THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

北海道は紅葉シーズン真っ盛りです。

2019-10-31 22:50:08 | リハーサル

いよいよもって秋本番。

肌寒い季節の到来ではありますが、これはこれで思いっきり満喫しましょう。

私はもうすでにタイヤはスタッドレス、ワイパーも冬用に交換したから、山道、峠にも堂々とドライブに行けますよ。

食べ物も美味しいし、読書にスポーツだあ。

などと浮かれ気分に浸っていると、いきなりドッと雪が降ってくるのですよね・・・・・。

 

さてさて、ついこの間、ゴールドストーンでのライブを終えたばかりのSTAではありますが、早々と来月用リハに突入です。

次回は超久し振りの夕張「ファイブ・ペニー」

あのログハウス・ジャズ喫茶にて「ぼた山音楽祭」が復活!

マサの実家そばにて貸切で開催。

9組のアーティストが集結。

11月10日の日曜日に本番なので、即行でスケジュール組み立ててスタジオ入り。

今回もスタジオには2回。その1回目が10月28日に行われました。

9人編成。

トランペットもトロンボーンもいますよ(笑)。

それが普通なんだけど・・・。

しかもキーボードが2人。シカゴ、TOTOと同じ。

ゴージャスな音作りが可能となりました。

ところが、直前になってトロンボーン、な、な、何とキーボードの2人もリハ欠席になっちゃった・・・・。

結局は6人でのリハとなりました。

そこはそれで臨機応変に対応。

全然へこたれません・・・・。

阿吽の呼吸で穴はカバーしあって乗り切りました。

余裕すら感じちゃいましたね。

頼もしい連中ばかりだ。

顔ぶれは・・・・マサ、クル、ミキティ、ヤス、ニシやん、ファニー。

どうです!強烈でしょう。

ファニーは数ヶ月ぶりの合流。

ヴォーカルがマサしかいないので、短めなインストを多めに組み込みましたよ。

他にも6曲は2番カットヴァージョン。(予備も含めて10曲中ね)

いないメンバーの部分は、マサが口頭にてイメージを説明して進行。

3パートのソロも今回は揃っているのが嬉しいことだ(おっと、トロンボーン・ソロは代理プレイヤーが担当)。

クル氏のギター・ソロは弾くたびに全くスタイルが違うから、聞く方も飽きずに楽しめます。

次には何が飛び出すのか、期待にワクワク胸がときめく・・・・。

ベルトーンも確実に把握済み。

MCの箇所にも注意。

メドレーのインストはユミちゃんのソロをクル氏が即興で担当。

ボトムはニシやん、マサ、ヤスのリズム・セクション・トリオがガッチリと固める。

ヤスのフィルを待って、怒涛のブラスセクション・リフへ連結。

あっという間のエンディング。

間髪入れずに、ミディアム・テンポのヤスによるドラムビート。

今回のソロ回しも3人制。

毎回、目まぐるしく担当のプレイヤーが変わるので、順番を覚えるのも大変な作業。

また、バトンを受け取るタイミングも、息が合わないとギクシャクしてしまい非常にみっともない。譲り合いの精神で間が空いて、ぽっかりと間延びしてしまい、しらけてしまう事態に。

緊迫したシーンの維持も鍛錬の場。

バッキングも手抜きせずに遊び心を交えてスリリングに。

今月は伝説のドラマー、ジンジャー・ベイカーが惜しまれつつ他界・・・。

よってトリビュートの意味も込めて、特別に1曲を追加。

この曲、今まではヤスのこだわりで「オリアンティ・カヴァー・バージョン」で今風な味を施していたのですが、今回はオリジナルに沿って忠実に叩いていました。

驚き。

これの再現は初めて聞いちゃった。とっても新鮮な響き。

臨機応変にこなせちゃうヤスは、クル氏が太鼓判を押すだけあってタイトでパワフル。独特なかっこいいグルーヴを醸し出していて好感がもてますよ。

誰からも好評を得ていました。

ニシやんも更にグレードアップを図ってきたね。

多忙な中、色々と細部にわたって考え抜いてきている。

ジュンが不在なので、マサが彼のリード・ボーカル部分もこなす。

ベース・プレイだけでも、へヴィーなのですが、ここは試練。楽をしていたら火傷をしちゃうよん。

そしてこのたび一番の鬼門とも言える曲だ。

ちょうど折り返し点に用意されています。

これは管楽器奏者達のほとんどが、ケツをまくって逃げ出してしまうという超絶難解な曲。

たかだか1分程度のインスト。

されど、この1分がとてつもなき生き地獄。

ファンファーレ風に音数も極端に少ないのにアンサンブルの妙。これが肝。

不協和音ギリギリ感覚。

誰かがちょっとでもぐらついちゃうと、危険だ。

ミキティとカミソーは初演奏だけに、「やりがいあるね」と大喜び。

何度もライブで演奏しているファニーはシリアスに構えていましたよ。

よって今回のライブにおける曲で新たに組んだのはこれのみ。

しかも3管のみの演奏。

忘れた頃に、取り上げる管楽器泣かせな奴。

さてさて、どうなることやら・・・・カミソーが欠席だったから2人のホーン。

あまり練習にはならなかったみたい。頑張れ!!

ピアノが主人公の曲もクル氏がギターのコードカッティングで演じてくれた。

これもただ単になぞるのではつまらないとのことで、ちょっとヒネリを施していた。

マサとヤスが最初、入りづらくて再演してもらいました。

苦笑い・・・・・。

何事も勉強だ。

以前ならばマサが口でピアノを演じていたのに・・・・・大きな差。実力溢れる奴らの機転を利かせた対応力には脱帽だ。

一部、クル氏のリクエストで曲順をギリギリに入れ替えました。

そうとうにお気に入りでこだわりのある曲だけに本編後半に入れて欲しい・・・・との希望をマサが叶えました。

ただ、この曲、キーボードとトロンボーンがこの日不在なので、イントロ、中間部のブラス・リフで位置を見失う事故勃発。

もちろん即座にこれは対処してガッチリと把握しましたよ。

ご安心ください。

ラストソングでもギターソロ後でのブラス・リフも、マサがトドメにぶちかまして欲しい音を要求。これも実際にやってくれたからよりロック風味が増してきましたよ。

理想の形が徐々に実現しつつある。

予備の曲もさらっとこなして休憩。

ファニー曰く「曲数が多くない?」と言っていたけど、計測タイムでは大丈夫。

短い曲ばっかりをしっかりと練りこんでいますので。

後半部分はより本番さながらにプレイ。

若干の余り時間はクル氏のリクエストで十八番のイントロのみを再度プレイ。

噛み締めるように演じきって「お疲れ様!!」

 

もう2ヶ月で今年も終わりかあ・・・・・・。

あっという間に令和元年も終わろうとしている。

早急にSTAのホーンセクションメンバーを固めようね。

STAファースト意識の強い人材を求めています。

ご一緒にシカゴをはじめとしたブラスロックを楽しみませんか!

素晴らしいジャンルだよ。

自薦他薦年齢容姿性別国籍一切問いません。

コンセプトを理解して真面目に取り組んでくれる方。

来たれ、熱き管楽器奏者よ!!

 

 

 

 

 

 

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snowy mountain(chicago)

2019-10-28 04:28:23 | CHICAGO

説明

雪山とは、雪が積もった山のこと。 雪山とは、仏典において、万年雪をいただく山々のこと。サンスクリット語でヒマーラヤ。「hima」は「雪」、「 ālaya」は「倉」の意味。実在のヒマラヤ山脈を指す場合もあるが、抽象的に万年雪をいただく山々全般を指す。 ウィキペディア

masa's art chicago logo respect gallery

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VOL,169 北運河の夜 小樽GOLDSTONE(STA編)

2019-10-27 22:30:30 | Live Set List

****さあ、このライブレポートも最終章に突入!とくとご覧あれ!!まずは時間を巻き戻して・・・・・****

7,20:15~20:45

THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)

いよいよこのブログの主人公でもある、STAが堂々の降臨。

非常に程好くも美味しい時間帯。

頑固一徹結成14年に渡ってシカゴを中心とした硬派なブラスロック一筋を基本コンセプトに掲げて、毎月ライブを敢行(もうじき通算170回を迎えます!我ながら驚異的な数字だ)。

活動拠点はバンド名が示すとおりに札幌なのですが、今回は小樽です。

まあ、小樽という坂の多い港町は、皆お気に入りなので毎月でもやりたいくらいですよ。

大所帯ゆえの宿命ではありますが、恒例ともなったメンバーの顔ぶれに今回も入れ替わりあり。

ご他聞に漏れず若干のパート変動もあります(今回は2人が管楽器メンバー!淋しいなあ・・・・・・)。

なんたって最大の話題といえば、去年の11月に同じここゴールドストーンでSTA初ライブ参加したクルさんとユミ嬢です。

御両人共にサッポロ音楽シーンの全てを見つめ続けてきた生き証人。ジャンルこそ違えど、酸いも甘いも噛み分けた大御所。

さすがの超絶技巧派ゆえに短いリハーサル期間でも一切の不安要素なしで、一発目の音からエンジン全開でノリまくっています。2人に「そうとう一人で鍛錬したんでしょう?」と尋ねてみたところ「真剣勝負!楽しみます」と不敵な笑み。

案外、専門分野の活動から一旦距離を置いて、心身共にリフレッシュしたのが功を奏したのかもしれませんね。

とにもかくにも、頼もしい存在だ。

そしてもう一人、STAニュー・パッカショニストとして気を吐いているニシやんが北運河、スペースアートに引き続き再三合流したことです。

彼は驚いたことに、風邪で1度のリハのみでの本番という怖いもの知らず(ロビーにて音源を聞きながら独自のアレンジを施すという離れ技を披露したという超人)。

それまで我々とは何度も小樽でタイバン経験があり、ブラスロック、シカゴ大好き男して今夏即座に意気投合。STA加入に至ったというんだから、運命とは面白いものですね。

よほどの自信とやる気と度胸と高度なテクニックが備わっていなければ、こんな無謀な決断は下せないでしょう。

これで、またまたSTAのバリエーションの幅がグッと広がったよん!

近年はSTAもシンセブラス導入など紆余曲折色々とありましたが、ユミちゃん&ニシやん加入で遂に本格的なオーケストレーションサウンドやラテン系フレイヴァー盛り込みですね。おめでとう!

