■メイン写真
岩間山の山頂。電波塔の横にある、観音座像?の正体はなんだろう。
■今回のコース
中千町バス停→奥宮神社鳥居分岐→奥宮神社→岩間山→岩間山正法寺(岩間寺)→袴腰山→
見晴台→立木山→立木観音(立木山安養寺)→立木観音前バス停
大津市南部の寺といえば石山寺が有名だが、さらに南の山中に、修験の寺として
栄えた岩間寺(岩間山正法寺)と、弘法大師が高野山を開くより前に開創したと
伝わる元高野・立木観音(立木山安養寺)の2つの古刹を、尾根歩きでつなぐことが
できないかをずっと考えていたが、どうやら可能なようなので確認してきた。
確かに途中は廃道同然で、頼りないテープを参考にルートファインディングする
部分もあるが、なかなか巧妙なルート取りで、手軽に2つの寺をめぐることができた。
京阪バスで中千町バス停へ。
昨年末までは、一つ上の上千町まで行くバスがあったが、12月のダイヤ改正で、
なんと毎年12月7日に1便しか運行されないようになった。それって…
それで中千町から歩く。快晴のもと、京滋バイパスと大平山を見ながら、てくてく。
Y字路。鳥居がある右は奥宮神社へ、左は岩間寺に続く。どちらもクルマは通れる。
ひと汗かいて、奥宮神社に到着。俗称「塔ノ峰」に建つ。
昭和時代にできた新しい神社のようだ。祭神は大山津見命。山の神様だ。
ちょうど県境だったので調べると、奥宮神社は宇治市の神社だった。
奥宮神社展望台からは絶景が広がる。
この日は空気が澄んでいて、遠く伊吹山も見えた。
三上山(近江富士)の向こうには鈴鹿最北端の霊仙山。
のぺーっとした地形は鈴北岳や御池岳などの山塊。
なにやら区画化された荒れ放題の道を奥へ進むと廃墟が1軒だけあり、道が分岐している。
リスが目の前をサーッと横切った。
ほどなく到着した岩間山の広い山頂には、ドコモの電波塔と、観音様だろうか、
片膝を立てて座っている像があり、その奥に祠があった。
岩間山ピークの南側直下が、岩間山正法寺、通称岩間寺である。
西国三十三所十二番札所。
開山は加賀国白山を開いた泰澄で、カツラの木で千手観音を刻み、本尊にしたのが
始まりという。元正天皇の勅願寺。雷除け、厄除け、ぼけ封じのご利益があるという。
境内にある白姫(白山比咩)龍神。女性がこの神を崇めると美女になれるという。
ここから先が、ルートファインディングだ。
バス用駐車場から、この電波塔へ向かい、さらに南南東にゆるやかに延びる尾根を
とにかく忠実に下る。
かなり下ったころ、送電線鉄塔の真下に出る。ここからは関電巡視路の階段がある。
いったん車道に出て、100mほど北から急斜面を強引に降りたが、通常は車道を桜峠へ
回っていくといいだろう。
京滋バイパスのガードをくぐり、左に折れて30mくらいのところで、テープに導かれて
山中に入ると、明瞭な踏み跡がある。
標高差で50mほど登ったところで幅広の道を外れ、尾根筋を忠実に(強引に?)登っていく。
なかなかの急登に息がはずむ。
やがて袴腰山と湖南変電所を結ぶ尾根道に合流する。
袴腰山へは5分ほどだが、展望はなく、地味すぎるピーク。
南郷分岐へ下り、登り返すと見晴台だ。地形図では341mのピークの地点だ。
ここは無名の山ながら、瀬田川から石山の市街地、琵琶湖方面が一望できる。
比良山系の蓬莱山も見えた。
アップダウンを幾つかこなし、なかなかホネがある尾根道だなと感心しているうちに
立木山の山頂に到着。ここも三角点はあるものの、展望ゼロの頂だ。
道なりに下ると林道終点に出る。木材などの集積所になっている。
作業小屋のところで大きく左へ曲がると、立木観音の「厄除の鐘」の直下に出る。
奥ノ院で手を合わせたあと、観音様御前へ。立木観音も、厄除けのご利益があるという。
立木観音の開創は弘法大師。
瀬田川の対岸に光り輝く霊木を発見した弘法大師だが、急流を渡れずにいた。
そこへ白鹿が現れ、大師を背中に乗せてぴょんと人跳び、対岸に渡ってくれた。
霊木の前で、白鹿は観世音菩薩に姿を変えたという。
大師は、その立木に観音像を刻み、寺を建てたという。
ここの「名物」は、800段以上あるという石段。標高差150m近い。
立木観音前バス停に着いたら、1分もしないうちにバスがやってきた。
