****今回、音楽冬の祭典でのちょうど中間部分には、思いっきりカラフルでポップンカラーな集団が控えていますよ!!古き良き昭和の香りてんこ盛り。温故知新。懐かしき時代に誘ってもらいましょう。さあみんな一緒にタイムスリップ♪****
4, 2:45~3:10
会場内に流れるBGMはスティーリーダンの「バビロン・シスターズ」
この日は1バンドを除いて皆札幌からのエントリーだ。
4年ぶり3回目の「BEER PLEASE」が登場。
オールディズや&ロカビリー、ロックンロールなどがお得意。
このバンドもジャンルこそ違え、前のバンド同様にどの曲も短いから濃厚なるセットリストで充実。
大所帯のいかしたパーティー・バンドは、6人組み(男性陣は黒のベストなどのファッションで統一)。
もうSTA界隈ではお馴染みの連中ではありますが、ご一緒するのは去年11月のマリンホール以来ですね。
3年前の8月、小樽北運河「サウンドエナジー」、そしてSTA企画リブレーション一昨年の9月「スペースアートホール」、「ファイブ・ペニーぼたやま音楽祭」にも出演してくれたっけね。
実は去年の9月、小樽屋外イベントにビアプリのメンバー達も訪れていた。
マサはルチュ&テツに「あれ!?ビアプリは今日、出演するの!?」と聞いたら、申し込みに間に合わなかったとのこと…残念。
やはりコロナウィルスによる影響で各バンドはライブに飢えていたようでタッチの差で埋まってしまったらしいよ。
だから観客として来ていたのだ。
ルチュとマサは「朝ドラファン」としても盛り上がった。この間まで放送していた「エール」は古関裕而氏がモデルのドラマ。
ビアプリがレパートリーにしていた「モスラ」の歌も古関夕而さんの作曲なんだよ、と教えたらルチュは大喜びだったさ。
さらには女性シンガー同士ということで、マリンホールではヒロリンとルチュがめっちゃ意気投合。
またここに新たな人脈図が確立された。こうしてドンドンと札幌界隈に音楽シーンが拡大されていくわけだから素晴らしいことだ。
まあいずれにしても、マイペースでコンスタントに活動はしているようで良かった、良かった。
この日もマサが車から楽器や器材を卸している最中に、ビア・プリーズのメンバー達も車で続々と到着。
再会をお互いに喜びあいました。
数年前までは2人の歌姫を従えて、昭和歌謡や流行歌などを中心に演奏していたのですが、近年はルチュちゃんがソロでフロントに立っての独占パフォーマンスです。
まあ、彼女は普段から2人分くらいの活躍をしていたから全くもって違和感なし。
逆に今までもずっとシンガーは1人しかいなかったような雰囲気さえ最近は漂わせているね。
縦横無尽に繰り広げられる様は、何度見てもさすがと思わず唸っちゃいます。
今後もずっとルチュさんには、元気いっぱいはじけまくってもらいましょうよ!
メンバー構成は・・・・先述したとおり、紅一点ルチュ嬢のボーカルを全面的に大フューチャー。
で、このバンドを立ち上げたリーダー&ベースのカート氏とはお互い夕張が同郷という縁でマサと知り合い、STA企画「モダンタイム」ライブにビアプリとして初参加。そこへ観客として来場していたルチュさんにリーダーのカート氏は一目惚れ。その場でカート氏がスカウトして一気にグレードアップをはかり紆余曲折を経て現在に至るわけです。
そのカートさんは最近、健康上の理由で長期離脱。
しかし、ここでルチュ繋がりで心強き助っ人が現れた!
なんと元ダーティーダンディ、現在はオールド・ジャンキー、クライ・ベイビー・ブギー、催事王ヒデキとバーモンツなどなど多方面で大活躍している札幌が生んだ永遠のスーパー・ロックンローラー、テツがガッチリとボトムラインを支えてくれているのですよ!
トレードマークのリーゼントとサングラスと髭を見ると何故だかホッとして安らぎを覚えるのさ。
ルチュ&テツの鉄壁なコンビネーションもバッチリ!
