東郷邸と東郷神社

2015年07月04日 | 東京のお散歩
元帥海軍大将従一位大勲位功一級侯爵東郷平八郎命は、
日本を列強入りさせた提督として世界的にも知られている軍人でもあります。

東郷平八郎は、麹町区上六番町(現在の千代田区三番町)に居を構えていました。

邸宅も庭も残ってはいませんが、その場所は東郷公園として整備され
その脇の坂には東郷坂と名付けられています。

(東郷公園)

公園には、かつて東郷邸に置かれていたライオン像が保存されています。

(ライオン像)

晩年の東郷は、自身の神格化に否定的だったようですが、
没後、陸軍の乃木に対抗するように神格化され、
東郷神社が池田侯爵別邸のあった原宿竹下町に創建されました。
現在の竹下通りに隣接する場所です。

(東郷神社)

拝殿には、日露戦争の時に旗艦三笠に掲げられたように、Z旗が掲げられています。

(Z旗の掲げられた拝殿)

これは「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ(後略)」の意を持って掲げられたもので
(本来、単独使用では「タグボートを欲する」もしくは「投網中」の意)
このZ旗自体にも、祭神と同じく勝運へのご利益があるとして崇敬されています。

東郷平八郎は、日本海軍・海上自衛隊のみならず、かつての敵国である
アメリカ合衆国海軍などからも崇敬されていて、ニミッツ元帥などは
旗艦三笠の保存にも尽力したほどの崇敬者として知られています。

またエジプト人で国連事務総長であったガリ(ガーリ)氏も
崇敬者として知られています。

境内社として海の宮が鎮座しており海軍、海事、水産業など、
海にまつわる人々の霊を合祀しています。

(海の宮)
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