THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

三面六臂

2012-08-29 10:56:44 | リハーサル

遂この間までは夜の7時でも十分に明るかったのに今は6時ともなれば確実に薄暗くなっています。

蒸し暑い外気から逃れてスタジオ・ロビーでジョニー・ウィンターのライブ映像等を鑑賞。

外のベンチではお仲間バンドのパワー・ファンク・セクションが談笑中。

こういう機会にお互いが近況報告やら情報交換をするのです。

そんな時にロビー横のスタジオからミツがトロンボーン片手に一汗流して出てきました。

「ウォーミングアップ完了!」

合同練習の前に個人練習を済ませたようです。

夜9時からいつものSTA指定専用(!?)スタジオに移動。

セッティング中にノブの機材を拝見。

このエフェクターボード内の総額を聞いてビックリ。

そしてパワーサプライ・・・知らないあいだにこんなのが出ていたんだね。

充電式なんて初めて見た。

3ステージは十分余裕で電気が持つそうでノイズもなくクリアな電源供給とは嬉しい代物。

格安な逸品らしいけど充電に時間が結構かかるとのこと。

そしてアンプに後ろ向きに立て掛けてあったテレキャスターのストリングブッシュを何げに見てみるとプレーン弦の1,2,3がブラス(真鍮)、巻弦の4,5,6がクローム材質ではないですか!?

弦振動がダイレクトに伝わることを考慮してソロプレイの多い細弦はよりブライトに、サスティーン効果もアップするように埋め込まれています。

シンはいつもスケジュールの関係でスタジオのキーボードを使用しているのですがこの日は初めて愛器を導入。

これでクラヴィネット、ピアノ、オルガン・サウンド操作も楽勝。

全曲に加わったキーボードの音色が益々磨きがかかってすこぶる心地よい。

ただキーボード奏者が加入すれば良いわけではなく何度も言いますが持ち前のセンス、アンサンブルを見つめる鋭い目、柔軟性、どんな場面でも機転がきく・・・これらが備わっていたら申し分ないですね。

そしてブラスロック愛、シカゴ愛、ロバート・ラム愛が加味されたら鬼に金棒(´∀`*)

ケンジとマサが例によってヴォーカルの振り分け。

ケンジは顔を真っ赤にしながらの熱唱。

まったくゴロのあっていない単語がギュー詰めの歌詞も頑張った。

この曲はF-KINGも必死に格闘していたなあ。

ケンジの歌いっぷりも関心していたし参考にしているみたい。

たしかに歴代ボーカリストでここをなんなくクリアしていたのは1人だけだったなあ・・・。

単調な曲なんだけどずっとハイトーンで歌いっぱなしのマサはドリンクで喉を潤し、さすがの強力ブラス隊も辟易。

タツの嘶きトランペットは毎度のことながらお見事。

全員が拍手を送りつつも驚愕。

真横で耳に突き刺さるハイノートの連発音。

ミツはただただ爽快に笑うのみ。

ノブのリクエストでもあったのだけどこれでクラップスホールで果たせなかった夢が現実のものとなりそうです。

タツはリー・ソーンバーグというよりもビル・チェイスかな?

でも本人のフェバリット・トランペッターはクラシック界の巨匠だそうです。

で、マサからタツにチェイスの貴重品をプレゼント。

ついでにチェイスの歴史、アイズ・オブ・マーチ、サヴァイヴァー関連話から、映画ロッキーの話題に至っては周囲の失笑をかう・・・。

けっこうチェイス音源を持っているメンバー達が多いのもビックリ。

チェイスのオリジナルアルバム3枚がこの度晴れて紙ジャケット仕様にて発売されるそうです。

どうでもいい話だけどビル亡きあと、残党が便乗商売で発売した「スーパーマンのテーマ」はCD化になったのだろうか?

添付写真は1972年唯一のチェイス来日公演パンフレット。(その後に一旦は解散)

休憩後は益々洗練されたピアノサウンドがファンファーレについで奏でられて、スティービー・ワンダー連発も交互にボーカルを分け合って演奏。

エンディングもなんとか決めた!

