女性陣は、きゃーきゃー言いながら、26度の浴槽にも果敢に入ったらしい。
26度のほうは、男性軍も翌日の朝風呂で、IM川さんとT橋クンが入ったが、
腹の調子がようやく戻りつつあるMr.Dashは、とうとう自重した。
2012年のスタートも、やはり山にいた。
今年は、どんな山行が待ち受けているのだろう。
一緒に山を楽しんでくださる友人諸氏、今年もよろしく、なのである。