THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,168 SUSUKINO SPACE ART HALL (S・T・A編)

2019-09-30 20:07:48 | Live Set List

***さあ、お待たせしました!いよいよこのライブ・レポートの主役でもあるバンド、オオトリTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYのコーナーに突入です!!***

7、18:55~19:20

 ここからはこのブログの主人公STA編がはじまります!

豪華なるホーン3人を含む8人体勢。先月のライブではニュー・メンバー、ニシやんお披露目でしたが、今回の目玉は何と言ってもマサとジュン以外のメンバーが、ここスペースアートではSTA初体験だということ。

まあ、7月&8月は恒例の小樽・屋外ライブということで、久し振りの地元・札幌。2回のスタジオリハでガラッと曲目変更したゆえ、暑さ共々そうとうに皆キツイ期間だったとは思います。よく頑張った!

この辺がクニいわく「非情のトラの穴S・T・A」たる由縁。

今回の顔ぶれはと言いますと・・・・・マサ&ジュンといういつものメンバーに加えて、ナオ君という懐かしいメンバーが合流。

先述どおりに、この日がS・T・Aライブ2度目のニシやん。そして固定メンバー化してきたクル氏、ヤス、ダイちゃん、そして紅一点のミキティという布陣。

説明するまでもなくほとんどのメンバー達は、多方面で活躍している超ベテラン勢。

マサとも互角にシカゴ会話ができる仲間も、続々と加入してきてもいます。

会場入りしたメンバー達はタイバンや観客達とも結構顔なじみらしく、ホノボノと親交を温めあっていましたよ。

特筆すべきは、やはりニシやん。

なんと彼とは何度も小樽のライブイベントでご一緒するうちにマサと意気投合!今年7月・浅草橋ライブでタイバンを組んだ際遂に、そのあまりもの見事なプレイにマサが一目ぼれして早速先月からステージを共にすることが実現したわけです。

よってセットリストもいつものものと比べてみてちょっと異質なスペシャル・ヴァージョン。

このメンツならではの曲ばかりをマサがじっくりと考察に考察を重ねて組み上げてみました。全員均等にスポットライトが当たるように配慮も加えてね。もちろん短期決戦にも関わらず、実力を申し分なく発揮できるメンバーばかりだと一目置いた上での決断。

結果的には自分達でも驚くほど、出色の出来のライブとなり皆が皆大満足。

笑っちゃったのが、ニシやんは、参考のために「テリー・キャス・ドキュメンタリー」の映画DVDや「シカゴ・ライブ・イン・ジャパン」CDをマサから借りて研究したのです。

本当に熱心なんですよ。

テリーのDVDなんて、受け取った途端に「見たら泣いちゃうかも・・・」とポツリ。

「生真面目なミュージシャンって、考えることや行動がストイックなんだよね!」と皆で爆笑。

更には一番に会場入りしたマサはハット、サングラス、黄色いゼブラ模様シャツといつものように派手なイデタチで決めてきました。これがニヒルな面構えにジャストフィット。気合十分。準備万端整った。(アクセサリー類もメンバーらからいじられる始末)

去年1月にもここでお世話になった、ミキサーのジャッキーはマサを見るなり「今回もバッチリですね!」と一言。

マサ「サングラスをつけていたら真っ黒で何も見えないよ・・・・」とポツリ・・・(笑)本当に洒落にならないくらい視界が悪かった。

こんな経験は初めて。

なんたってサングラス装着メンバーがタイバンにも多数いるのですがね。ちゃんと見えているのかなあ・・・・・?別に各自示し合わせたわけでもないんだけれども、皆シャイなんだわ、きっと。

そうこうしている内にメンバー達の立ち位置、セッティング、チューニングも完了。

ミキサーのジャッキーからドラム、ホーン隊1人1人へ軽く音出しの指示。

アベさんなんて、このチェック中にも前方にやってきてノリノリ。

マサはスティービー・ワンダーの「回想」リフをベースでプレイ。

クルさんはノーマルと歪み音を出して完了。ナオくんはオルガンとエレピサウンドを奏でる。

ニシやんもパーカッションを素早く打ち鳴らす。

はい、この辺で気付かれた方もいるでしょう・・・。

今回はトランペットがいないのです。

少し淋しいけど、いざ取り組んでみると違和感なく楽しめました。

各自が補足して、勢いが衰える部分はカバーしあったしね。

最後にマサのシュアー・ワイヤレス・マイク・ヘッド・セットで声出し。

「ヘイ!ヘイ!へ~イ!!ワオ!!」とシャウトしたらバカ受け。

事前にワイヤレス2機使用を打診したら「他の店でもワイヤレスを使用しているので混線のおそれがあるかも・・・?」と江川くんに言われていました。

でも去年の時、同じ機材で一切トラブルは発生しなかったので気楽に考えていました。一応、念のために10メートルの白シールドとベース・トランスミッター1メートル・ケーブルを購入して構えていましたが。

結果、トラブル無しのノープロブレム!「ホッ・・・・」

BGM「バッキンガムス」「アベレージ・ホワイト・バンド」が流れる中、それまでワイワイガヤガヤと賑わっていたオーディエンスもそろそろ開演?の空気を察してかステージに注視。

そのままの流れで、ライブモードに転換。

「オーケー!」マサとのアイコンタクトで、ヤスのハイハット刻みがいつの間にかスタートしているではないか!!。

***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

3、GIMME SOME LOVIN’・・・THE BLUES BROTHERS

4、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO

5、VEHICLE・・・IDES OF MARCH

6、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

===ENCORE===

7、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

KUL・・・G

YASU・・・DR

DAI-CHAN・・・TB

MIKITY・・・AS

JUN・・・TS VO CHO

SISHIYAN・・・PER

NAO・・・KB

 ヤスが鮮やかなるスティックワークで、一種独特なる異空間を作り上げる(彼は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!)。

スピード感がジャストなフィーリングで幸先良いよ。

マサがヤスに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちでクル氏も剃刀のごときミュート・カッティング。

プレイが待ちきれないという様子で最適なギター・グリッサンド「ギュィーン!!」

マサは大股開きでスタンバイ。

 もうすっかりおなじみとなった、マサによる落ち着き払った声での華々しいナレーションで開演を告げる。

「たいへん長らくお待たせいたしました。いよいよはじまりますよ!今か今かとお待ちの皆さん。そうですよね。これから極上のステージをお届けして参りますよ。もはや恒例となりましたリブレーションによる大所帯バンドの登場です。ハーイ!長年出演し続けているスペース・アートに今年もやって来ました!北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!

ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!それではヨロシク!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

盛大な頃合いを見計らったタイミングで「オーケー!1・2・3~!!」(ジャッキーくんがリバーブを深めにかけてくれたよ!)

波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この人数だけに迫力が桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

普段はクールなヤスもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、去年の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、今だに刺激を受けている御様子。如実にドラミングの随所にそのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が飛び出した途端に、観客達がドドッとステージ前方へ雪崩れ込んで踊りはじめました。

その中にはアベさん、スバル、そしてタイバンの常連組が参戦。手拍子や写真撮影にと勤しんでいます。

皆さん、このプログレッシブな変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。その中でもこの日ほど迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!出色の出来と自画自賛。

しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまで纏め上げたものだ。

各自は多くを語らないけれどね。

モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠える。ヤスはアグレッシブなアクションを巻き起こす。

ニシやんによる要所要所をセンスよく心得た、パーカッションの打ち鳴らし方と楽器類セレクションがすこぶる光っている(ここではタンバリン。ちなみに彼はドラムもこなします)。

計算されつくしたクル氏独特なるシャープな音色のYAMAHA野呂一生モデル(今回は何と桃ちゃん)が、ヤスのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(このギターはカシペア唯一のオリジナル・メンバーでリーダーでもあるテクニカルなギタリストの貴重なるハンドメイド高級品。コンディションも良好で見事な光沢を放っています)

看板ともいえる3管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。後方サイドからは、ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。

鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??随所に張り巡らされたワナにご用心。

さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

先月の反省点は見事にクリア。手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。切り込み隊長は久し振り参加のダイちゃんによる、やや食い気味な流麗なるトロンボーン・ソロで場面転換。

 彼は、多忙な中での本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。

大した度胸の持ち主だ。さすがに百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。何事もなかったかのように振舞っていたよ(ヤスによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。

ここがダイちゃんの凄いところ。

なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで習得してきて披露したのだ!!

能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。ねえ、ダイ君よ!

