2014,2,9(SUN)
小樽、冬の風物詩「雪あかりの路」も16回目を迎えて、タイアップというかたちではじめられたライブ・イベントも早6回目を迎えました。前夜祭も含めて4日間の内容、出演バンドも総勢50バンド!地元小樽以外にも道内からあらゆるジャンルの音楽ツワモノ団が集結。
STA5回連続出場。
もうおなじみとなった感ありで、中間の日程でもある9日、トリ前でのプレイです。
さてさて、札幌雪まつりも、ロシア・ソチ・オリンピックも始まりましたが、相変わらず小樽も観光の人気ポイントとして街のあちこちが賑わっています。
毎年、このライブの時は大雪に見舞われていたので、(インフルエンザにもなったし…)今回はどうかなあ・・・?と思ったのですが、それも取り越し苦労だったようで、とても天候穏やかな一日でしたね。
ライブ開催初期の頃は、建物の2階エンペラーを会場、1階かもめ亭は出演者用の楽屋として利用していました。(楽屋と呼ぶには物凄く贅沢なスペース)
でも最近は1階、2階ともにライブ会場として利用、よって出演数も倍増しました。
9日は12バンドが出演。
STAのシン率いる御存じB・N・Pは初参加でトップに出演。
マサも応援のため昼に到着。
楽器搬入、車を駐車場に入れて懐かしいスタッフ、主催者代表、タイバン達と挨拶を交わしながらも会場をブラブラ。
入り口では早くも入場待ちのお客様達が数人、様子を見に来ていました。中には小樽ライブでのSTAをご存知の方もいたりして激励されちゃいました。この日は次々と多くの方達から随分と話しかけられました。90回もライブを積み重ねていると人脈も半端ではないですからね。
セッティング完了後、BNPは入念にリハーサル中。セット・リストも音響スタッフに届け済み。
以前、書き込みをしたとおり、今回は初の出演バンド・ミーティングを行ったため、皆が協力をしてトラブルらしいトラブルもなくとてもスムーズな進行で楽しめましたね。
やっぱり事前にお互いの挨拶を兼ねた顔合わせ&チェックは必要でしょう。
司会者からの紹介メッセージによって午後1:20、BRAND NEW POPSスタート。
今回のBNPは8人編成、女性メンバーが3人、ツインギター、そして曲によりパート移動と趣向を凝らしたステージング。
さすがに回を重ねてきただけあって、相当の練りこみ作業を経てのセット・リストだったようで全体にメリハリが出ていてまとまりよくおさまっていますね。
初披露の曲を含めて計5曲を演奏。「SKIPPED BEAT」「想い出にかわるまで」
ミキ&ジュンのリード・ボーカル振り分けも曲と声とのイメージによる担当配分が功を奏して好感が持てます。
MCはミキさんが努めて、メンバー紹介までこなしていました。
テっちゃんはマルチ・プレイヤー本領発揮。「耐え難くも甘い季節」
エレキ・ギター、アコースティック・ギター、コーラス、ベース、そしてキーボードと大活躍。アダルト・ロックの名曲「GEORGY PORGY」では決めのブレイクが肝。
あっちゃんもベースからキーボードに移動と驚きの連続。「やさしさで溢れるように」
とにかメンバー間の仲の良さが見ているこっちにまで伝わってきます。
大好きな歌を歌うこと、気心の知れた仲間たちと演奏する・・・というバンドの基本を教えてもらったような新鮮な気持ちになりましたね。
次も初出演の「AYA&YUKA&CARBROTHER'S」。ドラマーはあら、懐かしや、カヴァー・ソウルのドラマーが在籍、学生時代の仲間たちを中心に10年前に再結成、紆余曲折を経て今回オールディズを演奏。
3番目も初登場の「REP MAKE」
ここのドラマーもSTAと来月、再びタイバンを組むNUMBER NINEのメンバー。女性ボーカル、リーを前面にプッシュしてアン・ルイスをカバー。歌にダンスにお祭り騒ぎ。
80年代J-POP「AS/MASSYS」は北海道弁のあずましいからきています。
札幌の歌謡系ロック・バンド「CHICHACKERS」のバンド名は四苦八苦のダジャレだそうですよ(笑)
アルフィーなどの楽曲を完璧なコーラスワークをからめて演奏。
改めてアルフィーっていい曲を書くなあ…と思いましたね。
テっちゃんの友人でもあるキーボード奏者キムラ君はコルグのクロノスを巧みに操り(他にも膨大なKBを所蔵しているそうです)サウンド・ヴァリエーション豊富に彩りを添えていました。