1+1が2以上の素晴らしい相乗効果を生んでブイブイいわせていました。(ナチュラルボディの愛器フェンダー・ジャパン・プレシジョン・ベースを使用。ローズ指板。自ら金鋸を駆使しての改造品だから、コントロールノブ周辺以外はピックガード無し。もちろんキャロル時代の永ちゃん仕様にするのが目的さ。これがまたテツにはよく似合うんだよネエ)
そろそろカートさんもビアプリに合流予定だそうですが、とにかくテツが加わっての新生ビアプリを観るのも新鮮だから、期待でワクワクものです(実はテツも病み上がり状態なんだけど、そんなこと微塵も感じさせなかったよ。ターミネーターみたいな強靭なる肉体の持ち主だ)。
3代目ギタリスト眼鏡姿のエディは、ビアプリの中では会場に一番乗り。黒のグレッチ・チェット・アトキンス・モデル6120を使用。ギターカラーにあわせたのかストラップ、チョッキ、パンツ、靴に至るまでいつも真っ黒けで統一するというスタイルが清々しいくらいに潔くて渋いねえ。
テツ&エディの2人による弦楽器アンサンブルが、珠玉のサウンドを紡ぎ出してくれます。
ラフに白シャツと黒ベストを着込んだドラマーは、ナイスガイのマサイくんで、CANOPUSスネア使用(ナチュラル仕上げ)。
メンバー中、唯一マスクを着用。
いつも寡黙でちょっとシャイなマサイ君ではありますが、この日のドラミングはすこぶる好評を博していた。
また一段と腕を上げたね。
お世辞抜きにパワー倍増でグルーヴィー。アクセントで打ち鳴らすキレッキレのシンバルワークも含めて、なんまらご機嫌だったよと伝えるとまんざらでもないご様子だ(会場内でも友人の女性が同意見だった)。
決して努力は裏切らないということを身をもって実証してくれた。何年も前から地道にコツコツとスタジオで個人練習を積み重ねてきたもんね。
この間までワイルドに髪も伸びていて、ミュージシャン然としたルックスが非常に頼もしかったんだけど切ってしまったの???寂しい・・・・。
でもメンバー中一番動きやすい風情がロッカー風の佇まいで貫禄タップリだ。
そして一昨年から加入したオールバックのキーボード&コーラス担当の真理ちゃん(ヤマハS03を使用。彼はドサンコならば誰もが知っているコマーシャルソングなどを製作しているプロの売れっ子作曲家)。
最近はマサとブルース・リー談義でめちゃくちゃに盛り上がっております。
マニアックな世界にドンドンとハマるというのも心地よいものだ。
そして更なる新メンバー!
サックスのミツグくん。
ロカビリー系ならばお手のものの彼。多分、催事王秀樹&バーモンツでのテツ繋がりか!?
いずれにしてもビアプリに管楽器が加わるということは、バリエーションが豊富になって雰囲気も抜群だ。
しかも彼とテツとマリちゃんは歌えるしね。まさに鬼に金棒体制が確立。
もう春も目前に迫っているんだけど、各自早くも涼しそうなスタイルで決めています。
補足ながら、テツはサテン地のラメシャツで現れた。マサは「お!今日はこの衣装かい?」
「違うよ。これは普段着さ。ちゃんと着替えるよ!」
それが写真の真っ赤なサテン開襟シャツ!!これがまた方々ですこぶる好評を得ていた。憎いくらいに大絶賛。普段着でも十分に派手だと思うんだけどね・・・・(笑)
で、それに伴ってバランス調整をしたのかミツグ君は黄色の開襟シャツで決めて見せてくれた。ステージ左右ともに見栄え抜群さ。
これにはル(*´ε`*)チュッチュ嬢も燃え上がった。
「負けてはいられないわよ!!」
いえいえ、ルチュ十分にステージ映えしていたよ。
音符をあしらったデザインのカラフルドレスが常に翻っていましたとさ。
マサがそのことをオフステージで伝えると、実は本人、正直な話あまりお気に入りではなくずっとしまい込んでいたらしいよ。なんというもったいないことを。
こんなに素敵な服を長年にわたってタンスの肥やしにしていたなんて・・・。
まあ、他の煌びやかなる衣裳群を見たらそれも納得なんだけど。
いよっ!ゴージャスな衣装持ち!!