ナオくんによる流麗なる美しきピアノに導かれて場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのヤスが猛然と先導しつつ、お次はミキ嬢の出番。(ジュンがミキティをポーズで紹介ジェスチャー)

本来ならば、ここはトランペット・ソロなんだけど、急遽ミキティに吹いてもらうことに。

これがまた絶品の響きを発して猛アピールしている。

彼女のアルト・ソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。

懇切丁寧安定感抜群で、女性プレイヤーならではの優しいトーンに満ち溢れていて、時折ヒステリックなハイノートなどもヒットしてニンマリ。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で・・・・・鳥肌が立ちっぱなしだ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。

なにやら恐ろしいくらいにもの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。

ナオくんは臨機応変、ピアノからハモンドサウンドまでコンスタントに幅広く音色を切り替える。

そして第3の男、クル氏のワイルドなギターが火を噴いた。

いきなり過激なピッキング・ハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。ただひたすらにエキセントリック。

序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを再現。

へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。

音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。

チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。

極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるヤスが、思いの丈を目一杯に込めた究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるヤスもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。大歓声が沸く中で、すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。

いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力漲る支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、クル氏を筆頭に見事な連携で繋がった。

ナオ君からホーンセクションへと渡る流れへ。ここで繰り出したクル氏入魂の1音がジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。これぞまさしくロックの原石。いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。

マサが右手を天井高く掲げてグルグルと回転。ヤスと呼吸合わせて、雷鳴のような怒涛の6連打をスリリングに交えてジャンプ一閃でフィニッシュ。

以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとヤスは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていました。

そのまま、 ナオくんが優しい音色で幻想的なピアノの調べを奏でる・・・・・・・それをBGMにマサが・・・・・

「HEY!HEY!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!皆さん、楽しんでますか!?」「YEAH!」

「WOW!サンキュー!いつもにも増して浮きまくりのSTAではありますが(パチパチと拍手をいただく)、これほどたくさんのお客さん達が残ってくれて感激しております。こんな感じで最後まで残り時間20分ほど頑固一徹ブラスロック街道を突っ走っていきたいと思いますので最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。・・・次はアベさんのお気に入りであります。

今日は土曜日・・・・・というわけで、とっても相応しい土曜日の曲・・・・」

SATURDAY IN THE PARK・・・・・マサがナオくんの方向へ向き直った瞬間、絶妙のタッチでシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロを響かせる。(素早く音色チェンジとスコアめくりをこなす)

当然ここでの主役は最初から最後までナオくんのピアノ。

一番彼が演奏することを夢見ていた曲なんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちでしょうねえ。

全身汗まみれながら、とても気持ちよさそう。

もちろん、それに呼応するように会場全体は熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

ひろし風サングラス(ど根性ガエル)とイヤリングをサラッと装着しているミキティはこの日のために購入したというファッションも似合っているよ。回を増すごとに露出度も増してきているし。熟女のサックスプレイヤーもSTA名物と化してきている。もっか男性ファン層増殖中。

マサはミキティに相談して、先月のエメラルド・グリーンのゼブラ柄半袖シャツに引き続き黄色を今回は着用(これは4色所持しているのだ。他には赤と水色。30年以上前に狸小路で購入したおなじみの服)。

マサは相変わらず絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

とにもかくにもナオくんによる知性に満ち溢れたピアノ・プレイのおかげで、より誰もが贅沢極まりないハッピーモード全開に浸れちゃうのだから不思議なものですよね。

腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている人も発見。

よくよく見てみると会場のあちこちで嬉しそうに、ピョンピョン飛び跳ねている人たちが見えるではないか!?

左サイドでも両手をあげて大はしゃぎの人がいるし。

チエミちゃんもずっと白いタンバリンを打ち鳴らしてくれたよん。

ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら皆と一体になって踊っています。

クルさんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。目の前の観客達の笑顔にもすこぶる癒されたそうですよ。

世界平和を声高らかに提唱する、スケールの大きいビッグヒット。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高きアンセム。

マサが歌いながらアベさんのそばに歩み寄ると、肩を組んでニコニコと微笑み返し。

他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

ジュンも、コーラスには人一倍のこだわりをもって挑んだ曲。

エンディング最後の1音に至るまで、気合十分パーフェクトに完奏。

普段はホノボノと佇んでいるクルさんではありますが、やる時は綿密にバッチリと決めてくるところなんかさすがですよね。

 

メドレーで、場面一変、シカゴはじめ数多くのバンドもカヴァーしているストレート&タイトなアップテンポ・タイプの異色ロックンロール「ギミ・サム・ラヴィン(エディット・バージョン)」。

この曲はスタジオで演奏するたびにクル氏が「なるほど・・・」と呟いていたという逸話あり(笑)。

ヤスによる重戦車のごとき爆音フィルに乗って、4小節目からナオちゃんがスティーヴィー・ウィンウッドばりのハモンド・オルガンではなく、いきなり導入部分をシンセブラスで飾る。

リハ不足というトラブルにも、涼しい顔して何処吹く風の対応。

客は誰一人としてそのことに関しては気づかなかったようです。恐るべきふてぶてしいS・T・Aのメンバー達よ。

何も知らない観客達からは「イエー!」のエールがかえってきたからね。

これはこれでライブならではの醍醐味さ。しかし、やはり「ステージには魔物が潜んでいる伝説」は本当だった・・・・・。

マサが一部の歌詞を忘れてしまった・・・・だんまりではなく1番~3番の歌詞をミックスして乗り切ったけどね(笑)。

多分、誰にもばれてないよ!

ここは、奢り高ぶりなどのないひたすらに謙虚な姿勢が大事。

ヨッシャア!

引き続きヤスの正確無比な前ノリアクセントにのる「ヘイ!」の掛け声では、メンバー全員が元気一杯に拳を高々と突き上げるポーズ。

この一体感も申し分なき快感。

マサは喉も張り裂けんばかりに叫び続けながらも、四六時中ジャンプ、キックをそこいら中にぶちかます。

ホーン隊もジュンを中心に右手を突き上げて、更なる抑揚感を華やかに型造る。

これは事前にマサが打ち合わせしたとおりだ。

心底頼りになる、多忙な男だね。まさにいつでも臨機応変に対処してくれる存在だ。

マサはヤス&ニシやんのところまで駈けていってバスドラムに左足を乗せ、半身状態構えのまま2番の歌唱に突入。

横一直線体勢に居並ぶ勇ましきフロントマン達の雄々しきことといったら、それはそれはもうたまりませんよ。

エンディングでは突然ストップして「ヘイ!!」余韻を残したままでフィニッシュ。

ここからは折り返し点。早くも後半戦に差し掛かってきました。

「(ペットボトルの水を一飲み)・・・・という曲でした。」「マサさ~ん!!」「YEAH!!・・・てここからは全然見えないんだよね~。「アベさん、膝の具合は大丈夫・・・?。もういちど言うけど、この曲はアベさんのリクエスト・・・・って、本人は全く聞いてないし(最前列で写真撮影に興じている)」

ジュン「全然、気にしてないですからね~」

会場内、大爆笑!皆がアベさんを指差していじりまくる。アベさん、ただひたすらに謝罪しながらペコペコ!

「気分転換・・・・次の曲でちょっと熱冷ましをしたいと思います・・・・知っているかな?セクシー部門担当のジュンがここで心を込めて歌います。シカゴ初の全米1位に輝いた珠玉の金字塔。STA唯一のバラード。邦題は・・・愛ある別れ・・・・・原題はイフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ(STAはE♭キーの故ジョン・オバニオン・バージョンで)」

 原曲のキーからの変更を伝達忘れしちゃってスタジオでそのことを初めて知ったメンバー達もたまにいます。でも彼らは即座に曲の本質を理解してくれて(相当に大変だったと思うよ)、本番では美しい成果を遂げていました。

イントロではお約束のウインドウチャイムが全体を包み込む。

ニシやん入魂パーカッションのバッキング・シーンもおなじみになりつつあるね。

さらには今回ホーンセクション達の連携で、いつもとはまた違った神秘的な音作りに挑戦してみました。

 全体を覆うようにナオ君の見事なまでのキーボードが、叙情的なタッチで采配をふるう。

キーボード(オルガンとエレクトリック・ピアノ)というファンタジックな特性が一番発揮された曲でしょうね。

スモークが漂う中、煌びやかなキーボードによる壮大なオーケストレーション・パートがストーリー映像を描きあげるのですが、現在の編成上、歌詞から練り上げた構想をクルさんは、それまでの彼とは一線を画するメリハリあるプレイに没頭しています。足元に設置してあるエフェクターのスイッチを踏み込んで深めなディレイ&リバーヴ効果を加えたナチュラルサウンドのソロも、マサのアドヴァイスで1オクターブ上げて、より曲のツボを引き出すことに大貢献。

ブルーの淡い照明の中に照らし出されて、幻想的に浮かび上がるSTAの面々。

よりドラマティックなる効果を狙い、サスティーン音色を膨らませての装飾。

中間部でのバッキングによるコード進行もバッチリと体得したから、水を得た魚のようにノビノビと演出しています。

中々にやるもんだねえ。八面六臂の大活躍。

さすがシカゴ・ミュージックのノウハウを究極に熟知している猛者だけのことはある。

ヤスのリム・ショットも痒いところに手の届くくらい、程好いグルーヴを生み出している。

繊細なる刻みも味わい深い。何も言う事なし。文句の付けようもない。

 ジュンはマイクを手に、とろけるような哀愁に満ち溢れたボーカルで言葉に表せないほど切ないくらい感情移入。

 「ジュンちゃ~ん。可愛い!」と黄色い(!?)歓声が浴びせられる。

口笛もピーピーと鳴り響いている。

ハードからAOR、ソウル系からミディアム・ナンバーにいたるまで何でもこいの頼りになる奴。

さすがクルさんが絶賛、太鼓判を押したシンガーだけはあるね。

 マサによる絶妙なるハーモニーも後押しして、いい味を出している。そして、もちろんクルさんも大人の魅力で貢献。

 控えめに体をくねらせながらのホーンセクションが、思い切り咽び泣いて盛り立てる。

 特にダイ君のトロンボーンが刺激的な色合いでムード倍増。

 グッと抑え気味のクルさんも、アルペジオとさりげないハーモニックス効果でジックリと持ち味を発揮。

エンディングでのメンバー一丸となっての連携プレイは、芸術の域に到達しちゃいそうなくらいに練りこんだモンね。

ここだけはチーク・ダンス・タイムのシーンにウットリと落ち着きました。

 

「HEY!ありがとうございます。(サングラスを足元に投げ捨てる)ひじょうにマニアックなものも織り交ぜつつ、さて早くも5曲目へ突入します。次の曲は5大ブラスロックの一つでシカゴの強力なるライバルとも言われた一発屋の悲劇バンド。ダンサンブル・ビートがディスコでも大受けしてもてはやされた、アイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル」

 これも、「イントロダクション」「ギミ・サム・ラヴィン」に引き続きエディット・バージョン。

 観客席から出てきたルチュちゃん、アベさんもミキティ嬢と共に両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながらも拍手で合流。

アベさんは最早いても立ってもいられない、といった様子にてホイッスル鳴らして参戦だ。
踊り好きにとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。