この味を体験したら、もはや病み付きになること請け合いさ。 

ざっとメンバーの詳細について触れてみますと・・・・マサ&ヤスがド迫力のロックリズムセクションとして屋台骨を支える。小樽の矢沢永吉カバーY-PROJECTを代表してミキティ、グルーヴのカリスマはニシやん、サッポロフュージョンシーンのご意見番AXIAバンマスのクルさん、サッポロジャズ界隈での女ボスとして燦然と君臨しているユミ嬢、STAとしてはゴールドストーン最多出演数を誇る売れっ子の人気者ジュン。

久し振りの2管セクションで7人編成(サックスのコンビは前のYプロに引き続いて2ステージ目)。

そうなのですよ・・・・トランペットもトロンボーンも不在。

当初は9人編成だったところが次々に離脱。

Y-PROJECTが12人編成で5管編成だったんだから尚更の事、見劣りしちゃう。

以前ならばSTAは大所帯の面倒くさいバンドとしてミキサー泣かせでちょっとは名を馳せていたんだけど、本当にこの頃はホーン在籍の大型バンドが増えましたねえ。

STA結成時には、ほとんどそんなバンドはいなかったんだけどなあ。

それはそれとしてブラスロックというジャンルを冠しているだけに、STAは恥ずかしいライブはできませんよ。

皆が皆、一人2人分の働きで意気揚々と乗り切りました。

この辺が現在のSTAの、臨機応変なる強みでもあります。

1人1人が経験豊富なクセモノ、ツワモノ揃いだけに、誰が指示したわけでもなく堂々たるステージングを展開。

開演と同時にホーン不足なんて不安要素は、遥か彼方に消し飛んでしまいましたよ。

それもこれもホーン2管とユミ嬢のキーボードが大きな仕事をしてくれたおかげ。それが大半を占めているのは誰が見ても明らかだ。

音楽に対し細部にわたってめっぽううるさ型のクル氏でさえ「全然2管編成だという違和感がない迫力!」と嬉しいコメント。

もうこうなったらば期待に胸がワクワクときめくものです。テンションマックス状態。それはメンバー各自も同じ心境だっていうのだからこれまた面白い。

面倒なる垣根を軽く超越して、多方面の分野からSTAコンセプトに共感した奇跡の集合体がここに誕生したわけです。

さあ、どのような化学反応が勃発するか?!予測不可能。そこがまた音楽の魅力でもありますね。

そして特筆すべき点は、ほぼ毎月のように「北運河の夜」を開催してきたサワケンさん。

ゴールドストーン社長とのコラボで、これだけの規模にて長年運営してきたのですから理屈抜きに頭の下がる思いです。

いろいろと苦労も多かった事とは思いますが、未来のスーパー・スター登竜門としての輝かしい足跡を確実に刻み続けています。

今後も益々プロデュース・ワークに手腕を発揮してくださいね(今回マサは久し振りに挨拶を交わしまして、グッと親しみが湧いてきましたね!)。

実を言いますとSTAが初めてゴールドストーンの舞台を踏んだのがこの「北運河の夜」なのです。

ずっと出演したいと思っていたのですが、何のツテもないため、マサ自ら直接電話を入れての交渉。その際に親切丁寧に対応してくれたのがカウンター嬢のオンちゃん。

それ以来の付き合いです。

今回もその時の事をお互いに思い出し、感慨深い想いにふけっていました。

でも実のところ、マサはこの「北運河の夜」はゴールドストーンが主催しているものと思い込んでいたのです。

サワケンさんが企画運営していると知ったのは、かなり後のこと。

まあ、初ゴールドストーンの時は、リハに管楽器は新人アルト・サックスの若い女の子のみ。

トランペットもトロンボーンも欠席。彼女は1人で本番も吹くものと思い込んじゃったらしいです。

で、ライブ直前にトロンボーンが出演不可能となり2管編成で乗り切った・・・という苦いお披露目でした。

今となったらこれはこれで笑い話なのですが、その時は全くもって冴えないゴールドストーン・デビューでした・・・・。

それだけにゴールド・ストーンに賭ける気合の入れ方はメンバー一同、言葉で言い表せないほど気迫に満ちたものでした。

「リメンバー・ゴールド・ストーン!」を旗印に掲げたい心境だ。

決して人数に頼ってはいけない、という教訓を胸に刻み付けました。

量よりも質がモノをいう。

どうですか!このアクティブなるフットワーク。

マサのシャツは先月、盟友のテツが着ていた赤い薔薇デザインが描かれていたものに対する意思表示。

(テツのシャツは上野アメ横で購入したという高額な1枚。リンゴ・スターと全く同じ品なんだよん!)

このたびのライブイベントはアイドル女子を手始めに、妖艶なるセクシーシンガーから熟女にと、女性が占める割合がめちゃ高く恥ずかしくて、あまりコミュニケーションは取れなかったけど、こういう雰囲気も中々に悪くはないね。

***MEMBER***

MASA・・・B CHO VO

NISHI-YAN・・・PER

JUN・・・TS VO CHO

YUMI・・・KB

YASU・・・DR

KUL・・・G

MIKITY・・・AS

***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、I CAN’T TURN YOU LOOSE(お前をはなさない)・・・THE BLUES BROTHERS

3、PETERGUNN・・・THE BLUES BROTHERS

4、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO

5、VEHICLE・・・IDES OF MARCH

6、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

7、GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES

8、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

Y-PROJECTの熱気冷めやらぬままに、バンドの入れ替わり。

15分のセッテイング・チェンジ。

普段よりも時間に余裕があるね。タイトな進行だ。

ユミ嬢のキーボードはマサがスタッフにお願いして運搬してもらった。

ミキサーの指示に従い2曲のインストを途中まで軽く流してみてウォーミング・アップ。

ヤスがモニター返しに対して意見する。

驚くほどに全員準備万端整いました。スタッフから「一度、袖に下がりますか?」と言われたけど「いいよ、時間が勿体無いからこのままいくよ!」とマサ。

オーケー・サインを確認後スタート!

マサからのゴーサインでユミ嬢がスペイシーなSEを発する!!

「ギュイ~ン!!・・・・」

それに追随してヤスが鮮やかなるスティックワークで、一種独特なる異空間を作り上げる(彼は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!)。

スピード感がジャストなフィーリングで幸先良いよ。

マサがヤスに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちでクル氏も剃刀のごときミュート・カッティング。

プレイが待ちきれないという様子で最適なギター・グリッサンド。

マサは大股開きでスタンバイ。

 もうすっかりおなじみとなった、マサによる落ち着き払った声での華々しいナレーションで開演を告げる。

「ハーイ!たいへん長らくお待たせいたしました。いよいよはじまりますよ!今か今かとお待ちの皆さん。そうですよね。これから極上のステージをお届けして参りますよ。毎年出演し続けているゴールドストーンに今年もやって来ました、北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!大所帯バンドの登場です。先ほどのYプロジェクトに負けてはいられませんよ。

ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!それではヨロシク!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

盛大な頃合いを見計らったタイミングで「オーケー!1・2・3~!!」

波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この人数だけに迫力が桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

普段はクールなヤスもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、去年の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、今だに刺激を受けている御様子。如実にドラミングの随所にそのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が飛び出した途端に、観客達がドドッとステージ前方へ雪崩れ込んで踊りはじめました。

その中にはタイバンの常連組が参戦。手拍子や写真撮影にと勤しんでいます。

皆さん、このプログレッシブな変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。その中でもこの日ほど迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!出色の出来と自画自賛。

しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまで纏め上げたものだ。

各自は多くを語らないけれどね。

モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとくワイルドに吠える。ヤスはアグレッシブなアクションを巻き起こす。

ニシやんによる要所要所をセンスよく心得た、パーカッションの打ち鳴らし方と楽器類セレクションがすこぶる光っている(ここではマラカスとタンバリン。ちなみに彼はドラムもこなします)。

計算されつくしたクル氏独特なるシャープな音色のYAMAHA野呂一生モデル(今回は何と桃ちゃん)が、ヤスのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(このギターはカシペア唯一のオリジナル・メンバーでリーダーでもあるテクニカルなギタリストの貴重なるハンドメイド高級品。コンディションも良好で見事な光沢を放っています)

看板ともいえる2管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。後方サイドからは、ドラム&パーカッションが遠慮なしに骨組み音を構築しながらの進撃。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。

鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??随所に張り巡らされたワナにご用心。

さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

先月の反省点は見事にクリア。手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。切り込み隊長はジュンによる、やや食い気味な流麗なるテナーサックス・ソロで場面転換。

本来はトロンボーンのテリトリーなんだけど、即座に対応。

 彼は、多忙な中での本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。

大した度胸の持ち主だ。さすがに百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。何事もなかったかのように振舞っていたよ(ヤスによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。

ここがジュンちゃんの凄いところ。

なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで習得してきて披露したのだ!!

能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。ねえ、ジュン君よ!

ユミちゃんによる美しきピアノが先導。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのヤスが猛然と先導しつつ、お次はミキ嬢の出番。(ジュンがミキティをポーズで紹介ジェスチャー)

本来ならば、ここトランペット・ソロなんだけど、急遽ミキティに吹いてもらうことに。

これがまた絶品の響きを発して猛アピールしている。

彼女のアルト・ソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。

懇切丁寧安定感抜群で、女性プレイヤーならではの優しいトーンに満ち溢れていて、時折ヒステリックなハイノートなどもヒットしてニンマリ。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で・・・・・鳥肌が立ちっぱなしだ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。

なにやら恐ろしいくらいにもの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。

なんたって2人連続で、オリジナル・パートにはないソロを演じているんだからね。

ユミちゃんは、ピアノからシンセブラス、ハモンドオルガン・サウンドまでコンスタントに幅広く音色を切り替える。

嬉々としながらも、大奮闘。

そして第3の男、クル氏のギターが火を噴いた。

いきなり過激なピッキング・ハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。ただひたすらにエキセントリック。

序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを再現。

へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。

音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。

チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?ビブラート、グリッサンドに至るまで研究を重ねて再現しているよ。

極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるヤスが、思いの丈を目一杯に込めた究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるヤスもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。大歓声が沸く中で、すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。

いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力漲る支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、クル氏を筆頭に見事な連携で繋がった。

ユミちゃんからホーンセクションへと渡る流れへ。ここで繰り出したクル氏の1音がジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。これぞまさしくロックの原石。いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。

マサが右手を天井高く掲げてグルグルと回転。ヤスと呼吸合わせて、雷鳴のような怒涛の6連打をスリリングに交えてジャンプ一閃でフィニッシュ。

以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとヤスは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていました。

 

マサのタイトル・コールで「アイ・キャント・ターン・ユー・ルーズ」(テレビCMソングなどでもお馴染み)

ヤスの的確なるカウントで開始する曲ですが、ここでも疾風のごとき光速ナンバーがメドレーで登場。

これはミキティのリクエストに、マサが応じた復活セレクション。

このインスト曲を演奏するのは、いつ以来の事だろうか?

調べてみたら、2016年の8月、北運河で封印していたのですね。

だって1分ちょいであっという間の2コードリフというシンプルな曲なんだけど、毎回噛み合わないヘロへロのバッキングに嫌気がさしてしまったというのが正直な気持ち。

ところが現在の連中は「あらよっと!」というノリで、初音合わせにも関わらずサッと再現してくれる。

何でもかんでも緻密に当たり前のようにね。

何だったんだろうか、あの頃は・・・・・。

そしてソウルフルでアヴァンギャルドなキーボード・ソロが、満を持してはじまります。

戸惑うことだらけなはずが、ユミ嬢の鍵盤さばきはどうでしょう!信じられないくらいのフィンガリングだ。与えられた小節数をビッチリと猛アピール。

ヤスとの目配せで阿吽の呼吸。次いでホーン隊がバトンを受け継ぐ。

おみそれしました、エンターテイナー・ユミちゃん!

 

「ヤス!ゴー!!」

号令と共に、有無をも言わさずドラムでリズム開始。

メンバー達が俄然に色めき立ってきた。

マサがさっそくメンバーたちに伝令。

再びインストウルメンタルで「ピーターガン」。

マサとクル氏が図太き地鳴りのようなメインリフを弾き始めると、知性派ニシやんもパーカッションで

それに便乗する形にてなぞってくる。

これってSTAにしては珍しいセットリスト。

しかもブルース・ブラザース連発。

臨機応変の対応力。

程好く遊び心も加味しつつ、恒例のソロ・バトルをやっちゃいました。

その時、ソロパートの3人は、ジュンの取り決めでパパッと指差しで順番を決めていました。

その間わずかに数秒。

いつもよりも人数が少ない分を、1・5人分のソロ回しで解消。事無きを得ていました。

果たして軍配は誰の手に渡るのか!?

驚いたことにファーストソロは、ミキティではないか!