バンドからのメッセージが届いております。
「ビアプリーズで寒さを吹き飛ばしましょう!皆で盛り上がれば免疫力もアップ!ビアプリサウンドをお楽しみください!!」
さてさて、チューニングとセッティングがほぼ完了。
ビアプリの夢のようなライブレポートをお届けしたいと思います。よろしくね。
斎藤氏からのアナウンス「ビサプリ色にステージを染めてみせます!とのことです。
さあ、お待たせしました。参りましょう!ビア・プリーズ!」
万雷の拍手によって迎え入れられた。
オープニング・ナンバーは故フランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」をモチーフとした、な、な、なんと「ビア・プリーズのテーマ」で幕開けだ。これは嬉しい裏切り行為。初めて聞かせてもらったよ。また新たなるミュージックワールドの扉をこじ開けたんだなあ。
のっけから「ヘイ!ヘイ!」と遠慮なしにコール&レスポンス。
お得意のルチュによる華やかなるステージ・パフォーマンス。
何度見ても惚れ惚れしちゃうよ。
そして美味しいヒントが随所に垣間見える。
これですでにバッチリと掴みはオーケーだ。
当然のごとくルチュはMCも兼任。
「どうもありがとうございます!ビア・プリーズです。よろしくお願いします。小樽公会堂、すごく素敵な所で嬉しい!。祝日なのに、こんな沢山の皆様に集まっていただき感激しております。皆さん、いい感じですねえ!それはともかくも今日は物凄い吹雪ですね!!外は雪模様ではありますが、ここ数日コロコロと北海道は大変なことになっています。
盛り上がっていますか!?後ろの皆さんも盛り上がっていますか~~!?用意はいいですか?
ドンドンといきますよ!
今お届けした曲はキーボードのマリちゃんが極上のアレンジを施してくれたものです」
マリちゃんの真骨頂。
次にお送りする曲はアメリカン・グラフィティを彷彿とさせるムードで・・・・・
「ダイアナ(ポール・アンカ)」
2分28秒。
1957年7月2日に発表された、実はシンプルでストレートに聞こえるけれど複雑な構成で琴線をビンビンに痺れさせてくれる名曲。大ヒットを記録。
日本語バージョンも受けていたね。この曲もカバーがたくさん存在します。
思い思いにジルバやモンキーダンス、はたまたブギウギにと繰り出したいところではありますがここはグッと我慢・・・・。ルチュちゃんはダンシング・クィーンとしての面目躍如。
ありゃりゃ・・・・・・ビアプリ団扇持参という筋金入りの追っかけ親衛隊までもが出没。
ここでは看板ともいえる咽び泣くサックスの旋律をミツグくんが一手に引き受ける。
ここぞとばかりにブローする音色に酔いしれたまえ、諸君。
ルチュ嬢のステージ度胸は天下一品。
一瞬で観客を引き込んで、虜にしてしまいます。
後で聞いたんだけどルチュちゃんは去年11月のヒロリンのステージングを見て「よし!私も!!」と俄然闘志に火が点いたんだとか。
リスペクト精神のもと切磋琢磨しながらどん欲に吸収しようとする姿勢は美しいね。
「次の曲は特別に邦楽バージョンでお届けします・・・・・・ラブ・ポーションNO,9(ザ・クローバー)」
「おおおっ!!」会場のあちこちから拍手喝采!
邦題は「恋の特効薬」オリジナルは1959年7月にリリース。2分2秒。
「1・2・3~HEY!!」
こちらも数多くのカヴァーを生み出しています。
ヘヴィーメタル・ファンにとってはあの若き頃のジョン・サイクスが在籍していた伝説のタイガース・オブ・パンタンのテイクでお馴染み(1982年にPVまで制作した)。
それもあってか、エディのギターソロは匠の技。
ここでは満を持して、秘密兵器が飛び出した!