文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感。

伊達男ジュン、ここではテナー・サックスとボーカルの二刀流。

彼はライブごとにアルトだったりテナーだったりと、よくもまあ混乱をきたさないものだね。

それでも十八番だけに、まるで自分のオリジナルソングのように捲くし立てる。

ボーカルが優雅で圧巻。

熱唱に次ぐ熱唱という構成。

今回のライブ構造はマサ、ジュンとでボーカルを2分するというシステム。

ホーン隊は体を仰け反らせて、渾身の吹き込み。

マサは大股開きのままで、ネックをグルグルと上下にひねり回して振り上げてのピッキング。

後ろを振り返ったり、お馴染みのブレイク・パートではアベさんと向き合って一緒にクルクルと回転。

前後左右にと行き来しながらキックをぶちかます。

一時たりともジッとしていません。ロックバンドのライブはやっぱりこうでなきゃあね。

それだけにとどまらず、頻繁にドラムセットまで駆け寄って右足をバスドラムに乗せてシンバルを蹴りまくる。

ニシやんもタンバリンの連打で呼応。

調子にのりすぎて左肩がぶつかったシンバルスタンドが傾いて倒れそうになるも、グイ~ンと元に戻った。

ジェームス・ブラウンのマイクパフォーマンスさながらの状態にマサとヤスは苦笑いさ。

長年ライブをやっていると予期せぬ突発的なことが起こるというもの。

後日に気付いたんだけど、この曲中マサはベースヘッドをミキティのスコアにぶつけて床に落としてしまったのさ。丁重なる謝罪をしたら許してくれたよ。本当に申し訳ない・・・・。

それはともかく、時折ナオやジュンとマサが向き合っての相乗効果を煽りあう、火花散るインター・プレイも微笑ましい。

ジュンが「ギター!!」とシャウトしながら指差して、ギターソロへと橋渡し。

時代を反映してか、サイケデリック臭を狙ったかのようなクルさん渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。

フロントにまで飛び出してきたクルさんはこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる。

そこへといっせいに群がるオーディエンス。凄まじき光景。

ギター・リックも伸びやかなるサスティーンも一際異彩を放ち、ここでも獅子奮迅。

決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。

観客の中にはプレイ・スタイルを真似ている輩も出現。

エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯にタメをきかせて喉を振るわせる官能的でブルージーなジュン絶叫ソロボーカルパートでは気持ちよさそうに自己陶酔!

このひとことで観客達が「ヒューツ!!」と大歓声。

プレイしている我々でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなるほど。

皆が皆、一様にエキサイトしていて、万雷の拍手が鳴り止みません。 

 「ラストです!・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと腕時計を見る)それでは正真正銘のこれがラスト、極上のミッドナイト・ソングで締めくくってみたいと思います」

この時、すでにクルさんはギターを掲げて小刻みに震わせつつも不気味な唸りを発する・・・・・「ウィ~~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「ありがとう!最後です!いきます!盛大に盛り上がっていきましょうー!松山千春の曲ではないですよ(笑)HEY!!!・・・・・・25or6to4!!!」(EDIT VER)

マサがクルさんの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから

「ガガガガガーン!」

メンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

ジュン「会場後ろの方も一緒に!!HEY!HEY!」

驚いたことに他のホーン隊もそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。

その上、管楽器を振り回している。

ギターが、これ以上ないほど、過激にピッキング。

マサも一緒にメインリフを弾き始めると、ヤスもシンバル類総出で

それに便乗する形にてなぞってくる。

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、リズムの鬩ぎ合い!

あるバンドは「STAはスーパー・スペシャル軍団」

あるギタリストいわく「ニュー・ギタリストは上手いし、いい音を出していますね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」

マサは1フレーズごとにステージフロント右から左に並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

クルさん&マサが両サイドのフロントにて陣取り。この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

ホーン隊が拳を突き出すタイミングが絶妙。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って

「イェーッ!!」観客も「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱。

もうこれが本当にラストだと察してか、余力を振り絞って全員グチャグチャでどこもかしこも総立ちです。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

マサはヤスのバスドラムに片足載せ、シンバルをキック。更にはホップステップでナオくん&ニシやんの目前にまで駆け寄って、コミュニケーションをはかる。

ヘッドバンギングにて中央で両膝ついて、気迫のヴォーカルを続行。

クルさんは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、ギターの鬼と化しています。

でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!

ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。

締めはエフェクター設置スペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前。

ホーンセクションが各自で手にしたパーカッションで応戦。(タンバリン、カウベル、ウッドブロック)

そしてクニが近年ギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをクルさんの合図を待ってホーン隊全員が吹き込む。

逆方向ではウォルター顔負けなテナー・サックスで対等に渡り合うジュン。完成の領域に到達したのではないか!?

マサが3番を歌いながらベースのネックを観客方向に突き出す。

これもライブでなければ味わえないハプニングのシーンだ。

メンバー達が色めき立ってきた・・・この状況。

どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。我々にも皆目見当がつきません。

まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴(クニ曰く)ならではの持ち味のひとつだね。やはり役者が違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。

尚もクルさんのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!?と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明もSTAのメンバー達を追うのが大変な作業だ。

エンディングではベースギターを天高くに突き立てホップステップしながら、ベースギターを肩からはずして、観客めがけてマシンガン乱射のポーズ。

そしてハイタッチ後はベースを掻き毟ってもらうようにアベちゃん&スバルに突き出す。もちろん即座にアベちゃんも「ベベベ~ン!ジャラーン!!」。他にも女性を含めた2人ほどが弾いてくれた(この時、別の女性がマサの顔めがけてパンッ!とクラッカーをはじき鳴らしたので一瞬ビックリしたあ!!)。

振り返ってヤスにもスティックで弦を叩いてもらう。

ノリが最高!やはりこうでなきゃあね。

モニターやPAスピーカーめがけてベース本体をワイルドに擦りつける。

片足上げて思いっきり床に振り下ろした。「YEAH!!」一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!

「ありがとうございました!」

温かい拍手に感謝です。

ピッタリと25分で収めたよ!!どんなもんだい。

当然「アンコール!アンコール!!」

まだまだライブの続行を求める声がいつまでも鳴り止みません。

「オーライ!わかった。パーッといくよ。江川くん、ジャッキー達、許して(笑)。3分で終わります。次もシカゴ初期の濃厚なる本格的ブラスロックをお届けして、それで締めくくってみたいと思います。

コロコロと複雑に変化するややこしい曲です。ちょっと聞いてみてください。

お楽しみに!!

NEXT NUMBER ・・・・・メイク・ミー・スマイル!!(1・2・3・4!)」

 ヤスによる軽快なるハイハット4カウントが即座に空間を打ち破る。

 この曲もドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます。

 実はね、この曲、小樽でSTAがライブのたびに、会場にいる外国人の方達から「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ。

 あちらサイドのほうにめっぽうウケがいいみたい。

 でもいろいろとややこしい事情があってしばらく封印いていたんだけど、最近はめでたくそれも解除されて徐々に日の目をみてきたというわけ。

でも再度取り組むからにはグレードアップは常識。

不協和音も排除されて、無駄のない王道ともいえるパーフェクトな曲ですよね。

 最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ。

 この曲ではリード・ボーカルをマサからジュンに受け渡し、マサはバッキング・ボーカルに専念。

 ダンディーなジュンは、なかなか堂に入った喉を男ならではの色香をタップリと漂わせて歌い込む。

ミキティはユラユラと右手で観客を誘惑?挑発??。

 バッキングは疾走感の塊のようなブラスロック代名詞をはかる。

 ヤスは、ここでも千手観音のごとく、相変わらず虎視眈々と大奮闘。

 エンディングではクル氏によるトリッキーなる16フュージョン仕込みのマシンガン・ピッキング・ギター・ソロ。

 クルさんのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったりうるさく感じたりしないんだよね。これってやっぱり巧みなる音作りの技。

 血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと。

 それにしても各メンバー達は相変わらず多方面の分野にまたがって八面六臂のフル稼働。

 ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了(この曲は7楽章からなる組曲なのです)。

 エンディングのフェイドアウト部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり、テナーサックスの音色が揺らめく中、クルさんの流麗なるコードとヤスによるデリケートなトップ・シンバルのカップ部分による装飾音、シンセなどが奏でる残響音の余韻で幻想的なトーンを漂わせる。

 

シカゴ好きの観客も「めっちゃ盛り上がってましたよ。やっぱりシカゴはいいな。イントロダクション最高!俺も栄光のシカゴを持っているんだよ!」とエキサイト気味に絶賛。

他の観客からもたくさん好評を得ました。

その場で司会に変身したマサが「ありがとう!おかげさまでライブイベントはこれにて全て終了。タイバンの皆さんに今一度、大きな拍手をお送りください!」

と1つ1つのバンド名を読み上げると大歓声と拍手。

そして各スタッフにも温かい拍手。最後は貢献してくれたオーディエンスにも拍手!

今回もやりましたね。事故もなく盛り上がって終わったからとっても気持ちいい!

「さあ!ちょっと押し気味だけど、ダッシュで8時から第2部の打ち上げに入ります。お友達でも飛び入りでも大歓迎!今のところ50名がこの宴に参加してくれますよ!」

各方面からのコメントを掲載。

「お疲れ様です。燃え尽きました・・・・」「今回も熱いステージをありがとうございました。会場のお客様もノリノリで踊ってくださってありがとうございました。」

「爽やかな気持ちのいい汗を流した方もけっこういらっしゃると思います。また、踊りますとお腹も空くと思いますので、どうぞ食べながら、飲みながらこの後の打ち上げを楽しんでいただきたいと思います。はじまり、はじまり~!!」

とまあ、こんなアンバイで無事になんとかSTAは今回も「リブレーション」を堪能しちゃいましたよ。

ステージを降りたメンバー達は皆が皆、満たされた表情を滲ませていました。

会場BGM「黒い炎(「チェイス)」「ヴィークル(アイズ・オブ・マーチ)」

このCDはマサ持参のものだとほとんどの人たちは知らなかったようだ。愉快、愉快!!

