2013,4,21(SUN)
NO DISTINCTION!!
STAにとっての2013初場所シリーズ第1弾です。
札幌のほぼ中心地に位置するこのライブハウスは地下鉄駅からも徒歩1分と最高のポジション。
建物内がとてもよく細分化されていて居心地満点。
トイレも男女別々、ロビーもゆったり、カウンターも快適、楽屋からもステージに階段で直結、もちろん会場内も広々と開放的、機材類も高価だし肝心のステージもぐっと高くなっていて横幅にも余裕があります。
ビデオカメラ撮影スペースまで確保していただき感謝です。
今回は6バンドの出演、その内4バンドは若者たちが頑張っての熱演。
しかも全てジャンルが違うので飽きがこなくて豪華な内容。
リハーサルもじっくり1バンド25分もいただき丁寧に音のチェック。
STAも久々に7人フルメンバーが揃ってのリハーサル。
そうなのです、タクの後輩でもあるあかり嬢がこの日STA全員と初対面、挨拶もそこそこに早速ステージへ。
ミツ曰く管楽器の音作りは相当に厄介らしくミキサー泣かせだそうですがこの日はよく届いていましたね。
各メンバーの音固めも終え2曲ほど流してみてモニターのバランス注文も交わし本番を待つのみとなりました。
なぜかSTAのリハってどこからともなく拍手が起こりますね。
午後6:00開場とともに続々と観客が入場してきます。
さあ、午後6時半トップの「OUV」スタートです。
楽屋で待機している彼らはメイクやヘアスタイル、ドレスアップに余念がありません。
「なんか緊張してきた・・・」と初々しいです、若さあふれるその姿が微笑ましい。
ビジュアル系のステージング、ギタリストはピート・タウンジェントばりに右手をグルグル回転風車が決まっています。
マサはそのアクションのコツを密かに彼から伝授しちゃいました。
しかも彼らとマサはアニマル柄の衣装が色まで同じで一緒に盛り上がってしまいました。
MCも一生懸命、華麗に語りかけて最前列では飛び跳ねている人もいましたね。
2番手「マウンテンパパ」は女性ボーカルをフューチャーしてのジャパニーズ・ポップスバンド。
振り付けに数人のメンバー達がリズムに合わせてジャンプ。
このバンドも若者中心で元気いっぱいの和やかムード。
カメラマンもかぶりつきで撮影に必死。
メロディアスで爽やかなサウンドを会場中が一体となって楽しんでいます。
3番目に現れたのは伊達(あかり嬢の故郷)からはるばる駆けつけてくれたSTAの盟友「DOWN UP BEAT」
STAとは2度目のタイバンですね。
相変わらず超絶技巧のテクニック応酬、日本が誇るフュージョンバンド、カシオペアのカバーバンドです。
とにかく文句なしめちゃくちゃにうまい!!
オープニングナンバーからいきなり全メンバーによるソロバトル。
会場からもやんやの喝采、シンも瞬きするのを忘れるほど釘付けになっていました。
フジゲン5弦ベースによるチョッパー、ヤマハ野呂一生モデルのギタリスト、クッシーによるタッピング&アーミングと一瞬たりとも目が離せません。
ドラマーの方はご住職が本業、普段は木魚を叩くところをステージではドラムを叩くのさ、とおどけてみせます。
ヤマハのリムが木製のスネアも温かみのある丸い独特の音色を轟かせていました。
ただ小難しいことを淡々と見せるのではなくニコニコと全身でノリを出しているところなんかもさすがです。
お約束の「朝焼け」でも喝采を浴びてあっという間に時間切れです。
折り返し点に登場はガラリとムードチェンジ「T4D」
本日1番のド迫力バンド。
それもそのはずデビュー後メタル界に激震を走らせ多大なる影響を及ぼし、すでに伝説と化したパンテラを聞かせてくれました。
マサも実はお気に入りで全てをコレクションしている重低音ヘビーメタルバンドの楽曲を披露してくれるとあって虎視眈々と注目。
あれええ!?金髪のロングヘア・サングラスお兄さんは懐かしや「アイアン・メイデンネン」のボーカル君ではないですか!