「くろもり」でこの日、初めてブラスが登場します。
今回は管楽器がいないなあ・・・と寂しく思っていたら夕方のここで3管編成バンド、80年代ロックを響かせてくれました(3人のうち2人は若き女性達)。
ドナルド・フェイゲン、ボズ・スキャッグスなどのAOR系をグッと渋く聞かせてくれて曲ごとに「この曲を知っている人?!」と挙手を求めていました。
札幌から去年に引き続きやってきたロックン・ロール「RAD MACK」
全員が全身真っ黒の革ジャンや皮パン、サングラスにリーゼント姿。徹底的に3コードのロックンロール道を突き進み会場を熱気の渦に叩きこみました。
大体、アマチュアのロックンロールバンドって勢いに任せてラフにぶちかますパターンが往々にして見受けられるものですが、この若者バンドはリード・ギターを筆頭にリズム隊など物凄く上手い。去年もそう思ったけど益々腕を上げましたね。
ステージからの乗せ方も大したものです。間髪入れずにビッシリとグイグイ演奏し続ける体力も大したもの。
MCも男らしく、キャロルから王道のスタンダード・ナンバーまでを惜しげもなく激奏。
「HOT WAX」も超常連。メンバー全員がいつものようにお揃いのオシャレなスーツに身を包みお約束のオールディズをプレイ。
唯一の女性メンバーが、唯一の管楽器サックスを男顔負けなほどにブロー。
前方に駆け寄った観客がステージに向けてクラッカー花火を勢いよく「PAN!!」と浴びせてヒート・アップ。
この日、一番の遠距離バンドは旭川から「ビークルズ」
リーダー・アキラさんは静岡県からの入りでしたが雪による飛行機の欠航もなく無事に到着。(過去にミツも東京から小樽入り、マサも本家シカゴを見た翌日に東京から当日札幌ライブ入り経験あり)
彼らとSTAが知り合ったのもこの小樽ライブ・イベントがきっかけでした。
お互いにブラスが数本在籍、曲目にも共通するものがある大所帯バンド同志ということでタイバンを組んだり、双方で
セッション大会を催したり、スタジオでヘルプを頼んだりと交流も盛んです。
つい、この間もSTAとスタジオを共にしたタクミ君がにこやかに歩み寄ってきました。
この日はスケジュールの都合でトランペット不在だそうですが、サックスが客の中にまで飛び込んでソロを吹きまくる大熱演でディスコ・フィーバー。ドウ―ビー・ブラザース、ドナ・サマーなどを聞かせてくれました。
ツッチー所有のクレーマー・スぺクター・ベースを黙々といい音出しながら弾きこむツトム君。
マサの物とほぼ同じだけど微妙にシェイプが違うのと(ワ―ウィックっぽい)、P・UがJJタイプ、スル―・ネックでキルテッド・メイプル・ボディ。ノブとマサが興味津津。フィンガー・ボードがハカランダ、ポジションマークもブリッジも同一だけど今度ゆっくりと比較検証しましょう。
トリはJ-ROCK,演歌、歌謡曲、ラジオ体操(?)と幅広いジャンルを持つ「蘭島発動機」
VOは去年の夏の北運河ライブで会話して以来。ワイヤレスを手に会場の後ろから漫談風トークで現れたVO.両腕にはひねって束ねるワイアー製の紐が固定されています。独特のファッション。(会場中央にはお母さんも応援に来ていました)ライブの最初と終わりには「起立、礼」を鍵盤音で行儀よく行い気持ちを引き締めて「Y・M・C・A」では全員一体となっての振り付け。
とにかくおしゃべりが達者なのには脱帽、笑いが絶えない。人気者VOの愉快な人柄が滲み出る嫌みのないギャグの連発にアンコールがかかりました。
そして、下の階「かもめ亭」でも友人のバンドが大挙出演。こちらも全12バンド。
時間とにらめっこしながら上下を行ったり来たりのライブ観戦で忙しいのです。
「FINE」はトリオ編成でアコギ、女性ボーカル、そしてオギノ君がいつもの(ダッチーズなどの)ハード・ドラミングではなく何とエレクトリック・ダルシマを華麗に弾きこなしていました。この音色が爽やかかつ荘厳な響き。彼の別の顔を目撃してしまいましたね。
イングランド・トラッド系のサウンドにピッタリとフィットしていました。
トガシさんらで結成したシカゴ・ブルース・バンド「ノースサイドソウル」も24年目を迎えるそうです。骨太のグルーブは折紙付き。
旭川のセクシー&キュートな歌姫かなえ嬢、ドラムの生チャンらでやってきた「かなえとけらいたち」は軽快なるロック・ポップス。
かなえ嬢の家来になりたがる男性諸氏も多いのでは!?