けっこうゴヘイバンドと被っている曲があるそうなんだけどちょこちょことキーやアレンジが違うらしくてノブがやりにくそう。

今回は2番と3番を間違わなかったぞ!!

なまめかしくも濃厚で淫靡なボーカルラインについていろいろと討論してリハーサルお開き。

後片付け後にまたシンとシカゴの話しをしたら当たり前のヒット曲ではなく「ハッピーマン」「俺達の見た未来」の奥深い魅力について語り合いあっという間に閉店時間。

 

シカゴが来日した際、音楽番組にゲスト出演したことがありました。

シカゴファンの日本の某有名ミュージシャンが「こんなに長い間バンドを維持する秘訣は?」とロバートに質問をしたところ「メンバーの皆が心から音楽を愛し、演奏を楽しむことです!」とにこやかに即答。

 

シンプルだけど結局のところ行き着くところはこれにつきるのでしょう。

決して順風満帆な活動だけではなかった彼等が言うからこその説得力だと思いますね。

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WORLD PEACE

2012-08-25 15:38:58 | free form space

1995年の深夜、札幌国道をドライブ中、カーラジオからはお気に入り地元FMのオシャレな音楽番組が流れていました。

「次の曲はCOSA  NOSTRAのニュー・アルバムからBONJOUR FUJIYAMA!!」

最新型ポップソングが飛び出してくるのかと思いきや・・・どこかで聞いたことのあるジングルが・・・。

「ELEVEN・・・」の声の後にギターとドラムのウォーミングアップサウンド。

「あれ・・・?これってもしや・・・」

そうなのです、シカゴの「解放」イントロ前ジングルではないですか!!??

と思った瞬間、洗練されたアコースティックギターのカッティングから軽快なポップソングが始まりました。

「何なの?いまのは?間違ってCDかけたっけ?」

いやいや間違いなくラジオからです。

早速次の日、馴染みのCD SHOPでコーサ・ノストラの新譜を購入。

帰宅して再生してみたところやっぱり入っていた!(3曲目)

全曲極上のファッション・ソング満載なのにそこだけ妙に違和感が。

このバンドは2人の美人ボーカリストをフューチャーしていてビジュアル的にも当時かなり話題をさらったものです。

メンバーにそうとうのシカゴマニアがいてオマージュ的遊び心で導入したのでしょう(でもクレジットにはシカゴのシの字も書かれていません)。

6秒たらずの出来事でそこからベースのグリッサンドと「1・2・3・4!!」のカウントは入っていません。

しかもスクラッチ・ノイズ入り。

1969年と1995年の音質には歴然とした差がみてとれます。

シカゴのファーストってけっこういい音なのになあ。

後にも先にもこの曲をラジオで聞いたのはこの時っきり。

「解放」は記念すべきシカゴのデビューアルバム「シカゴの軌跡」の最後を飾る長尺のインストウルメンタル・ナンバー。

ジェームス・パンコウ作、正真正銘の一発録り(先に記した「ELEVEN」はTAKE,11の意味かな?)

原題は「LIBERATION」(STA企画ライブのタイトルでもあります)

つまりオープニングソング「イントロダクション」でテリーが「やあ、みんな!」と挨拶と自己紹介、ラストソングで再びテリーが「おお!ありがとう、みんな」と絶叫して開放するのです。

 

コーサ・ノストラはテクニシャン揃いのバックメンにセクシー&キュートな女性ボーカルをクローズアップして大活躍しました。

超ゴージャスな音世界とは真逆のバンド名・・・コーサ・ノストラとはマフィアの正式名称です。

1970年代前半にゴッドファーザーの後を追う形で公開されて大ヒットした故チャールズ・ブロンソン主演「バラキ(テレンス・ヤング監督、ジル・アイアランド&リノ・バンチュラ共演)」でそれは判明しました。