マサはその後も後片付けしながら、会場中をぶらついていたのです。

するとあちこちからお客さんやタイバンから「良かったよ!」「カッコよかったよ!」「STA万歳!」と話しかけられました。

ちょっと気恥ずかしいけど、至福の達成感です。

またすぐにこの場所へSTAは舞い戻ってくるから、その日その時まで皆、待っていてね!

方々からもスペースアートが気に入られていたし、スタッフの江川くんからも感謝メールを後日いただきました。

VERY SPECIAL THANKS TO・・・SUBARU&ABESAN&MAOKUN&SAYA-CHAN&MAYAMAKUN&EGAWAKUN&JACKIE&TAKAGIKUN&ABO-CHAN&SHOKOTAN&COCA-COLA&GINGER ALE&LAUNCH&FRIED RICE&FRENCH FRIES&BEER&MIE-SAN&FUMIOKUN&KACHIKO-KUN&NOBU-KUN&IKU&KEI&TOMO-CHAN&MISATO-CHAN&RUCHU&TETSU&MASAI-KUN&HIRO-SAN&CHIEMI-SAN&SAKAE-SAN&SUGI-CHAN&SACCHAN&YAMAMOTO-SAN!!!

 
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Japanese&western eclectic(chicago)

2019-09-29 20:17:02 | CHICAGO

和洋折衷(わようせっちゅう)とは、日本風と西洋風の様式を共に取り入れること。幕末朱子学者斎藤拙堂が唱えた。

masa's art chicago logo respect gallery

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VOL,168 SUSUKINO SPACE ART HALL (part,4)

2019-09-29 16:35:07 | Live Set List

****さあ、いよいよもってこのライブレポートも、はやいもので終盤に差し掛かりましたよ!ゆっくりとご堪能くださいませ!****

6、18:20~18:45

地元の札幌からまたまた生きのいい御機嫌なバンド「REB FREAK」がトリ前に登場だ!。

地道に彼らがライブ活動をしているのは知っていたけれども、私がこのバンドを観るのは、な、な、なんと初。

各バンドが受けに受けまくった後のホットなる時間帯に満を持しての登場だ・・・・。

実は最後の最後にこの「STA企画リブレーション」へエントリーしてくれたのがこのバンドなのでした。

トップに出演した「殺し屋」のボーカル・ミーさんからのご紹介です。

ありがとう、素晴らしい人脈をフルに起動させての新たなる出会いがここにまた一つだね。

話題騒然、爽やかなこのレベッカ・コピー・バンドで、更なる景気づけと参りましょうよ!。

レベッカのコピーバンドと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、長年にわたって彦が率いる「ラズベリー」。

今までにも数え切れなほどSTAライブ・レポートに書き込んだ盟友「ラズベリー」との付き合いも、相当な年月が経過しています。

なんたって彼等の初ライブがSTA企画。しかも初代ボーカリスト・キリちゃん初ライブ体験の日でもあったわけでして。

初々しい(それは今も変わらないけど)キリちゃんがドキドキしながら歌詞カードを手に佇んでいたのがつい昨日のことのように思い出されます(私は目撃した数少ない貴重な生き証人)。

その後は誰もが知る超有名な売れっ子に成長。男女問わず立派な皆のアイドルになったもんね。良かった、良かったよ。

その後、ラズベリーは紆余曲折を経て一時は活動休止の危機に瀕していましたが、何とかかんとか現在のメンバーに落ち着きました。

結局は今が最もジャストフィットしていて、チームワークも絶品なのではないでしょうか(オリジナルメンバーはヒコのみだけど・・・・)。

まさに「雨降って地固まる」・・・・だね。

はい、前置きが長くなりましたが、話しを元に戻してこの日のレベッカ・カバーバンド「レブ・フリーク」

どうしても「ラズベリー」と比較されがちですが、そういう考えは払拭したほうが正解ですよ。

基本コンセプトは同一の方向を向いていても、取り組み方が全くの別物。

ラズベリーがただひたすらにメジャー路線邁進だとしたら、レブ・フリークは数段踏み込んで相当にマニアックな領域に踏み込んでいます。

ここはドッシリと構えながら見入って、聞き入ってみるのも一興。

もちろん今回の目玉は紅一点ヴォーカリスト・アケミ嬢に尽きるでしょうよ。

本家同様の編成・・・・・・・キーボード&コーラスはサムくん(愛器ローランド07。なんとミキサー2台、MTR持参!),歌姫は前述のとおりアケミちゃん(ワイヤレス・マイク持参),コーラス&ベーシストはシンくん(ブルーのアイバニーズを使用。ローズ指板。このメーカーはレベッカのベーシスト高橋教之氏と同じというこだわり。アンプヘッド持参),はにわ大王(G。ストラトキャスター。ホワイト・ボディ。ローズ指板。ワイヤレス持参)、オバくん(DR)の5人衆。

というわけでして、持込機材多数なので、ちょっとセッティングに四苦八苦。

そこは機敏なるスタッフ達の働きで事無きを得ました。

準備万端整いまして・・・・・・珠玉のJ-POPロック、レブ フリーク・ショーの開幕だよ!

さあ、どのようなパフォーマンスを繰り広げてくれるのかなあ・・・・?

のっけの「ヴァニティ エンジェル」から見どころ、聞かせどころ満載。(1989年4月30日発表。7枚目のアルバム「ブロンド サウルス」に収録!)

練りに練られたコダワリのアイデアが随所に散りばめられているのでお見逃しなきようご用心。

すでに客の男性陣はキュートでチャーミングなアケミちゃんスマイルの虜と化しています。豪華絢爛の振る舞いが目をひきます。一挙手一投足に一同金縛り状態。

掛け声一発!元気いっぱいパワフルにシャウトしながら、全身全霊込めてはじけまくっています。本当にいいヴォーカリストだね。笑顔が飛び切り素敵だ!ジックリと吟味してきた活動内容がここにきて花開いたというものだ。

ノッコ並みに華麗なるヒラヒラのコスチュームを着こなしているから、飛びっきりセクシーで完璧。

「(笑)イエー!!こんばんは!どうもありがとうございます。レブ・フリークです。というわけでしてこのバンドがこのステージ、スペースアートに立つのは初めてです。私たちは機材が多いのであちこち混みあっております・・・・・私、大丈夫かなあ??」「頑張って!!」「はい!それではどうぞ最後まで楽しんでくださいね!よろしくお願いします!!次は可愛い曲で・・・・・・ポイズン・マンド!!」

(レベッカのシングルではありませんが、1987年11月28日発売オリコン1位を記録した6枚目の名盤「ポイズン」のトップに収録。)

キラー・チューンだけに、この曲で見事に毒殺されてくださいね(笑)。

レベッカは当時一世を風靡していたマドンナ、シンディ・ローパーなどからの影響を多大に受けて、それを単純明快に導入することに終始せず、ここまで和風テイストに焼き直したという技量には、心底敬服しちゃいますね。正に正真正銘プロの成せる離れ技。

そこのところを忠実にリスペクト込めて再現したレブ・フリークの皆さんにも、賞賛の拍手が数多く送られていました。

アケミちゃんは札幌のノッコ、マドンナ、シンディー・ローパーだね!(ただし80年代の・・・・)。全くもって違和感なしだ。

コケティッシュでその上に小悪魔的魅力まで振り撒いているし。

よくぞここまで緻密に研究して歌いこなすものだ。

感服、敬服、脱帽。そのなりきり度は計り知れない。

これからの成長にも益々期待度アップ。

皆、いっせいに決めのポーズで煽りあい。

ギター・ソロではフロントの3人がお約束、横並びで振り振りステップ・ダンス。

更にはヴォリュームを落とし気味にした後、グワッっと再び盛り返してレッド・ゾーンを振り切った。

ハニワ大王もそこへ連動して前面にせり出し、ギターを遠慮なくギュンギュンとピッキング攻撃。

「イや~暑い・・・・このステージは・・・・・いかがでしょうか?まだまだ足りない??ドラムのオバさん、ヨロシクね!あと3曲・・・・まずはノリの良い曲で・・・・・ボトム・ライン!!」

(初めてオリコン1位を獲得した記念すべき1985年11月1日リリースの超強力4作目アルバム「レベッカⅣ~メイビー・トモロウ~」の6曲目に収録。これも不思議とシングルカットされていませんが、ライブ向きの勢いに溢れたナンバーで、今でも人気は絶大の隠れた名曲)

リズミックなダンサンブル・プレイが、安定感バッチリで目一杯に炸裂。

はにわ大王が秘技タッピング&アーム・ダウン&フィード・バックをへヴィーに惜しげもなく披露。

そしてアケミ嬢はフロントに飛び出して、コール&レスポンスを繰り広げる。もうこのくらいの事は朝飯前で、手馴れた感じだね。

そして持ちうるだけのエネルギーを燃焼するべく、クルクルと回転。ピョンピョンと跳ねながら客席にマイクを差し出す。

それでもまだまだ、納得がいかないようで「もう一回!」と強く要求。

リズム・セクションもタイトかつストレートなビートを醸し出しつつも、屋台骨をガッシリと支え続けます。

全体を常に包み込むような、シンセサウンドの響き具合が心地よく好感が持てますね。

ここでは終始アグレッシブなエンターティメントに徹するメンバー達。おかげさまで大盛況だ。

もうこの頃になると観客達は、美味しく冷えたビールのお代わりをしすぎて、ベロンベロン状態でかなり出来上がっているよ。

前方のフロアは芋洗い状態。踊り狂いながらごった返している・・・・。

オバくんはアクションをふんだんに込めて、スティック・クルクル連発ドラム・スタイルでぶちかます。

「ボトム・ラインはきついですねえ・・・・・すみません!」「どういたしまして~!!」「あ、大変、大変・・・・・一応メンバー紹介をしたいと思います!!」「オールライト!!アケミちゃん、可愛い~~!!」」

バックのメンバー達一人、一人に、リスペクト精神とねぎらいの気持ちを込めて紹介。

「皆、レベッカと聞いて懐かしい・・・と思われるでしょう。レベッカわかりますか?実は2015年に再結成されて新曲を伴いツアーもやったりしているのですよ。今年はやっていないけど・・・・。なんと伝説の34年前のライブ映像がブルーレイ発売決定!劇場で映画公開もされるのですよ。第2の黄金期到来の予感。」

トークの細部に至るまで、レベッカ愛がふんだんに散りばめられているではないか!

