THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

本田雅人 B.B STATION with special guest MARLENE

2015-08-31 16:03:10 | free form space

音楽性の全く異なる今回の4バンド中、一番の大所帯がリーダー「本田雅人」率いる1997年結成のビッグバンド。メンバーは流動的なようでTPでエリック宮城氏、女性TBが参加する時もあるようです。

ビックリしたのはここのステージ後方中央が開閉してキャスター付の台に乗せられたドラムセットやアンプ群が速やかに移動セッテイングできること。

よくよく考えて見れたPMFクラシック・コンサートも開催されるのですから、このくらいのスペースは必要ですよね。ステージよりも裏スペースのほうが広かったりして。

ズラッと並べられたマイクスタンド、イス、譜面台だけでも壮観。

原田知代バンドの時には熱中症になりそうなくらいの暑さでしたが、若干ここにきて風がヒンヤリしてきました。

あれ!?ドラム・チェックのためにすでに則竹裕之氏が座っているではないですか。

30分の転換作業を終えて派手なBGMが流れ曲者バンドマン達が堂々の入場。そして万来の拍手に迎えられて本田雅人も中央フロントにスタンバイ。

開巻2曲ぶっ続けで超絶技巧のド迫力サウンドを披露。

ジャズ、フュージョン、ビッグバンドなどのファン達を一気に虜にしちゃうくらいの狂気乱舞、入魂のプレイ。

ビッグバンドを目前で生体験するのは初体験ですが、お口あんぐり状態で圧倒されっぱなしでした。すごい迫力でカッコイイ。あれだけ演奏できたらさぞかし気持ちいいでしょうね。

則竹氏のテクニックはあえて言うまでもありませんが、日本ドラム界屈指のテクニシャン。カウント一つとっても複雑なんですよ。

それを涼しい顔してさらっとこなしちゃうんだから参ります。

最初の本田氏のMCで「あまり有名ではないオリジナル2曲ではじまりましたが(笑)かなり以前にこの同じステージに出演した時はめちゃくちゃに寒かったのでメンバー達にちゃんと着こんでくるように!と言って全員乗り込んだのですが、正直言って今は暑いです!!」

全員が黒を貴重とした服装で統一。エンターテイメント性に富んだ音楽性の中、本田氏の合図で次々に正面中央のマイクに歩み寄ってきて入れ替わりでソロを吹きまくる名手達にも惜しみない拍手がおくられます。

個人的にはルックスもピカイチ個性的なトラペッター、ルイスバジェのハイノートヒットには思わず仰け反って鳥肌が立っちゃいました。絶対にメイナード・ファーガソン、ビル・チェイスの影響大でしょう。「チェイス」の影がちらほら垣間見えました。

彼は郷ひろみのビッグバンドでもテレビ出演していましたね。

長身ベーシストの井上陽介氏はウッドベース、エレキベースを交互に持ち替えソロからチョッパーと縦横無尽に弾きまくり。ミキサーのところにはいつの間にか、次に本番を控えている世界のスーパーベーシスト、ウィル・リーが見物。井上氏とおどけあっていました。そんな光景までマジかで見られるのもこの席の醍醐味。

ステージも中盤になった頃に、スペシャルゲストを本田氏が紹介。

アジアのジャズ歌姫マリーンです。

曲開始後のイントロで現れるのか、最初から出てくるのか一瞬本田氏はギクシャクしましたが無事「シング・シング・シング」でマリーンが艶やかにかつ満面のスマイルで登場!

原田知代は可憐な佇まいを終始貫いていましたが、マリーンは一転して妖艶でセクシー炸裂。スタイルも変わらず抜群でダイナマイト・ヴォイス。

たどたどしい日本語と巧みな英語MCも好印象。

大ヒット曲「マジック」も大受け。声域の広さ、高音域の伸びは衰え知らずですな。ここまでの2曲はB,Bステーションが彼女とのコラボレーションで発表したアルバムにも収録されているとのこと。

「暑いね。私脱いじゃうよ~(と、ここで客席に背中を向けて自分でムードミュージックを口づさんで上着を色気たっぷりにおどけてはだける)私、何やってるんだろう(笑・・・スタッフがジャケットを受け取りに来てくれたので一言お礼)。1986年角川映画キャバレーでレフト・アローンを歌わせてもらったんだけど、それからヒット曲がないんだよね。」(この曲はビリー・ホリディの伴奏者であったマル・ウォルドロンが彼女に捧げた1959年発表の追悼曲。ビリー作詞、マル作曲の素晴らしい永遠の傑作)

と、グランド・ピアノの横に歩み寄って「(ビッグバンドのほうを見て)一緒に演奏したいなら勝手にやってね!!(結局P&VOの2人のみでした)」。しっとりとしたバラードをエキゾチックに聞かせてくれました。うっとりするほどです。

ジャジーなアレンジを施したクィーンというよりもフレディー・マーキュリーの涙無しでは聞けない壮大なるロックアイコン(と私はずっと思っています)「アイ・ワズ・ボーン・トウ・ラズ・ユー」で盛り上がり。

マリーンは引き上げ際に照れる本田氏の右頬に熱いキス。

アンコールもお約束のビッグバンドサウンドをぶちかましてくれました。人数が多いので引き上げてからの再登場はタイムロスのためにその場で応えてくれて爆笑!やっぱりこういうものはCDではなく生で体験するのが一番と痛感した次第。

 

私の隣席のオジサンは前回もマリーンを観た事があるそうで、その時は映像収録があったらしくて衣装はもとより口紅、マニキュアから髪型、しぐさから表情にいたるまで、常にビジュアル面も考慮した意識の高さに「さすがプロフェッショナルだなあ」と感心したそうですよ。

 

写真は本田氏T-SQUARE最後のライブ映像が収められている「FAREWELL&WELCOME LIVE1998M」のレーザーディスク(!)。

7曲入り、53分。もちろんドラマーは則竹氏。

補足ながら「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ」がブラスロック・トリビュートCDを発表して来日した際、国営放送の音楽番組に出演。

マリーンはゲストシンガーとしてブラスロックを余裕で熱唱してくれました。

 

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原田知世

2015-08-30 21:15:21 | free form space

PM1:00開演

一番目の出演は「原田知世」

「ちゃん」と呼びたくなるところだけど、彼女ももう47歳になるんですね。

1983年角川3人娘の2代目として、5万7千人の中から選ばれたシンデレラガール。

どうしても映画&主題歌共に大ヒットしたデビュー作「時をかける少女」の可憐な女子高生のイメージが我々世代にはいまだに残っているのですよ。そのくらい強烈だった。

でも彼女は映画やドラマ同様に

音楽活動も精力的にずっとおこない良質の作品を発表し続けてもいます。

バンド演奏に導かれて登場した彼女は清楚な佇まいはそのままにすっかりと素敵な大人の女性に成長していました。

映像、画像で見るよりも数倍本物は綺麗なのにもビックリ。赤と黒を貴重にしたドレスもスラリと着こなし、とても似合っていて雰囲気にもピッタリ。

バンドマスター&ギタリストの伊藤ゴローを筆頭に7人の男性バックメンをしたがえてしっっとりとした癒し系のトモヨ・ワールドを届けてくれました(ドラマーの横にぶら下がっている独特なウィンドチャイム。よくよく見てみると色々な形状をした無数の鍵がビッシリと輪の金具に取り付けられていました)。

 去年発表の「NOON MOON」、最新アルバム「恋愛小説」のことなどやメンバー紹介を交えてけっして派手ではなく、多少はにかみ気味のMCでステージは進行。やっぱりそのしぐさは可愛いらしいなあ。

「風が気持ちいいですね。今年は縁あって3回も北海道でコンサートをさせてもらいました」の言葉に大拍手。

優しい気分に浸れる至福の一時。

アンコールはノラ・ジョーンズ2002年の代表作(これ、名曲!私も大好きです)「DON’T KNOW WHY」

こちらのバージョンもなかなかに心地よい。

本編50分、アンコール込みで1時間の内容。

後方から掛け声も飛び交い、終始トモヨ・スマイルを絶やす事のない愛らしくもキュートなコンサートでしたね。

TPプレイヤーの人は、もうドリンク片手に観客に変身。

会場内を闊歩していました。

 

音源専用棚を探ったらEP&LPが出てきました。

彼女のボーカル同様にレコードもクリア盤なのですよ(塩化ビニールはもともと透明。そこに着色をしているそうですよ)。

ポートレートも貴重です。一部レンタル品ですがね。

 

 

 

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SAPPORO CITY JAZZ EZO GROOVE 2015~NORTH JAM SESSION~

2015-08-30 19:20:07 | free form space

今年で9回目を迎える[sapporo city jazz」も早9回目を迎えるそうです。

それでふと思い出したのですがSTAライブ活動初期の頃、このイベントに出演したことがありました。

あれは2007年7月29日。STA2回目のライブでケンが撮影に走り回ってくれました。

マサはじめノブ、ファニー、コーちゃんといった今もおなじみのメンバーが当時在籍、なかちゃんも唯一STAでのライブ体験。

会場は札幌ビール園横の巨大ショッピングモール・アリオ・ガーデンパーク内煙突屋外広場で「パーク・ジャズ・ライブ」という名称でしたね。

これには今までにも国内はもとより世界中の名だたるバンド、プレイヤーがジャンルの壁を超越して数多く出演していますが、マサは不思議と今まで一度もライブを観たことがありませんでした。