ラズベリー&テイク・オフのギタリスト・ヒコのプロジェクト「THE SEVENTH ONE」はバンド名を見て一目瞭然。TOTOのカバー・バンド。
ボーカルの伸びやかなハイトーン、ゴヘイ・バンドのカスミ嬢によるコーラス&サックスも目を引きます。パメラ、ロザ―ナ等を演奏。
「LITTLE RADIO」J-ROCKはシン&ミキと知り合いだそうで、ボーカルのレディが会場に向かってウマカ棒を大量に投げ込んでいましたよ。
STAは7人編成で会場内にて待機。各自でウォーミング・アップをしつつもイメージ・トレーニングに打ち込んでいます。
階段の入り口では、夏&冬の小樽STAライブを家族全員でずっと見続けてくれているという女性の方に声をかけられました。
去年の北運河の時にも話しかけられましたが、今回も来てくれたのですね。勇気百倍です。
また、こういった大規模なライブ・イベントではよくあることですが、トップ(この日はBNP)以外のバンドはリハーサルがありません。
よって、事前に前に出ているバンドの音出し、セッティング状況を確認しつつ、徐々に自分の本番での対策を練っていきます。
ライブを終えた仲間のミュージシャンに「モニターの返りはどう?VOLレベルは目盛いくつでやった?」とかリサーチなんかもしてみます。
シンは1ステージをこなしているので、STAの時には余裕綽々。
また、ミーティングで聞いてきたことを伝達してあるので、(各自に今回のセットや時間配分のことを)驚くほどに皆が手際よくスタンバイ・オーケーに。
いついかなる時も、どこへ行っても、浮きまくりのSTA(編成やステージング、ブラスロックというジャンルで)、初期の頃は戸惑いがあったり、脇道にそれかかったり、ヘンな妥協案に溺れかけたりしましたが、もう今となっては何の迷いもなく吹っ切れ清々しいくらいに生真面目にシカゴ道をメンバー全員で爆走しています。
余計な雑音を発する輩もいない活性化されたバンド内のコンディションは良好。
天の邪鬼な男達ですが、気持ちは一致しているので、この路線に軌道修正してからは順調そのもの。タイバンの仲間達からもこの頃はよくSTAの活動状況について質問されます。何故、9年間一度も休むことなくやり続けていられるのか??答えは簡単明瞭「負けず嫌いの開き直りの意地&好奇心、そして純粋なるシカゴ愛」です。
さて、ビークルズがライブを終えてSTAと入れ替わり。マサとツトム君はお互いのベースについての(クレーマー・スぺクター)ウンチクをその場で繰り広げて意見交換。
タイム・テーブルどおり順調に繰り広げられてきた各バンドの演奏も残すところあと2つ。
午後8時にSTAのライブが始まります。当然のごとく、全曲勢いある初期シカゴを網羅。
***SET LIST***
1、INTRODUCTION
2、ALIVE AGAIN
3、~FREE FORM PIANO・・・SHIN
4、~SATURDAY IN THE PARK
5、FEELIN' STRONGER EVERYDAY(愛のきずな)
6、~MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)
7、~TO BE FREE(今こそ自由を)
8、~NOW MORE THAN EVER(愛は限りなく)
9,25OR6TO4(長い夜)
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO
MITSU・・・TB
KEN・・・DR VO CHO
SHIN・・・KB VO CHO
TATSU・・・TP
NOBU・・・G
NABE・・・TS
バンドが演奏開始する時には司会者が紹介文を読み上げるのですが,2つのフロアーを1人の司会者が担当しているために時と場合によってはタイミングが合わない時もあります。
STAは必ずマサがメンバー一人一人に「セット・オーケー?」と順々にさりげなく聞いて回ります。