テツが怒涛のリード・ボーカルをバッチリとこなしているではないか!男気溢れる逞しき歌声。
まるでこの曲はテツのイメージ・ソングみたいで、バッチリとバックビートも演出。
実は去年のマリンホール・ライブ前にテツがマサに「今日はマサさんに捧げる曲があるんだよ」と不敵な笑みを浮かべていた。これがその答えだったんだ。テツ曰くこれは故ジョニー大倉も取り上げているとのこと。その再現です。
テツのパワフルなボーカルは張りがあってどこまでも分厚く突き抜けている、と本人にも伝えた。
当然まんざらでもなかったご様子。
オールディズ極めつけの古典スタンダード・ナンバーを、ルチュちゃんが我がもの顔でいつもは歌って見せるんだけど、ここでは彼女、ダンサーに専念するというのもある意味では一興。
ただ踊るのではなく、手足、表情の抑揚の付け方などにストーリー性が反映されていて思わずグッと引き込まれてしまいました。ブレイクの連続シーンでも息がピッタリとフィットしているではないか。
あれってアドリブ!?そうならば驚愕だよ。
心底音楽を楽しんでいる姿は、いつ見ても本当に癒されてホノボノとしてきちゃいますね。
ギンギンにハッピーモード全開だ。
めったに観ることができない本格派オールディズバンドのビアプリだけに、初体験の観客は固唾を飲んで見守っています。
ひたすらアグレッシブで妖艶なルチュ嬢は、熱烈視線を投げかけてくれるファン達に呼応するかのように大健闘していて、意気揚揚のふるまい。
いつもそんなルチュちゃんからは、シアワセをまんべんなくいただいております。
それにしても多少のメンバーチェンジがあっても、全く失速したりしないのだから大したものだ。
逆にノビノビといつまでも新鮮で気持ち良さそうだ。
これは一致団結、統率力の賜物だね。強固なる意志の疎通も大切。再発見の箇所も数件あったし。
メンバー達のスケジュール都合上、ライブ活動もままならないようですが、だからこそかえってこの日のライブに対する気合の入り方が半端ではないです。通常ペースよりも倍は力入ってるんでないかい(笑)。仲の良さも伝わってくるし。
今年はSTAとも結構対バンしそうな気配だしね!
件のそんなカリスマ・ルチュちゃんによる、今回のいでたちひとくちメモコーナー。
これはいつも話題にのぼるのさ。
白の裏地と音符を全面に散りばめたワンピースを基調に靴、ベルトなどはピンクに統一。この音符の一個一個がこれまた色とりどりで見入ってしまうよ。
ストッキング、網型手袋は黒。イヤリングとネックレスは白という配色。
口紅も情熱的なほどに桃色とナイスなセレクション。
センス抜群でポイント高いね。
観客からおもわず「可愛い!」の声援が飛んできた。
ちょっと照れ気味のルチュ。
「ありがとう!久しぶりに言われたわ!!」(笑)
と、ここでマリちゃんたちが意外なMC。
「4曲目はこれをお送りしたいと思います。こんな曲もオーケーでしょう。皆さん、ご一緒に」
メンバー一同の指パッチンでカウントだ。
「ソー・マッチ・イン・ラブ」
邦題は「なぎさの誓い」
1963年、ザ・タイムスが全米1位を記録。2分8秒。
その後も多くのカバーが生み出されている。誰からも愛される珠玉のヒット曲。
イーグルスのティモシーBシュミット、山下達郎、アート・ガーファンクルなどが有名。
いずれにせよ実力がないと恐れ多くて取り上げられないよ。
それをビアプリはあたかもウォーミングアップ感覚でサラッとやってのけた。恐るべし!