繊細で先の読めないソロにグッと聞き惚れてしまったわい。

やるときはバッチリとやってくれるレディだねぇ。

バトンを受け取る役はジュン。

全身全霊込めての、超絶なる嘶きテナー・ソロをお届けする。

ここいら辺の息のあったやりとりは横で見ていても、この上なき情景。

フリー・フォーム・スタイルの興味本位で、ビックリ箱を開けちゃったような感覚。

後半は、鍵盤の魔術師、ユミ嬢によるエキセントリックなオルガン・ソロ。女キース・エマーソン、はたまたリック・ウェイクマンの面目躍如。その間中、ジュンは右手で拍子を数え続ける。

やはり役者が違います。

マサはクル氏と並んで腰を落としながらの絡みポーズ。

余裕綽々のフィナーレではマサがしつこいくらい焦らしに焦らしまくってのジャンプ!

破天荒だけど完全燃焼。

真っ白な灰になって燃え尽きました。

「ありがとうございます。

HEY!HEY!改めまして・・・・・THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!皆さん、楽しんでますか!?」「YEAH!」

「WOW!サンキュー!いつもにも増して浮きまくりのSTAではありますが(パチパチと拍手をいただく)、これほどたくさんのお客さん達が残ってくれて感激しております。こんな感じで残り時間20分ほど、ブラスロック街道を突っ走りながら頑張っていきたいと思いますので、最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。」

(ペットボトルの水を一飲み)「マサさ~ん!!」「YEAH!!・・・って、ここからは全然見えないんだよね~」

会場内、大爆笑!

「気分転換・・・・次の曲でちょっと熱冷ましをしたいと思います・・・・知っているかな?セクシー部門担当のジュンがここで心を込めて歌います。シカゴ初の全米1位に輝いた珠玉の金字塔。STA唯一のバラード。邦題は・・・愛ある別れ・・・・・原題はイフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ(STAはE♭キーの故ジョン・オバニオン・バージョンで)」

 原曲のキーからの変更を伝達忘れしちゃってスタジオでそのことを初めて知ったメンバー達もたまにいます。でも彼らは即座に曲の本質を理解してくれて(相当に大変だったと思うよ)、本番では美しい成果を遂げていました。

イントロではお約束のウインドウチャイムが全体を包み込む。

ニシやん入魂のボンゴ・シーンもおなじみになりつつあるね。

さらには今回ホーンセクション達の連携で、いつもとはまた違った神秘的な音作りに挑戦してみました。

 全体を覆うようにユミちゃんの見事なまでのキーボードが、叙情的なタッチで采配をふるう。

キーボード(オルガンとエレクトリック・ピアノ)というファンタジックな特性が一番発揮された曲でしょうね。

スモークが漂う中、煌びやかなキーボードによる壮大なオーケストレーション・パートがストーリー映像を描きあげるのですが、現在の編成上、歌詞から練り上げた構想をクルさんは、それまでの彼とは一線を画するメリハリあるプレイに没頭しています。足元に設置してあるエフェクターのスイッチを踏み込んで深めなディレイ&リバーヴを加えたナチュラルサウンドのソロも、マサのアドヴァイスで1オクターブ上げて、より曲のツボを引き出すことに大貢献。

ブルーの淡い照明の中に照らし出されて、幻想的に浮かび上がるSTAの面々。

よりドラマティックなる効果を狙い、サスティーン音色を膨らませての装飾。

中間部でのバッキングによるコード進行もバッチリと体得したから、水を得た魚のようにノビノビと演出しています。

中々にやるもんだねえ。八面六臂の大活躍。

さすがシカゴ・ミュージックのノウハウを究極に熟知している猛者だけのことはある。

ヤスのリム・ショットも痒いところに手の届くくらい、程好いアクセントを生み出している。

繊細なる刻みも味わい深い。何も言う事なし。文句の付けようもない。

 ジュンはマイクを手に、とろけるような哀愁に満ち溢れた甘いボーカルで言葉に表せないほど切ないくらいの感情移入。

 「ジュンちゃ~ん。可愛い!」と黄色い(!?)歓声が浴びせられる。

口笛もピーピーと鳴り響いている。

ハードからAOR、ソウル系からミディアム・ナンバーにいたるまで何でもこいの頼りになる奴。

さすがクルさんが絶賛、太鼓判を押したシンガーだけはあるね。

 マサによる絶妙なるハーモニーも後押しして、いい味を出している。そして、もちろんクルさんも大人の魅力で渋い佇まい。

 控えめに体をくねらせながらのホーンセクションが、思い切り咽び泣いて盛り立てる。

 特にミキティのアルトサックスが、刺激的な色合いでムード倍増。

 グッと抑え気味のクルさんも、アルペジオとさりげないハーモニックス効果でジックリと持ち味を発揮。

エンディングでのメンバー一丸となっての連結プレイは、芸術の域に到達しちゃいそうなくらいに練りこんだモンね。

「HEY!ありがとうございます。(サングラスを足元に投げ捨てる)ひじょうにマニアックなものも織り交ぜつつ、さて早くも5曲目へ突入します。次の曲は5大ブラスロックの一つでシカゴの強力なるライバルとも言われた一発屋の悲劇バンド。曲調一転してダンサンブル・ビートがディスコでも大受けしてもてはやされた、アイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル」

 これも、「イントロダクション」に引き続いてのエディット・バージョン。

 観客席から出てきたマッツ、ヨッシーもミキティ嬢と共に両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながらも拍手で合流。

タイバン達も最早いても立ってもいられない、といった様子でホイッスル鳴らしての参戦だ。
踊り好きにとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。

文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感。

伊達男ジュン、ここではテナー・サックスとボーカルの二刀流。

彼はライブごとにアルトだったりテナーだったりと、よくもまあ混乱をきたさないものだね。

それでも十八番だけに、まるで自分のオリジナルソングのように捲くし立てる。

ボーカルが優雅で圧巻。

熱唱に次ぐ熱唱という構成。

今回のライブ構造はマサ、ジュンとでボーカルを2分するというシステム。

ホーン隊は体を仰け反らせて、渾身の吹き込み。

マサは、ネックをグルグルと上下にひねり回して振り上げてのピッキング。

後ろを振り返ったり、お馴染みのブレイク・パートではドラムセット前にてクルクル。

前後左右にと行き来しながらキックをぶちかます。

一時たりともジッとしていません。ロックバンドのライブはやっぱりこうでなきゃあね。

それだけにとどまらず、何度もドラムセットまで駆け寄って右足をバスドラムに乗せてシンバルを蹴りまくる。

ニシやんもタンバリンの連打で対応。

調子にのりすぎて左肩がぶつかったシンバルスタンドが傾いて倒れそうになるも、グイ~ンと元に戻った。

ジェームス・ブラウンのマイクパフォーマンスさながらの状態にマサとヤスは苦笑いさ。

長年ライブをやっていると予期せぬ突発的なことが起こるというもの。

後日に気付いたんだけど、この曲中マサはベースヘッドをミキティのスコアにぶつけて床に落としてしまったのさ。丁重なる謝罪をしたら許してくれたよ。本当に申し訳ない・・・・。

それはともかく、時折ジュンとマサが向き合っての相乗効果を煽りあう、火花散るインター・プレイも微笑ましい。

ジュンが「ギター!!」とシャウトしながら指差して、ギターソロへと橋渡し。

時代を反映してか、サイケデリック臭を狙ったかのようなクルさん渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。

フロントにまで飛び出してきたクルさんはこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる。

そこへといっせいに群がるオーディエンス。凄まじき光景。

ギター・リックも伸びやかなるサスティーンも一際異彩を放ち、ここでも獅子奮迅。

決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。

観客の中にはプレイ・スタイルを真似ている輩も出現。

エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯にタメとひねりもきかせて喉を振るわせる官能的でブルージーなジュン絶叫ソロボーカルパートでは自己陶酔!

このひとことで観客達が「ヒューツ!!」と大歓声。

プレイしている我々でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなるほど。

皆が皆、一様にエキサイトしていて、万雷の拍手が鳴り止みません。 

ユミちゃんが素早く音色チェンジとスコアめくりをこなした後に、流麗なるピアノ・ソロをBGM代わりとして爪弾いる中、マサのMC・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。

「YEAH!残すところ、3曲となりました・・・・・折り返し点だ。今日は土曜日・・・・・滅多にSTAは土曜日にライブをやらないんだけどね。というわけで、とっても相応しい土曜日の曲・・・・ユミちゃん、どうぞ~~!!」

シカゴ発の記念すべきミリオン・ナンバーがはじまった。

SATURDAY IN THE PARK・・・・・マサがユミちゃんの方向へ向き直った瞬間、絶妙のタッチでシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロを響かせる。

当然ここでの主役は、最初から最後までユミちゃんのピアノ。

一番彼女が演奏することを夢見ていた曲なんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちでしょうねえ。

全身汗まみれながらも、気持ちよさそう。

もちろん、それに呼応するように会場全体は熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

ユミ姉さんが今回着てきた、目にも鮮やかな原色縦縞ワンピースも似合っているよ。回を増すごとに派手さも増してきているし。永遠のコギャル・サックスプレイヤー、ミキティもSTA名物と化してきている。もっか男性ファン層増殖中。

マサは相変わらず絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

とにもかくにもユミちゃんによる知性に満ち溢れたピアノ・プレイのおかげで、より誰もが贅沢極まりないハッピーモード全開に浸れちゃうのだから不思議なものですよね。

腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている人も発見。

よくよく見てみると会場のあちこちで嬉しそうに、ピョンピョン飛び跳ねている人たちが見えるではないか!?

左サイドでも両手をあげて大はしゃぎの人がいるし。

ニシやんも右膝にタンバリンを巻いて、ずっとタンバリンを打ち鳴らしているよん。

ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら皆と一体になって踊っています。

クルさんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。目の前の観客達の笑顔にもすこぶる癒されたそうですよ。

世界平和を声高らかに提唱する、スケールの大きいビッグヒット。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高きアンセム。

マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士肩を組んでニコニコと微笑み返し。

他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

ジュンも、コーラスには人一倍のこだわりをもって挑んだ曲。

エンディング最後の1音に至るまで、気合十分パーフェクトに完奏。

普段はホノボノと佇んでいるクルさんではありますが、やる時は綿密にバッチリと決めてくるところなんかさすがですよね。

 

「ブラスロックではないけど、ビートルズをやります。」「おおお!!」「今日のライブ中、一番ポップな曲だと思います。でも俺たちひねくれているから、あえてヒット曲はやりません(笑)。

でもね、管楽器が初めて本格的にロックへ導入された記念すべきブラスロックの原点と言われている至宝。

シカゴ、BS&T、EW&Fもカバーしているし、シカゴが1967年に結成して初めて演奏したのもこの曲で、コンセプトを固めるヒントにもなった曲。(皆が感心してうなずきながら聞き入っている)

いい機会だから覚えていってね!じゃあいきます。傑作アルバム・リボルバーの最後から2曲目に収録されている・・・ゴット・トウ・ゲット・ユー・イントウ・マイ・ライフ~~!!」

どうだ、参ったか!(笑)

間合いを見計らったかのように、ヤスが景気のいいスティック4カウントを轟かせる。

間髪入れずに「ズドーン!」

とってもライブ映えする珠玉の名曲。

クル氏は伝家の宝刀といえる隠し玉ストロークを忍ばせていて絶好調でしたよ。

サビ・パートにおけるマサとクル氏、ユミ嬢によるユニゾン・ラインも、カッチリと収まっていたね。

当然のごとく、ザ・ビートルズ・ファンがとても多いので、特別に意識する部分があったはず。

クル氏は、思い入れタップリだけにバッチリでした。彼のルーツの一つがビートルズなんですよ。それもあってマサが今回チョイスしたという経緯があります。

中盤、マサのベース音が増幅されて少しビックリしたよ。(ニシやんいわく「接触不良なのでは・・・?」とのこと)。

その間中、ユミ嬢がさりげなくアンサンブルをカバーしてプレイ。

まさにプロとしての適応力だ。

後半ドンドンとヒートアップしていくところをメンバー全員、冷静なる判断でマサの号令を待つ。

「1・2・3・4!」の掛け声で無事に終了。

ニシやんはバイタリティいっぱい。シカゴなどはずっと知っていたんだけれども、遂に今年は念願が叶ったというわけだ。

いい顔して叩きまくっているもんね。

STAの新しいムードメーカー誕生の瞬間だ。

陽気な観客とリンクするように、向き合ってスティックを左右に高々と振って猛アピール。

マサもそれに感化されたのかホップ・ステップを繰り広げる。

ミキティもここにきてメキメキと頭角をあらわしてきています。札幌サックス界期待のキャンディ・ダルファー。

メンバー達は今後のSTAライブでも色々なことへ積極的にチャレンジしていきたい!と頼もしい言葉も投げかけてくれました。

今後の活躍に要注目だ!