「皆、この曲は知っているかな?・・・・・・・オリーブ」(1988年8月1日リリース、レベッカ2枚目のリミックス・アルバムの1曲目に収録。こちらもまたシングルにはなっていない人気曲。)

スティックカウント4つ打ちからスタート。

でた!取って置きの隠し玉、ハニワ大王お約束の軽快なるギター・コード・カッティングに乗って、溌溂とした歌声を届けてくれるアケミ嬢。

コケティッシュな雰囲気に包まれていたノッコにソックリなヴォーカル全開で頑張っていますよ。

心ゆくまでにゆっくりとご堪能ください!

バック陣の演奏も非常にスリリングで、一体感のアンサンブル。

燻し銀のシンセサイザーによる音作りは特筆モノ。これが肝なんだよね。

一時たりとも動きが止まらないパフォーマンスにオーディエンスの視線は釘付け。

どこからともなく「「フレンズやって!」のリクエストが飛んできて一瞬戸惑いの空気・・・・・・・。

まあ、それは「ラズベリー」の領域さ。こちらにはこちらのポリシーがある。

頑固一徹その信念をズッと貫き通してね。

あえて他のバンドとは差別化を図るべく、ヒット曲を少なめにするその心意気。賞賛に値する。

「次で最後となってしまいました!・・・・・よろしくね!!もうこれしかないでしょうね。ガラッとムードを変えてしっとりとおとなし目の切ないミディアムテンポ・ソングで・・・・ワン・モア・キッス」

(1988年11月21日発売、10枚目のシングル。オリコン5位を記録。オリジナルアルバムには未収録。ベスト・アルバム「ザ・ベスト・オブ・ドリームス・アナザー・サイドにて初収録。)

ラストも一線を画する激レアなセレクションですなあ。

とっても勉強になります。いろいろ細々と打ち合わせして練習にも余念がなかったのだろうなあ・・・・と想像しちゃいます。

ドラムによる的確なる細かなリズムワーク・イントロから、渋く構える弦楽器コンビは、どこまでも派手な自己主張。

サム君によるこだわりのキーボード音色が、果てしなく胸に迫ってグッときちゃいます。

おお!でも結局は必殺スキップがはじまったのだ。

酔客も乱入でグチャグチャ!仲間達共々狂乱の渦。

黙々とひたすらに、弾けまくっているのお!!

思い入れをタップリと含ませて、よりエモーショナルな歌い込み。

余力を全て注ぎ込んでの、エネルギッシュな振る舞いが感動的。

あちこちからしきりに発せられる、熱烈ラブ・コールがいつまでも鳴り止みません。

食傷気味になりつつあったヒット曲オンパレードの中においては、このようなセットリストも琴線震わすモノがあって快感だ。

引っ張りだこの売れっ子メンバー達。毎度毎度のハードでタイトなスケジュールをこなしていましたよ。お疲れ様でした。

「また今後共よろしくお願いします」

 

****お待たせしました!次に控えしはオオトリTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYだよ~!!迫力のブラスロックで賑やかに盛り上がってね!!PART5へ続く・・・・・・・****

 

 

 

 

 
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ザ ヒストリー オブ シカゴ/ナウ モア ザン エバーにロバート ラムからコメント

2019-09-27 17:33:05 | CHICAGO

絶賛上演中!

でも北海道では無し…( i _ i )

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VOL,168 SUSUKINO SPACE ART HALL (part,3)

2019-09-27 13:41:44 | Live Set List

****ハイ!大好評を博したSTA企画「リブレーション」ライブレポートのパート3であります。****

4、17:10~17:35

4バンド目は、先ほどの伊達男スギちゃん率いるその名も「杉ちゃんバンド」のバックで、燻し銀の演奏を繰り広げてくれていた5人が、今度はメインを張ります。

このバンドに会えるのを、心待ちにしているファンが一杯いるのだよ。

毎回ライブには「杉ちゃんバンド」「BERRY JAM」が常にカップリングです。

そういうわけで満を持して、一旦袖へと下がった「BERRY JAM」が再びステージに現れました。

このバンドも「スペースアートホール」には初参加。

 結成8周年を迎えた「BERRY JAM」(ジャンルは往年の洋楽スタンダード中心で)

先述どおり、スギちゃんを除いたメンバーがこのバンドへと変身です!

一度でもライブを見た方ならばお分かりでしょうが、同じメンバー構成ながら、全然タイプの違う落ち着き払ったムードのサウンドを聞かせてくれるのだから驚愕ですよ。

主に札幌を中心に活動しているのだけど、何故か私は小樽屋外イベントでばかり観ています。場所はマリンフェスタや浅草橋(今年は曜日違いでタイバンできなかったけどね・・・・北運河サウンドエナジーでは観客として訪れてもいました。本当にメンバーの皆さんは研究熱心で、ライブの雰囲気が大好きなのですね。)、雪明かりの路。

その都度、鉄壁なる熱演を繰り広げてくれたのです。

そしてマサからの熱きラブコールに応えるべく、STA企画「リブレーション」ライブにもちょくちょく参加してくれるようになりました。

(白石ピグスティ&ススキノ・ホットタイム)

メンバーからのメッセージです

「お洒落で音楽好きな大人の方にフィットする、曲づくりを目指し活動してきました。

去年、遂に念願の音楽の街・小樽浅草橋に出演することができました。

2年前に雪明かりの路オールディズライブを観て、小樽の皆さんの情熱を知りました。

そしてピグスティ&ホットタイムの出演はありますが、STAのこのビッグイベントに3度も参加ができて嬉しく思います。

たくさんのバンドさん、プレイヤーさんとも親交が持てればと思います。どうかよろしくお願いします!」

去年の夏のステージではロングへアに花飾り、華麗にムームーを着こなしていた女性シンガー・チエミさん。先ほどまではコーラス&サックスでしたが、ここでは艶やかなる雰囲気を漂わせ、フロントセンターにてボーカルを披露しながらライブは進行。で、今回のいでたちはというと・・・・帽子から服装に至るまで黒で決めたダンディーな男性陣と共に、ロングヘアと長い脚を強調するべく、ヒラヒラシャツと黒のブーツでスタイリッシュに決めてくれました。

これにサックスを構えたら、なんまらカッコイイ。絵になるよ。羨望の眼差しが注がれていました。

こういうところなんかも、一つの楽しみですね。

(ホットタイムの時にはトリプルギターでキーボードのアイ嬢も在籍していましたが、今回は原点回帰とばかりに急遽5人編成へ立ち返りました。

サングラス姿のメンバーはいなくなったよ。

夕闇迫る中でも気分爽快!(ビルの中だけど・・・・笑)

まずは編成を記載させてください。

フューチャリング・メインヴォーカル紅一点のチエミ嬢はサックスも兼任。ドラムはカバくん、そしてベーシスト&コーラス&ヴォーカルのトモさんは堂々たるシェイプが神々しいHSアンダーソンの黒ベース、ローズ指板(モリダイラ楽器)。ツイン・ギター(3トーン・サンバーストボディにメイプル指板のSTはファーストギタリスト&コーラスのタイキ君。セカンド・ギター&コーラスはリーダーのヒロさん。バンマスは事前にマサへ直々丁重なるご挨拶をしに来てくれました。前回はなんとアコースティックギターをも担当するという二刀流でしたが今回はエレキに専念。ブロンドボディカラーのストラトキャスター、ローズ指板を使用。ストラップはフェンダー布製の黒を着用)。

ほとんどのメンバーがボーカル&コーラスをこなせるというのは、最大の強みですなあ(ヴォーカルにはリバーブを深めにかけて頂きました)。

オープニング・ナンバーでは、意外性を狙ったのか重量感や厚みもタップリある、カバくんの激しくも正確なるドラム・ビートがいきなり炸裂した「ホットレッグス(ロッド・スチュアート)」だあ!(名プロデューサー故トム・ダウドによるアルバム「明日へのキックオフ」1曲目に収録されているファースト・シングル)

本家カーマイン・アピスも真っ青な迫力。

セットリストに対するひねり具合が、常に絶妙ですね。これも初めて演奏するところを見たよ。

嬉しくもご機嫌なる裏切り行為!