全員セット完了した時点でマサがミキサーのミワ君に(小樽のライブでは夏&冬ともにずっとお世話になっている頼もしい男!STAのことも熟知しています。)合図を送り、司会者不在のままライブ・スタート!(セット・リストは前もってマサがミワ君に手渡し済み)。
「司会者がいないけれども、始めちゃうよ!」「イエー!」
マサのアイコンタクトでスタンバイしていたノブがシャープなギター・コードによるカッティング。ここは今回からマサの意見で、よりタイトに入るように指示。マサのSTAコールが威勢よく始まると(「雪あかりの路」を「浅草橋」と言い違えてしまったけど…)会場内のワクワクしたムードがステージのこっちにまでビシビシと伝わってきて快感です。
マサが「we are STA!!」とコールしたと同時に背を向けてタイミングを合わせて「1・2・3!!」
「イントロダクション」でバンドからの挨拶代わりメッセージ・・・・というには強烈すぎるかもね。
益々タイトになった感もあり、ふらつきも乱れも概ね整理されてこの曲もようやく余裕が見えてきました。
中間部の変則ブレイク部分がピッタリと決まった途端に、思わず会場から感嘆の声が漏れます。ここからミツの官能的トロンボーン・ソロ、シンの的確なピアノ・リフに導かれてタツの伸びやかで愁いを含んだ澄み渡るようなトランペット・ソロ、過激なノブによるギター・ソロ。
観客は今までは出演バンドのたびに踊りまくってノリノリだったのですが、STAの場合はまったく空気感が異質なので開始直後は会場のあちこちから様子見で構えていました。(もちろん何度もSTAを見て音を知っている人達は独特なサウンドに酔っています)1曲目のイントロからグイグイと押しまくるバンドの勢いに即、衝撃を受けて食らいついている人もいます。
「何なんだ?このバンドは?」と思っているのが表情に表れている人もいます。はっきりいってSTAは踊れるバンドではありません(本当はこのイベントでは、そういう曲を優先的に用意しなければいけないのだけど)
オープニングのエンディングはマサのジャンプで決めてみたところ、大受け。しょっぱなが肝心ですから、ド派手にイキタイものです。
STAも正直言ってダンス・ナンバーならいくらでも演じれるだけのレパートリーがあり、今までにもたくさん演奏してきましたが敢えて一昨年からそれらは特殊な場合を除いて封印しました。初心忘れることなく、コンセプトに基づいて。
「踊れる曲がなくてごめんね。改めましてthe sapporo transit authorityです。我々はこういうバンドです。頑固一徹結成から9年間シカゴを中心とした熱きブラスロックを脇目も振らずに展開してきました。こんな調子でぶちかましていきますので、皆さん最後まで楽しんでいってください!宜しく!!!」こんなバンドがひとつくらいあってもいいんじゃない?
大きな拍手を浴びる中で小樽初演奏の「next number ALIVE AGAIN!!」
ケンのカウント4つからギター&ハイハットの刻み、歯切れのよい疾走感に溢れるケイコさんお気に入りの曲に入ります。
STAがセレクトしたシカゴの中では比較的ストレートな曲ですが、随所にひねりが聴いているのですよ、実は。
この曲も数年前に取りかかった時は、情けないくらいに薄っぺらでグルーブ感も弱くマサは不満タラタラだったのですが、タツ&シンが加入した頃からは見違えるほどに逞しく躍動感に満ちた曲に変身してくれて演奏中も気持ち良くなってきました(ミツも同意見)。そうなると良い意味で影響を与えあって、それぞれの音にも反映されるものです。触発感覚、これがバンドの醍醐味であり、たまりませんねえ。
一瞬の静寂からシンによるスティービー・ワンダ―風オリジナル第4弾エレクトリック・ピアノ・ソロ。
その流れから毎度おなじみの「サタディ・イン・ザ・パーク」
会場中の手拍子を受けてマサは左足をモニターに乗せてイントロのハイ・ポジション・ベース・ライン。
統計をとってみたら予想通りダントツでこの曲が一番浸透していました。シカゴ初のミリオンでもあり、アメリカン・ピアノ・ポップの王道ソングですからね。
中間部に差し掛かってマサがMCをこなしている時、小樽恒例のオヒネリを頂いちゃいました!!