岩間山の山頂。電波塔の横にある、観音座像?の正体はなんだろう。
■今回のコース
中千町バス停→奥宮神社鳥居分岐→奥宮神社→岩間山→岩間山正法寺(岩間寺)→袴腰山→
見晴台→立木山→立木観音(立木山安養寺)→立木観音前バス停
大津市南部の寺といえば石山寺が有名だが、さらに南の山中に、修験の寺として
栄えた岩間寺(岩間山正法寺)と、弘法大師が高野山を開くより前に開創したと
伝わる元高野・立木観音(立木山安養寺)の2つの古刹を、尾根歩きでつなぐことが
できないかをずっと考えていたが、どうやら可能なようなので確認してきた。
確かに途中は廃道同然で、頼りないテープを参考にルートファインディングする
部分もあるが、なかなか巧妙なルート取りで、手軽に2つの寺をめぐることができた。
京阪バスで中千町バス停へ。
昨年末までは、一つ上の上千町まで行くバスがあったが、12月のダイヤ改正で、
なんと毎年12月7日に1便しか運行されないようになった。それって…
それで中千町から歩く。快晴のもと、京滋バイパスと大平山を見ながら、てくてく。
Y字路。鳥居がある右は奥宮神社へ、左は岩間寺に続く。どちらもクルマは通れる。
ひと汗かいて、奥宮神社に到着。俗称「塔ノ峰」に建つ。
昭和時代にできた新しい神社のようだ。祭神は大山津見命。山の神様だ。
ちょうど県境だったので調べると、奥宮神社は宇治市の神社だった。
奥宮神社展望台からは絶景が広がる。
この日は空気が澄んでいて、遠く伊吹山も見えた。
三上山(近江富士)の向こうには鈴鹿最北端の霊仙山。
のぺーっとした地形は鈴北岳や御池岳などの山塊。
なにやら区画化された荒れ放題の道を奥へ進むと廃墟が1軒だけあり、道が分岐している。
リスが目の前をサーッと横切った。
ほどなく到着した岩間山の広い山頂には、ドコモの電波塔と、観音様だろうか、
片膝を立てて座っている像があり、その奥に祠があった。
岩間山ピークの南側直下が、岩間山正法寺、通称岩間寺である。
西国三十三所十二番札所。
開山は加賀国白山を開いた泰澄で、カツラの木で千手観音を刻み、本尊にしたのが
始まりという。元正天皇の勅願寺。雷除け、厄除け、ぼけ封じのご利益があるという。
境内にある白姫(白山比咩)龍神。女性がこの神を崇めると美女になれるという。
ここから先が、ルートファインディングだ。
バス用駐車場から、この電波塔へ向かい、さらに南南東にゆるやかに延びる尾根を
とにかく忠実に下る。
かなり下ったころ、送電線鉄塔の真下に出る。ここからは関電巡視路の階段がある。
いったん車道に出て、100mほど北から急斜面を強引に降りたが、通常は車道を桜峠へ
回っていくといいだろう。
京滋バイパスのガードをくぐり、左に折れて30mくらいのところで、テープに導かれて
山中に入ると、明瞭な踏み跡がある。
標高差で50mほど登ったところで幅広の道を外れ、尾根筋を忠実に(強引に?)登っていく。
なかなかの急登に息がはずむ。
やがて袴腰山と湖南変電所を結ぶ尾根道に合流する。
袴腰山へは5分ほどだが、展望はなく、地味すぎるピーク。
南郷分岐へ下り、登り返すと見晴台だ。地形図では341mのピークの地点だ。
ここは無名の山ながら、瀬田川から石山の市街地、琵琶湖方面が一望できる。
比良山系の蓬莱山も見えた。
アップダウンを幾つかこなし、なかなかホネがある尾根道だなと感心しているうちに
立木山の山頂に到着。ここも三角点はあるものの、展望ゼロの頂だ。
道なりに下ると林道終点に出る。木材などの集積所になっている。
作業小屋のところで大きく左へ曲がると、立木観音の「厄除の鐘」の直下に出る。
奥ノ院で手を合わせたあと、観音様御前へ。立木観音も、厄除けのご利益があるという。
立木観音の開創は弘法大師。
瀬田川の対岸に光り輝く霊木を発見した弘法大師だが、急流を渡れずにいた。
そこへ白鹿が現れ、大師を背中に乗せてぴょんと人跳び、対岸に渡ってくれた。
霊木の前で、白鹿は観世音菩薩に姿を変えたという。
大師は、その立木に観音像を刻み、寺を建てたという。
ここの「名物」は、800段以上あるという石段。標高差150m近い。
立木観音前バス停に着いたら、1分もしないうちにバスがやってきた。