ファニーは超常連組ですが・・・・。

でも今年の「札幌芸術の森」8月29日(SAT)野外ステージ参加ラインナップが5月23日土曜日、新聞紙上で発表された時には即チケットの購入を決めました。

これってジェフ・ベックの札幌公演以来ですよ。

 

チケット先行発売日時間きっかりに、調べ上げた一番近くのコンビニで購入。

チケット購入専用の機会操作がややこしいから、親切な店員のお兄さんに頼みました(実はこれには先立ってゴタゴタがあったのですがね・・・笑)。

芸森には芸術鑑賞で(!)訪れたことがありますが、コンサートは初。テレビとか写真では観たことがありますが、なんといっても4組の出演がある屋外の長丁場。山奥ということもあり街中とはちょっと色合いが違うので前もってファニーに色々と注意事項を教えてもらいましたね。これだけのミュージシャンが出るのに、私は不思議と生で観た事のある人がたぶんいないみたいです。

芝生席はシートなど雨用具などが必要らしいんだけど、私は指定席なので屋根付。とりあえず飲食物とヨットパーカーなどは用意しました。

山の天気は変わりやすいですからね。

そして指折り数えて楽しみに待っていた当日、会場は裏道や抜け道がほとんどない山奥なので早めに出発。渋滞、混雑に巻き込まれたくないですから。

場所的に自家用車かバスして行く手段はありません。

ラッキーなことに、ほとんど道路は空いていてスムーズに入り口を通過。ファニーに聞いていた一日駐車料金500円を支払い、数多くある駐車場のなかでコンサート用の第3駐車場の場所を尋ねて坂道を快走。無事に納車完了。ここはほとんど車でビッシリでしたね。たぶん芝生席の観客が早めに到着していた模様。ところがこの30分後にはドッと混みあって駐車場も離れたところに移動せざるを得ない状況だったらしく、そこから専用のマイクロバスないし坂を徒歩ということだったらしいです。危ない、危ない。危惧していた天候はという澄み渡るような快晴。セミの鳴き声が賑やか。ちょっと外に出てみるとリハーサルの音がガンガン聞こえるではないですか!。もちろん中には入れませんが。残念ながらパンフレット販売はないようです・・・。

ああ、ワクワクするなあ。

腹ごしらえを済ませて開場時間の12:00、いざ、芸森コンサート野外ステージへ!!

出入り確認用腕輪をスタッフのお姉さんに左手に巻いてもらって自分の席探し。

おお!!なんとステージの右サイド、前から4列目。ステージ前の柵もないし警備員も立っていない。

「ライブ中でなければ、ステージの撮影はオーケーです、シルエットのような感じでお願いします!」とスタッフのお兄さんの許可を得て撮影も敢行。

トンボ、蝶々、そして大きな蜂(!!)が客席やステージを優雅に飛び回っているところなんていかにも山奥の野外って感じですね。

 

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VOL,112 真夏の北運河サウンドエナジー4 PART2

2015-08-27 04:46:31 | Live Set List

トリ前は小樽の古株ロカビリー・バンド「HOT WAX」5人組み。

3年連続3回目の出演。

夏の屋外には一番お似合いのバンドはないでしょうか。

全員がお揃いの赤シャツに白いパンツ姿。DR,B,G,G,SAXというお馴染みの面々。

サックスだけは女性メンバーなのですよね。

彼女はガンガンにソロもブローしまくってました。

プロローグとして唯一オリジナルのインストを披露した後は、次々に速射砲のごとく歯切れのいいご機嫌ソングが歌われてゆきます。

「グッド・ゴリー・ミス・モリー(リトル・リチャード)」のタイトルは意外なことにも、ディープ・パープル「スピード・キング」最初の歌詞にも引用されています。

「去年の夏を思い出して踊ろうぜ!という意味の曲」と紹介してから「レッツ・ツイスト・アゲイン(チャビー・チェッカー)」

「あまりMCはやらないんだけど、一言いわせて・・・NETでホテル予約した事ありますか!が気に入ってます!!」と笑いをとってから「ダイアナ(ポール・アンカ)」

日本語も織り交ぜて歌われていましたが、主役はやっぱり、ここぞという場面で食い込んでくるサックスでしょうね。

「ダイアナ」とくれば「悲しき街角(デル・シャノン)」がもれなくついてきます。

甘くほろ苦い旋律がゾクゾクするほどに全編を網羅している名曲中の名曲。

ベーシストのワタナベさんがボーカルを受け継いで「ロックンロール・イズ・グッド・フォー・ソウル」。これはスウェーデンのドウーワップバンド、ザ・ボッパーズの曲。

休みなく次々にメドレー形式に演奏されるので全体のコール&レスポンスもピッタリ。

知名度の高いホットワックスならではの強み。

サビの「テキーラ」を何度も連発してボルテージをマックスに引き上げてくれるのは、その名も「テキーラ」

これは、1958年のザ・チャンプスによるオールディズ。

お次は感傷的で美しい旋律の「トウ・ジ・アイル(ファイブ・サテンズ)」

そのまま偉大なるロックアイコン、リトル・リチャードの「ルシール」に繋がるのだから、お次は何???とワクワクしてきます。

再びデル・シャノンの曲で「ハッツ・オフ・トウ・ラリー」ときましたかあ。

シメはやっぱりこれしかないでしょう、とばかりにチャック・べりー「ジョニーBグッド」

バッド・バッツはジョニー・ウィンターのテイクだったけど、もちろんホット・ワックスは原曲のままで。

照明はバッシバシと点滅、観客はピョンピョンとジャンプ。

 

満員御礼、たいした混乱やトラブル、事故もなく時間どおりにほぼ進行して天候にもずっと恵まれているのは奇跡的ですね。

マサは自分の客席を外す度に、迷子になるほど相変わらずの方向音痴です。美味しそうな匂いがライブ鑑賞中に時折漂ってもくるのです。

 マサは客席でずっと今やっているファーターズの試合経過が気になりiphoneで覗く事もたびたび。

オオトリのバンドは地元・小樽でも札幌でもなく美唄から「E.SANADA」

このバンド名で、もうわかったでしょう。そうです、日本が世界に誇るジャパニーズ・ロックのカリスマ矢沢永吉のコピーバンド。

美唄にこのようなバンドがいたのですねえ。我々もうかうかしてられません。

マサが27年くらい前に滝川でライブ出演した時にも、矢沢風ボーカリストのバンドがタイバンにいましたがもしかしたら・・・・。

KBのみ女性であとは全員が男性の6人組み。

B,ALTO・SAX,DR,VO,KB,Gの編成。

ギタリストはシースルーレッドのB,C,RICHモッキンバードを使用。これは元G’N’Rのスラッシュ・モデルでロックユニットのアームバーは外していました。

やっぱりこのルックスに惹かれて入手したそうですが、「これって座って弾きにくいんだよねえ」とマサと笑いあい。特に突起部分が胸に痛い。変形モノはやっぱり立ってプレイするもの。座って弾くようには設計されていないのだよね。フライングVは股に挟まないと座りプレイは無理(笑)。

さあ、司会ヤチヨ嬢のアナウンス中から、会場は一斉に「エイチャン!!」コールが沸き起こっています。

タオルを空中に放り投げる者もいて、皆さんよく熟知してらっしゃるね。

演奏開始から手拍子が自然に起こり、ステージ中央後方から颯爽とボーリスト登場。

リーゼントに肩からはタオルをさげて首には白マフラー。ストレートマイクスタンドには白のテーピング。しっかりマイクキックターンもバシッと決めました。

永ちゃんスタイルを完璧に再現しているのです。

マサやケンは永ちゃんのことはキャロルデビュー時から現体験者組。

「ソロ初期のCBSに比重を置いたセトリかなあ?」と予想したのですが、ソロ中期の選曲で占められていました。

カヴァチからの「レイニーウェイ」はヒット曲ではないけどライブでの人気曲。これを最初にもってくるところなんかは察するに、そうとう矢沢ファン歴長いね。

「黒く塗りつぶせ」が最も古い曲だったけど、それでもアレンジは最近のもの。

「ハッピーです!ヨロシク」というMCもアクションも節回し、ナルシストぶりも、表情もなにもかもが矢沢永吉ソックリ。

長年つぶさに永ちゃんのあらゆる癖やスタイルを繰り返し繰り返し鍛錬したのでしょうね。

それでなければあそこまで再現するのは絶対に無理というものです。

腰の角度や手の振り、巻き舌、指先の小さなシナリまで寸分の狂いがないほどに完璧。

アクが強目ですがね。

「皆のよく知っている曲をやります」と「サムバディズ・ナイト」

マイクスタンドとハンドマイクを交互に持ちえての「ラスト・シーン」

会場内には「E.SANADA」のロゴ入り黒Tシャツを来ている応援団もいます。

「気分最高です!」と「マリア」

バックバンドの演奏も安定感あってまとまり最高です!!