 「ラストです!・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと時計を見る)それでは正真正銘のこれがラスト、極上のミッドナイト・ソングで締めくくってみたいと思います」

この時、すでにクルさんはギターを掲げて小刻みに震わせつつも不気味な唸りを発する・・・・・「ウィ~~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「泣いても笑っても最後です!いきます!盛大に盛り上がっていきましょうー!松山千春の曲ではないですよ(笑)・・・・・・25or6to4!!!」(EDIT VER)

マサがクルさんの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから

「ガガガガガーン!」

メンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

ジュン「会場後ろの方も一緒に!!HEY!HEY!」

驚いたことにメンバー全員がそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。

その上、しきりに楽器を振っている。

ギターも、これ以上ないほど、過激にピッキング。

マサも一緒にメインリフを弾き始めると、ヤスもシンバル類総出で

便乗する形にて熾烈になぞってくる。

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、リズムの鬩ぎ合い!

あるバンドは「STAはスーパー・スペシャル軍団」

あるギタリストいわく「ニュー・ギタリストは上手いし、いい音を出していますね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」

マサは1フレーズごとにステージフロント右から左に並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

クルさん&マサが両サイドのフロントにて陣取り。この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

ホーン隊が拳を突き出すタイミングが絶妙。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って

「イェーッ!!」観客も「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱。

もうこれが本当にラストだと察してか、余力を振り絞って全員グチャグチャでどこもかしこも総立ちです。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

マサはヤスのバスドラムに片足載せ、シンバルをキック。更にはホップステップでニシやんの目前にまで駆け寄って、コミュニケーションをはかる。

ヘッドバンギングにて中央で両膝ついて、気迫のヴォーカルを続行。

クルさんは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、ギターの鬼と化しています。

でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!

ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。

締めはエフェクター設置スペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前。

ホーンセクションが各自で手にしたパーカッションで応戦。(タンバリン、カウベル、ウッドブロック)

そしてクニが近年ギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをクルさんの合図を待ってホーン隊全員が吹き込む。

ウォルター顔負けなテナー・サックスで対等に渡り合うジュン。完成の領域に到達したのではないか!?

マサが3番を歌いながらベースのネックを観客方向に突き出す。

これもライブでなければ味わえないハプニングのシーンだ。

メンバー達が色めき立ってきた・・・この状況。

どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。我々にも皆目見当がつきません。

まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴(クニ曰く)ならではの持ち味のひとつだね。やはり役者が違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。

尚もクルさんのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!?と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明もSTAのメンバー達を追うのが大変な作業だ。

エンディングではベースギターを天高くに突き立てホップステップしながら、ベースギターを肩からはずして、マシンガン乱射のポーズ。

そしてハイタッチ後はベースを掻き毟ってもらうように観客に向けて突き出す。

振り返ってヤスにもスティックで弦を叩いてもらう。

ノリが最高!やはりこうでなきゃあね。

モニターやPAスピーカーめがけてベース本体をワイルドに擦りつける。

片足上げて思いっきり床に振り下ろした。「YEAH!!」一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!

「ありがとうございました!」

温かい拍手に感謝です。

「最初からやれ~~~!!」

「マッツだな~(笑)」

ピッタリと30分で収めたよ!!どんなもんだい。

メンバー達の表情は至ってクールだけど、なにもかもやりつくしたという達成感で清々しい表情。

後片付けをしながら楽屋、ロビー、会場では興奮冷めやらずの人々が和気藹々に和んでいます。

小物等の忘れ物にはご用心。

ユミちゃんはライブの後半では咳が止まらなくなっちゃったんだけど孤軍奮闘、お疲れ様でした・・・・。

ジュンは即座にサッポロG-HIPへ次なるライブのため向かいました。

勢いにのってこのまま、打ち上げに雪崩れ込む連中もいるよ。

どいつもこいつも筋金入りのミュージシャンばかりだね!

サワケンくん、オンちゃん、ならびにスタッフの皆さん、お世話になりました。また必ずすぐに戻ってくるからね!

 

VERY SPECIAL THANKS TO・・・・・・YOSSY&TAMA-CHAN&FRIED NOODLES&COCA-COLA&ON-CHAN&IKU&KEI&KOBA-CHAN&SEKAI NO MATSU&SAWAKEN KUN&STUFF&CANAL&RAIN!!!!


 

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picture frame(chicago)

2019-10-27 17:07:17 | CHICAGO

説明

額縁とは、 絵画や写真、賞状等を入れて飾るための枠。フレーム。 窓や出入り口の周囲につける化粧木。 劇場の舞台に使われる上下左右の区切り。プロセニアム・アーチ。 ウィキペディア

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VOL,169 北運河の夜 小樽GOLDSTONE(PART,6)

2019-10-26 02:23:47 | Live Set List

****さあ、早くも残すところ3バンドとなりました!ライブレポートも白熱!!****

本当はY-PROJECTの後は、我がバンドTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYの順番ではありますが、それは最後の最後にジックリと書き綴らせていただきますね。

8、21:00~21:30

「CANDY STRIKES」見参!

トリ前に控えしこのバンド。

このキャッチーでかっこいい響きの名前を聞いただけでは、音の方が全く想像つかない・・・・・。

で、いざ蓋を開けてみたらばタイトでストレートなパンクサウンドでした。

技術至上主義なんてなんのその。

応援するファンも大勢駆けつけて来ています。

正直な話、重圧に押しつぶされそうな気持ちなのでしょうが、メンバー達はやや緊張気味ながらもやる気満々。

楽屋内ではウォーミング・アップも兼ねて、準備体操なんかもやっちゃったりしています(笑)。

全員が男性で3人組のクセモノ集団。

特に弦楽器コンビが長身で足がやたらに長い。ビジュアル・バランスが羨ましいくらい。

もうこれだけでも掴みはオーケーというくらいに、見栄えが抜群。

札幌からやってきた、ひたすらにロックを愛する純粋なる若者達。

リハから本番までずっとライブハウス内に残って、全てのライブを観戦して今後の参考にしていましたね。偉いなあ、感心、感心。

よくライブを皆が応援してくれているのに、自分のバンド本番が終わった途端にサッサと帰っていってしまう輩もいますが、そういうのとは大違い。

吸収する素材などが盛りだくさんなのに、もったいないよね。

まあコミュニケーションを持とうともしないバンドは、即座に消えていってしまうものなのですよ。

3人のメンバー構成は・・・・・・

VO&Gは黒のリッケンバッカーを使用。

B&VOはほどよく色焼けした白ボディーの渋いプレシジョン(ローズ指板)。

そしてパワフルな手数を絶え間なく繰り出すDR。

ファンタジックなSEが流れる中ではじまりました。

楽屋では陽気な好青年達でしたが、いざ温かい拍手に迎え入れられて、次々とメンバーらがステージに上がるとアドレナリン大噴出するほどアグレッシブなへヴィーバンドに豹変して周囲を驚愕させていましたよ。

初っ端から遠慮無しに、ジミヘンばりのギターがうねりまくる。

一転、大爆音が炸裂。

ややラフでワイルドな傾向が散見するけれども、ヤング・パワー全開で爆発。

会場の隅々にまで熱量が伝わっています。

波状攻撃の猛攻は休む事なく続行。

スリムでしなやかな肢体をフルに活用してのオーバーアクション織り交ぜて暴れまくり。

「キャンディ・ストライクスです。なんか今日は前半、爽やか系の人たちばかりで俺たち若干途惑っていますが、まあそれはそれでいいと思っています。響かない人には響かない。観客席にはポマードをつけた冷たい感じのする人達がいるんだけど・・・・」

と、ここでそのコワモテ革ジャン姿の男性が、MC中の彼に無言のまま歩み寄り握手を求めて手を差し出す。

とっても感動的な美しい光景。

お互い目指すジャンルこそ違えど、言葉には表現できないシンパシーは共通なんだよね。

この偉大なるミュージシャンからのアプライズ・エールは嬉しいねえ。

「じゃあ次の曲にいきます・・・・・」

やたらめったらに元気を注入してもらった。これは何にもましての大きな励み。

一丸となり全身全霊を込めてエネルギー全開。オリジナル・ソングが凄い。とにかく凄い!

青春の象徴ともいえる躍動感が、そこかしこに漲っていて眩しいほど。

観ているこちらも、アドレナリン噴出しそうな気分に浸れるほどに突き抜け感がたまりません。

激しいベースのピッキングに伴って、過激さの度合いが全然収まりそうにありません。

大袈裟ではなく、本当に楽器が大破しちゃうんじゃあないか、と心配になるほどの勢いで全力投球。

ベースくんがMC「ありがとうございます。実は小樽でのライブは初出演。

とりあえず次のライブの告知をさせてください」

活発に地元・札幌を中心でライブハウス出演を繰り広げているそうです。

チューニングしながら、

「ロックンロールっていうのは生活の中から誕生したものです・・・・・あれ!俺、何を言ってるんだろうか?・・・・YES・・・・・・・・次の曲にいきます!」

ここまで派手に魂のパッションをぶちかまし、魅せて聞かせるバンドだったとは恐るべし。

想像していた以上の衝撃だ。

どのメンバーも、小手先だけでチマチマと芋っぽく佇んでなんかいないよ。

ちっともじっとしていなくて、常に大股開きでヘッドバンキングの嵐。

棒立ちのメンバーなんか1人もいません。

そんなメンバーがいようものならば、かえって目立ってしまってみっともない事態に陥っちゃうよ。

シャウトの応酬。岩石のような音の塊が絶え間なく襲ってくるのだ。

「ありがとうございます。こんな感じです。あれですよ・・・・・今日はうけるかどうかとても心配していたんだけど、とってもいいですねえ~!

早いもので次の曲で最後となりました。サンキュー、イエーッ!このヴォルテージ最高だぜ!・・・って言うキャラじゃあないんだけど(笑)・・・ラストです・・・・・・・」

ニコニコ笑顔を振り撒きつつも、滝のようにかいた汗飛び散らせての熱演。

フロントマンのギターくんは拳を突き上げて、最後の最後まで観客を煽り続けていました。

終いには長いケーブルコードを引きずりつつも、ステージから客席最前列にまで階段を使って降りてきた。

そして床に寝そべってギターを掻き鳴らし、それだけでは物足りないのか、イスの上に立ってリアクションプレイ。

「あの~、今日は雨が降っているので気をつけて帰ってください。」

さっきまで野獣のごとく雄叫びをあげていたのが、ライブが終了した途端、一転優しい心配りに何故だか和んでしまうね。

言うまでもなく、これは大切なこと。

心の底から「お疲れさん」の言葉を贈らせていただきます!

長年ライブ活動をしてきても、まだまだこんなにいかした生きのいいバンドが目白押しなんだね。

札幌界隈の音楽シーンの奥の深さを痛感した次第です。

彼らの今後益々の大躍進と展開にも要注目。お楽しみに!