だって毎回セットリストの殆どを入れ替えているんだもんなあ・・・・・。

「一体全体、持ち曲はいくつあるの!?・・・」って尋ねちゃったくらいだ。ものすごい懐の深さを痛感した次第さ。これ、並みのバンドでは到底無理な離れ技。

しかもどの曲も、高度なテクニックを要求されるものばかりだし。

お馴染みのイントロリフがはじまった途端、気分はすっかりとディスコ・フィーリングにドップリと浸かりきって、

オーディエンス達は、ジッとイスに座ってなんかいられないよお~!とばかりに我を忘れ踊り狂っています。

会場内はディスコに早変わり。

ダンサンブルに盛り上がりをみせていましたよ。

グイグイとうねって迫りくる、強引なまでのタイトなロック・アンサンブル。

チエミ嬢は男顔負けなほどのストロング・ヴォイスを豪快に披露。

サッポロのボニー・タイラー風。

当時イギリスからアメリカへ渡りブロンド美女と次々に浮名を流しつつも成功を手中に収めて、スーパースター街道を驀進したロッド極め付けのナンバーだ。超豪華なバンドメンバー達でも話題が沸騰した、ターニング・ポイント・ドラヴィング・ヒットナンバー。

しびれちゃうなあ。個人的にもドツボにはまってしまいました(これはメンバーにも直接伝えています)。

そのウンチクに関してはロック通ならばご存知のはず。リアルに蘇ってきましたよ。

ここで特筆すべき点といえば、やはりギターのお二方に尽きるでしょう。

まず原曲なのですが、主役はファンキーなハネハネ・リフのタッチ感覚。

これをタイキくんがギターで違和感なく、見事忠実に再現しているのですよ。

ストラトキャスターによるトレブリーな音質もフルに発揮。

そしてヒロさんはもう一つのアクセントを、ギターでさりげなく奏でているのですよ。

なるほど、ツイン・ギターによるアンサンブルが序盤から如実に反映されているではないか(ロッド・ヴァージョンではトリプル・ギターだけどね)。

そしてフィル・チェンばりに、トモさんによるパーカッシブなベースソロもバッチリと炸裂。

普通ならばこれほどに高度な構成の楽曲はスルーしちゃうんだけれども、ベリージャムは余裕の表情で味付けを注入してサラッとこなしてる。

やはり彼らは只者ではなかった・・・・。4月のライブではしっとり系に比重が置かれていたけど、今回はバリエーションが豊富だ。

「ベリージャムです。それでは、さあ!メドレーでいくぞ~!!踊れない曲を・・・・・・・ここでちょっと暗目でお送りします。」

一気に黄金のスタンダードへと突入します。

威勢のいいカウント「1・2・3・4!!」から飛び出してきたのは

「ホワッツ・ゴーイング・オン」(マービン・ゲイ)

十八番の登場。

ギターのコード・ストロークが爽やかに響き渡る・・・・。

タイキくんによるやや控えめなるボーカルも光ってるよ。正に阿吽の呼吸だ。

軽快にピッキング・ヒット。大々的にクローズアップされた、ギターソロにも要注目。

タイキ君はなんであの若さで、ここまで繊細な熟練ギターが弾けるのだろうか?

これはオフ・ステージの時にも彼へ言ったんだけど、当の本人は至って謙虚に微笑むのみでしたね。

能ある鷹は爪を隠す、ではないけど筋金入りの本物だよ。

ツボへと、モロにはまった感ありのオーディエンス達は脳天ヒューズ・スパークしまくり。

この曲は数多くのミュージシャン達が現在もカバーしている、非常にライブ栄えするモータウン・レコードを代表する定番中の定番。

代表格でしょう。

栄光のソウルフル・ミュージック美学に拍手の嵐。

ここから多大なる影響を受けたアーティストは膨大。

熱冷ましとばかりにこの曲をここへもってくるなんて、中々に心憎い配慮ですなあ。

もちろんベリー・ジャムはこだわりにこだわりぬいた趣向を施して、へヴィーな演出で場を盛り上げていました。

ステージの進行具合を、詳細に計算しつくした組み合わせは素晴らしい。

圧巻だよ。敬服しちゃう。脱帽モノだ。

しかもベリージャムのメンバー達の許容量の幅はハンパではないね。

なんでも巧みにこなせちゃうんだから。

洋楽、邦楽、オールディズからディスコ、果てはJ-POPに至るまで網羅しています。

ありとあらゆる経験にもとずいた自信を基盤にしているだけに、守備範囲の広さが窺い知れます。さすがだ!

毎回タイプの異なるテーマを掲げて観客に提示してもくれます。だから飽きずにだれる事もなく、陶酔の極限まで導いてもらえるわけですね。

「イエイ!!どうもありがとうございます。メドレーでお送りしました。懐かしいですね。まだ私が生まれてなかった頃の曲」「全然、生まれてない?・・・(笑)」「チエミちゃ~ん!!」「は~い!!最後までどうぞお付き合いくださいませ・・・。」

メインのMCはチエミ嬢。

「ベリージャムは明るい曲はないのでまだまだこのままいきます。飲んで、歌って、踊れる人はよろしくね!先ほどのバンドには負けないように(杉ちゃんバンドのこと!)まだまだ頑張ります。あのバンド、ガラが悪かったよ~(笑)。

今日はギターのタイキにMCを任せようとしたんだけど却下されました・・・。

じゃあ、次はまたもや私が普段あまり持ち慣れていないアルト・サックスを手に歌います。

タイトルを言わなくても、あっ!とすぐにわかると思います。タイトルは言わないでね・・・・・・。それでは続きまして・・・あれです・・・・・・」

大都会の夜の世界の気品が充満している、ちょっとテンポ遅めでジャジーな渋い「スムース・オペレーター」(シャーディー)

それまでのバンド達が繰り広げてくれた、賑やかなお祭り騒ぎ大会の後だけに、グッとシックに迫ってくるものがあります。

やや重めのドラムによるリズム・ワークに乗り、チエミ嬢がサックスをブローして、スポット・ライトを独占。

皆の視線を一身に集めています。

歌声も独特なる語り口調で低く囁き掛ける、意外にもテクニックが必要な難しい作品。

一世を風靡したMTV時代に鮮烈なる映像とシャーディーのファッションが、妖艶なる美を醸し出していて多方面に一石を投じていましたね。

臨場感たっぷりにスモークがモクモク・・・・効果覿面。

更にミステリアスでムード満点な演出を狙っています。

ここはじっくりと聞き入ってみるのも一興。中々に新鮮だ。と思っていたらドンドン過熱していきソロバトルへと発展。

間髪入れずに目まぐるしくバトンを繋いでいく。

ベースソロは決して派手ではないんだけれども、流麗なるアート風ラインを鮮やかに描ききっています。

確かな実力に裏打ちされた巧みの技だ。

追随する形で引き継ぐサックス・ソロの応酬も聞きもの。

締めくくりはボーカルに橋渡し。余韻を残しつつも・・・・・会場は虜になっていましたよ。

落ち着き払ったステージングに徹してはいますが、内に秘めたるパッションは常に燃え上がっているようです。

「どうもありがとうございます。暗い感じで進行していますが、もうサックスは吹きませんから・・・・それではせっかくなので、超スタンダードを・・・・・ウィアー・オール・アローン(ボズ・スキャッグス)」

非の打ち所なき甘美なまでのパーフェクトなるAOR界永遠の金字塔。

この場面にはもってこいだね。アダルトな気分に浸りきって、チーク・ダンスへと洒落こむカップルも数組出現。

心にシミジミと染み入るほどに切ない、泣きのバラード決定版だ。

噛み締めるように優しく歌い紡いでいたのが印象深かったなあ。

ハイハットの繊細な刻みから、思いっきりサスティーンがエモーショナルなギターによる美しい旋律を筆頭に、徐々に高みへと登り詰めていく様は感動的ですらあります。

起承転結の絡みはお手本のようなもの。お見事。

いやが上にも黄金のエクスタシーワールドへと誘われてしまいます。クラブさながらに色彩も鮮やかなスポット・ライトが揺れている・・・・。

誰もが言葉を失うほどに聞き入っている。

今回のイベントは7バンド中、5バンドが女性シンガーだという事に気付いたのは本番中盤に差し掛かった時。

これは脅威に値する出来事だ。女性ミュージシャン達の台頭は非常に喜ばしいことだね。

「緊張しすぎてMCを忘れていました(笑)。何を喋るんだっけ・・・??」

もうこの辺に辿りついたら、メンバー達もリラックスしてきたのか饒舌になってきました。

さあてと、次には何をやってくれるのかな・・・ワクワクものですよ。

「まだまだいくわよ~!。最近クィーンが映画をキッカケにまたまた再評価されていますね。来年明けたら来日公演も行われるし。

とっても良いことだ。というわけでして、ベリージャムらしく・・・・・それではポップ目の曲をお届けしたいと思います。クィーンをやってみましょう!ヴォーカルはトモさんに代わってもらって・・・・よろしくお願いします。それではまず、メンバー紹介をしたいと思います」

バスドラムの連打に合わせて、一人一人を愛情込め懇切丁寧ユニークなジョークも交えて猛アピール。

そのままの勢いで流れにのって

人気曲で「愛という名の欲望(ライブバージョン)」だ。

ヒロさんの真骨頂。ノーマルな乾いた歯切れ良いギターで元気一杯の幕開けだ。

ノスタルジー臭漂うバックに導かれて歌い出したのは、先述のとおりベーシスト・トモさんだあ!

チエミ嬢とはまた違った魅力溢れる男の力強きミディアム・ラブソング。魂の咆哮に酔いしれるヒトトキというのも乙なもの。

咽び泣く歌メロは、説得力がほとばしり出ています。

トモさんのボーカルは毎ステージで必ず1曲聞かせていただきますが、改めて目から鱗状態。ベース&ボーカルでこのタイプの曲にチャレンジするのってけっこう至難の技なのですが、とても勉強になりました。

ヒントも得られましたよ。

チエミ嬢による厚みのあるハーモニーも天下一品。よりドラマティックな展開へと雪崩れ込む。味わい深いなあ・・・・・・。

右手に持った白の三日月型タンバリンを打ち鳴らすお姿も神々しく映えていたよ。

クィーンがロカビリーに走ったと当時のロック界が話題騒然となった軽快なるナンバー。

結局はこれで念願のアメリカを制覇したんだから、クィーンは大したバンドだね。

ストレイ・キャッツが受けていただけに、時流を狙っての大当たり。

まあ、いずれにしろ、どれだけの年月を経ても、決して色褪せたり古臭くなったりしない光輝く永遠のポップ・アイコン。

今もって別格のアンセムだ。

よりコンパクトに纏め上げられた、終盤戦にはもってこいの一撃ですね。

何から何まで申し分ないほどにうまいなあ・・・・皆、楽しそうだよ。

この光景を後方の席から眺めていると、主催した甲斐があったなあ・・・とシミジミ・・・・。

ギターとドラムスの若い2人は、メンバーの中では息子ほど世代違いなのに、これまた卓越した腕前なんだから恐れ入っちゃったよ。

牽引役も堂々とムーディーに請け負っていたし。

時には先輩達を凌駕するほどの存在感も発揮していました。

タイキ君のナチュラル・トーンで迫ってくるギター・ソロは、風格さえ滲んでいるよ。

「少し明るいよね。最後の曲となりました・・・・・」「えええ!!???~」「またまた~(笑)最後は新曲です。いってみましょう!!