私が真っ先にこの名前で思い浮かぶのが第一期ジェフ・ベック・グループのセカンドアルバム「ベックオラ(コーサノストラ・ベックオラ)」

ロッドとの火花散る名演満載。

ジャケットいっぱいに描かれている青りんごは暴力を表現しているそうです。

 

最後にその日本のバンド、コーサノストラの女性シンガー鈴木桃子嬢はシアター・ブルックのカバーソング、ライトハウスの「ワン・ファイン・モーニング(ある晴れた朝)」にバックボーカルで参加しています(1996年発表のアルバム「タリスマン」に収録)。

STAもよく取り上げるライブ映えするいかしたブラスロックですね。

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TAPEはTAPEなんだけど・・・・2

2012-08-22 20:56:47 | free form space

70年代初期シカゴの楽曲管理は徹底していて企画モノやベスト盤の発売依頼はことごとく却下されたそうです。

1971年初来日に湧いていたここ日本でも「どうせダメだろう・・・」くらいの気持ちでレコード会社がアメリカに打診したところ意外にもあっさりとオーケーが出たそうです!(1972年ライブ・イン・ジャパンも同様)。

日本がマーケットとして重要視されていたのと、爆発的人気&信頼関係の賜物でしょう。

よって世界初のシカゴ・ベスト盤は日本が発売したこのオリジナルアルバム「栄光のシカゴ」です。

どうです、青春がオーヴァーラップするジャケットでしょ(´∀`*)

大ヒットした青春テレビドラマ「ウォーターボーイズ2」(男子シンクロナイズドスイミング・ストーリー)主人公の青年の部屋壁上部にはポール・マッカートニー「ヴィーナス&マース」に並んでこの「栄光のシカゴ」LPジャケットが飾られていました。(他にもレコードジャケットが並んでいましたが何だったのかは忘れてしまいました・・・・)

どう考えてみても主人公の世代が聞くバンドではないんだけど(もしかしたら洋楽70年代ものが好みという設定??たしかにシンクロ用ミュージックは昔懐かしいものばっかりだった)たぶんスタッフの皆様がニューロックの夜明けを体験した方々なのでしょう。

私もドラマの内容はもちろんのこと、そのジャケットが画面に映るのも毎回密かな楽しみにしていました。

こういう遊び心は大歓迎です。

写真はオープンリールテープです。

テープもデッキもSONYだよ!!

デッキはマサがケンジから貰ったもの。

これってレインボウ初期の頃にリッチー・ブラックモアがテープエコーエフェクターとしてステージサイドに置いて使用していましたね。(コンピューター仕様の虹の頃はよくライブ写真に写っていました)

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ROCK&ROLL SOUL

2012-08-21 22:16:29 | リハーサル

お盆も終わってなんとなく秋めいてきましたね。

でも内地は相変わらず猛暑の日々なのでしょう。

そんな千葉県からSTAの元メンバーだったナカちゃんから暑中見舞いが届きました。

彼はちょくちょくお手紙をくれますが現在はAORバンドで活躍中。

近々「IF YOU LEAVE ME NOW」をレパートリーに導入しようと画策しているそうだけど機会があればタイバン組みたいね。

ナカちゃんはSTA初代アルト・サックス奏者でライブは1回しか一緒できなかったけど(VOL,2)ムードメーカーでした。(第1回シティジャズ、屋外アリオ煙突広場特設ステージ)

一通りの木管楽器を所有しているナイスガイでしたが今後も多忙とは思うけど音楽活動も楽しんでいこう(ちなみに彼のフェバリットソングは「雨の日のニューヨーク」)。

 

STAのライブは小樽ステージを終えて今度は夕張です。

まだしばらく札幌はご無沙汰。

スタジオへちょっと早めに到着してロビーに導入された大画面でマサ秘蔵のGFRライブを店長交えて堪能。

皆このバンドがお気に入りで時間ギリギリまで釘付け。

ノブが好きなのは当たり前だけど、シン、更にはミツまでもが興味津々。

ジャンル問わず柔軟に吸収するこの姿勢が大事なのです。

マサ、ミツ、ケンジもご多分に漏れず学生時代にGFRをコピーしたくち。

マサは1982年3度目の来日公演、武道館で熱狂しました(残念ながらべーシストはメル・サッチャーではなく再結成メンバー、デニス・ベリンガー。マサにとってメルはピーターと同じくらい衝撃のベーシストでした)