9、21:45~22:15

キャンディ・ストライクスがメチャクチャに早く終了・・・・・。

さてさて、幾分余裕をもって「BAD★BOYS」がオオトリに登場。

なんともかっこいいバンド名だ。

サウンドを表現するのに最も適した命名でしょう。

イベント・プロデューサーのサワダケンジ君、激押しのバンドでもあります。

全員が革ジャン姿の男性4人組。

セッティング中にギタリストがウォーミング・アップがてらジャパニーズ・ビートロック大御所、ボウイの超有名なるフレーズをなぞっていたので「そっち系なのかな?でもそれならばファッション・センスがちょっと異質だなあ・・・」と思っていたら、徹頭徹尾この日一番のストレートビート系ロックンロール・バンドでした。

観る角度を変えると日本のラモーンズだね。

やっぱり、そうこなくっちゃあねえ。

まずはメンバー構成・・・・・

ボーカルは全身黒ずくめ。ジーンズ、靴までにと徹底振りがハンパではない。

ちょっとルックスや振る舞いがデンジャラスでワイルドだね。フロントマンとしての華やかさはバッチリ。

一貫してハンド・マイクを使用。

ドラムスの両サイドに弦楽器コンビ。

一人はレスポール・ジュニアを使用のギタリスト。ボディカラーはサンバースト。一世を風靡したグランジを崇拝しているのは明らか!(コーラスも兼任)

ザクザク切り刻むようなプレイスタイルも、鮮やかに映えていたよん。

もう一人、ベーシストも全身真っ黒に統一した衣装。

でもベースは渋めの白を手に大熱演。(ローズ指板。こちらもコーラス兼任)

長い髪の毛を後頭部で結んだ姿のベーシストは、変形シェイプ愛好家にとっての憧れでもある渋い機種を黙々とフラットピッキング。

この激レアなベースは見飽きない。独特の形は永遠のスタイルを誇示していますね。

さあ、エネルギー全開で飛び出したオリジナルの1曲目は、当然のごとく情け容赦なきスクリーミング・ハイトーン・シャウト。

やさぐれ精神注入のカッティングが心地よい。

わかってくれるかなあ・・・このエクスタシーを。

ベースサウンドはトレブリーに歪みまくっていてご機嫌だ。

スポーティーで動きやすい衣装に全員が身を固めて、アグレッシブなリフ攻撃で攻め立ててきました。

ボーカルは氷室京介ばりに突き抜けまくっていて爽快この上ない。

「オールライト!今日は初めてのゴールド・ストーンでとても良かったと思っています(笑)。

今後も旭川とか地方にもライブで旅をしたいと思っています。

このとおりうるさいバンドですが、あちこちのライブハウスでやっていきますよ。」

間髪入れずに今度は地響きのようなベース・ソロからはじまる異色のナンバーに突入。

攻撃的なラインが唸りをあげてご機嫌だ。

獰猛果敢なるヴォーカリスト。

パフォーマーとしても絶品の存在感を誇示し続けているドラムス。

どこまでも果てしなく、しっかりとしたスタイルを主張し続ける。

常に前面に君臨する3人は、大股開きで腰を低く落とした構えにてのプレイ・アクション。

魂の咆哮も益々絶好調。

「サンキュー!ありがとうございます、ベイビー!!俺達はFM白石のラジオ番組を担当しています。くだらないことばかりしゃべっているのですが(笑)、幅広く活動させてもらっています・・・・・次の曲は・・・・この街で・・・・・・」

オーラを振り撒きながら、左足をモニター・スピーカー上にのせて斜に構えたポーズも堂に入っている。

これは出色の完成度がぎらつく作品。

とっても聞き応えのある味わい深きメロディー。

それでいて、アヴァンギャルドな構成を叩き付けてくる。

「オールライト。サンキュー。こんな感じでバンバンとやっていきます。

今、2枚目のアルバムを製作中です。

今日はお客さんが少ないけど、ライブの告知もさせてください。

札幌のゼノン、そしてサウンド・クルーではワンマン・ライブも開催します。

来年は更にうるさく心に轟くサウンドをお届けしていきたいです。

特に女性の方はキツイ高音に気をつけてくださいね(笑)。

まだまだ行ってない函館や大阪とかにも足を運んでみたいなあ・・・・と夢などを描きつつも・・・・ハートに染み入るやつを一発お届けしましょう・・・・・・・シェリー・・・・・・」

ギターとベースの絡みが、甘く切なく胸にキュンとくるイントロ。

それに呼応するかのごとく、澄んだブルーの照明が美しい効果を演出。

序盤では疾走感溢れる爆音専門のバンドかと思っていたんだけど、「この街で」「シェリー」と緻密に光る曲が羅列されて一気に観る目が変化したよ。

彼等は心底ライブ活動に生きがいを感じているようで、その意気込みがこちらサイドにもビンビンと痛いほど伝わってきます。

このイベントの主催者でもあるサワケンさんは、いっときたりともじっとせずに、ありとあらゆる場所へも気配りを忘れません。

全出演バンドのプレイしている姿を写真に納めようと、常にシャッター・チャンスをうかがって移動。

ベスト・ショットを狙っています。大忙し。

「それと深夜のUHBテレビ番組で、見てんじゃあね~よ、というクソつまんない番組にも出演しています(爆笑)!

サンキュー!こんな感じで俺達は年に一度のワンマンライブ、アルバム製作などを基本に活動を続けています。

バッド・ボーイズはメンバー入れ替わっているんですけど、俺中心に結成から8年ぐらいやってきています。

所属の事務所と話していると、いい話もちょくちょくあるんですけど、ここいらで一発ガーンといけたらいいなあ・・・と、思っています。

そんなわけでして、あっという間に時間がたってしまいました。次で最後の曲です。

これからも一致団結、色々なところで活動しながら、かっこよく生きていけたらなあと思っています。

ラストの曲をお送りします・・・・・何故か今日は・・・・・・」

余力を振り絞ってレッド・ゾーンギリギリまでの大熱演。

喜怒哀楽を共にしてきたメンバー同士のチームワームも強固でナイスガイばかりだ。

下手な理屈抜きに本日一番の気骨精神溢れる男達が繰り広げる、ごっつくて巨大なる音壁を体感できて鳥肌が立っちゃいました。

グングンとラフにテンポ・アップしていっての「WOWOOOWWW~~!!!」

一切ブレることなく突き進むサウンド・ポリシーを胸に秘めて過激で豪快に邁進していってね。「また来ます!また呼んでください!!皆さん、応援よろしくお願いします。ありがとうございました!!」

嵐が去った後の静けさに、一抹の淋しさを禁じ得ませんでした・・・・。

 

***はい、このライブ・レポートも残すところ、1バンドとなりました。

ここまで辛抱強く読んでくれた心優しいあなたに感謝します。

それではパート、7で会いましょう!!***

 

 

 

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autumn leaves(chicago)

2019-10-26 00:22:08 | CHICAGO

紅葉(こうよう)、もみじ(紅葉、黄葉)とは、主に落葉広葉樹落葉の前にが変わる現象のこと。ただし、読んで字の如く、葉の色が赤変することだけを紅葉(こうよう)と呼ぶ場合もある。

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VOL,169 北運河の夜 小樽GOLDSTONE(PART,5)Y-PROJECT編

2019-10-25 18:28:58 | Live Set List

****いよいよこのライブ・レポートも佳境に差し掛かってきましたよ。それではいってみよう!****

6、Y-PROJECT

19:30~20:00

 待ってました!小樽の永ちゃんこと「世界のマッツ」率いる全曲・矢沢永吉カヴァーバンドが、満を持して最高のロックショーを繰り広げてくれました。

札幌と小樽のメンバーが結集しての登場だ!

STAとは盟友のYプロの「Y」とは、当然ながら偉大なるジャパニーズ・ロッカー矢沢永吉の「Y」であります。

ここ最近はコンスタントにライブ活動を行っているようだけど、私が同士Y-PROを観るのはついこの間の8月地元・小樽で開催された「北運河サウンドエナジー」タイバンの時以来だ。

場所はこの近所じゃんかあ(笑)。

しかもSTAとYーPROJECTはこの後、11月の夕張ファイブ・ペニーズ、12月ススキノ・ホットタイムでもタイバンを組みます(いずれもSTA企画のリブレーション)。

こんなのって初めてだねえ。

こりゃあ、熱いイベント続きだけに俄然燃え上がってきますよ。

以前、マッツはSTAとタイバンのたびに自身のバンドが変わっていて苦労していたようだけど、このY-PROはもはや別格扱いですね。

知名度も絶大で、いまやライフワーク然としていて絶好調だ!理想とするバンドにやっと巡り合えた。良かった、良かった!!

思い起こせば、マッツとマサの出会いは、小樽音楽界のドンことサイトウ氏との会話がきっかけ。

「マサさんと同郷のいかした男がいるよ!」とサイトウ氏は、その場でマッツに電話をかけてわざわざ呼んでくれたのです。それが縁で以降は小樽ライブ会場はもちろんのこと、夕張コンサートにも参加してくれたり、お互い初詣の際夕張神社で鉢合わせになったり・・・という仲です。

ご先祖様のお墓も同じ場所なのですよ。(彼の実家とマサの母親の生まれた街も同じ)

マッツはなんと一昨年、全国放映ゴールデンタイムのテレビ番組にボーカリストとして出演しました。もちろん名前テロップ付き!

超有名人だ(ピグスティでタイバンした際のS・T・Aライブ後にて、そのことをマサが観客に向けて話したら大受け!)。

内容はマッツの青春そのもので、バンドでも以前に彼がカバーしていた敬愛するブルーハーツのモノマネクイズ。

東京にまで出向いて、スタジオ収録したのだそうです。

さて、今回の矢沢プロジェクト。マッツは出番が迫ってくる中、虎視眈々、着々と面構えが鋭いロックンローラーになってきていますよ。

オーラ全開に、グラグラと高ぶる気持ちを抑えきれないでいる・・・・。

そしてトレードマークともいえる、例の白いストレート・マイクスタンド(これが思いのほか重い・・・最近は錆びてきたので磨きをいれたそうですよ。継ぎ目無しのものが理想なんだけど運搬の際にコンパクト化できないという難点があり断念・・・・)に愛用のマイク(シュアーSM58USA)を白のビニールテープでグルグルと自ら巻きつけています。まるで世界タイトルマッチに臨むプロボクサーが、バンテージに勝利の願いを込めて手に巻くストイックな姿にダブって見えてきましたよ。

 もちろん長いマイクケーブルも白です。全てが小樽で一番有名な楽器店でのもの。ケーブルは高級品なんだけど、なんとプレゼントされたものなんだとか!!マッツの人徳だよねえ!

人数も増員されてこの日最多の12人編成のY-PRO(羨ましいなあ・・・・贅沢にも5管編成とは。STAはこの日、2管だよ・・・・・・)

内訳は一部メンバーの入れ替わりがあり・・・世界のマッツ!!(VO)、ピグスティではゴールド・ボデイカラーのレス・ポール、北運河では黒ボディカラーのストラトキャスター。PUはSSH配列、メイプル指板使用のハルケン君だったけど、今回は3シングルPUシェクターのナチュラルボデイ、ローズ指板のストラトシェイプ(G)、同じく一昨年のピグスティでは赤いレスポールだったけど、今回は北運河同様にブラウンのレスポールスタンダードと、な、な、なんと黒いリッケンバッカー・ジョン・レノン・モデル使用のトモゾウくん。彼は一昨年からの加入。ファイターズ後援会副会長でもある彼と、当然その方面でも意気投合しているマサであります!(G)、ソウメイさん(B。ブラウンサンバーストボディカラーのフェンダーUSA5弦。メイプル指板)、ミツくん(DR)、ナカジ嬢(CHO)、ミキティ(AS)、ジュン(TS)キムキム(KB。KORG。クロノス)セーちゃん(TP)URAくん(TB)よっち(BS)という錚々たる布陣。

もはやここまできたら、S・T・A位のバンド人数では驚かなくなってきたね!