 ザ・ビートルズで・・・・カム・トウギャザー!(名盤「アビーロード」より。ジョンが創作した部分はチャック・ベリーに訴えられましたね・・・・。後のアルバム「ロックンロール」でそれも解決したけど)」

雰囲気一変して繊細で黒っぽいグルーヴも加味してきます。

私の一番好きなビートルズの曲で場面転換からダメオシ。これ、ベリージャムでは初めて聞きました。 

ベリージャム流アレンジも施されている。ただ単に演奏するだけで終始しないところがクセモノバンドの最たるところ。

何度聴いても鳥肌が立つほど、目いっぱいに震えがきちゃうのさ。

うねりまくりの革新的なベースラインをよくコピーしたものです。ベーシストならば誰でも耳に馴染みがあることでしょう。

極めつけだ。青春時代にフラッシュバック。

音楽の神様が創作したのではないかと思えるほどに、一切の無駄も無い完璧で崇高なる曲に感じます。

センスのいい相応しき選曲。

最後の最後まできっかりと琴線に訴えかけてくるのだ。

「またベリー・ジャムを見かけましたら、今後とも応援よろしくお願いします。」

これで締めくくり。

当然、賞賛&感嘆の声が鳴り止みません。

もう完全に参りましたよ・・・。おつかれさま。

5、17:45~18:10 

「BEER PLEASE」

ジャンルは、オールディズや&ロカビリー、ロックンロールなど。

 大所帯の、いかしたパーティー・バンドは、地元札幌からの出演で6人組み。

もうSTA界隈ではお馴染みの連中ではありますが、ご一緒するのは超久し振りですね。

去年の8月、小樽北運河「サウンドエナジー」イベント以来のタイバンだ。

一昨年のSTA企画リブレーション「ファイブ・ペニーぼたやま音楽祭」にも出演してくれたっけね。

まあいずれにしても、マイペースでコンスタントに活動はしているようで良かった、良かった。

この日もマサが車から楽器や器材を卸している最中にビア・プリーズのメンバー達が車で到着。

再会をお互いに喜びあいました。

今までは2人の歌姫を従えて、昭和歌謡や流行歌などを中心に演奏してくれていたのですが、近年はルチュちゃんがソロでフロントに立っての独占パフォーマンスです。

まあ、彼女は普段から2人分くらいの活躍をしていたから全くもって違和感なし。

逆に今までもずっとシンガーは1人しかいなかったような雰囲気さえ漂わす貫禄ぶりだったしね。

縦横無尽に繰り広げられる様は、何度見てもさすがと思わず唸っちゃいます。

 いつまでも若々しいルチュさんがはじけまくってくれました!

メンバー構成は・・・・先述したとおり、ルチュ嬢のボーカルをフューチャー。

で、このバンドを立ち上げたリーダー&ベースのカート氏は夕張出身という同郷が縁でマサと知り合い、STA企画「モダンタイム」ライブにビアプリとして参加。そこへ観客として来場していたルチュさんと意気投合。その場でカート氏がスカウトして一気にグレードアップをはかり紆余曲折を経て現在に至るわけです。

そのカートさんは最近、健康上の理由で長期離脱。

しかし、ここでルチュ繋がりで心強き助っ人が現れた!

なんと元ダーティーダンディ、現在はオールド・ジャンキー、クライ・ベイビー・ブギー、催事王ヒデキとバーモンツなどなど多方面で大活躍している札幌が生んだ永遠のスーパー・ロックンローラー、テツがガッチリとボトムラインを支えてくれているのですよ!

ルチュ&テツの鉄壁なコンビネーションもバッチリ!

1+1が2以上の素晴らしい相乗効果を生んでブイブイいわせていました。(ナチュラルボディのフェンダー・ジャパン・プレシジョン・ベース使用。ローズ指板。自ら金鋸を駆使しての改造品だから、コントロールノブ周辺以外はピックガード無し。もちろん永ちゃん仕様にするのが目的さ。これがまたテツにはよく似合うんだよネエ)

そろそろカートさんもビアプリに合流予定だそうですが、とにかくテツが加わっての新生ビアプリを観るのも新鮮だから、期待でワクワクものです(実はテツも病み上がり状態なんだけど、そんなこと微塵も感じさせなかったよ。ターミネーターみたいな強靭なる肉体の持ち主だ)。

話を戻してリズム・ギター&コーラスにベテランのサッちゃん。使用ギターはエピフォン・カジノで、色彩豊かなメタリック・ブルーがボディ・カラー。赤黒の横縞模様Tシャツを着用。

3代目ギタリストのエディは、黒のグレッチ・チェット・アトキンス・モデル6120を使用。ギターカラーにあわせたのかストラップ、シャツ、パンツ、靴に至るまで真っ黒けで渋いねえ。

この2人によるギターアンサンブルが、珠玉のサウンドを紡ぎ出してくれます。

鮮やかで派手な赤Tシャツを着込んだドラマーは、ナイスガイのマサイくんで、CANOPUSスネア使用(ナチュラル仕上げ)。

ワイルドに髪も伸びていて、ミュージシャン然としたルックスが非常に頼もしいなあ。

ロッカー風の佇まいで貫禄タップリだ。

そして新たにキーボード&コーラスの真理ちゃん(ヤマハS03を使用。彼はコマーシャルソングなどを製作している売れっ子)。

夏の終りをエンジョイするためなのか、各自が涼しそうでラフなスタイルで決めています。

オープニングに用意されていた曲は、まだ無名だった頃のビートルズがトニー・シェリダンのバックをつとめたという、定番中の定番ロックンロール「マイ・ボニー」

キャッチーな必殺チューンが神々しく飛び出した。

スローでしっとりとムーディーな序盤の揺れるフィーリングから、なんといきなり歌姫ルチュ嬢が4カウントを告げる!

場面転換、世界で一番激しいトラディショナル・ナンバーに一気突入しながら駆け巡る。

ビアプリが多大なる影響を受けている、ザ・ビートルズから、このセレクションとは相当なこだわりだ。一筋縄ではいかない粋な計らいか。

ほろ酔い加減のテツ&相変わらず元気一杯のルチュによる贅沢なツイン・リードヴォーカルバトルに発展。

2人の火花散る飛びっきりエキサィティングな絡みも絶妙な味わい(写真参照のこと)。

特にドレスアップしたルチュちゃんの、妖艶で優雅なことといったらもうたまりませんなあ。

歌って踊っての盛り上がり。

理屈抜き、盛大なる幕開けにはもってこいのサプライズだ。

ルチュちゃんはMCも兼任。

「どうもありがとうございます!ビア・プリーズです!!」「可愛い!!」「スペース・アート・ホール、久し振りに帰ってきました。

3連休初日なのに、こんなに沢山の皆様に集まっていただき感激しております。ドンドンと前の方に集まっていただきたいと思います・・・・・・ラブ・ポーションNO,9(ザ・クローバーズ)」 

数多くのカバーが存在するオールディズ極めつけのスタンダード・ナンバーを、ルチュちゃんが我がもの顔で歌って見せるというのも一興。

彼女が心底音楽を楽しんでいる姿は、いつ見ても本当に癒されてホノボノとしてきちゃいますね。

ギンギンにハッピーモード全開だ。

めったに観ることができない本格派オールディズバンドのビアプリだけに、初体験の観客は固唾を飲んで見守っています。

ひたすらアグレッシブなルチュ嬢は、熱い視線を投げかけてくれるファン達に呼応するかのように大健闘していて、意気投合。

いつもそんなルチュちゃんからは、パワーをまんべんなくいただいております。

それにしても多少のメンバーチェンジがあっても、全く違和感を感じさせないのだから大したものだ。

逆にノビノビと清々しくて気持ち良さそうだ。

これは一致団結、統率力の賜物だね。強固なる意志の疎通も大切。再発見の箇所も数件あったし。

メンバー達のスケジュール都合上、ライブ活動もままならないようですが、だからこそかえってこの日のライブに対する気合の入り方が半端ではないです。通常ペースよりも倍は力入ってるんでないかい(笑)。仲の良さも伝わってくるし。

そんなカリスマ・ルチュちゃんによる、今回のいでたちひとくちメモコーナー。

これはいつも話題にのぼるのさ。

白のサテン地ワンピースを基調に靴、手袋、リボン、イヤリング、ベルトなどを真っ赤に統一。

口紅も情熱的なほどに真っ赤か。ドレスに描かれた赤いサクランボとネックレスがチャーミングでナイス。

センス抜群でポイント高いね。

「盛り上がっていますか!?後ろの皆さんも盛り上がっていますか~~!?

用意はいいですか?ドンドンといきますよ!20フライト・ロック(エディ・コクラン)」

思い思いにジルバやモンキーダンス、はたまたブギウギにと各自が自由自在に披露。ルチュちゃんもダンシング・クィーンとしての面目躍如。

ありゃりゃ・・・・・・ビアプリ団扇持参という筋金入りの追っかけ親衛隊までもが出没。

勢いは衰えるどころか、ドンドンと加速してどうやら止まりそうにもありません。

ルチュ嬢のステージ度胸は天下一品。

一瞬で観客を引き込んで、虜にしてしまいます。

ここでは満を持して、秘密兵器が飛び出した!