「ここで矢沢ばかりではなく、洋楽も1曲用意してきました。9月13日にまた小樽でライブをやりますが、それ用に準備した曲。

映画・海猿に流れていたジャーニーのオープン・アームス」

一瞬、「???・・・」と正直思いました。永ちゃんの次にジャーニーのバラード???

ところが流麗なピアノイントロから歌われたボーカルはお見事としか言いようのないほどにパーフェクト。

このボーカリストはスティーブ・ペリーも難なくこなしてしまうのです。ハイトーンでも、まったくふらつかずぶれることなくね。

「アイ・ラブ・ユーOKもキャロルもいいよね」といってたけどどれほどの技量の持ち主なんだろうか?

「YOU」では左から右まで動き回って握手攻め。「ピュア・ゴールド」ではE.SANADAロゴシャツを着たメンバー達のソロワークにも注目。

1曲目で放り投げていた大きなタオルを、自ら拾い上げ広げて見せてくれてから、中央後方に掛けていた白ジャケットを着こんでラストの曲へ。

ドラマーのほうを見て「声、出るかな??」とボーカルが問いかけ。

イントロのコーラス部のことを言っていたのでしょう「ロッキン・マイ・ハート」へ。

この曲は永ちゃんがアメリカ進出時にリリースした英語詩シングルで作者はドゥービー・ブラザースのギタリスト、ジョン・マクフィー。乾いた響きのアメリカン・ロック・ソングですが、しっかりと永ちゃんテイストに料理されています。力強く腕を何度も曲げて観客にアピールしてロックショーは幕を閉じました。

 

ここから時間を戻して、18:10、STAの出番ですよ。19バンド中、15番目。

今月は9日に東区民センターでのライブがあったから、メンバー達もライブ感覚が鈍らず余裕の表情。

先月大怪我をしたメンバーも完治したし、心境著しいファニーは石造り倉庫で一人トランペットの吹き鳴らしでリラックス。

彼のみ昼に1ステージをこなしているのに、妥協せずにトレーニングとは熱心ですね。ジュンも黙々と発声練習。

ノブとマサは示し合わせたように、サングラス姿。でもノブは「マサは絶対に白シャツだと思ったから」と黒シャツ着用。

ステージに全員がのぼって各自セッティング中にもカメラの自撮りに勤しんでいるメンバー若干一人。その姿に司会ヤチヨ嬢も思わず笑っちゃってました。

マサは小樽ライブ会場でいつもSTAを応援してくれるお客様から「しっかりと出番時間のチェックしてあるよ」とのお声をいただき身も引き締まる思いです。

ホーンセクションが向き合ってチューニング。

すでに見慣れた顔ぶれが最前列に並んでいます。各メンバーにはそれぞれ応援してくれるお友達がいてあちこちから写真を撮ってくれています。ステージに歩み寄ってきて気軽に話しかけてくれる友人達、ありがたいことです。

とここでマサのワイヤレスが混線!スタッフのイガラシ君が迅速に対応、周波数の調整をしてくれました。ミキサーのシンちゃんいわく「今度からヘッドセットワイヤレス貸すよ!!」

スーパー・カメラマン、イワちゃんは三脚片手にスタンバイ。何度もマサの目の前でポーズを要求してきてそれに応えると「OK!」サイン。

8分でセッティングが全て完了したことを、マサからスタッフに合図(PART1のトップ写真がそれ。決してカメラに向かって指を立てたわけではありません。念のため)。ヤチヨ嬢からのSTA紹介をうけてライブ・スタート!

いざ、北運河の夕空に轟き渡るブラスロック・サウンド~~~!

 

***SET LIST***

1、SOME LIKE IT HOT・・・THE POWER STATION

2、VEHICLE・・・IDES OF MARCH

3、~I WISH(回想)・・・STEVIE WONDER

4、THAT’S THE WAY・・・K,C&THE SUNSHINE BAND

5、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE

6、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

 

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

NOBU・・・G

KEN・・・DR CHO PER

TAKU・・・TB

MIKI・・・PER CHO VO

JUN・・・AS CHO VO

FANNY・・・TP

MIYUKI・・・BS

 

ホイッスルが轟き渡る中、ケンの強烈なドラミング・イントロからファンクロック「サム・ライク・イット・ホット」

ここのところトップはほとんどといっていいくらいに、この曲が陣取っていますがジュンのボーカル、ますますエモーショナルに磨きがかかってきました。

アベさんはライブと同時にダンス。

ブラス隊もそれに呼応するかのごとく全員が手拍子。

ギタリスト・ノブがソロの切り込み隊長。エンディングのアカペラで突然終わるところは毎回、観客は「??えっ、ここで終わったの・・・?」と戸惑う空気が漂って静寂なのですが、この日ははじめて、まだ「SOME LIKE IT HOT・・・」とマサ&ジュン&ミキが歌って次の「SOME LIKE IT HOT」にいく前に歓声と拍手が湧き上がりました。

幸先の良いスタートを切れて気を良くしたマサはMCで「改めてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!皆、楽しんでいますかあ!!??(とここでマサとミユキが耳に手を当てて客席に向かってもっともっとと要求)」「YEAHHH!!」といつもの威勢の良いやりとりで「今日はファイターズも中村勝投手の力投で勝利!ということで個人的にとっても嬉しいです(目の前のお客さんも「おおお!やったあ!!」。そんな調子で残り5曲ノリの良いブラススタンダードで攻めてみたいと思います。ヨロシク~~!NEXT NUMBER,IDES OF MARCH,VEHICLE」

今回はスケジュールの都合でKBのシンを欠いた編成ですが、そこのところは全員でカバーしあってこの面子でこなせるプレイに徹してみました。

2曲目もボーカルのジュンはサックスも兼任。この2刀流は是非ともやり続けてドンドンと膨らませて欲しいなあ。

口は歌とサックスを同時にこなせないわけであり、当たり前ですが、よって交互に演奏に参加する、その見た目は筆舌に尽くしがたいほど。でもジュンの努力で厚みが増してきました。

なんとも贅沢な仕様。ミキのハーモニーも洗練されてきてジュンとのやりとりはノブが太鼓判を押すほど。

マサは所狭しと(広いところや屋外ライブは一時たりともジッとしていられない気質なもので)前後左右にリズムにのって動き回りワイヤレスの特性をフル稼働。ドラム台に立ってバスドラムに片足乗せ。

相変わらずイワちゃんカメラマンの要求にも曲ごとに応じています。

いつのまにかダンスフロア(私はそう呼んでいる)には人が数倍に膨れ上がっている。

ここでも身をよじらせノブがフロントにせり出して怒涛のソロ。

メドレーで珍しくもマサのベース・リフから入る「回想」

1年8カ月ぶりにライブ返り咲きの(前回は一昨年12月の岩見沢サムシング)ソウルナンバー。

ここではミキがリードボーカルを担当。彼女は一昨年ライブの「回想」でも歌ってはいましたが、今年の春先に別プロジェクトで再演したとのことで、それを聞きつけたマサが「それならば」と復活した次第。

ミキはオリジナルのスティービー・ワンダーにリスペクトしつつもボーカリストのこだわりで、フェイクやアドリブ満載。独自の解釈で歌いこなしています。

この日は何バンドも前から、ちょっと異質な観客がいますが、ここでもまたまた現れました。

ミキはこの歌の後半部分での歌詞「YOU NASTY BOY」をその人に向けて思い切り指差してシャウト。これは愉快痛快。

エンディングのブレイク連発も何とか乗り切り「ミキティ!」の声援も届きました。

マサが次の曲に移ろうとしたところ、先ほどの観客が「スティービー・ワンダー最高!!」としゃべりまくってきました。

手ごわい飛び入りだ。

「ここで気分を変えてファンク、ブラスロック、ソウルの次にディスコのコーナーだ!皆、踊りまくってね。K,C&THE SUNSHINE BAND,THAT’S THE WAY!!」とマサがタイトル・コールしたところを狙い定めてミキサー・シンちゃんのエコー効果がばっちりとはまっています。憎いネエ。

ここからの後半戦は男女入り乱れてミュージシャンも観客もとてもタフな時間帯

マサはモニターに片足かけてオーディエンスを挑発。

マサとジュンは3番目の歌詞に差し掛かったところで、スマイル。前回のアクシデントも無事にクリア

「素晴らしい最高のお客さんばっかりで俺達も楽しいです。 数年前の北運河ライブの時には滝のような雨に泣かされましたが、今日は全てにおいてパーフェクト!

