さてさて、皆さま、その後いかがお過ごしでしょうか。
我らがSTAは相変わらずの絶好調。
来年2月までのスケジュールも正式に決定済み。
先日は来月に出演するライブ・イベントのためスタジオ入り。
バンド結成時から17年間もお世話になっているスタジオ・クリームKスタです。
なんたって、11年ぶりの出演でもある「エイベッツ・エポア・ホール」だけに、俄然力も入りますよ。
あそこのステージは広いし、楽屋もロビーも申し分なし。
対バンもジャンル豊富に猛者揃い。
今から楽しみでワクワクな気分。
STAも負けじとスペシャルな編成で本番にのぞみたいと思います。
今回は当初12人編成だったのですが、アルトサックスのカタボウが健康上の理由で残念ながら不参加という事態に・・・。
本来バリトンだったミユキが急遽、アルトサックスに変更して合流しました。
11人メンバーの顔触れは・・・・・
マサ、エンちゃん、マッツ、モッチン、みゆき、マッキー、ツッツー、ニシヤン、ファニー、アキ、カツ!
どうです、もの凄いメンツでしょう。
常連組もいれば、超がつくほどにご無沙汰の者も。
よって最大限パフォーマンスに集中するべく、セットリストにもひねりがきいています。
11人全員が意気込んでのスタジオ入り。
初めて演奏する曲があるメンバーもいてチェックも入念に。
予備の曲を含めて11曲がズラリ。
いつものように決定済のセットリストを表に書き上げてマサが壁へ貼り出す。
ポジションの確保、次いでチューニング、セッテイング、ウォーミングアップ。
マサ、ニシヤン、モッチンはその合間にレッド・ツエッペリンをなぞってニンマリ。
ブラス隊は事前にファニーが清書して配布したスコアと睨めっこ。
色々と打ち合わせ中。
口頭で云々よりもまずは音で確認だ。
ゴーサインをマサが発すると早速アキがSEサウンドをぶちかます。
ニシヤンとモッチンのバッキングが冴えわたる。
とにもかくにも、モッチンの加入は、すべてにおいてSTAへ膨大なる飛躍を遂げさせてくれた。
良い意味で全員に波及効果もあるムードメーカー。
しのぎを削るようなせめぎあい。
抑揚のつけ具合が絶品。
今までのようなくだらない凡ミスもなくなった。
つまり余計なストレスは消えうせた。
とどのつまり、プレイに全力で集中できるのさ。
これこそ理想形だよね
ここまで、たどりつくのにどれだけ年月を要したことか・・・・・。
果てしなく長かった・・・・。
そうこうしているうちソロバトルに突入。
余裕の表情で各自がこなす。
カツはクールに、ファニーはヒステリックに、ニシヤンはよりヘヴィーに。
締め括りは当然、モッチンによるいぶし銀のフィルイン。
ツッツーの図太い喉が吠える。
変拍子、コロコロ変化するリズムもなんなく乗り切る。
アキちゃんがお得意のピアノタッチで引き続き牽引。
ミユキが手拍子を求める。
軽快なるピアノポップロックも安定感が増してきた。
マサ、ツッツーによるツインボーカルも益々噛み合ってきた。
そこへマッキーもパカッションとコーラスで、より豪華絢爛なる彩を添える。
なんという贅沢な響きか。
モッチンがタイミングを見計らってことあるごとに、意見を述べてまとめ上げてくれる。
信頼度は抜群だ。
百戦錬磨のドラマーだけに何でも正確無比に叩きこなす。
惚れ惚れするほど。
誰もがリスペクトの視線をおくるのもうなずける。
それをちっともおくびにも出さず、謙虚な姿勢をくずさないのだから御見それしちゃう。
今まで、どれだけしょぼい連中をみてきたことか。
そいつらにまとめてモッチンの爪の垢を煎じて飲ませたいほど。
2分ほどのインストを今回はマッツにソロを託した。
1テイク目はイマイチだった。
2テイク・・・も納得がいかず。
でも、モッチンの提案で若干の前進。
小節数を数えて、メインリフ。
キーボードの旋律に追随してからのテナー・サックス・ソロ。