写真は翌年、その武道館の隣の建物「科学技術館」にて開催された楽器フェア内に設置されたピーヴィーのブースでマーク・ファーナーから受け取った直筆サイン入りポスター。

そんなに身長は高くない人でしたがにこやかに腕相撲した時の力こぶの大きかったことといったらもう絶句の一言。

デモ演奏を真正面で鑑賞中ずっと歌ってギターソロもくちずさんでいたらマークも喜んでくれました(その様子が某音楽雑誌に小さく白黒掲載)

近くのブースではリック・デリンジャーが頭から湯気を出しつつ全身全霊汗まみれの大熱演だったなあ。

 

STA今回の練習は特別仕立て。

曲目もメンツも。

7月の小樽ライブに突入したあたりから気分リフレッシュで活動もすこぶる楽しい。

その都度、編成に微妙な変化があるところはスリリングですが。

盟友「ゴヘイバンド」からこの度3人が合流(もちろんノブ含)。

タツは先月のマリン・フェスタでも一緒、F-KINGとはクラップスホール以来の共演。

曲目も事前にマサとF-KINGとで綿密に打合せして決定済。

STA&GOHEIカラーをほどよくブレンド。

STA史上初のテナーサックス奏者リードボーカル。

よくよく考えてみるとシカゴに単独ボーカルはいません。

各演奏者がボーカルを担当しているわけでSTAもこの夏はそれにチャレンジした結果、よりロックバンド風味が増したような気がします。

そしてF-KINGはただ歌うだけではなくその歌詞の内容をしっかりと解読してきているではありませんか!

当たり前といえば当たり前なのですが、まったく歌の意味も分からずに「俺はロックシンガーでござい!」ってな顔して堂々と譜面台に歌詞カードどっさり満載して歌う輩の多いこと・・・(なかには語学力の低さからか、とんでもない間違った詩の解釈をしている者もいるし)

我々も内容は把握していましたがF-KINGはより深く掘り下げて訳してきた模様。(その意味はここにはとてもじゃあないが書けません、そういう空気は一掃したもので(´∀`*)

「あの曲もこの曲もそういう意味だよね。ディープ・パープルのハイウェイ・スターもそうだし。シカゴのサタディ・イン・ザ・パークやキャノンもそうでしょ!」「ちゃうちゃう、それは違うよ~~!!」(まあこれはジョークでしょ。マサは必死に解説。シンは爆笑)

F-KINGには振り付けも担当してもらおうかな。

EW&Fほどではないにしてもシカゴもけっこうダンシングするシーンがあるし。

F-KINGは初共演となるシンの鍵盤奏法にもいたく感銘。

しきりに「いいキーボードが加入したね」を連発していました。

それもそのはず、今回シンが一番大変なのに短期間でしっかりと独自の解釈とセンスでクラヴィネット、ハモンド、ピアノの音色と特徴をかもしだしてばっちりと曲を引き立てています。

ミツもタツのトランペットをベタ褒め。

練習の虫ゆえ基本がしっかりしていて安定感抜群。

マサがここ何年もオクラ入りになっていたシカゴのファンファーレソングをリクエストしたところあっさりとこなしてくれマサ&ケンジ&ノブ&シンは鳥肌が立つほどに感激。

「音使いも別に簡単だよ」と涼しい表情。

シティジャズも終了したけれどあいかわらず売れっ子で引っ張りダコのタクもニコニコ笑顔でやって来ました。

これで総勢8人編成。

STAはこだわりのオリジナルキーを全曲貫いているところがF-KINGにとってはちょっと違和感(以前はいくつかキーを変えていた時期もありましたが)まあお気に入りのスティーヴィー・ワンダーも導入したということで良しとしましょうや。