ここでうちに歌姫、ミキが最近DOCOMOのCMで話題の曲を歌います。皆知ってるかな?チェイスの邦題、黒い炎、GET IT ON!!」

タイトルを言った途端、ケンのダブルカウントにあわせて押し寄せる観客に、ミキは女王様のごとく、一人一人に狙いをつけて指差して堂々の歌唱。

バッキングではそれに絡みつくようなノブ入魂のワウペダル攻撃。

マサはシンバルキックに、ダックウォーク、クルクル回って腕も振り回しスキップにと、やり残しや悔いの残らない(?)ほどにやりたい放題。

「ラストです。(空をおもむろに見上げつつも・・・)まだまだ夜には早いけど八神純子バンドのギタリスト、アオちゃんからの熱烈リクエストで是非ともやって欲しいとのことなので、やってやろうじゃあねえか。長い夜よ、今夜もありがとう!25OR6TO4!!」

マサは延々と観客に向かって吠えるように歌い続けて迫り、視線も投げかけます。

ギターソロではノブを取り囲んでミユキ、ジュン、マサが膝まづきエールを送ります。

マサはノブやファニーと背中合わせになって仰け反りながらも演奏に没頭。

STAのライブ中、一人で騒ぎながらちょっと非常識な客がいたので身を呈してマサが指摘。ベースギターを肩から外しエンディングで振り上げたら「リッチー・ブラックモアやジミ・ヘンみたいなことしてくれて嬉しい。ありがとう、ありがとう!」と何度も感謝されちゃいました。マサはベーシストなんだけど、リッチーもジミヘンも大好きです。ギタリストに憧れがあります。アオちゃんも走りよってきて握手を求めてきました。「俺のリクエストで長い夜やってくれて元気をいただきましたあ!!(この大所帯でどうやって練習しているの?と肩揉みされながら質問もされちゃいました)」

この曲はスタジオ練習でもほとんどタッチしないくらいにメンバー全員に染みこんでいる曲。STAが一番多くライブで取り上げている曲ですからね。しかもラストで。

ザ・パーティーズのスタッフメンバーの方から聞いたのですが「STAはただやみくもに演奏をするのではなくって、ちゃんと客に向かって会話をしているかのようなパフォーマンスを繰り広げてくれるところが嬉しい」とある女性客の方から言われたそうです。

わかってくれてるじゃあないですかあ。味噌がついたライブではありましたが、これこそがライブ究極の醍醐味ですよね。

 

SPECIAL THANKS TO・・・HITOMI&KODAMAKUN&ABESAN&THE PARTY’S&YACHIYO&MR,SAITOH&MR,TEZUKA&YURIKO&HIKO&MR,IGARASHI&COCA-COLA&YOSSY&IWACHAN&KYOKO&TACKEY&MR,AMIYA&MR,KULU&MR,MISHIMA&SHINCHAN!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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VOL,112 真夏の北運河サウンドエナジー4 PART1

2015-08-24 16:29:54 | Live Set List

2015,8,23(SUN)

先月からはじまったSTA毎月小樽でのライブ攻勢、2ヶ月目に突入です。

サッポロのバンドなのにもうすっかりと小樽超常連組に認知されている感のある我々ですが、当たり前のようにスケジュールにも組み込まれています(笑)

小樽で演奏する時のみ限定で「THE OTARU TRANSIT AUTHORITY」と名乗りましょうか!?(ほんのジョークさ)

毎度の事、メンバーは相変わらず流動的ではありますが、ノリにノッテきたSTAの2015年、再び乗り込んできたぜ、小樽~~!

5年前までは8月といえば巨大ショッピング施設のテラスにて花火大会との連動でライブイベントが組まれていましたが、それに変わって4年前からはじまった「北運河公園噴水広場」企画。

STAは最初からの参加でめでたくも今年連続4回目。今年は総勢39バンドが出演しましたが、フル参加はSTAを含めても3バンドなのですよ!(主催者のバンドは除外ね)これって快挙ですね。今後もこの記録は更新していく所存であります。

さて、短い北海道の夏は道産子ミュージシャン達の血がここぞとばかりに解放的沸騰値に達します。

ここで楽しまなきゃあね、ってな具合で。ただ、毎度のことながら唯一の心配事はお天気。

屋外ライブの大敵は雨。楽器や器材が濡れちゃあ台無し。皆さんもずぶ濡れじゃあ浮かれ気分も一気に滅入っちゃいますよね。

週間天気予報に釘付けになる時期でもあります。先月の「浅草橋ライブ」初日は記録的な大雨で大変だったそうですが、今回は全く心配無し。

台風が2つもやって来ているというのに、北海道はさっぱりとした空模様。

快適な残暑といったところでしょうか。

こうなればやることはただ一つ、ライブに100%燃焼することのみ。

22日(20バンド)と23日(19バンド)の二日間催されたライブイベントの最終日にSTAは出演。

初日にはマサの盟友でもあるマコト&タカシ率いるエリック・ジョンソン(すげえ!)カバーバンドSRB,ヨッシーがゲストベーシストのJ-ROCKゴールドリスト、そして主催者バンドのザ・パーティーズSP(2ステージ)はシャネルズなどを演奏してくれました。他にも豪華なバンドが大挙出演。

最終日もそれに負けないくらいバラエティに富んだ布陣がズラリ。

午前11:00から夜9時までがあっという間に経過しちゃいました。

そのライブ全編を目撃しようと勇んで札幌から小樽入りすると、最初に出迎えてくれるのが巨大でカラフルな名物観覧車です。

STAのLINEでも先頃ちょっとした話題になりましたが、この観覧車は新聞記事によりますと来月には撤去されてしまうのだとか・・・。

シートには北海道らしく暖房設備があり、ここでしか聴く事のできないゴスペラーズの歌も流れているということで当初は人気があったのですが、それも急速に尻すぼみとなり2011年を境にディスプレイ化されていたそうです。

今後は台湾の遊戯施設に売却予定だとかで、そこでもキラキラと優雅に回転しながら多くの人々を和ませてほしいものです。

STAがマリンフェスタライブ時には遠くの後方に聳え立っていた図がもう見れなくなるわけです。

さて、会場に到着後、速やかに楽屋でもあるお洒落で風光明媚な石造りの倉庫に楽器類を運び込み、全スタッフの皆にご挨拶(音響、司会、照明、総合担当など)。もちろんバンド仲間達も広場のあちこちにゆったりとくつろいでいるのでそれぞれに会釈。名カメラマンのイワちゃんもベストショットを常に狙って走り回っています。

ミキサーのシンちゃん&イガラシ君もニコヤカに再会を喜び合います。マサはその時に卓担当用STAタイムテーブル、編成、セットリスト、VO&CHOの位置やマイクの本数、ワイヤレスの詳細記載用紙を手渡します。照明には初めてLEDを導入したそうです。イワちゃんいわく光の効果がかなり違ってきていかしてるよ!とのこと。

前日もかなり盛り上がったようです。

公園の片側には運河、逆サイドには国指定重要文化財である旧日本郵船小樽支店の重厚な建物、中央には噴水、もう一方には赤い靴の親子の像とブランコ、角地には石造り公衆トイレ、そしてフリーマーケット、飲食店、テーブルとイス、燦然と目をひくのがイベント名入りステージです。

家族連れや外人観光客、カップルや小さな子供達とすでに賑やかな光景が広がっていて、まさに「SATURDAY IN THE PARK」の歌詞のよう。

 

ちょっと早めに開演(AM11:00)

初参加「E子」はRED HOT CHILI PEPPERSを全曲カバーの男性若者集団5人組み(G,G,VO,DR,B)。マサは個人的にもこのバンドが見たくていち早く会場入りしました。

我々世代にとっての音楽は世紀末(聖飢魔Ⅱではない)の頃、ちょっと退屈になっていたのですが、このレッチリは孤軍奮闘アグレッシブにロック界を牽引してきたアメリカのバンド(オルタナティブ・ミクスチャー・ロックとでも申しましょうか)。

それらの曲を「E子」はライブ2年半ぶりだといってたけど、そんなことものともせずにアクティブにトップバッターという重責を乗り越えて立派に果たしてのけたのでした。ヤングパワー炸裂。

旭川、小樽、札幌と居住地バラバラのメンバー達は大学時代の友人繋がりなのだそうです。いいですねえ、青春を共にした野郎共で再度ロックするなんて。

ドラムがハシリ気味だ、とボーカルがMCで語っていたけど最前列にウチワを手に応援していたギャル達に励まされつつも完奏。

「キャント・ストップ」「スロー・ア・ウェイ・ユア・テレビジョン」「ダニー・カリフォルニア」「スカーティッシュ」「ゲット・オン・トップ」、ラストはレッチリ代表作「バイザウェイ」でフィニッシュ。

 

セカンドアクト「REKID」は全曲が日本の伝説バンド、ザ・ブルー・ハーツのカバー。

札幌からこちらも初出演組。

マッツ率いる「脳天チョッパーズ」も同ジャンルですが、こちらも勢いのあるサウンドを展開。

全員黒Tシャツに統一した男性4人組み(VO,G,DE,B)。

VOはシュアーの骸骨マイク持参で雰囲気を醸し出していますね。ギターのチューニングがちょっと狂っていたけど5曲を大熱演。

「キスしてほしい」を手始めに、手拍子をもらいながら「終わらない歌」、「リンダ リンダ」では観客が白い三日月タンバリンで応戦、「人にやさしく」「情熱の薔薇」と一気に畳み掛ける内容も濃厚で素晴らしい。

 

3番目も札幌から初出場「SO☆EN」

このイベント主催者の他ライブは出演経験あるそうですが「北運河」は初。

このバンド、活動歴はそうとう長いですが「桑園」という地名からバンド名を命名したのかな?