もう一息。
ニシヤンも「キーボードのグリッサンドにのっかって、ハイトーンのサックスで」
数テイク目で見違えるほどの完成形を見た。
素晴らしいなあ。
以前の状況では絶対にありえないことだ。
実は、このモッチンのさり気ないやり取りも緻密な計算の元に構築されているのだ。
アキは取りつかれたかのように必死の形相で何度もグリッサンドの練習。
また指を怪我するよ((´∀`*))
名誉の負傷・・・・。
間髪入れずモッチンによる4カウント。
ナイスなタイミング。
ツッツーのノリも冴えわたる。
よりエモーショナルに。
ニシヤンはこの曲の時には必ずコード流しの度、キース・リチャード・アクションをワイルドに決めてニンマリ。
ここからは後半戦。
スタミナとの勝負だ。
誰もがヘトヘトになるコーナー。
そうとうにキツイよ。
ディスコの定番でまずは熱を帯び情け容赦なき畳みかけを図る。
マサはマッキーにコーラスとパーカッションを促す。
この追い打ちで厚みは倍増。
初歩的な事故も消え失せたのはけっこうなことだ。
一発でバッチリだもんなあ。
この度の鬼門とも言える曲。
2分ちょっとの作品なんだけど、最初から最後まで全力疾走。
過酷だよ・・・・。
ヤワな輩だと即座にぶったおれて担ぎ出されること請け合い。
ファニーも思わずもらした「これをやるのは、いつ以来だろう‥‥」
ふやけたヤツならば、このあたりでリタイアしているところ。
続くのはジャズテイスト満載な怒涛のせめぎ合いソング。
モッチンがグルーヴィに絡みつく。
この曲は今月マサが24条マーキーへ見に行ったモッチン在籍のベテラン集団「ちゃんこバンド」でも取り上げていた。
6人組でホーンは無し。
シンセブラスのアレンジで見事に再現していたよ。
思わず舌を巻いちゃった。
ラストはお約束。
この頃には体もほぐれてきてバッチリと乗り切った。
カツも気合十分に吹きまくる。
予備の曲は落とし穴が散見するから慎重に。
大好きな曲だけにやりがいもある。
ツッツーのナレーションも嬉しい限り。
モッチンとマサとでシンコペーションのやりとり。
遊び心も加えて実験的な要素も散りばめた。
小休止。
ロビーではホットコーヒーが良く売れているよ。
エアコンからもっと冷風が欲しいよう。
モッチンが扇風機を全開に回す。
アキは写真撮影にも奔走(ここでの掲載フォトも彼女の作品)
後半のリハは早くもメドレー展開。
呑み込みの良い連中ゆえに、コンスタントにのり切っちゃう。
問題はバテバテになりそうな折り返し点。
一致団結してトライだ。
役割分担して乗り切る所存。
ペース配分も巧みに計算。
ハイトーン・シャウトも休みなしで声が潰れそう。
アキが「最後はコーラス、パーカッションで参加したい」とマサに申し出る。
もちろん、喜んでよろしく!
オーナーにタンバリンを借りてきて使用。
休む隙なんて皆無。
ボウっとなんかしていられないよ。
モッチンいわく「さすがにこれだけホーン・セクションがいると凄まじいね」
この言葉には納得だ。
それもモッチンの存在感があればこそ。
彼のドラミングは手数も多いし、小技も効果ある。
でもちっともうるさくない。
かゆいところに手が届くという感覚。
バッキングに徹しつつも、しっかりと自己主張は忘れないカッコよさ。
理想のドラマー。
俺が、俺がと、ちっとも周囲に対する気配りのかけ自己満足のの十把一絡げとは比較にならない。
典型的なプロフェッショナル。
バカ力で叩く勘違い野郎とは違い、無駄のない匙加減が芸術的。
スティック・ワークも美しい弧を常に描く。
本人はちっともこれには納得していないけどね。
それだけ奥の深いジャンルでもあるのですよ。
だって、モッチン曰く「シカゴは観賞用の音楽」と線引きしていたくらいだ。
それだけやりがいのある世界だということ。
次のリハ、そしてライブで更に燃えるよ~~~!!
OH~YEAH~~!!!