楽屋ではマサと久しぶりの再会で挨拶、そして即その場でヘビーメタル談義に華が咲く。
マサのハットから「カウボーイ・フロム・ヘル」の話題へ。
風邪で喉が本調子でないとのことだけど、どうしてどうして、ドスのきいたボーカルを腹の底から振り絞り一時たりともじっとせずにステージ狭しと動き回り客席を煽りまくります。
ヒョウ柄のコートを脱ぎ捨ててボルテージを上げてマサの予想通り「ウォーク」炸裂。
チューニングダウンしたバック陣による重戦車の如きリフの洪水もしびれるなあ。
決して雑な演奏にならず安定感あるボトムも好感度大。
キラーのベースにダイムバッグ・ダレル愛用のディーン変形ギターもツボにハマった。
ボーカル君はライブイベント終了後は別プロジェクトのジューダス・プリーストのカバー・バンドと合流してまたシャウトしまくるそうです、恐るべし!!
トリ前はこの日唯一のトリオ編成「ALFA JERK」、オリジナルのロックをプレイ、この日1番クールなバンド。
シェクターを構えたベーシストと両腕のタトウーも鮮やかなテレキャスター・ギタリストの二人は揃いのハットをかぶり淡々とミドルテンポの楽曲で進行。
一種独特のグルーブとカミソリのように危険な香り漂う切れ味鋭い歌詞も耳に突き刺さってきます。
ストリート・スライダースとブランキー・ジェット・シティのかっこいい部分の「エッセンス」を継承しているバンドだなあ・・・と感じました。
またドラマーの正確無比なるドラミングにも感服。
ここぞという時にセンスのいい個性的なフィルインがパワフルに飛び出してハッとさせられます。
トライアングル編成はロックバンドの基本ユニット、3人の技術はもとより意思の疎通も入念に行わなければすぐにほころびが露出するので大変だと思います。
一貫したコンセプトを確立しているので夏以降も決定しているライブでも頑張ってほしいものです。
STAは夕方のリハーサル後、ホーンセクションのボス、ミツはあかり嬢とスコアを手に時間ギリギリまでレパートリーの打ち合わせ。
彼女も個人練習をしっかりと積んできたので楽屋で音符と真剣ににらめっこ。
STA満を持してのトリです!
もちろん今回も全曲初期シカゴ!!
***SET LIST***
1、INTORODUCTION(シカゴの軌跡・1)
2、QUESTIONS67&68(シカゴの軌跡・1)
3、~SOMEDAY AUGUST,29,1968・・・流血の日(シカゴの軌跡・1)
4、~SATURDAY IN THE PARK(シカゴⅤ・5)
5、MAKE ME SMILE・・・ぼくらに微笑みを(シカゴと23の誓い・2)
6、~TO BE FREE・・・いまこそ自由を(シカゴと23の誓い・2)
7、~NOW MORE THAN EVER・・・愛は限りなく(シカゴと23の誓い・2)
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO
KEN・・・DR VO CHO
MITSU・・・TB
TATSU・・・TP
SHIN・・・KB VO
NOBU・・・G
AKARI・・・AS
スタッフの慎重・親切なセッティングに助けてもらいこの日一番の大所帯、しかも唯一のホーンセクションを要するSTAもあっという間にスタンバイ・オーケー。
ノブもあっさり完了したのでスタッフにビックリされたそうです。
ケンもタム・シェルにSTAフラッグの巻きつけ作業。
ミツは前回スキージャンプのシャツ着用でしたが、今回はおなじみCTA/DANNY直筆サイン入りキャップを着帽。
ここのところ1曲目に定着した感ありの「イントロダクション」。
振り返ってみるともう半年以上この曲をライブで演奏していることに最近確認してみて我ながらビックリ。
早いものですね。
でも未だに新鮮で飽きることもなく現在進行形でどんどんと成長中の楽曲です。
完成度もこの日は全員が今まででトップクラスだったのでは?
