![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/36/e97fd8ee66d1cdb5bd3807a70c10f836.jpg)
■メイン写真
ここにだけ、こんな白い凝灰岩の露頭が観られるのが面白い。
■今回のコース
関屋駅→香芝総合公園跡→屯鶴峯154mピーク→地下壕群→屯鶴峯西峰197mピーク→
智弁学園第2駐車場→関屋駅
屯鶴峯(どんづるぼう)を歩いてきた。
屯鶴峯は、千数百万年前の二上山の噴火によってできた凝灰岩が露出し、ロックガーデンの
ような特徴ある地形でをしている。
緑の樹林帯の間に、鶴が屯(たむろ)しているように見えたことがその名の由来だ。
ところでこの屯鶴峯には、凝灰岩を掘って造られた横穴が多数存在する。
これらは第2次世界大戦に敗北する少し前の1944年、陸軍が掘ったもの。
航空総軍戦闘指令所などの軍事施設にする予定で、約2ヶ月間、24時間・300人態勢で
工事をしたが、完成前に終戦を迎えたという。
現在、その一部は京都大学の地震観測所として活用されているが、それ以外のトンネルは
ほぼそのままで観ることができる(落盤の懸念があるので内部に入るのは遠慮したい)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/96/e67a8df185bc9317f8f4b255ee8569de.jpg)
関屋駅から南へ、大きな家が多い住宅街で抜けていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/fa/765fb51c2603aa9d70cb5dc5de5e7c56.jpg)
香芝総合公園の中を抜けて行くのだが、今年3月にプールが閉鎖されて静まり返っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/2e/837af53234545dd779fcb53d639dde8b.jpg)
クルマがビュンビュン通り抜ける国道165号を渡り、向かいの登山道に入るとすぐ、
「楡の広場」に出る。そんなに広くないのだが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/b9/c30e6204b4de1c498147f04e08aa7c9d.jpg)
短い急登をしのぎ、尾根に出る。南にわずかで、送電線鉄塔が立つ屯鶴峯の154mピークだ。
南に二上山が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/80/305cac694c6452c3a12364b29ec7b86f.jpg)
ここから西へ急斜面を下り、沢に出て少し南に行けば、この日、最初の地下壕に着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ef/dc49740f9bd99800bd41d96ba182ded1.jpg)
そのまま谷筋を北へ行っても面白いが、まずは凝灰岩の風景を見たいので、もとの
154mピークに戻り、尾根筋を南下。
荒涼たる灰色の世界が目の前に広がった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/08/9b710ae1ed23abc7607daa427bcaba58.jpg)
金剛山系にも、もちろん大和川を隔てた生駒山系にも、似た風景はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/d2/3fe79aa0200dbd1e13e183d03a86ab7f.jpg)
昔は岩がさらに白かったのだが、近年黒ずんできており、また、植物の生長範囲が増えて
少しずつ露岩は小さくなってきてるようだが、それでもすごい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/c6/621f5b1c1cc4bcd0e0e9966705c0552d.jpg)
穴虫峠に近い、いわゆる屯鶴峯の入口近くにある案内看板まで下りてみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/9c/c00f72f059cc6ad804f70afca1d5d18b.jpg)
西側の尾根に乗り、そこから急斜面を下りると、主要な地下壕群がみられる。
これは向こう(東側)に抜けている。150mくらいありそうだが、内部は少し水没
しているようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/cd/70c749aceb7b649cb8e41c71283d633e.jpg)
ひとつ南側の横穴。中でつながっているようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/24/3492a4d6a66d9adeb9f9115613787c45.jpg)
さらにひとつ南の穴。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/36/399e3bb7e8a246b76f2208db5688c2d2.jpg)
トイレ跡と考えられているコンクリート槽。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/86/800ebf2221d016e772b0dfebd623e772.jpg)
レンガのかけらが大量に散らばっているところもある。何か建物があったのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/00/06179142c58aafc11af6357ae73ccc7f.jpg)
ここもトイレ跡と考えられているが、排水システムが良好なようで水が溜まらないそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/77/e671d1cb14e2274b2f70d0d41b4b6d2c.jpg)
そんな近代遺跡をあとに、小沢を渡渉して果樹園の中に飛び出す。大阪と奈良の県境だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/5c/538a1ab7c63679f6c81675363f1a19c1.jpg)
急登一番、屯鶴峯西峰と呼ばれる197mピークへ。
ピーク付近には3本の送電線鉄塔が立ち、電線が入り乱れている。
下山はピークから続く北尾根の関電巡視路。歩きやすい道を下り、最後は智弁学園の
高い壁沿いに下って学校の駐車場に出る。あとは車道を関屋駅へと戻った。