5人によるアカペラの(マサイ君はガイドラインにハイハット刻みでカウント取り)。掟破りなナンバー。まさかまさかのビックリ箱。
鉄壁なハーモニーだ。大好きな曲。
テツにマサが後に聞いてみたら「最近、これをよく取りあげているんだよ。俺は低音を唸るだけだから楽さ」とご謙遜。
難しいでしょ、このハーモニーは!お手本のような歌唱力を突き付けられた。
エンディングではメンバー全員が示し合わせたかのような必殺決めポーズでフィニッシュ。
「ありがとうございます!懐かしいところでGS・・・巨人の星に出てくるアイドルグループの曲をやります!往年のスポコン漫画ファン達ならばお馴染みですね・・・・・クールな恋(オーロラ3人娘・・・ゴールデン・カップス)」
趣向の凝らせ方がたいしたもんだね。
以前にはゴジラに出演していたザ・ピーナッツのあのやたらと癖になりそうで耳に残る曲も歌っていたしね(今はツイン・ボーカル編成ではないから再現が難しいけど・・・・)。怪獣ものは最近ご無沙汰気味。
「アイ・ラブ・ユー、アイ・ラブ・ユー、フォエヴァー・モア♪」
青春プレイ・バックで胸キュンしちゃうね。演奏の勢いは衰えるどころか、ドンドンと加速してどうやら止まりそうにもありません。
ちなみにマサはサントラのCDでこれを持っています(笑)。
客席にいるとわかりませんが、ステージ上はかなりの熱気みたい。
マサイくんがじっくりと間合いを計って、慎重にリズムキープしながらバスドラ・キック。
エキサイティングでスリリング。汗飛び散らしての大熱演。
巧みなスティック捌きが、リズムの骨格を形成しつつも支え続けています。
ストイックなくらいに真面目なマサイくんが、リンゴ・スターの役割を忠実かつ的確に果たしています。
「ありがとうございます。暑い・・・・ちょっとドリンクタイムをください。
曲が短いから次から次へと飛び出しますよ。
いよいよ佳境に差し掛かってきました。
コニー・フランシスの王道・・・・・カラーに口紅(1959年9月のシングル。全米5位を記録。伊東ゆかりなどが日本語バージョンでレコーディング)」
これまたもの凄くマニアのツボを、強烈に刺激するような曲を取り上げてきましたね。
「ヤヤヤヤ、ヤーヤ!」のオチャラけた出だしのコーラスから、もうドップリと昭和のロマンティック・ワールドにワープ。
しかも白黒テレビのあの時代にね!その光景が目に浮かぶようだ。
世界中のティーンエイジアイドル歌手達が取り上げている、実は相当な人気曲。
延々明るくはち切れんばかりのところへ、ちょっぴり甘く切ない、溜息まじりな一節が妙にセクシーでグッときちゃって聞き耳を立ててしまう。
エディのギターもブルージーでメロディアスなソロが秀逸。
曲中にメンバー紹介も織り交ぜつつ、進行。
あらら・・・今度はルチュ文字入りの団扇持参オーディエンスを発見。
ファンがドンドンと増殖中。誰からも好かれるところなんかは、彼女の人徳だよね。
ルチュちゃんは白いハンカチで顔拭きしながらお色直し。そのまま、ステージの一部では写真撮影会へと発展。
7曲目に用意されていた曲は、まだ無名だった頃のビートルズがトニー・シェリダンのバックをつとめたという、定番中の定番ロックンロール「マイ・ボニー」
キャッチーなお約束の超必殺チューンが神々しく飛び出した。
スローでしっとりとムーディーな序盤の揺れるフィーリングから、なんといきなり歌姫ルチュ嬢が4カウントを告げる!
場面転換、世界で一番激しいトラディショナル・ナンバーに一気呵成に突入しながら駆け巡る。
ビアプリが多大なる影響を受けている、ザ・ビートルズから、このセレクションとは相当なこだわりだ。一筋縄ではいかない粋な計らいか。
ほろ酔い加減のテツ&相変わらず元気一杯のルチュによる贅沢なツイン・リードヴォーカルバトルに発展。
2人の火花散る飛びっきりエキサィティングな絡みも絶妙な味わい。
特にドレスアップしたルチュちゃんの、優雅なことといったらもうたまりませんなあ。
歌って踊ってジャンプまで繰り出しての盛り上がり。
理屈抜き、盛大なる後半戦にはもってこいだ。
「こんなに汗をかくとは思わなかった・・・・ちょっとついでに、またお水を飲んでもいいかなあ・・・?(笑)今日はお客様が一緒になって歌ったり踊ったりできないんですよね・・・・。」
と、ここでサプライズ!!