男性4人組(G,VO,B,DR)

全員黒シャツで統一、SO☆ENのロゴ入りというなかなかに手の込んだものを着用。大人の一味違う渋めなロックを聴かせてくれました。

U2魂の叫び「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」で存在感を明確に提示した後は、このイベントにしては珍しく唯一4曲のオリジナル「飛べない天使」「ソー・ロング」「光と影」「スィート・ハート」を披露。これも自信の表れでしょう。

彼等はCDも製作販売しています(8曲入り)

VOのアクションも独特でかっこよく、ギタリストのマエ氏はテクニシャンとしても有名です。

彼はローランドJC-120アンプを巧みに、かつエモーショナルに操っていました。

 

バンド入れ替え中には前半をお馴染みの男性司会者ミシマ君が担当。こなれた話術で広場にたたずむ観客をあきさせることなく名進行役を担っています。

PAから流れてくるBGMはミキサー主任シンちゃんの好みなのか、チャック・べりー「ジョニーBグッド」。HEY!ロックンロール。

 

4番目はそれまでのジャンルとは一線を画すクラブジャズバンド「PKB」

STAのファニーがメンバーの一員として在籍。

STAのメンバー達はそれぞれに他でもプロジェクトに携わっているので多忙なミュージックライフを送っています。

よほどの好き者でなければ勤まらないほどのハードスケジュールをどいつもこいつもニコニコしながらこなしているのですから感服。

だから一つのイベントに掛け持ち出演なんていうのも全然珍しくありません。今回はトロンボーンのタクがスカバンド「ダメンズ11」にて前回に引き続き出演予定だったのですが、メンバーの都合で急遽キャンセル。

でもファニーだけがPKBにて札幌から初参加。この日STAただひとりの掛け持ち。というわけで、マサとほぼ同じ時間帯に早々と会場入りしていました。

ファニーは他にもシロクマ君と組んでいるリーダーバンド「ムラカミバンド」、そしてビッグバンドもやっているのですから(仕事も楽器&音楽関係)日々のほとんどが音楽漬け(ギターも弾くし、コンサート鑑賞もしょっちゅう)。

さて、この5人組はKB(HAMMOND XK-1),ALTOSAX,TB&FL,TP&FLUG,DRという編成。

オール・インストウルメンタル、しかもギター&ベースの弦楽器がいない変則編成(まあこのジャンルならば珍しいことではありませんが・・・・)。

よってソロの応酬がしこたま盛り込まれています。

ベース音は鍵盤で奏でられています(初期のシカゴみたいとはケンの弁。ボビーはフットベースでしたが)。

3人が女性、男性が2人。ファニーが実質上のサウンドリーダーでSTAとはまたひと味違う彼の側面が垣間見れましたね。

ペットとフリューゲルホーンを交互に持ち替えての余裕と貫禄のプレイ。マサのリクエストにより近々STAでもこのフリューゲルホーンを吹くファニーの姿を拝めますよ。

手拍子に迎えられて「NEVER CAN SAY GOODBYE(ジャクソン5)」、「DOWN IN THE VILLAGE(メトロポリタン ジャズ アフェア)」「FEEL LIKE MAKIN’ LOVE(マリーナ ショウ)」「STREET LIFE(クルセイダーズ)」「SHAKE IT(ファイブ コーナー クインテット)」

 

5番目は札幌から初参加(6バンド目までは初が続きます)dream come trueのカバーバンド「DORIGUM」

STAと今年春先にゴールドストーンでタイバン組んだときが小樽初体験ライブだったらしいのです。

ドリカムはどの曲も万人受けするほどに名曲揃いだなあとしみじみ改めて思った次第です。

観客の誰もがニコニコ笑顔で歌っていますからね。

7人編成でもちろんボーカルは女性。

DR,B,AS,CHO,G,KBのうち男性は弦楽器とリズムセクションのみ。あれ!?よくよく見てみるとイバニーズのギターを弾いているのはAXIAのスーパーベーシスト、アミヤくんではないですか。ビックリ、彼はギターの腕前もセンス抜群です。KBの女性はこの日3バンドの掛け持ち。一番の働き者ですね。他にもヒコとのTOTOバンド「セブンスワン」にも在籍。合計6バンドをこなす売れっ子。どこのバンドもスコアがないので大変みたいですが。

個人的にはベーシストが黙々と職人気質なラインをフィンガーピッキングの良い音で滑らかに紡ぎだし光っていましたね。

ライブ内容は、どれもがヒット曲ばかりで「うれし たのし 大好き」「ゴー・フォー・イット」「あの夏の日の花火」、グッとムードを変えてシリアスなイントロから「何度でも」、メンバー紹介を絡めた「決戦は金曜日」で晴れやかに終了。

 

テーブル席でAXIAの花形ギタリスト、クルさんともマサは再会。ガッチリと握手しました。

どのバンドも趣向をこらしたステージングでとても勉強になります。

アベさんも真っ赤なシャツと靴という涼しげな派手派手ファッションで颯爽と現れてエネルギー全開踊りまくり、首にはシルバーのサンバホイッスルを下げて、どのバンドのステージにも熱いエールを送っています。

天気は晴れたり曇ったりの繰り返しですがとても過ごしやすいので良しとしましょう。

2日連続のイワネ名カメラマンは「どうにかしてステージと重要文化財建造物を一緒に激写したい!!」と悩みつつ常にアングルを探っています。

キョウコ嬢&タッキーともマサはご挨拶。お二人は今回客として来たそうで、次に出演するバンドのドラマーは彼等のバンド、シュガーレスのメンバーです。

 

札幌からの初参加組「花の首飾り」

このバンド名からもわかるとおりジャンルはGSですね。

顔ぶれはマサとはお馴染みの連中ばかりで全員男性の5人組み。

ここには元々ギタリストとしてテイクオフのヒコも在籍していたのですが、そこからKBはヒロ、そして以前はドラマーだった懐かしのヒデがギターとボーカリストで在籍です。ヒデはグレッチのチェット・アトキンス・モデル(テネシー・ローズ、昔はテネシアンと呼んでいました)を肩から下げてステージ中央にスタンバイ。(ジュンもヒロとは3人編成のオリジナルバンドを組んでいるのでオフの時に仲睦まじく立ち話。)

時代を反映してかどの曲も短めで、演奏している彼等も「あれ!?さっきはじめたばかりなのにもうエンディング!!??」と焦ることも度々だそう。だから必然的にたっぷりと曲目も膨大。

GS全盛時代に青春を謳歌した世代の当時の若者達がこぞって最前列に集結してゴーゴーをこなしていました。

ヒロがMC担当で進行。「神様、お願い(テンプターズ)」「エメラルドの伝説(テンプターズ)」、「愛するアニタ(ワイルド・ワンズ)」では客席から「アニター~~~!」と声が飛び交っていました。

「青空のある限り(ワイルド・ワンズ)」「君にあいたい(ジャガーズ)」、彼等のバンド名でもある「花の首飾り(タイガース)」、ラストは「君だけに愛を(タイガース)」で締めくくり。

 

STAのメンバー達も続々とやって来ました。道中LINEでブラス隊はマイクやワイヤレス持参か、のやりとり。気軽な打ち合わせが便利なご時勢ですな。会場ではSTA連中は気ままにブラブラしている者、即ドリンク購入している者、楽器の準備をする者、集合写真を撮りあう者、寝不足で居眠りしている者、ボーッとしている者、まだ来ていない者と様々・・・・。

 

札幌から、この日の目玉バンドの一つでもある「AXIA」の出番です。堂々3年連続3回目。

全曲カシオペア・インストウルメンタルでの男性4人組(DR,G,B,KB)。

本当ならば倍の時間、もっと観て見たいバンドです。

野呂一生役のクルさんはもちろん野呂モデルのヤマハを携えて、安定感の指捌きを駆使してクールに聴かせてくれる超絶技巧派(MCも兼任)。

ベースのアミヤ君も最近入手したというヤマハのパッシブBB持参。このボデイには彼が心底敬愛してやまない櫻井氏の直筆サイン入り。前回はTUNEの5弦でしたね。マサとは楽屋で「アクティブはバッテリー・チェックや交換作業が厄介。もう少しプレイヤーの事を考えて欲しいもの」と意見が一致で盛り上がりました。DRは残念ながら在籍が来月までなのだそうです。

AXIAは時間厳守が鉄則、そして修行僧のごとくひたすら鍛錬に勤しんでいるというすこぶる真面目なテクニカル軍団。演奏する姿を観ているとおもわずお口あんぐり状態に陥ってしまいます。

爽やかな風が吹き抜ける中、目はプレイを一瞬たりとも見逃してなるものかとステージに釘付け。

「TAKE ME」で幕開け。

ベーシストがギター方向を指差して、なんと2曲目で早くも「アサヤケ」が飛び出してきたではありませんか。

シャープなカッティングのイントロから観客全員のハートを鷲掴み。

「日差しがイマイチ弱いですが、この会場は大好きな場所です」と述べてから「ちょっと短めの曲を」と紹介してはじまったのが「TIME LIMIT」

早くも最後の曲「ドミノ・ライン」ではもうすでにお馴染みとなった、火を噴くようなスラップ・チョッパーベース&ドラム乱れ打ちのソロ・バトル。

これでもかあ!というくらいにあらゆる奏法で火花散る攻防を繰り広げてくれます。これを観れただけでもここに来た甲斐があったというもの。次のAXIAがすぐに観たいものです。