シンも華麗なる鍵盤さばきで貢献度も大きく素晴らしい。

本人も「練習後のなごやかな会話も楽しみなんだよね」

さあ、秋の活動状況も概ね見えてきたよ。

 

 

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vol,70 真夏の北運河サウンドエナジーin小樽

2012-08-12 23:16:24 | Live Set List

ロンドン五輪も日本選手達のメダルラッシュ新記録で無事に閉会式を終えましたね。STA恒例、屋外特設ステージ小樽ライブイベントも遂にこの北運河で今年もとどめをさします。

いつもの事ながら野外ライブの場合は1週間前から天気予報とにらめっこ。

台風が接近中らしく不安定な空模様・・・。

でも11日は大丈夫みたい・・・(前後の両日は雨の予報)。

ところが日が経つにつれ傘マークになって雨のマークもチラホラ。

「日ごとにめまぐるしく天候が変化しますのでご注意ください」と気象予報士。

(マジですか?)

前夜の札幌はザーザー大雨。

当日の午前中もどんよりしていて日が差していない。

でも小樽に向かう道中どんどん太陽が顔を覗かせはじめて、格好のライブ日和に!

車内に流れるシカゴ・ベストCDも気持ちを高揚させてくれます。

さあ、現地到着だ。

毎回、小樽のライブイベントの度に声をかけてくれる主催者MR、JINにはただただ感謝の一語です。

ここのところ毎回音響&照明を担当してくれているスタッフの方とももうすっかり顔なじみ。

今年から小樽花火大会マイカルテラスライブがなくなった代わりにこの北運河サウンドエナジーが誕生しました。

場所は地元小樽市民にもあまり馴染みのない超穴場。

これがとても素晴らしいところなのです。

ステージは例によってレッドカーペット仕様(!)でドラム台&アンプ群は雛壇上。

ステージ上から見て左サイドには北運河が流れ、右側には国指定重要文化財「旧日本郵船(株)小樽支店」(日露戦争の直後、明治39年、10月に落成)が荘厳なる佇まいを誇るかのようにそびえ建っています。

この建造物は韓国映画にも多大なる影響を与えたといわれる岩井俊二監督の代表的名作「ラブレター」(出演:中山美穂 豊川悦司 酒井美紀)や近作では「幸せのパン」(主演:原田知世&大泉洋)のロケで共に図書館の設定で使用されています。

(バンドたちが熱演を繰り広げている時、この建物の前を散歩してみたのですがライブの音が石壁にグワングワンと反響していてビックリ。)

そして噴水&池が中央に設けられた公園内には飲食用露店の他にも手作りアクセサリーショップがずらっと併営。

家族連れやカップル、観光客がそれぞれにオシャレなテーブル、ベンチで冷たいビールで喉を潤しおつまみ、フード類に舌鼓を打ちつつも昼からスタートしたライブイベントを満喫しています。

周囲も石造りの建物が点在し異国情緒溢れる小樽の歴史を改めて再認識。

楽屋はその中の1つでもあるステージ横、石の倉庫を開放。

シゲが貸切状態でその中に一人ウォーミングアップのトランペット練習。

ナチュラルリバーブが気持ちよくって快感。

シゲも体調万全で絶好調。

「この半分のスペースでもいいから自分のものだったらいいなあ・・・」とシゲとマサ。

まあ妄想を語る分には自由だしね(´∀`*)

マサはとても食欲旺盛で木陰のベンチに腰掛けて焼きそば、お好み焼きをパクパク。

気心の知れたバンド仲間たちが次々と現れて旧交を温め合います。

ちびっ子たちがパンツ1枚で水遊び。

面白かったのがストリートパフォーマー「はなえだ嬢」の登場。

BGMにのせてコミカルなトークを交えながらも次々に繰り出される妙技に拍手喝采。

可愛い坊やも皿回しのお手伝い。

さあ!もう天気の心配はご無用。

やっぱりSTAは天晴れバンドでした。

思う存分バンドサウンドを体感しましょう。

この日も様々な音楽を奏でるバンドが会場を沸かせます。

明日出演するRASPBERRYのリーダー、ヒコがひょっこり現れていつものようにマサとロック談義に花を咲かせます。

彼が最初に買った洋楽レコードはなんと「栄光のシカゴ」だとか。

あんたは偉い!!