ホントに大所帯バンドが増えたなあ・・・・・。

そのSTAホーン・セクション2人がここでも揃い踏み。KBのキムキムもだね!!

もう皆、立派なファミリーとして連結していて持ちつ持たれつの仲。

今回テーブル席にてマサとソーメイ氏はベーシスト同士、ご挨拶ができました。

彼は小樽市民ならば知らない人はいないといわれる大御所バンド「スターレス・ネオ」のメンバーでもあるのです(雷神コマタ氏もギターで在籍)。

後方のドリンクカウンターでは、ハルケンくんともご対面。黒いスコーピオンズTシャツがお似合いだ。ルーツが自ずと垣間見えるね。ニンマリだ・・・・。

ステージ前方には、地元小樽だけに応援に駆けつけてくれた仲間達でビッシリ。恐るべし小樽パワー!

開演前からすでに皆、エネルギッシュに出来上がっていますよ!

ステージ上には隅々までビッシリと、メンバー達が所狭しと自分のポジションについています。

矢沢といえば近年、小樽ライブイベントで人気のバンド「E.SANADA」が思い出されますが、マッツはサナダ氏と同い年。

小樽にもマッツのようなダイナマイト野郎が存在するんだということを、この日はいやというほどに見せつけられましたよ。

準備万端整いまして、ライブスタート!

矢沢ロックのなかでもコアなフリーク受けしそうな大人のナンバー「時計仕掛けの日々」(名作アルバム「情事」の3曲目に収録。永ちゃん自身あまりライブで歌わない曲)で幕開け。「1・2・3・4!」のカウントと共にはじまったファン感涙に咽び泣く1曲。

アダルトなムード満載で開幕だ。

焦らしに焦らされた頃、タイミングを見計らったかのように噂のマッツが舞台サイドの闇から君臨!!

今までにもマッツはディープ・パープル、B’Z、ブルー・ハーツなどのバンドで歌ってきましたが、このバンドが一番しっくりとなじんでいるように感じました。というか蓄積されてきた経験が花開いたかのよう。

帽子、ジャケット、パンツ、靴に至るまで白で統一。目にも鮮やかで見事に映える。1ポイントとして首から提げた黒いストールもお洒落。白いストレート・スタンドにセットされたマイクをいきなり荒々しく鷲掴みして、振り回しながら歌う姿も堂にいっています。もはやマイクスタンドは体の一部として同化。

遠慮無しに矢沢節が炸裂。問答無用のスペシャル・ライブ・バージョン。

全くタイプの異なるツインギターの妙技も効果覿面。ピッキング・アンサンブルのコントラストもばっちり。ソーメイ氏の安定感抜群ボトムキープは延々とぶれない。

ギターのトモゾウくんはヴァンヘイレン奏法で一瞬の自己主張(笑)。ホーン・セクションの5人も耳をつんざくハイノートで思い切りブロー!コーラスとアルトサックスのみ女性メンバー。口に含んだ水を勢いよく空中に霧吹きしたマッツの「HEY!HEY!HEY!」美学に酔いしれたまえ、諸君!見逃し、聞き逃し、ご用心だ。

仕草や表情まで永ちゃんにドップリとなりきり、様になっているよ。早くもかっこよくマイクスタンドを、ガッツリと蹴り上げた。

そしてエンディングのマッツによる合図は、帽子が吹き飛ぶほどに全身全霊込めて腕を振り下ろすアクション。

トモゾウくんがさりげなく舞台の袖に下がってギターチェンジ。(LPからリッケンに)

「どうもありがとう!皆さん、はじめまして。今年で結成4年目を迎えましたYプロジェクトです。次も永ちゃんファンでないと知らないと思いますが、永ちゃんの曲をやっている以上はロックンロールに感謝してもう1曲、矢沢のロックをやりたいと思いますので、最後まで楽しんでいってください。30分バンバンに、まだまだ続けていくよ~!・・・・・ウイスキー・コーク!!」

この曲は記念すべきファースト・ソロアルバム「アイ・ラブ・ユーOK(2曲目に収録)」から。

青春時代の爽快なるアンセムだ。

マッツもYOU TUBEで検索していたら、この曲にたまたま出会って一目ぼれしたという曰くつきの1曲。

サックスのミキティも大好きなんだそうですよ。

永ちゃんは現在でも微塵も衰えなど感じさせないほどのフィーリングで、ヒリヒリするほどにテンション・マックスでぎらついているんだから凄い事だ。そんな日本人ロッカーなんて永ちゃん以外どこを探したっていないよ。

ワイヤレス・ハンド・マイクに持ち替えたマッツがとにかく1つところにとどまらずに、矢沢エッセンスをほどよく料理して自分のものに見事吸収。まるで永ちゃんが乗り移ったかのような様相を呈しています。

「HEY!HEY!」

かなりのライブ映像を見て詳細にわたり研究を重ねた成果だ。報われたね。努力は決して裏切らないのだ。

ちなみにピグステイでタイバンしたF-KINGもマサ同様に矢沢ファンで、意外にもコンサートにずっと足を運んでいたのだそうです。マッツとF-KING,一見世界観が違う感じがするんだけども、その際にはお互いリスペクトしあう仲で意気投合。刺激しあって勉強になるのだそうです。

イベント・ライブならではの交流場面だったね。

そうそう、余談ながら、夏の深夜に某テレビ局で放映された、貴重なる永ちゃん1時間モノのドキュメンタリーも話題沸騰していたね。

「さっきよりもお客さんが増えたね。皆さん、ようこそいらっしゃい!70歳になっても益々現役バリバリ全開の日本を代表するロッカー矢沢永吉さんコピーをさせていただいてます。秋のツアーもようやく終盤に差し掛かったY-PROJECTです(笑)。これも皆さんのおかげ。今までのライブで熱狂しすぎて、すでに疲れました・・・永ちゃんに負けないようマイペースでバリバリにいきますよ。ノリノリの曲しかやりませんよ。皆さん、最後までお付き合いヨロシク。最高のメンバーの中で歌わせてもらいます。時間もないのでここからはポンポンといきますので。一番過激なロックンロール・・・ファンキー・モンキー・ベイビー!!(1973年6月25日発売7作目のシングル。セカンドアルバムに収録。キャロル最大のヒット曲で30万枚を売り上げた。)」

おお!イントロのギターピッキング1音だけで脳天ヒューズ・スパーク状態。

掟破りのセレクションだ。

マサもゴヒイキの曲。嬉しいねえ。泣けるよ。血管ぶち切れそう。

革ジャン&リーゼント姿の若き永ちゃんが、ノリノリでハードにシャウトしていた、アドレナリン全開に噴出する決定打。

でもスタジオ・バージョンとは全く違うアレンジが新鮮で驚愕。ドスの効いたマッツのド迫力でありながら、かつ細かな節回しも完璧。

「魂の咆哮」という言葉が、彼のボーカルを表現するのにはピッタリ。

マイク・スタンドに再び戻したマッツの先導で全員が力強くコブシを思い切り振り上げて、ハルケン君のハードにドライブするギター・ソロに応戦。ソーメイ氏のサムピッキングに対抗して、マッツが猛烈にアピール。

「オールライト!もう1曲いきます!!」

勢いをそのまま継続して、ハイハット4つ打ち鳴らしてキャロルのデビュー・ヒット曲「ルイジアンナ」(キャロルの同名ファーストアルバムからの金字塔。オープニングを飾る記念すべきデビュー曲)で更なる追い討ちをかけてきます。

「ジャッジャ~ン!!」

情け容赦なき野獣のごとく猛り狂う。

ステージ前方にズラリと並んだ3台のモニター全てに、矢沢タオルが掛けられている。

ミキティの譜面台にも、目いっぱいタオルが掲げられているではないかあ!そのどこをとっても派手なデザインからは、何故だか荘厳な雰囲気が醸し出されているのだ。

しかし、マッツはライブを観るたびに、グングンと成長しているのが手に取るようにわかるね。凄みを増したその雄雄しき姿は頼もしい限りだ。

引き続きフロントを練り歩きながらも、ベースとドラムのリズムセクションと絡む。

キムキムのホンキートンク調ピアノが軽快に響き渡る。

「カモン!ワンモアタイム!WOW!UH!」

ブレイクの連続が興奮を嫌が上にも誘う。

決めの箇所では皆が手を打ち鳴らす。

高ぶる感情をより後押しするかのように、分厚い壁を構築するホーン隊と、ギターによる破天荒なほどのソロ、そしてコーラス・ガールのナカジ嬢が飛び跳ねながらも申し分なきいい仕事をしていますよ。

「どうです?皆さん、聞こえてますか?素晴らしい!1万人の大入り(笑)。それは冗談としても500人くらいは入ってるんでないかい?声が届かない?もっと声をそちらからもください。俺たちをもっとのせてください!皆さん、元気ですか?手を上げてサイコー!イエー!と言って!Y-PROJECTは小樽中心にライブ出演しているのですが、お世話になっているゴールドストーンがやっぱり一番!今日は最高だと思います!!(笑)

ところでうちのスーパーホーンセクションのうち、アルトとテナーの2人はこの後のSTAにも出演します。Yプロ結成時からの貴重なるメンバー、ミキティと、多方面から引っ張りだこの人気者ジュン!!」

しっかりと後続バンドに丁重なるエールを送るところなんかも、マッツの懐の深さを如実に物語っていますね。

「オーケー、どうもありがとう!!サンキュー・ソー・マッチ!ステージはじまる前に飲みすぎました!(笑)。俺達はあちこちの街から集合して幅広く活動しています!!」

リーダーのギタリスト・ハルケンは余市在住。

超速弾きを豪快に決めまくるレスポールのトモゾウ君は独自の世界観をすでに確立しているね。

ミツくんはあいかわらずのへヴィー・メタリック・ドラムを轟かせて大躍進。アルトサックスのミキティ嬢にはあちこちから「可愛い~!」の声が飛び交っていましたよ。

テナーサックスのジュンはY-PRO参加は2回目だけど、めちゃくちゃにエキサイティングだとのこと。

「次は永ちゃんが18歳の時に作ったという究極のラブバラードを紹介したいと思います。聞いてください・・・・アイ・ラブ・ユーOK・・・・(永ちゃんの同名ソロデビューアルバムからのファーストシングル。1975年9月21日リリース。アルバムではラストを飾っている)」

私個人的にも思い出深き曲だから、これにはジーンときちゃいましたよ・・・・。

ドラマティックなイントロにのって、ミキティのアルト・サックスによるソロが果てしなく咽び泣いて感動的。

これもライブバージョンだね。

ミキティ最大の見せ場。聞かせどころだ。

心境著しいマッツ、今度はモニター・スピーカーに左足を乗せて感情込め丁寧に熱唱。

貫禄溢れる男気全開のポーズも、自然体でほどよくフィットしています。

エモーショナルなマッツの歌声に追随して、ミキティは中間部でのソロも斜に構えて担う。

漲る新生面を堂々と披露。

「サンキューどうも。ホイッスル聞こえたよ。ドンドンと吹いてね。いいんですか?まだまだ歌っていいんですか?聞いてもらえますか?皆、楽しんでもらってますか?・・・・黒く塗りつぶせ!!(1977年4月21日リリース永ちゃん3枚目のアルバム「ドアを開けろ」4曲目に収録。ここからのシングル。4thシングル。同年6月21日リリース)」

このタイトルはローリング・ストーンズ「黒く塗れ」に対するオマージュなのは明らか。

若者の怒りを代弁したかのようなエネルギッシュでへヴィーサウンドがご機嫌なナンバー。

永ちゃんのコンサートに於いても後半で興奮を煽る定番中の定番。疾走感溢れる構成はパーフェクト。

キムキムによるクラヴィネットがイントロで躍動感タップリに跳ねまくっている。

バックのメンバー達も強力にぶちかまし。

以前に見たときよりも、まとまりや迫力が更に増しているのは一目瞭然。

余裕と貫禄も備わってきたね。

気のせいかホーン隊がSTAの時よりも楽しそうに見えるんだけどなあ・・・・(笑)。

「はじまったのが早かったと思うんで時間あるんですよ。過去に僕一度ベロベロに酔っ払ってしまったことがあったんだけど、今日はあまり酒を飲んでいないので大丈夫ですよ。

普段はまりやらないんだけど、メンバーを一人づつ紹介します・・・・・

リーダーのハルケンです。トランペットは2~3年ぶりの復帰、メイホウ高校のエロ校長セーちゃん(とここで悩殺ソロを吹き鳴らす)。スターレス・ネオ在籍40年以上の重鎮ソーメイ!。もう一人もスターレス・ネオのスーパードラマー、ミツくん。コーラス・レディは自らのバンドも率いているナカジ。彼女は結構歳食ってるんだよ(爆笑)・・・・」と各メンバーらをねぎらいつつも和気藹々といじくり倒して紹介。当然締めくくりは「調子にのって、世界のマッツです!!