ひと月早いけれどもトミーからルチュに花束の贈呈式だ。
飛び切り素敵な光景に拍手の嵐!「パチパチパチ!!本当におめでとう!!」ちなみにルチュのバースディは3月23日。
「最高!どうもありがとうございます!(笑)あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、じゃあ、ではやります!残すところ2曲。大丈夫。まだまだいけます。これも踊れる曲・・・・はりきってやるかい!いきますよ~!MR,ツイスター(コニー・フランシス)」
これを聞くのは3度目だよ。懐かしさ、テンコ盛り。毎回曲目がストイックなほどによく練られているよね。感心しきり。
キュートな振る舞いが自然体のルチュ嬢を、心ゆくまでご堪能あれ。
初めて会った頃からちっとも変わっていないね・・・・いや違った!ますます若返っている!!
手足や腰の切れ味もシャープで、ホップ・ステップ・ターンも堂に入ったモノ。
ステージ狭しとばかりに、前後左右に動き回って観客を魅了するルチュ嬢。
バック陣も、それに負けじと一生懸命にムードを醸し出す。
このクールで軽快な図式が理想形だよね。
1973年に公開された「アメリカン・グラフィティ」さながらの様相。
「次は早いもので、なんとラストの曲です。」「ええ!??~~・・・・」「(笑)ツイストを踊る曲です!・・・・・・かっこいいツイスト(弘田三枝子)」
遂に飛び出した。
ステージ上はいつの間にかダンスホールに豹変。
ルチュ嬢、一時たりともジッとせずに、張り切りボーカルで猛烈アピール。ミツグ君のテナー・サックスソロもダメ押しとばかりに再びブローしまくり。熱きエナジーがほとばしり出る。
サービス精神旺盛なステージングは、見ていてとても勉強になります。
もちろん彼女自身が長い年月をかけて色々なものを見聞きして、実体験を重ねて吸収してきた賜物なのでしょうね。
真摯な努力の成果だ。実際、ライブを観るたびに成長の跡が顕著に表れています。
どこまでも、どこまでも果てしない魅力を振り撒いて、華やかなで夢心地にしてくれるルチュ嬢は貴重な存在。
見栄えも抜群で、なまらチャーミング。
最前列のオーディエンス達も一定の距離を空け、銘々にリズムに合わせて身をくねらせる。
マリちゃんはピカピカと光るタンバリンを打ち鳴らしながら、軽快なるダンスも織り交ぜて披露。
余力を振り絞っての大団円。歓喜の渦。
懇切丁寧に深々とお辞儀をして鮮やかなビアプリ祭りはこれにて終焉。
ロカビリー、歌謡曲、アニソン、オールディーズ、ロックンロール、スロー、そしてまた エンディングではロックンロールに戻るという趣向を凝らしたご機嫌な流れも痛快。
「寒い中を最後までお付き合いくださいましてありがとうございました!!」
観客の皆さんもビアプリとの出会いで音楽の輪がまた一つ繋がったことでしょう。
いつでもどこにいても注目の的だね。
この快感こそが、ライブ・イベントの醍醐味。
あ!なるほど、はち切れんほどの若さのヒントがあちこちに見え隠れしているようだ!!
ミニ情報・・・・・・ルチュちゃんはクラシック・ギターを習っているのです。
早速、発表会に出演。次回までには映像をアップする予定なんだとか。
当面の目標はザ・ビートルズの弾き語り「ブラック・バード」。
チャレンジ精神旺盛なところなんかは見習いたいもの・・・・・まだ弾けてはいないそうだけど・・・・(爆笑)
ヘフナーのベースも再開するようで多忙の日々・・・・。
マサイくん、毎回BDを郵送してくれてサンキュー!!
ちなみにルチュちゃんが大切そうにずっと手にしていたシュアーの骸骨マイクは今夏、惜しまれつつも他界したベーシスト、テラちゃんの形見なんだそうです(ヒロリンのバンドのベーシストでもあった)。
***ライブ・レポートPART5はここまで!さあ、御次の番がきたよ!スペシャル・プロジェクト!!***