 

楽屋控え室は午後5時まで子供達の遊具場でもあるために、ちびっ子たちが無邪気に駆け回ってはしゃいでいます。キャッキャと笑い声が絶え間なく響き渡っても、そんな中でマサとヒコは来月「ゴールドストーン・タイムテーブル」の話し合いに真剣、こちらも夢中です。

 

札幌から初出場の「ON THE RAILS」もSTAとはクラップスホールでタイバン経験がありますね。小樽ライブは久しぶりとの事。

男女合わせて5人編成の洋楽ロック系カバーバンド。

KB嬢は「DORIGAM」に引き続き2度目の登場。他はB,G,DR,VO。やっぱり弦楽器奏者ゆえにナチュラルフィニッシュでローズ指板の5弦ジャズベース&ストラトキャスターに自然と目がいっちゃいます。

曲目も王道の路線と通受けするようなニンマリ路線の半々でバランス感覚が絶妙。

「ホワイト シスター(TOTO)」「カム・トウ・マイ・エイド(シンプリー・レッド)」「プライベート・アイズ(ホール&オーツ)」「ロザーナ(TOTO)」「サムシング・ハプン・オン・ザ・ウェイ・トウ・ヘブン(フィル・コリンズ)」と珠玉のMTV80年代オンパレードの様相を呈しています。

 

それにしても毎回常々思うのは、小樽の観客の皆さんはライブのエンジョイ方法を心底熟知しているようでどんな曲だろうがバンドだろうがドッとステージ前方ダンススペースに駆け寄って即座に一体化しちゃうのですから恐れ入っちゃいます。

あそこで盆踊りを列組んで繰り広げている方々も目撃しちゃったもんね。

司会者から会場周辺での無断駐車車両や落し物の呼びかけアナウンスが随時行われています。

 

札幌から初出場の「BUD BAT'S」は一部メンバー変更してのライブ。5人編成。

このバンドはSTAとあちこちで何度もタイバンを組んだ仲。なんといってもここの売りはボーカリスト、ヨシエちゃんの男顔負けのド迫力ヴォイスに尽きます。(他のバックはDR,KB,ヴァン・ヘイレン・モデルのナチュラル・メイプル指板G,3トーンサンバーストにローズ指板のジャズベーシスト)

それも一段と磨きがかかったようで。

ファッションもスーパーフライ顔負けなくらいにサイケデリック風に着こなし曲目にピッタリ(初めて観ました)。

本人も「曲同様より派手にいこうと視覚効果も狙いました」とのこと。とっても似合っていてナイスセレクション。

彼女の声質、声量、声域、好みを考慮してのセットリストも好感が持てます。

いつものように出だしはジャニス・ジョプリンのアカペラで聞く者全てが泣いて腰を抜かす(ある人が言っていたけどジャニスのシャウトはどれも哀しい響きがある、と。本当に私もそう思います)「メルセデスベンツ」

これ一発で、それまでざわついていたテーブル席の皆がビックリしてステージに振り返るという図は何度も観てきました。

そのままメドレーでドラムビートにのって「ジャニスの祈り」に突入。このリフはロック界において5本の指に入る名フレーズだと思われます

これで掴みは完全にオーケー。3連発ジャニスで「メイビー」の後には、色合いの異なるこれまた人気の女性シンガー、リンダ・ロンシュタット「ヒート・ウェーヴ」で観客はツイスト三昧。この曲はポール・ウエラーが結成していたジャムでもカヴァーしていて私はそちらをコピーしたものです。日本ではメンタイロックの元祖サンハウスが「もしも」の替え歌(あえてそういわせてもらいますよ)で有名です。

キャロル・キング作のGFRのバージョンで「ロコモーション」(オリジナルはリトル・エヴァ)。日本ではゴールデン・ハーフもカバー(私はこれで知りました!)していましたね。

6曲目までが女性シンガーの曲で「ワイルド・ワン(スージー・クアトロ)」

タイトルどおりイントロのワイルドな雄叫びは御見事の一語。先述のマサの知人いわく「スージーのシャウトには希望を感じる」

的を得た一言ですね。

ヨシエ嬢の個性溢れるボーカルをフルに押し出した流れに敬服。ラストのみチャック・べりー「ジョニーBグッド」でしたが全く違和感なし。

申し分無しの1曲ですが、やはりヒネリがきいていて実はジョニー・ウィンターのテイクを参考にしているのだそうです(ジョニー繋がりの洒落っけでしょうね)。メンバー紹介と軽いベース・ソロで大団円。

 

ここでライブも折り返し点。

司会者もFM小樽の女性DJ,ヤチヨ嬢にバトンタッチ。バンド・セッティング中のPA・BGMはアニマルズ「悲しき願い」

(サンタ・エスメラルダでも尾藤イサオのバージョンでもないです)

 

初参加「八神純子FOREVER MGグループ」は札幌と苫小牧のメンバーからなる男女5人組で,結成当初3つの目標は「野外ライブをやること」だったそう。1つは実現できたのですが、あとの2つは結局教えてくれなかった・・・気になるね。

編成はヤマハBBサンバースト(ローズ指板)のベーシスト・ニシムラ氏、DR,KB,そしてVOのミッチョン、あれっれれ・・・ギタリストはどこかで見た顔だとおもったらMSZのみっちゃんだあ!

マイケル・シェンカー大好き人間だからフライングVを持っているのは当然としましても(この楽器で認識しました)へヴィーメタル一本槍かとおもったらJ-POPSにも精通しているんだね。

本人は自分の音が本番中全く聞き取れなくて(全バンド、リハーサルなしのぶっつけ本番です)最後まで冷や汗をかいていたんだそう。そんな風には見えなかったし、「全体としても気持ちの良いバランスだったよん」と教えてやりました。

(数年前から八神純子の静かなブームが再燃しているようで、彼女の北海道公演を観にいった知人がけっこう周りにいます)

リリース当時はコンポーザークレジットで物議を醸しだした「パープル・タウン」、次の曲は演奏前に女性客から言い当てられてしまった「水色の雨」、そして「MR,ブルー(私の地球)」メンバー紹介も絡めて「ポーラスター」。

よくよく聞いてみると難しそうな曲が多いですが、伸びやかなボーカルで魅了してくれました。

 

「NO FUSE BREAKERS」もSTAが小樽ライブに出演する際には、よく同じ舞台を踏んでいましたね。

地元小樽で活動している4人組男性ばかりのバンド。

STAと同じくこのイベントには4年連続4回目の登場。VO,G,DR,B体制はロックバンドの基本です。

チェリーレッドSGを弾くお髭のギタリストは、マサの友人でパーティズのメンバーとしても前日2ステージをこなしていました。

ここの基本ジャンルは筋金入りのパンクロック。

特にベーシストはいつ観てもシド・ビシャスにそっくりです。白のプレシジョン(もちろんローズ指板)を低く構えて大股開きでフラットピッキング。細身の体系に茶髪ツンツンヘア。いつもは革ジャン、もしくは上半身裸なのですが、この日は白いTシャツ。

「なあんだあ・・・シャツは普通じゃん」と思うなかれ。前面には大問題となったあのエリザベス女王の目を隠して安全ピンがプリントされています。

この日は24時間テレビの番組内でダイゴが100キロマラソンを完走したと話題になっていましたが、それを巧みに取り上げ「ダイゴはBREAKERZだけど、俺達はノー・ヒューズ・ブレーカーズです!」とMC。

ここいらあたりから、最前列のイスに陣取ったお客の男性がステージに向かって音楽性についていろいろと意見を飛ばしていましたが、威勢の良いパンクロックバンドだったらあれは一触即発ですよ。デンジャラス!!