じゃあ一緒にいこう。聞いてもらいましょう。タオル放り投げの曲やります。ヘイヘイ。タオル持ってる人いる?皆さんの準備が出来次第やります。タオル持ってこれる人いたら持ってきて。それじゃあやるよ。次、いきます。最後といえばこれ・・・・止まらないHA~HA!!」

重厚なるコーラス・ワークと共にマッツは、ここから間髪入れずにレッド・ゾーン振り切れる寸前まで、火花散る剥き出しのエナジー。出し惜しみ一切なし。

「HA~HA!」でお約束のタオル投げがあちこちからはじまった!これをやらなければライブは終わらない。天空高くにまで放り投げられるタオルの群れ。外でひたすらに降りしきる雨もビックリ仰天してぶっ飛んじゃうような理想の光景。観客もタイバンの連中もいつのまにか入り混じって熱狂しています。「WOWOW,HA~HA!」を10回リフレイン。

当然のごとく「マッツ!」の声があちこちから飛び交います。熱き友情の証だ。

「皆さんもゴールドストーンに感謝しようぜ!!!」「連れてって~!!」

肩に矢沢タオルを掛けた硬派なマッツのタフネスぶりは、常人をはるか彼方に凌駕する勢い。どこにそんな体力あるんだよ。声量も衰え知らず。益々パワー増強。

コーラスのナカジ嬢は加入して3年だけれど、普段はメイン・ボーカリストをはる本格派。コーラス担当だけなんてもったいないくらいに贅沢な人材なんだそうです。1人のコーラスなんだけど数人分、数パート分を十分にカバーしているもんね。それもナチュラルな感じで。

「いくよ~いくよ~!ここからは皆で一緒になろう!ついてきてくれますか?ヘイ、一緒にいきましょう!カモン・ヘイ!カモン・ヘイヘイ!最高ですよ。皆さん、もっといこう。ワオ!最高ヘイヘイヘイ!!もう一回いくぞ。いくよ~!どうもありがとう!」

正真正銘の「ワン・ナイト・ショー」とはまさしくこれのこと。

トモゾウくんのトリッキーなギター・ソロからバトンを受け継ぐのは、キムキムによるプログレッシブ風キーボード・ソロ。

「ワンモア・タイム!ワンモア!!」を連発しながら、会場に背を向け仰け反り、両手を広げてエンディング合図を送る完全燃焼のマッツ。

ちゃっかりと次のライブ告知も織り交ぜて、マッツによる「せ~の!」ジャンプで大団円。

「いいぞ~~!!」と満足気な声援が後方から飛び、温かな拍手はいつまでも鳴り止みませんでした・・・・。

バンドとして数段ステップ・アップしたその雄姿がまぶしいくらいだ。

「上手いビールを飲んで行ってね~!よろしく!!」

打ち上げのお酒も格別な味だった事でしょう!

ちなみに来月の夕張ファイブペニー「ボタ山音楽祭」では凱旋記念として新曲を用意するという意気込みようです。

楽しみ~~!!

 

ここまで根気強く読んでくれたあなたにも大感謝します。

 *****ライブ・レポートは、まだまだPART,6へと続きますよ~~*****

 

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STAR(chicago)

2019-10-23 21:11:52 | CHICAGO

星型多角形とは、平面幾何学図形の一種で、多角形の各辺を延長し、得られた交点を結んだ図形を言う。 ウィキペディア

masa's art chicago logo respect gallery

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VOL,169 北運河の夜 小樽GOLDSTONE(PART,4)

2019-10-23 18:31:44 | Live Set List

****いよいよ中盤に差し掛かってきました。

ライブレポート第4弾も絶好調。よろしくね~~!!****

4、18:00~18:30

「MINA」

今回唯一の女性ソロシンガーが登場します。

このライブイベントでは男女ミュージシャンのスポット比率にそれほど差がなく、目一杯に色々なジャンルを聞けてラッキーの連続だ。

彼女も軽く音源に合わせて歌いこむのみで、ほとんどリハーサルなしのぶっつけ本番状態です。よほどの自信と実力がなければ、そんな無謀な行為は行わないはず。

結果はといいますと・・・・・余裕のライブを繰り広げてくれて観衆を最初から最後まで魅了してくれましたよ。

それではどうぞ!

・・・・主役の歌姫ミナちゃん。

若干20歳。

よほど肝が据わっていなければできない芸当だ。なにかトラブルが勃発しても自分ひとりで対処しなければならないんだからね。

まあ、良くも悪くも己次第というわけだ。

女性シンガーソングライターという図式。

そうなのです!度胸一発勝負。

癒し系のキャラクターをフルに発揮していましたよ。

これはとても貴重で有意義なるヒトトキでしたなあ。

初めて観る彼女の一挙手一投足に陶酔しながらも、その艶姿を目撃していたのでした(彼女は数年前からゴールド・ストーンには出演していますが)。

あまりにも鮮烈だったので、しっかりと憶えていたもんね。才色兼備とは彼女のことです。

ゆえに17歳から暇なく音楽活動に奔走していて、東京と札幌をアクティブに行き来しつつ頑張っています。

地道なライブハウスでの活動が報われて、遂に花開く時が到来か。

2017年5月12日にはファーストミニアルバム「ドリーム」をリリース。

タイトル曲はじめカヴァーを含む4曲入り。(収録曲目は 1、限りある時間の中で 2、会えなくても 3、ドリーム 4、明日への手紙 ミナ カヴァー)自主企画にてレコ発ライブも開催しているそうです。

更には2017年12月13日に発売したグッズの、ミナ・オリジナル・キーホルダーもおかげさまで完売したそうですよ。

凄い人気だ。

「ミナちゃ~ん!!!」

開演前からすでに、熱狂的ファンからの声援が飛び交っています。

準備完了後「6時から歌いますのでよろしくお願いします」とメッセージを残して一旦舞台の袖にさがります。

仕切りなおして、タイムテーブルジャストに姿を現した。

「こんにちは!私も一生懸命に歌いたいと思いますので応援してください!」

イントロから優しい音色で装飾。

澄み渡るクリスタル・ヴォイスで一瞬のうちに観客の心を鷲掴み。

もうこの瞬間から一気に、ミナちゃんワールドへとあなたを誘います。

一聴しただけでウットリ・・・・・・流れるようなメロディが光を放つ快適な名曲。

厳粛なる旋律がそのまま本編へと繋がる心憎いこだわりの演出。

ミナ嬢は切々と語りかけるように、伸びやかに歌い紡いでゆきます。

ドラマティックな空気の展開で迫ります。

やはりオープニングはこれに尽きるでしょう・・・・・

これをやらなければ許されない。ステージは始まらないよ。

伸びやかで張りのあるヴォーカルを、惜しげもなく聞かせてくれるミナ嬢。

キュートなんだけど、その反面貫禄たっぷりに繰り広げられるパフォーマンス。

的確なブレス感覚も気持ちいい。

一際照明が煌びやかだ。

ミナ嬢のMC

「ありがとうございます。え~と・・・・こんばんは。はじめまして、札幌を中心に活動していますシンガーソングライターのミナと申します。今、混乱しています・・・・・

名前だけでもおぼえておいてください。一応SNSでフォローしてくれたら嬉しいです。一人でもいいなあと思っていただけたなら・・・・・」

常にテンションの高いステージングのわりには、トークがとっても和気藹々。このギャップも魅力の一つ。

「次にお送りするのは一番大切な親友に送った楽曲。お互いに夢を追って北海道で出逢ったその子がいたから、今の私がこうして活動していられるのです。親友は旅立って行ったので離れ離れになってしまいましたが、気持ちを込めて何回も何回もメロディやコード進行をマネージャーと一緒に書き直しながら作りました。」

2曲目も、ミナちゃんのチャーミングなクリスタル・ヴォイスを、目一杯に散りばめてくれました。

アルバムでも2曲目に収録している「会えなくても」。

イントロは叙情的なエレクトリック・ピアノがメインだけあって、どこからともなく溜息が漏れてきそう・・・・。

延々と抑え気味な情感漲るボーカルとバッキング。魅惑的で心にしみじみと染み入りますね。

会場内は水を打ったような静寂・・・・誰もが、感傷に浸ってじっくりしんみりと聞き入っています。照明も淡く愁いを含んだ光で包み込んでくれます。

おっと、油断していると何故だか鋼の涙腺が緩んじゃいそうだ・・・・ウルウル・・・・。

壮大なるオーケストラ・シンセとツボを心得た装飾サウンド。

ああ、タイトルどおり、いきなり何から何まで美しさで網羅されています。

こんな素敵なシンガーが、4番手に登場してくれたおかげで華やかさがより増してきたよ。

ご多分に漏れずひっきりなし「ミナちゃ~ん!」とラブコールが飛び交っています。

次々と矢継ぎ早やに繰り出される、琴線振るわすツボを心得た旋律。

この練りに練り上げられた選曲はナイス!和風テイスト満載。こういうのも、なかなかにいいものだ。

皆、我を忘れてウットリとしています。

その奥行きの深さと音造りに感服。

ミナ嬢の力量を思い知らされてしまいました。

一見一聴の価値アリ!。

ミナ嬢が、エンディングで綺麗なハイトーンによる圧倒的存在感を演出。

豊かな声量はここにきても全然衰え知らず。恐るべし。益々艶を増しているではないか。「まだまだここで歌っていたいわ!もっともっと私の歌を聞いて!」と言いたげ。

もはや独壇場と化して感動的ですらありますよ。下手な説明文では到底表現できないくらいだ。そんなものいくつ並べたって無意味さ。

再び観客席から「ミナさん!!」

官能的な表現力や気合の入り方が半端ではないですね。

「これも大好きな曲なんですよ!お願いします!聞いてください。

・・・・・・どんなときも!(槇原敬之、永遠の大ヒット曲)」

グッと場面転換。

3曲目はテンポ・アップした極上のJポップ・ナンバー。

ちょっと力強い女性を気取って見せる曲調に痺れちゃいますね。

風格タップリの切れっ切れソング炸裂!