「あの頃の音楽は無限の可能性を秘めていてどれもこれもワクワクしたよね~♪」なんて語らっているうちにどんどんと時は過ぎゆく。

昭和歌謡、懐かしの70年代ロック、はたまた可愛いギャル達によるはちきれんばかりのポップサウンドとだれる要素など一切皆無のタイムテーブル。

 なかなかにいいムードでないんかい。

陽が傾きはじめあたりに夕闇迫る頃、主催者MR,JINフィーチャリング小樽が誇るパーティーバンド、その名も「ザ・パーティーズ」の演奏がはじまりました。

JINの余裕綽々ボーカルを中心にいぶし銀の選曲。

バックのメンバーたちも貫禄たっぷりに会場を盛り上げます。

ドラマーの方のまだ2歳くらいのご子息がステージ脇をスティック両手にトコトコと歩いていて「パパ、パパ」。

マサが「どれどれ、ヨイショ!」と抱き上げて舞台袖まで近づいていったら大ウケ。

「ザ・パーティーズ」が最近よく取り上げてくれているクィーンの「愛という名の欲望」がマサの大好物です。

「アンチェイン・マイ・ハート」で終了するもそんなことで客が納得するわけがありません。

本領発揮ロックンロールの代名詞「ジョニーBグッド」でたちまちその場はダンスフロアに豹変。

すっかり暗くなって迫力のロック体験をするには最適のお膳立てが整いました。

午後6:55ザ・パーティーズからバトンを受け取る形でSTAはステージへ。

カモメも「何事?」とでも言いたげに興味津々、何度も低空飛行を繰り返しています。

***MEMBER***

MASA・・・B VO PER WHISTLE

SHIGE・・・TP VO PER

NOBU・・・G

MITSU・・・TB PER

KENJI・・・DR CHO

KEN-ICHI・・・TP PER

OKA-CHAN・・・AS CHO

SHIN・・・・KB

 

***SET LIST***

1、GIMME SOME LOVIN'・・・THE BLUES BROTHERS

2、QUESTIONS 67 & 68・・・CHICAGO

3、~I’M A MAN・・・CHICAGO

4、FUNKY STUFF・・・KOOL & THE GANG

5、~FREE FORM INTRO (PIANO SOLO)

6、~DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS? (一体、現実を把握している者はいるだろうか?)・・・CHICAGO

7、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

8、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

===ENCORE===

9、GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES

セッティング中に第一トラブル発生!

マサのワイヤレスが混線するという事態に(数年前のエイベッツ以来だ)。

タイバンの中ではワイヤレス使用者がいないのでどうやら隣の海上に漂う船からの電波が原因か・・・?