「カモン・エブリバディ(エディ・コクラン)」「ジェニ・ジェニ(リトル・リチャード)」とオールディーズでロックンロールの基礎講座演奏。

アメリカン・パンクの元祖ラモーンズ2曲「ドウ・ユー・リメンバー・ロックンロール・レディオ」「ロックンロール・ハイ・スクール」で本領を発揮して、とどめは勢いのある沖縄ロック「小さな恋の歌(モンゴル800)」。

 

PAスピーカーからのBGMは「ザ・ドック・オブ・ザ・ベイ(オーティス・レディング)」

 

札幌からの初登場「W-PROJECT」はAORを演奏してくれる男女メンバーによる6人組。

ツインボーカル(男女)という組み合わせもこのジャンルをこなすのには最適。

DR、B,VOx2,G,そして女性KBは「ドリガム」「オン・ザ・レイルス」に続いて3度目のステージ、お疲れ様。

ベースがウォッシュバーンの5弦、そしてギターが青のタイラーを弾いていたのでちょっと底のところは機種が気になりましたね。

AORとは日本の音楽界でのみ通用する表現でして「アダルト・オリエンテッド・ロック」の略称。

リラックスして、ちょっぴりお洒落な気分に浸りたい時、聴くには最適な音楽ですね。

やかましいロックには正直いってうんざりという人にもこの手の音楽は耳に心地よいのではないでしょうか。

男女ツインボーカルをフルに活用した曲「イージー・ラバー」でスタート。

EW&Fのフィリップ・ベイリーとジェネシスのフィル・コリンズのコラボソングとして大ヒットしましたね。

オリジナルは男2人の歌声ですが、ここでは上手にそこのところを振り分けていました。男性シンガーはギロも担当。

お次はオリヴィア・ニュートン・ジョン初期の傑作バラード「そよ風の誘惑」

私、彼女の存在はこの曲で知りました。デビュー時はオーストラリアのカントリーシンガーでしたが、絶世の美人シンガー登場で当時の音楽小僧どもは誰もが彼女にほのかな恋心を抱いたものです。

「クール・ナイト(ポール・ディビス)」「キッス・オン・マイ・リスト(ホール&オーツ)」「ブレイク・ダウン(ボズ・スキャッグス)」の合計5曲をプレイ。

会場からは「こんなに古い曲はなかなか演奏してくれるバンドがいないから嬉しい!」との声(さきほどのおじさん客ね。皆、苦笑いでうなずいていました)。

 

バンドの入れ替え中、PAからはテケテケギター炸裂「ヴェンチャーズ」が唸りをあげています。

マサが楽屋に入ってみたら、どこかの男の子がスタンドに立てていたベースをジャランジャランと無邪気に弾いていてちょっとビックリ。

 

札幌から「ウコーピオンズ」がやって来ました。2年連続2回目の参加。

バンド名を聞いてピンときた人はそうとうのジャーマン・メタル愛好家。

大御所スコーピオンズ中心にへヴィーメタルを徹頭徹尾演じきってくれました。

久々に爆音の渦に包まれてエキサイトしました。

FVみっちゃんも「即お友達になっちゃったあ!」と私にウキウキしながら語ってくれました。

マーシャルの1ハーフアンプ(2段積み)持込みで長髪、髭がいかにもといった風体で男性ばかりの5人組。

VO,GX2、B,DRという編成。

ツインギターはそれぞれに見栄えのよいメーカーをセレクト。オレンジ色のストラト(メイプル指板)にディーンのマイケル・シェンカーVモデルだあ!(ベースはミュージックマン)

スコーピオンズのルドルフはマイケルのお兄ちゃんだし、フライングVもルドルフのほうが使用は先でそれを見た弟も気に入って愛用するようになったんだよね。

ドイツのへヴィメタなのに、なぜかここのボーカリストはクィーンのフレディ・マーキュリーそっくりな「リトル・フレディ・ウノッキー」。

オールバックヘアーに髭、革ジャンに真っ白いピチピチパンツとシューズなんですから一目瞭然。

というわけで、やっぱりオープニングはあの「ドンドン、ダン!!」の「ウィー・ウィル・ロック・ユー」

こいつをかまされたら、誰もが足踏みでリズムをとっちゃうよね。広場の後方まで皆が総立ち。

サビでは大合唱。でもボーカルはしっかりクラウス・マイネを彷彿。

そのままスコーピオンズ4曲にイッキなだれ込み。

黄金期のライブ栄えする「ブラックアウト」から、龍ちゃんアルペジオによるバラード「スティル・ラヴィン・ユー」では一転してしっとりと陶酔のボーカル。

重い横揺れ8ビート・ドラムに触発されて「THE ZOO」ではギターのノビがお得意のブルージー・フレーズ連発。

メンバー紹介から「ハリケーン」に至ってはベースの破壊帝王タナカはステージをおりて天高く拳を突き上げる。ヴォーカルの頭にはフライングVをこすりつけ。汗まみれの全力疾走ライブはいつ観てもやっぱり血沸き肉踊るよね。

ライブ後も殺到した観客と写真撮影にも応じてサービス。

来年はクィーンのコピーバンドとして出演することを虎視眈々と狙っているそうです(このウコーピオンズ欄のみ彼等のライブレポート一部参考にさせていただきました)

 

小樽のベテランバンド「くろもり」はSTAと同じく4年連続4回目の出演で男女8人組。小樽では良くご一緒していますね。

黄色い衣装がよく映えるKB女性の後方にB。管楽器は2管でTB,SAX。DRと女性VO,ツインギターの編成。

3トーンサンバースト(指板はローズ)のギタリストはボーカルも兼任。トロンボーンはうら若き女性。男性サックスプレイヤーは本番直前まで芝生上にて譜面台に向かって指慣らし。

大人の洋楽ロックを和気藹々とした雰囲気の中で繰り広げてくれました。

シンのお気に入り、スティーリー・ダンのドナルド・フェイゲン「H・ギャング」がトップに演奏されるのだからおのずと期待も高まるというもの。

AORの重鎮2人のナンバー、まずはボビー・コールドウェル「ホワット・ユー・ウォント・ドウ・フォー・ラブ」、そしてボズ・スキャッグス「ジョージア」

マサのフェヴァリット・ソングでもあるノスタルジックなイントロが印象的な「イーチ&エヴリワン(エヴリシング・バット・ザ・ガール)」

トドメはフランスのハウスデュオ、ダフト・パンク「ゲット・ラッキー」でした。

 

夕闇迫る頃にジュリーのコピーバンドが満を持して現れました。

と言ってもマサの友人達による男性5人組み「沢田研COVERクラブバンド」だよ。札幌から2年連続2回目の参加。

VO,G,DR,B、KBという編成でSTAとは古い付き合いの連中ばかりです。ギターのヒコ、今回はおとなしくこのバンドのみの参加なんだけどそれだと妙に物足りなく感じちゃうからなんとも不思議なのです(相変わらず毎月のライブスケジュールはビッシリ)。

でもちゃっかり歯弾きと頭上奏法を愛器のブルーギターでものの見事、豪快に演じていました。見せるところはしっかりと見せる姿勢は脱帽モノ。

カズはいつもギター&ボーカルなんだけど、今回は歌のみに専念していました。

彼はキャロルのコピーバンドもやっていて、そちらでジョニー大倉役に徹しているからバランスとしては正解ではないでしょうか。

ステージサイドからカズはマサにアイコンタクトを送ってくれました。

往年のジュリーファンだったら、ジッとしてはいられないでしょうね。膨大なヒット曲の中から選んでくれたのは「ダーリン」「ストリッパー」「カサブランカ・ダンディ」「勝手にしやがれ」「ポラロイド・ガール」の5曲。

もうステージ前はもみくちゃでワヤクチャです。「ジュリーと叫んで!」と酔客がステージに登ってきてマイクとタンバリンを奪っちゃったので一時騒然となりましたが、すぐにスタッフになだめられ後方に降ろされて事無きを得ました。お互いに節度ある大人同士なんだから最低限のマナーだけは守って皆で楽しもうじゃありませんか。どのバンドも多忙の合間にスケジュールの調整をして、たっぷりと時間をかけアイディアを出し合い、練習に汗水たらし、この数十分の本番に思いのたけ全てを託して望んでいるわけですからね。いわばステージ上はミュージシャンにとっての聖域なわけです。その場はどのような人でも無断で土足で踏みにじる事は決して許されません。

 

ジュンがいたく感銘を受けた「OVERLAP QUININE」は札幌から3年連続3回目の出演。

このバンドもSTAとは近い時間帯に同じ舞台でタイバン経験があります(先月も2回)。

ロングカーリーヘアにハット、ジーンズ姿のスレンダーな女性ボーカルをフューチャーした5人組。B,DR,VO,G,KBの編成。

ギターはPRS、ベースはチューンでこの日唯一の6弦です。

彼もマサのスペクターに興味深々で楽屋にて「良い音してるよね」と言ってくれました。ネック・グリップ感覚や反り調整についての好みも相談しあいました。

ボーカルの女性が「音楽と小樽をこよなく愛するバンドです」と序盤にアピール。

1曲目は「テル・ママ(エタ・ジェームス)」

このバンド、レパートリーの豊富さはピカイチですね。

いつの時代も数多くのカバーを排出しているスタンダード中のスタンダード「ヴィーナス(ショッキング・ブルー)」はイントロ一発でやられちゃいます。

「アイ・フィール・ジ・アース・ムーヴ(キャロル・キング)」と硬軟の使い分けも天下一品。

「小樽最高!」とファイターズの矢野謙次選手ばりに叫ぶとクラッカーが炸裂して更に白熱。

再度ギターのカッティングが琴線を震わす「ロング・トレイン・ランニン(ドゥービー・ブラザース)」

ここからはモータウン・ビート・サウンド・コーナー2曲で「アイ・ウォント・ユー・バック(ジャクソン5)」「恋はあせらず(スプリームス)」

小樽のライブイベントで最も多く色々なバンドに演奏されているであろう「君の瞳に恋してる(フランキー・ヴァリ)」では定番の観客が輪になってクルクルと歩き回りボーカルへの順次ハイタッチと洒落込んでいます。これの仕掛け人はコダマ君さ。

 ラストソングはSTAといつも被ってしまう「ヴィークル(アイズ・オブ・マーチ)」

でもこちらにはブラスセクション不在のためにキーボードがメインフレーズを担当。

STAとはその部分も含めて、ボーカルがまったく色合い違いなので研究材料として申し分ないです。ギターソロではトリッキーな技連発で

たとえばナットとペグ間を指先で大胆にグイグイ押しまくって一種独特のトレモロ効果を演出。音も見た目もアクロバティックでしょ。あまり強く押しちゃうと弦が切れたりチューニングが狂ったり、ナットが磨耗しちゃうからご用心。

 

PART2へ続く・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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小樽石造り噴水広場恒例屋外イベント

2015-08-23 00:53:46 | Live告知

2015,8,23(日)

北運河地域の運河公園を会場に、第4回~真夏の北運河サウンド・エナジー~を開催します。

国の重要文化財である旧・日本郵船小樽支店をバックにしてのライブ!!(クラフトフェスタIN小樽 併催)

入場&駐車場無料!!