これに調子づいて次に演奏したのはこれも小樽初披露、シカゴⅥからのファースト・シングル「愛の絆」
このミディアム・ハード・ドライビング・ブラスロックは後半の叩きこむような攻撃性が売り。
「僕は日増しに強くなっていくような気がするよ!」のマサ&ケンによる繰り返しボーカルにシンのホンキー・トンク調ピアノが覆いかぶさってきます。
会場のあちこちに、シカゴがデビューして間もない頃の一番へヴィーでブラスが吹き荒れていた時代を体験している人達がこっちを見ています。それは表情を見れば他の人との違いが一目でわかります。
最終局面でもだれることなく定番の熱血組曲。
「ぼくらに微笑みを」「今こそ自由を」「愛は限りなく」
小樽でのライブ・イベント会場には必ず名カメラマン、イワネ氏が激写している姿を目撃しますが、この日もステージ目前や後方から撮りまくっています。
ブラス隊3人の強靭なる体力には驚きを隠せません。時間の都合でほとんど休む間もなく次々に繰り出される吹きっぱなしのシカゴ・ヒット・ソング。
それらを最初から最後までまったく衰えることなく、手抜きすることもなく、それどころかドンドンと熱を帯びてレッド・ゾーン振り切れ寸前にまでこなしていくのですからね。
以前にも書きましたが、「雪あかりの路」ライブのスタジオ練習は1回きり、しかも5人のみ。
というわけで、サックスのナベさん、トロンボーンのミツはぶっつけ本番。
特にこの「バレー・フォー・ア・ガール・イン・ブキャノン」は複雑極まりない難曲で体力の消耗度も群を抜いています。それでも見事にタツをセンター・ポジションにガッチリとしたまとまりを示してくれました。
百戦錬磨の猛者らしい風格漂うミュージシャン達です。(そういえば現在の管の彼らから今までに「休憩したい」とかの弱音を練習中に聞いたことは一度もなかったなあ・・・)
ミツとマサ2人のみによるユニゾンの個所もバッチリとはまってお互いの右拳でハイタッチ。
「さあ!ラストは極上のミッドナイト・チューンをぶちかまします。25or6to4!!!」(これもケイコさんのお気に入り)
マサのタイトル・コールからノブのリフに入るタイミングが毎回阿吽の呼吸とでもいうのでしょうか、気持ちよく繋がるのです。これ、一度も綿密な打ち合わせなどしたこともなく(そういうことやってもその場の空気によって豹変してしまうリスクも伴うので)セットリストから推察して2人の目に見えぬタイミングで入るのです。はたから見ればなんてことのない通過点に思われることでしょうが、これ、ちょっとでも早く被ったり、遅れてずれるだけで気持ち悪くみっともないのだけど毎回、スカッと突き抜けるんですよね。
その証拠に・・・・(連続写真参照)
それまで、ずっとSTAの音楽性を穴があくほどに集中して見つめていた観客の皆さんが(曲が次にどういう方向に展開していくのか読めないものばかりなので)あの超有名な刺激的イントロに感化されたのか、今の今まで押し殺していた感情エナジーが一気に噴き出したが如く、ドドッとステージ前方に押し寄せてきて飛び跳ね拳を突き上げ猛烈なる雄叫びをあげています。(点滅タンバリンがキラキラ揺れて美しい)
スモークが焚かれて足元を不気味に漂い効果テキメン、臨場感を嫌でも盛りたてます(スモーク・オン・ザ・エンペラー状態だね!)。
STAもその熱気に呼応し、メンバー同志の絡み、クルクル回転、大股開き、ドラム台にまで上ったり、縦横無尽に走り回りのけぞって跪きマイク・スタンドに楽器を擦りつけ、観客達にも弦を一緒にかきむしってもらい・・・とやりたい放題のパフォーマンス。実際、なだれこんできた観客たちから「物凄い熱血感みなぎるライブにめまいがするほど汗だくになって無我夢中になってしまいました」という感想をもらいました。
「STAでした、また会いましょう!バイバイ!!」
トリのバンドが控えているので、速やかに舞台から撤収、するとエキサイトした長身ブロンド青年の外人さんがマサに握手を求めてきて「サンキュウ!シカゴ!!グレート!!!イエ―!!!」と意気投合コミュニケーション。
彼は自分のカメラを取り出してどうやら一緒に写真に納まってもらいたい様子。
もちろん快く応じてお互いの肩を抱きつつもパチリ!!言葉の壁なんかシカゴ・ブラスロック・パワーで消し飛んじゃいました。
ヤッパリ本場でのシカゴ人気はここ日本の比ではないんだなあ、と実感、感動しちゃいました。
屋外駐車場では車が雪に埋まることもなく無事に走行(毎年、車が雪だるま状態だったので)、ところが安心したのもつかの間、右ドア・ミラーがしばれついて中々正常な位置に作動してくれなくて参りました。
帰り道は馴染みの店に寄って、ラーメンを大盛りにしてもらい、たらふくいただき疲れと空腹感を癒しました。ライブ後のラーメンってどうしてこうもうまいんだろうね!!
special thanks to・・・IKU&HITOMI&MIKI&KEIKO&AH-CHAN&MR、SAITOH&THE PARTY’S&HIKO&SAWAKEN&NATSUKO&COCA-COLA&NORIMAKI&TE-CHAN &TAKUMI&MR、MIWA&STUFF&MR,IWANE(CAMERAMAN)&BEER&MR,KIMURA(KB)&VEHICLES&MATSU&fFIRE BALL&MR,NISHIMURA&NAMASAN!!