テツが怒涛のリード・ボーカルをバッチリとこなしているではないか!

まるでこの曲はテツのテーマ・ソングみたいで、ピッタリとフィットしていてバッチリとバックビートも演出。

上野のアメ横でゲットした、薔薇の花柄シャツがお気に入りなんだよね。

これ、かのリンゴ・スターと偶然にもお揃い。

「ありがとうございます!懐かしいところでGS・・・巨人の星に出てくるアイドルグループの曲をやります!往年のスポコン漫画ファン達ならばお馴染みですね・・・・・クールな恋(オーロラ3人娘・・・ゴールデン・カップス)」

趣向の凝らせ方がたいしたもんだね。

以前にはゴジラに出演していたザ・ピーナッツのあのやたらと癖になりそうな伝説の曲も歌っていたしね(今はツイン・ボーカル編成ではないから再現が難しいけど・・・・)。最近はご無沙汰気味。

「アイ・ラブ・ユー、アイ・ラブ・ユー、フォエヴァー・モア♪」

青春プレイ・バックで胸キュンしちゃうね。

ちなみにマサはサントラのCDでこれを持っています(笑)。

客席にいるとわかりませんが、ステージ上はかなりの熱気みたい。

マサイくんがじっくりと間合いを計って、慎重にリズムキープしながらバスドラ・キック。

シンバルワークもエキサイティングでスリリング。汗飛び散らしての大熱演。

巧みなスティック捌きが、リズムの骨格を形成しつつも支え続けています。

コツコツとスタジオで個人練習を重ねていたもんね。努力は決して裏切らない、ということを堂々と証明してくれた。

ストイックなくらいに真面目なマサイくんが、リンゴ・スターの役割を忠実かつ的確に果たしています。

「ありがとうございます。暑い・・・・

曲が短いから次から次へと飛び出しますよ。

いよいよ佳境に差し掛かってきました。

次はお誕生日の歌なんですが・・・・カズさん、おめでとう!!(お客様)。

他にも9月生まれの方はいますか~!?

ミーコちゃんの・・・・・すてきな16才(1962年のシングル。弘田三枝子で、当然のことながら日本語バージョン。オリジナルは前年にリリースされたニール・セダカのハッピー・バースディ・スイート・シックスティーン)」

これまたもの凄くマニアのツボを、強烈に刺激するような曲を取り上げてきましたね。

もうドップリと昭和のロマンティック・ワールドにタイム・ワープ。

しかも白黒テレビの古き良きあの時代ね!その光景が目に浮かぶようだ。

数多くの歌手が取り上げている、実は相当な人気曲。

延々明るくはち切れんばかりのところへ、ちょっぴり甘く切ない、溜息まじりな一節が妙にセクシーでグッときちゃいます。

曲中にメンバー紹介も織り交ぜつつ、進行。

あらら・・・今度はルチュ文字入りの団扇持参オーディエンスを発見。

ファンがドンドンと増殖中。誰からも好かれるところなんかは、彼女の人徳だよね。

ルチュちゃんは白いハンカチで顔拭きしながらお色直し。そのまま、ステージの一部では写真撮影会へと発展。

「こんなに汗をかくとは思わなかった・・・・ちょっとついでに、お水を飲んでもいいかなあ・・・?(笑)

あ!?こんなところに赤い羽が落ちてる・・・・!(これは「殺し屋」VOフミオくんお約束の、置き土産というかマーキング)

次は早いもので、なんとラストの曲です。ツイストを踊る曲です!・・・・・・かっこいいツイスト(弘田三枝子)」

遂に飛び出した。

会場はいつの間にかダンスホールに豹変。

ルチュ嬢、一時たりともジッとせずに最前列よりもせり出しての、張り切りボーカルで猛烈アピール。

サービス精神旺盛なステージングは、見ていてとても勉強になります。

もちろん彼女自身が長い年月をかけて色々なものを見聞きして、実体験を重ねて吸収してきた賜物なのでしょうね。

真摯な努力の成果だ。実際、ライブを観るたびに成長の跡が顕著に表れています。

どこまでも、どこまでも果てしない魅力を振り撒いて、華やかなで夢心地にしてくれるルチュ嬢は貴重な存在。

見栄えも抜群で、なまらチャーミング。

当然のごとく、アンコールを求める声が途絶えません。

「最高!どうもありがとうございます!なんだか催促したみたいですね~(笑)あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、じゃあ、やります!大丈夫。まだまだいけます。これも踊れる曲・・・・いきますよ~!MR,ツイスター(コニー・フランシス)」

これは初めて聞いたよ。懐かしさ、テンコ盛り。

キュートな振る舞いが自然体のルチュ嬢を、心ゆくまでご堪能あれ。

初めて会った頃からちっとも変わっていないね・・・・いや違った!ますます若返っている!!

手足や腰の切れ味もシャープで、ターンも堂に入ったモノ。

ステージ狭しとばかりに、前後左右に動き回って観客を魅了するルチュ嬢。

バック陣も、それに負けじと一生懸命にグルーヴを醸し出す。

この軽快な図式が理想形だよね。

 オールディズ映画の王道で1973年に公開された「アメリカン・グラフィティ」さながらの様相。鮮やかなビアプリ祭りはこれにて終焉。

余力を振り絞っての大団円。歓喜の渦。万雷の拍手、鳴り止まず。

ロカビリー、歌謡曲、アニソン、オールディーズ、ロックンロール、スロー、そしてまた エンディングではロックンロールに戻るという趣向を凝らしたご機嫌な流れも痛快。

観客の皆さんもビアプリとの出会いで音楽の輪がまた一つ繋がったことでしょう。前へと駆け寄ってきたラッキーな人たちとルチュちゃんは笑顔眩しく気軽に「パシッ!」とハイタッチ。

いつでもどこにいても注目の的だね。

この快感こそが、ライブ・イベントの醍醐味。

あ!なるほど、はち切れんほどの若さのヒントがあちこちに見え隠れしているようだ!!

ミニ情報・・・・・・ルチュちゃんはクラシック・ギターを習っているのです。

早速、発表会に出演。次回の際には映像をアップする予定なんだとか。

当面の目標はザ・ビートルズの弾き語り「ブラック・バード」。

チャレンジ精神旺盛なところなんかは見習いたいもの。

ヘフナーのベースも再開するようで多忙の日々・・・・。

マサイくん、毎回BDを郵送してくれてサンキュー!!

 

***ライブ・レポートPART3はここまで!さあ、トリ前バンドの順番がきたよ!!***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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performance(chicago)

2019-09-26 23:37:27 | CHICAGO

「パフォーマンス」は、「上演、人目をひく行為、成果、効率」などの意味です。

英語・フランス語が語源となっています。

ビジネスでも、「パフォーマンス」という言葉は、毎日のように使われています。

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MIKITY

2019-09-26 23:21:14 | member紹介

Alto Saxphone

3/30生まれ
 星座 牡羊座
血液型 O型

影響を受けた、好きなバンド&ミュージシャン

シカゴとの出会い

中学校の学園祭で
吹部男子がシカゴコピーバンドを組んでるのをみて
衝撃を受けたことがきっかけ

使用楽器
Sylphide
yellow brass
silver メッキ
pink gold仕上げ

My favorite song

Love in all is fair-Stevie wonder

stairway to heaven-Led Zeppelin

Artist

Stevie wonder

Earth wind & fire

TV show

Soul train

 

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pencil drawing(chicago)

2019-09-26 23:19:06 | CHICAGO

ドローイングは製図、図面などの意味ももつが、美術用語としては一般に「線画」と訳される。これは線だけで描く絵(ライン・ドローイング)を指すものである。つまり、単色の鉛筆やペン、木炭などで線を引くという行為に重きをおいて描かれた絵を指す。これに対して、絵の具を塗ることに重きをおいた絵をペインティング(painting)という。ドローイングは、しばしば素描やデッサンと同じ意味で用いられることがあるが、これはいずれの画面も単色的であるという点、線的であるという点が、その特徴であるということによる。また、水彩画をウォーター・カラー・ドローイング(water−color−drawing)といって、「ドローイング」として扱う際には、ペインティングは油彩によるものを指すこともある。

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ファイターズにとっては残念な年でした…( i _ i )

2019-09-26 19:54:43 | free form space

さあ!来年のファイターズに期待してるよ!
😊
賢介の雄姿を観れるのもあと僅か…。

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CAKE(chicago)

2019-09-26 01:54:04 | CHICAGO

ケーキ英語cake /kéɪk/)は、洋菓子の一種。

日本語で単にケーキというと、一般には、スポンジケーキにクリームを塗り果物を載せたものを指すが、広義では、チーズケーキやフルーツケーキなどクリームや果物を載せないものや、クッキーを砕いた土台の上にクリームチーズの生地を敷き、冷やして固めたレアチーズケーキなど、様々な種類を指すこともある。多くのケーキは何らかの穀物の粉末(多くは小麦粉)、結着剤(多くは鶏卵や小麦粉に含まれるグルテン)、油脂植物油バターラードシュマルツなど)、水分(牛乳バターミルク、果物のピュレーなど)、膨張剤(酵母、重曹、ベーキングパウダーなど)を配合して作られる。また、欧米では焼き菓子のことを広く「ケーキ類」を示す語で指す。

なお、英語の用法では密度の高い食感の固形の食べ物や、石鹸などといった食品以外の固形物をcakeと呼ぶことがある。例としてはフィッシュケイク(fish cake=蒲鉾)、ライスケイク(rice cake=)、イエローケーキ(yellow cake=ウラン精鉱の別称)などがある。

店頭で販売されるときは、「ホール」単位、あるいは切り分けられて「ピース」単位で販売されることが多い。

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