男性の曲なんだけど全く違和感無し。そのままステージ・フロントにゆっくりと歩み寄って懇切丁寧な歌いこみ。

サウンドに乗って弾けまくる応酬も神々しくて凄まじい。

カリスマ性含めてセンスも抜群で、観客の視線も釘付け。目が離せません。

エキサイトする観客。ここいら辺にきたらミナ嬢もリラックスしてきたのかノビノビと歌に専念。

極めつけはバックビートに妖艶なるヴォイスで応じるかっこいいミナ嬢。思わず唸りつつも、聞き惚れてしまいます。

ここへきてグッとお洒落に気取った大人のムードに浸るのも一興。ドップリとウットリ酔いしれてください。

これだけ歌えたらさぞかし気持ちいいんだろうなあ。微笑ましくも、羨ましい限り。

この頃にはトップに出演したアイドルグループ「エンジェル・ナンバー」の4人も着替えを済ませてマネージャーに連れられて後方カウンターでドリンクを受け取りテーブル席でコンサート鑑賞会にと洒落こんでいる。

そして曲に合わせて、無意識のうちに体を揺らしている。

その光景を知ってか知らずか、ミナ嬢は絶え間なく穏やかでシアワセそうな顔をしているね。

スタミナ配分は大丈夫なのかいな?(笑)

「聞いてくれてありがとうございます。ライブ告知をさせてください」

袖に置いたドリンクを一飲みして呼吸を整える。

「次は夢の曲でドリーム。今日はポジティブにいこうとか、仕事とかでの嫌なことやネガティブな考えも忘れて、という気持ちを込めて作りました。皆さん、手を振って盛り上がってください。手拍子もよろしくお願いします!」

 4曲目もポップ・フレィヴァーに満ち溢れたノリノリ系。

CD3曲目に収録されているアルバム・タイトル曲。

優しい人柄が垣間見えるミナ嬢

緊張感に満ちた各パートとスキャットでしっかりと主張していますよ。手拍子と共に、ネオン・スティックを左右に振る観客。

「ありがとうございます。皆さん、楽しんでもらえてますか?なんか私はいつもふざけたMCばかりしているんだけど、今日は皆さん、ガン視していてメッチャ緊張しています。心臓が飛び出しそう・・・・本領発揮できているかなあ?・・・・」

「大丈夫だよ~(笑)」

「大丈夫ですかあ!?はい!神対応(笑)おかげさまで緊張がほぐれました。今日はバンドマンばかりで、温度差がヒリヒリと痛い・・・・・しつこいようですが、直視イエイ!」

とここで客席の一団とコール&レスポンス

「あ!?アクターズ・スタジオの子達ですか!?嬉しいなあ。ごめんなさい・・・私はアクターズのステージは見ていなんですが・・・・

あと1曲、オリジナルを歌わせていただきます。・・・・・・最後はワードについて。ファンの方からのメッセージを元に作りました。

とても切ない内容ですが・・・・・・もう一度、君に会いたい・・・・」

遂にこの名曲を持ってきましたか!出し惜しみなく、気前のいいことだ。

温かみのあるアレンジが秀逸。

バランス感覚最高。

ここでも巧みなバッキングが奏でられる中、センターフロントにて佇むミナちゃんの繊細なるタッチのキュートでセクシーなボーカルを前面にフューチャー。

贅沢なる至福の世界を堪能させていただきました。

遠慮無しに、喉を震わせて決めまくり。しかし改めて言わせてもらいます「いい声しているなあ・・・・」

一緒になって歌っている人や、ウチワ片手に観戦しているお客さんも見受けられます。

うるさ型の輩も認めたよ「上手い!!」

ここいらあたりでマサが奮い立ってきた。

 「今日は本当に来てくれてどうもありがとうございました!自分としては楽しすぎて、あっという間で短く感じました。お客さんはわかりませんが(笑)ミナでした。またどこかで会いましょう!小樽、大好きです!CDも買ってください!!」好感のもてるステージングには、とっても大満足さ。

リード・ボーカル&MCという責任重大なる大役を、ものの見事に余裕で果たしてくれました。

大成功だね!

今度はできることならば、ゴージャスに一時間くらい聞いてみたいなあ!

ホッと一息、安心したのか、楽屋でミナ嬢はすこぶる恐縮の御様子。

5、18:45~19:15

「THE REVOLVER$」

5番手は、これまた若さ漲る全員が男性の4人組。

編成をば・・・・・・力仕事兼務だというベース&コーラスのミツ君はプレシジョン・ベースを使用(黒いボディカラー。ローズ指板)、ドラマー、このバンド一番のムードメーカーだというギター&コーラスのケイタ君は3トーンサンバーストのストラトキャスター(ローズ指板)、そしてギター&ボーカル(ボディ一面に貼り付けられたステッカーのデザインが中々にワイルドな黒いテレキャスター。メイプル指板。鮮やかな赤いジャケットと首に巻いたバンダナがとっても似合っているよ)。

全曲をオリジナルで占めているだけあって、自信溢れるパフォーマンスが潔し。

メンバー全員若いのにとてもストイックで、勉強熱心。

この情景ははたから見たら、かなりのデンジャラスな世界。コワモテのリーゼント姿でちょっととっつきにくい雰囲気を醸しだしてもいましたが、基本コンセプトが非常に硬派で男気溢れる骨太なロックンロール・スタイルを貫いています。

目一杯に鋭いビートのシャワーを浴びましたよ。

彼等は日本のベテランバンド、モッズの洗礼を多分に受けているのかな?

オーディエンス達も徐々にツボにはまり、盛り上がっていました。

な、な、なんとSEが「荒野の用心棒」だ!!

意表を突かれた。

マサが大好きなマカロニ・ウエスタンの代表曲。

エンニオ・モリコーネの出世作品。

これをここにもってくるなんて効果覿面。憎いねえ。

スパーニヒリズムの極致。

さあてと、これから一体全体、何がはじまるのか期待に胸がワクワク高鳴るというもの。

引き続き、間髪入れずにトップナンバーから爆音炸裂。情け容赦なきハードボイルドの攻防。

遠慮なくガンガンに捲くし立てる様が爽快、痛快この上なし。

これはテケテケ・グリッサンドで一世を風靡した、ザ・ヴェンチャーズの有名なインストウルメンタル。

強引なまでの牽引力。

通常ならば「最初からこんなにかっ飛ばしてしまって大丈夫かい・・・・?」って心配になっちゃうところなんだけれども、彼等のスタミナは半端ではないです。

ヘッド・バンキングでへヴィーなサウンドを更に加速させます。

トップバッターだったブラック・ドッグのメンバー達も、かぶりつきで応援しているよ。

ここで知り合ったのも何かの縁とばかりに、コミュニケーションもバッチリ。美しい光景だ。

互いに刺激を受けあいながらも叱咤激励。

いきなりのブレイクで「こんばんは!リボルバーズです!」

とモニターに左足を載せたポーズのままでバンド名をコール。

この絶妙なるタイミングも板についているね。

メドレーで更にアグレッシブさを顕示。

そのタフネスぶりには、目を見張るものがあります。

ただ単純明快、やかましいだけで終始するだけじゃあ芸がない。

練りに練りこまれたアレンジの妙。

これが嫌味なく好感が持てるのですよ。

凝りに凝りまくった展開で、一気に聞かせてくれます。

ここまでMCを一切排除してプレイに専念する姿は、硬派ロッカーの様相を呈しています。

「どうですか!?ハーイ、改めまして、札幌からやってきましたリヴォルバーズです。え~と、とりあえずメンバー紹介を・・・・」

MCを聞いていてビックリ。

彼らの生年月日が昭和43~44年だっていうんだからね。

彼等曰く「ジャストフィフ」なんだとか・・・・。

その中でリード・ギターのケイタくんのみ27歳。

まあ、同じ音楽を追求する者同士には、世代間のギャップなんて関係ないよね。素晴らしいことだ。

「俺たちがクソガキだった時に作った曲をチョイスしてお送りしています。

その中からもう1曲・・・・・・気がつけば・・・・」

次から次へと情け容赦なく畳み掛けるような重量感たっぷりの楽曲群には、貫禄さえ備わっている。

怒涛のごとく恐ろしいくらいの存在感を発するバンド。そろそろ熱を帯びてきたライブハウスの空気を察してか、メンバー全員がいっときたりともジッとしていない。

飛び跳ねて、仰け反ってのオーバー・アクションを惜しげもなく披露。

ここでもMCだ。

「ありがとうございます!武道館!!」「お前の武道館って小さいなあ(笑)」

ここで野太い声の大声援が飛んできた!

「青春時代からのメッセージ・・・・・・ウエザー・タイム」

再びライブモードに切り替わって、なんまらかっこいいタイトルの曲が開始された(メンバーらもこのタイトルがお気に入り)。

ミツくんは、腰を常に低く落とす構えで猛追。

彼はロバート・トウルージロを敬愛していて、セットベース弦も同じメーカーのロバート・モデルを使用。ゲージもしっかりと把握していたよ。

それだけにとどまらずエフェクターまでをも同機種をセットアップしているのだ。フル活用。いやはやなんとも、御見それいたしました。

いつの間にやら、ドラムがリズムを叩き出していたので「おいおい、はやくやれってドラムが意思表示しているよ!」のひとことで曲に突入。

すこぶるノイジーでドラマティックなご機嫌ソング。

リボルバーズの独壇場は続く。分厚い重低音のサウンドを決めまくり、ギター・ピッキングでの素早いカッティングもお見事。

特にリズム・セクションの唸りが、不気味な地鳴りを轟かせています。

ドカドカドスドスとメガトン級爆弾投下。

「ちょっとここで水を飲みます・・・(ゴクゴク)。暑いです・・・・序盤から飛ばし過ぎて、体力がもうないです・・・・ヘロヘロです・・・・

ヘイ、身内ばっかり・・・・え~と、俺たちも他に出演している人たちも大半が同じ年代の素敵なロックンロール・オヤジばかり。友人も忙しい中でわざわざ応援に駆けつけてくれました。彼は今日が誕生日なんだよね。プレゼントは俺たちの曲なんだけど・・・・・・」

と、「ハッピー・バースディ・トウ・ユー」を即興でラフに演奏。

上手くメロディをギターで弾けない・・・・・「やっぱりやめました(笑)。あと2曲、我慢して聞いてください!・・・・・ギャンブラー!!」

パワーは一向に衰えるどころか、益々過激さを増してきています。

飛び散る汗飛沫。余力を振り絞って一致団結の熱演。

難攻不落なテクニカル・プレイもなんのその。ものともせずに克服。

リードギターのケイタくんがクライベイビーを絶妙なノリで踏み込みグルーヴを演出。

激しいリフ攻撃で捲くし立ててくる。

「最後です・・・・・アウトロー!!」

1・2!!のカウントと共に、イントロを連発で奏でるギター。

一際鋭いエッジを効かせて、曲調はひたすらに図太い音壁の山。

さあ、佳境に差し掛かってきたよ。

レッド・ゾーン振り切れ直前だあ。

一旦ブレイク後、ハイハットの刻みに導かれて進行。

佳境に差し掛かってきた。ギターを左上方に高々と抱えて雄叫び一発。

「ハイヨー!シルバー!!」(ローン・レンジャーより・・・・もしかして相当の西部劇ファンなのかなあ??)

ジャンプ一閃でフィニッシュ。

一挙手一投足に説得力がある、個性的なバンドですなあ。

会場全体を包み込む、リヴォルヴァーズの神々しいことといったらもう、たまりません。

観るからにパワフルだしね。

やはりこの手のジャンルは体力一本勝負。

見ているこちらサイドも心地よき疲労感に襲われた30分が、あっという間に終了したのでした。

****白熱のライブレポートは、まだまだ続きますよ。PART5でも楽しんでね!乞うご期待!・・・それではまた!!!****

 
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slot machine(chicago)

2019-10-23 18:25:18 | CHICAGO

スロットマシン (slot machine) とは、賭博(ギャンブル)を目的とするコイン作動式のゲーム機のことである。このようなゲーム機には、リールマシン、ビデオスロットビデオポーカービデオキノ、ホースレース、オートルーレット他さまざまな種類があるが、一般的には、これらギャンブルゲーム機全体を指す広義の意味よりも、リールマシンおよびビデオスロットのみを指す狭義の意味として用いられる場合が多い。

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