あかり嬢も若さの特権なのか臆することもなく難解な楽曲目白押しの中、涼しい顔をしてぶっつけ本番でもしっかりと吹きまくっています。
たいしたものだ。
ちなみに彼女はなんと20歳の現役女子大生。
STA最年少、初の女子大生、もちろんタクに続いての平成生まれ。
メンバー達の平均年齢よりもはるかに半分以下・・・・(タツは若いよ)。
父親と娘みたいなものです。
でもシカゴやブラスロック未体験の彼女はSTAでのステージをとても新鮮だと大喜び。
普段はジャズオンリーでロックフィールドには足を踏み入れたことはなかったそうです。
そういった面ではミツと話題が尽きないみたいですよ。
「イントロダクション」大の男でも息があがるのにあかり嬢がセンターフロントにて奮闘。
正直言って今だから告白しますとこのイベントは世代的にもアウェー感覚は否めないなあ・・・と心の中で思っていたのですが取り越し苦労でした。
観客もタイバンもSTAのライブがはじまると続々と客席になだれ込んできました。
たぶん、ほとんどの人達が知らないであろうこのオープニングナンバー、でも衝撃ほとばしるブラスサウンドにいてもたってもいられなくなったご様子。
皆が皆、声援を送ってくれます。
マサのMCにも反応が熱い。
「よろしく!ネクストナンバー・・・クエスチョンズ67&68!!」
ミツも言っていたけどケンの最近のドラマーとしての成長度には目を見張るものがあります。
ケン遂に覚醒したか!?
去年までとは別人のごとくドラミングにも説得力が増してきました。
ミツとタツの火花散る管楽器によるソロバトルやアンサンブルも円熟味が増してきましたね。
メドレーでの「流血の日」
遂にシンによるリードボーカルが解禁。
甘いトーンのボーカルが披露されて、その上これまた初のコーラスもマサ&ケンによって絡んできます。
やっぱりこの曲にはあのコーラスが隠し味的効果があるし、シンが初歌いということでケンがコーラスに回ると張り切っていたのでマサも負けじと頑張って体得しました。
おかげで難なくクリアできたようですね(ミツにも褒められたし)。
この日のSTAは目立った事故もなくとても快調に飛ばしています。
いつもこんな感じでやれれば最高なんですが。
「流血の日」もたぶんほとんどの人達はご存知ないと思いますが反応がビシビシと返ってきます。
でも次の曲はあかり嬢も知っていた「サタディ・イン・ザ・パーク」
ピアノのイントロをシンが弾きだすとそこらじゅうに手拍子が響き笑顔が溢れます。
一緒に歌ってくれている人もいてこっちまで顔がほころんできちゃいます。
「最後まで付き合ってくれてありがとう!早いものでもう最後の曲です。「ええ~~~!?」
ジミー・パンコウ作の組曲「バレー・フォー・ア・ガール・イン・ブキャノン」1&6&7楽章メドレー。
ここでも食いつきがよくどんどんと前の方に歩み寄ってくる人達がいます。
さてこの日最大の難関も努力の甲斐もあってキレイにクリア(ちょっと強引な力技であわせた感もあり)、ケンがおかずに突入した2連発の時もマサが指差しアピール、湧き上がる歓声、ケンにも不敵な笑みを浮かべる余裕が滲み出てきています。
このドラマチックな展開がラストに最もふさわしいのかもしれません。
あかり嬢もミツ&タツによく追随しています。
ボーカルも今回からひねりを加味してシン、ケン、そしてマサのコーラスと3人体制が功を奏して派手さが増しました。
ダメ押しのエンディングもバッチリでフィニッシュ。
無事にイベントも終了、全6バンドの汗の賜物ですね。
楽屋やロビーでは世代やジャンルを超越して観客、タイバンと歓談。
マサは写真撮影を要求されました。
サウンド・クルー・スタッフの方と会話してみたらミツ&あかり嬢と共通の知人がいたり、タクの先輩だったり、マサの故郷が生んだ往年のアイドル「リリーズ」の親戚の方がいたりでビックリ。
とにもかくにもこの日のライブ・イベントは文句なしに皆が満足いく内容だったと思われます。
ひとりひとりの表情を見ればそのことが如実に伝わってきます。
バンド活動をやっていると決して綺麗事だけでは済まされず辛いこと、嫌なこと、腹の立つこと、悲しいこと山積みですがこのライブ後の充実感を味わっちゃうともう病みつきでやめられませんね。
ネガティブな事柄も一瞬で消し飛んじゃいます。
さてさてSTA2013初場所シリーズは続きますよ。
乞うご期待!!
SPECIAL THANKS TO・・・HITOMI&MIKI&KEI&RIE&TAKU&TSUBAME-CHAN&MR,KIKUCHI&SOUND CRUE BASEMENT MIXER STUFF!!