住所:小樽市色内3-6北運河沿い

演奏時間帯 12:00~21:00

小樽は異国情緒溢れる素敵な港町。

このような貴重な建物があちこちに点在していて今現在も大切に保存されています。

8月22(土)~23(日)の2日間にわたって行われますがSTAは24日(日)18:10からの出演です。他にもファニー率いるクラブジャズバンド「PKB」(12:30から初の演奏)などお馴染の仲間バンド総出演!!さあてと、どのようなステージになるか今からワクワクものです。

そしてもちろん美味しい食べ物もね(´∀`*)

お徳用ドリンク&フードチケットあります。(2000円購入で2200円分のチケット!!)

購入の際にはメンバーまでお気軽にお問い合わせください。                   

 
順番   日・ 時 間・曜日    バンド名    ジャンル    地域    出演回数
8/22  (土)    
①    12:00-12:20    PERSPECTIVE     フュージョン    小樽    初出場
②    12:25-12:45    皆来留バンド    オールディーズから演歌まで    小樽    初出場
③    12:50-13:15    PELICAN BEANS    ROCK    札幌    初出場
④    13:20-13:40    パーテイーズSP    シャネルズ    小樽    2年連続2回目
⑤    13:45-14:10    M.B.O    ジャズ・フュージョン    江別    初出場
⑥    14:15-14:35    Break Through 3rd    フュージョン    札幌    2年連続2回目
⑦    14:40-15:00    SRB    インスト系(eric johnsonカバー他)    札幌    初出場
⑧    15:05-15:30    北風PeePuu    風コピー    札幌    3年連続3回目
⑨    15:35-15:55    千縁小札    邦楽・洋楽ロック    札幌    2年連続2回目
⑩    16:00-16:20    MystyFay    Casiopea子バンド(ジャズ・フュージョン)    札幌    初出場
⑪    16:25-16:45    みどる亭    歌謡ロック    札幌    初出場
⑫    16:50-17:10    ワイプアウト    GS    札幌    3年連続3回目
⑬    17:20-17:40    プログレベンチャーズ    Vコピー    小樽    2年連続2回目
⑭    17:50-18:10    光☆OYAZI。    ロカビリー    恵庭    2年連続3回目
⑮    18:20-18:50    Age-Old-Stars    ロック・ポップス    恵庭    3年連続3回目
⑯    19:00-19:25    Johnny&TheRockets    R&R・Oldies    札幌    2年連続2回目
⑰    19:35-20:05    ザ・パーティーズ    いろいろ    小樽    4年連続4回目
⑱    20:15-20:35    THE PROTRUDERS    アカペラ    札幌    初出場
⑲    20:45-21:05    ゴールドリスト    J-ROCK    札幌    3年連続3回目
 
8/23   (日)    
①    11:10-11:35    E子    RED HOT CHILI PEPPERS    小樽    初出場
②    11:40-12:00    REKID    ロック    札幌    初出場
③    12:05-12:25    SO☆EN    ROCK    札幌    初出場
④    12:30-12:55    PKB    クラブジャズ    札幌    初出場
⑤    13:00-13:30    DORIGUM    J-POP(Dreames Come Trueカバー)    札幌    初出場
⑥    13:35-14:00    花の首飾り    GS    札幌    初出場
⑦    14:05-14:25    AXIA    カシオペア    札幌    3年連続3回目
⑧    14:30-14:55    On The Rails    Rock系洋楽カバー    札幌    初出場
⑨    15:00-15:25    Bud Bat's    60年代から70年代の洋楽ロック    札幌    初出場
⑩    15:30-15:55    八神純子FOREVER MGグループ    歌謡曲    苫小牧    初出場
⑪    16:00-16:20    No Fuse Breakers    Jロック    小樽    4年連続4回目
    16:25-16:50    W-Project    AOR/POP    札幌    初出場
⑬    16:55-17:20    ウコーピオンズ    HR/HM    札幌    2年連続2回目
⑭    17:30-18:00    くろもり    ゆる~い大人のロック    札幌    4年連続4回目
⑮    18:10-18:40    THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)    ブラス・ロック    札幌    4年連続4回目
⑯    18:50-19:15    沢田研二coverクラブバンド    J-POP(ジュリー)    札幌    2年連続2回目
⑰    19:25-19:50    Overlap Quinine    70~80年代洋楽ポップス・ソウル    札幌    3年連続3回目
⑱    20:00-20:25    HOT WAX    Rock'n Rill    小樽    3年連続3回目
⑲    20:35-21:00    E.SANADA    矢沢永吉    美唄    初出場


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CHICAGO T-SHIRT STREET PLAYER

2015-08-22 20:36:49 | CHICAGO

これももったいなくて(!?)未着用なんだけど、皺だらけだね。反省・・・・・

1998年アメリカ製品、サイズはLARGE

正面左胸には菱形内に燦然とロゴマーク

背中にはロゴとクロスしたギターのネックとトランペットがバランスよく配置,

下方には「シカゴがディスコに走った!」と物議を醸した名曲「STREET PLAYER」のタイトルが記載というデザイン。

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BOSS ME/SE a sound innovator

2015-08-22 10:46:21 | 楽器館

MASA

guitar/bass multiple effects and super effects processort

と書かれたバッグ。

STAの膨大なるコピー楽曲全スコアは結成以来けっこうイージーに保管していたために、1曲のパート譜を探し出すのにも一苦労していました(ファニーがおこしたスコアも多し)。

で先日楽器関連の小物類を整理している時に、棚からドサッと出てきたのがこれ。

BOSSといえば日本が世界に誇るエフェクターメーカーの第一人者。

コンパクトからマルチ、ラックモノまで現在も発売され続けています。マルチエフェクター購入者に限定プレゼントしていた非売品専用バッグケースは未使用のまま20年間以上も眠っていました。

そこでスコア収納用として使ってみたところおもいのほか便利なのですよ。マジックテープの蓋にショルダー式。

そこそこクッションもきいていて軽量、スペースも豊富。

見た目も良いし、こいつとは長い付き合いになりそうです。良かった、良かった!

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CHICAGO T-SHIRT 2008 JAPAN TOUR

2015-08-21 04:59:16 | CHICAGO

サイズはLARGE

MATFIA’S製。とても良い作りとなっていますよ。

来日公演会場にて販売されていたグッズのうちの1枚。

正面よりも背面のロゴのほうが大きいのがミソ。

4月の日本6公演会場の日程と曜日が記載されています。残念ながら1995年以降札幌には来てくれていませんです・・・・・。

もったいなくていまだ未着用。

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ELEC,BASS STEEL STRINGS

2015-08-21 03:48:06 | 楽器館

MASA

楽器や器材のガラクタから、懐かしいモノが突然出てきました。

40年ぶりのご対面!

まだベースギター初心者だった頃に、ベース弦を張り替えた時の残骸です。一度外した物は再利用できないのに何故か大切に保管していた模様。

当時としては高価だから捨てるに捨てられなかったのか?

ギターよりも値段は高いしね。それとも青春時代の記念碑??

最初は「弦の本数がギターよりも少ないから安上がりだろう」と思っていたのに現実は逆でした(笑)。ちょっと冷静に考えれば当たり前か。

グヤトーン製のパッケージがなかなかにレトロで泣かせますね。

しかし大きい紙袋ですな。「HAND MADE」と書かれています。

値段のシールもついています。1弦200円、2弦250円、3弦300円、4弦450円・・・・・今とそれほど変わりません。

当時では当たり前のフラット弦仕様です。

今ではフレットレスにしか張っていませんが・・・。この後にラウンドワウンドを知りカルチャーショックを受けます(少々大袈裟かな)。

裏の解説がユニーク。まずは「電気ベース専用」の文字に驚愕。

「磁気回路に重点をおいた素材を完全電気処理。発電効果・音質共に他の追従をゆるさぬものと自負しております。」

ご注意の欄では「電磁気・振動系に重点をおいてあるため御手入れが不十分ですと、時によりサビ等が出る事も有りますので御使用後は汚れ等を良く拭き取って下さい」と書かれていますが、なんか感電しそうなイメージを抱かせます。「弦」を「絃」と記載されている点は時代を感じさせます。

 

 

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