個性的な地質と、近代遺跡のセット。もっと人気が出てもいいものだと思う。
ここにだけ、こんな白い凝灰岩の露頭が観られるのが面白い。
■今回のコース
関屋駅→香芝総合公園跡→屯鶴峯154mピーク→地下壕群→屯鶴峯西峰197mピーク→
智弁学園第2駐車場→関屋駅
屯鶴峯(どんづるぼう)を歩いてきた。
屯鶴峯は、千数百万年前の二上山の噴火によってできた凝灰岩が露出し、ロックガーデンの
ような特徴ある地形でをしている。
緑の樹林帯の間に、鶴が屯(たむろ)しているように見えたことがその名の由来だ。
ところでこの屯鶴峯には、凝灰岩を掘って造られた横穴が多数存在する。
これらは第2次世界大戦に敗北する少し前の1944年、陸軍が掘ったもの。
航空総軍戦闘指令所などの軍事施設にする予定で、約2ヶ月間、24時間・300人態勢で
工事をしたが、完成前に終戦を迎えたという。
現在、その一部は京都大学の地震観測所として活用されているが、それ以外のトンネルは
ほぼそのままで観ることができる(落盤の懸念があるので内部に入るのは遠慮したい)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/96/e67a8df185bc9317f8f4b255ee8569de.jpg)
関屋駅から南へ、大きな家が多い住宅街で抜けていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/fa/765fb51c2603aa9d70cb5dc5de5e7c56.jpg)
香芝総合公園の中を抜けて行くのだが、今年3月にプールが閉鎖されて静まり返っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/2e/837af53234545dd779fcb53d639dde8b.jpg)
クルマがビュンビュン通り抜ける国道165号を渡り、向かいの登山道に入るとすぐ、
「楡の広場」に出る。そんなに広くないのだが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/b9/c30e6204b4de1c498147f04e08aa7c9d.jpg)
短い急登をしのぎ、尾根に出る。南にわずかで、送電線鉄塔が立つ屯鶴峯の154mピークだ。
南に二上山が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/80/305cac694c6452c3a12364b29ec7b86f.jpg)
ここから西へ急斜面を下り、沢に出て少し南に行けば、この日、最初の地下壕に着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ef/dc49740f9bd99800bd41d96ba182ded1.jpg)
そのまま谷筋を北へ行っても面白いが、まずは凝灰岩の風景を見たいので、もとの
154mピークに戻り、尾根筋を南下。
荒涼たる灰色の世界が目の前に広がった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/08/9b710ae1ed23abc7607daa427bcaba58.jpg)
金剛山系にも、もちろん大和川を隔てた生駒山系にも、似た風景はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/d2/3fe79aa0200dbd1e13e183d03a86ab7f.jpg)
昔は岩がさらに白かったのだが、近年黒ずんできており、また、植物の生長範囲が増えて
少しずつ露岩は小さくなってきてるようだが、それでもすごい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/c6/621f5b1c1cc4bcd0e0e9966705c0552d.jpg)
穴虫峠に近い、いわゆる屯鶴峯の入口近くにある案内看板まで下りてみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/9c/c00f72f059cc6ad804f70afca1d5d18b.jpg)
西側の尾根に乗り、そこから急斜面を下りると、主要な地下壕群がみられる。
これは向こう(東側)に抜けている。150mくらいありそうだが、内部は少し水没
しているようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/cd/70c749aceb7b649cb8e41c71283d633e.jpg)
ひとつ南側の横穴。中でつながっているようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/24/3492a4d6a66d9adeb9f9115613787c45.jpg)
さらにひとつ南の穴。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/36/399e3bb7e8a246b76f2208db5688c2d2.jpg)
トイレ跡と考えられているコンクリート槽。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/86/800ebf2221d016e772b0dfebd623e772.jpg)
レンガのかけらが大量に散らばっているところもある。何か建物があったのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/00/06179142c58aafc11af6357ae73ccc7f.jpg)
ここもトイレ跡と考えられているが、排水システムが良好なようで水が溜まらないそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/77/e671d1cb14e2274b2f70d0d41b4b6d2c.jpg)
そんな近代遺跡をあとに、小沢を渡渉して果樹園の中に飛び出す。大阪と奈良の県境だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/5c/538a1ab7c63679f6c81675363f1a19c1.jpg)
急登一番、屯鶴峯西峰と呼ばれる197mピークへ。
ピーク付近には3本の送電線鉄塔が立ち、電線が入り乱れている。
下山はピークから続く北尾根の関電巡視路。歩きやすい道を下り、最後は智弁学園の
高い壁沿いに下って学校の駐車場に出る。あとは車道を関屋駅へと戻った。
個性的な地質と、近代遺跡のセット。もっと人気が出てもいいものだと思う。