Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2019年11月14日(木) 談山神社の紅葉と、大化の改新ゆかりの談山、飛鳥探訪

2019年11月18日 | 山登りの記録
■メイン写真
談山神社の権殿(重要文化財)


■今回のコース
談山神社バス停→談山神社→談山→御破裂山→念誦崛(ねづき)不動尊→藤本山万葉展望台→
石舞台古墳→亀石→鬼の爼→鬼の雪隠→飛鳥駅


多武峰から飛鳥へ、万葉の歴史と秋を楽しむのんびりハイクに出かけた。



桜井市コミュニティバスで談山神社へ。
十三重塔は、木造としては現存する世界唯一のものだ。
この神社の秘仏は談峯如意輪観音菩薩坐像。
ん? 神社に仏塔や仏像?
ここは元々寺だったのだ。明治時代の廃仏毀釈で無理やり神社にされたクチだが、
壊さずによく残してくれたものだ。



小雨が降る中、がんばって色づいてくれた紅葉を楽しむ。



境内を奥へ、ほんの少しで談山(かたらいやま)へ。
「大化の改新」のスタートとなった「乙巳(いっし)の変」。
中臣鎌子(のちの藤原鎌足)と中大兄皇子(のちの天智天皇)が、当時権勢をほしいままに
していた蘇我入鹿を暗殺した有名な事件だが、これの謀議を行った場所こそが、
この談山なのだ。当時も展望がない、静寂のピークだったのだろうか。



続いて、さらに奥にある御破裂(ごはれつ)山へ。藤原鎌足の墓所と伝わる場所だ。
鎌足の死後、長男で僧の定恵が、大阪府の茨木市にあった鎌足の墓をここに移した。
談山神社の前身である妙楽寺にも鎌足が祀られた。鎌足像は今も神社で見ることができる。



御破裂山の三角点は、林道からほんの少し離れた目立たない場所にあるが、
手製の小さな山名プレートがいっぱい掛かっていた。



念誦崛不動尊。
ここも林道から、荒れた谷筋の道を少し下ったところにある。
おもちゃの刀剣が何本も供えられているのが面白い。
「首から上」の病を治してくれるという。



続いて、念誦崛の下部へ。多武峯の奥ノ院だった紫蓋寺(しがいじ)の跡地。



明治時代以前は、多くの堂や僧坊が立ち並んでいたという。
150段の階段を上ると、天台宗の高僧で、多武峯中興の祖・増賀上人の墓がある。



万葉展望台へ続く未舗装林道に入るとすぐに、役行者像など3体の石仏がある。
ふもとの高家の集落にもう一体の行者像があることから、これは上の行者像とも
呼ばれるという。



路傍にフユイチゴ。
冬に結実する唯一のキイチゴ。これを見ると、そろそろ冬を迎えるのだなぁと感じる。



藤本山の万葉展望台に到着。



奈良盆地の南部が広がり、向こうに金剛山地が横たわる。
冷たい風が吹き抜けていたので、少し下った東山/上居分岐で風を避けて昼食をとった。



上居方面への道を下る。この日、数少ない純粋な「山道」だ。



この下に獣除けのゲートがあり、舗装道に出る。「山道」はもう終了だ。



石舞台古墳に下りてきた。
入場料を払って中に入れるが、すぐ横の高台からタダで眺めるもよし。



せっかくなので飛鳥駅に至る途中にある巨石遺構をめぐる。
まずは亀石。教科書などに出てくる有名なヤツだ。



地元野菜の無人販売所で、ちょっと珍しい野菜や果物を買う。皆さん、主婦の顔になる。



鬼の爼。
欽明天皇陵の石室の底石とされており、周囲は宮内庁管理の柵で囲まれている。



鬼の雪隠。巨大な花崗岩をくり抜いて作られている。
欽明天皇陵の石室の蓋。
「鬼が旅人を霧で迷わせ、捕らえて爼で料理し、満腹になったあとに雪隠で用を足した」
という。

飛鳥駅の手前で再度、地元野菜の販売所に立ち寄り、皆さん、朝よりも重い荷物を
担いで家路についた。


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