即マサは予備としてステージサイドに用意しておいたCANARE10メートルケーブル(!)にチェンジして事無きを得る。

浅草橋同様に司会者2人から暖かいお言葉の紹介を受け1曲目のイントロをケンジが力強く連打。

このアップテンポナンバーで一気にヒートアップを図る狙い。

会場からもコーラス参加者がどんどんと増えていきステージ前方にも体をくねらせて踊りまくって跳ね回る人々が押し寄せます。

いつものようにマサが雄叫びイッパツのご挨拶。

熱烈なる歓声を浴びつつも

「NEXT NUMBER,CHICAGO」とここまでは良かったんだけど何をトチ狂ったのか思わず口をついて出てきた言葉が

「25OR6TO4・・・・っととじゃあなかった・・QUESTIONS67&68!!」

こういった初珍事もライブならではのご愛嬌と言うことで・・・ステージに潜んでいる魔物が久々にちょっかいを出してきたのか(笑)。

マサがこの曲を歌うときは必ず3番の歌詞を日本語ヴァージョンでお送りしております。

わかる人にはようくわかるこの遊び心、たまらないっしょ。

久々の合流なのにちっともそんな事、微塵にも感じさせないシゲがフロントセンターで吹きまくるトランペットが豪快だ。

しっかりと指が憶えているらしく勝手に動いてくれるんだとか・・・(もちろん自己鍛錬の賜物)。

しかもこの日はシゲに連動してブラスセクションの御大ミツも暗譜でトライ。

管楽器を両脇からグッと引き締めています。

その流れのままマサのベースリフによる重低音ソウルフルナンバーではシゲを中心にブラス隊の面々は各自パーカッションやコーラスに専念。

本題導入部分では以前までノブ一人がプレイしていたフレーズをシン加入後からKB&Gのマッチングに変えてよりシカゴ色を強調。

次の曲は浅草橋の時、盟友でもあるバンド「ファイアーボール」のメンバーたってのリクエストにより復活したファンク。

シンも短期間で習得した独自の解釈によるクラヴィネットサウンドで更なる黒っぽいグルーヴを展開。

うねりまくりのビートにダンサー増殖。

突然のフィナーレでココからは空気感がガラッと場面転換。

シンの美しくも煌びやかなるピアノソロに導かれて初期シカゴの傑作に引き継がれます。(シカゴのプロ初レコーディング曲。ROBERT LAMM回想・談)

複雑難易度強イントロでは個性的かつポップテイスト満開のシンによるピアノ旋律からシゲの伸びやかで張りのある嘶きトランペットソロも聞けちゃったね(マサの直前でのいきなり依頼にも快諾)。

ミツ、シゲ、ケンイチ、オカチャンが並んでいる図は隣で見ていても微笑ましくもアリですな。

今回、パーカッションからドラマーにパートチェンジしたケンジのナレーションとマサのボーカルが絡む3番の歌からミツの重厚なトロンボーンソロでエンディングを迎えると残すところあと2曲。

すっかりシンもSTAに溶け込んで鍵盤操作も鮮やかだ。

「今日という日にまさにうってつけの曲をやります!土曜日の公園!!」

この曲の歌詞はアメリカ独立記念日にセントラルパークを散歩していたボビーのペンによるものですがその情景描写が丸々ここにあてはまるのです。

これまでにも幾度となく演奏してきましたが今回くらいフィットしたことはないのでは?

男女問わず嬉しそうに曲に酔いしれていました。

「土曜日の公園・・・人々は踊り、笑い、アイスクリーム売りも歌ってる。

人々は語り合い、心から楽しそう。

男がギターを弾きながら僕たちに歌ってくれている。

今日という日を長い間、心待ちにしていたんだ。

日焼けした男は独特の方法で話し続けている。

子供達よ、よく聞きなさい。全ては失われたわけではないんだよ。

公園での楽しい日々。

手を差し出しお互いに触れ合っている。

心から欲しいと望めば願いは叶えられますか?

土曜日の公園・・・こんな楽しい幸せな日を心待ちにしていたんだよ(大意)」

ラストソングはお約束の爆裂タイム。

照明がハデに点滅してありとあらゆる光を発し臨場感を演出。

それにつられて(?)大きな蛾や大量の虫達がまとわりついてきて目や口、そして腕、しまいには楽器にベタベタと貼り付いて来ました・・・!!

「まるでディープ・パープルのカリフォルニアジャムみたいだあ!!(薄暗いオープニングから漆黒の闇に至る時間帯もほぼ同じ)」

前方客席の男性が大笑い。

シールドが足に絡みつきながらもドラム台の上にまで登ってケンジをあおりまくるマサ。

渾身の力を振り絞って熱演するブラス隊4人衆。

とどめはノブ最大の見せ場、へヴィーなギターソロワーク。

ここは前方に飛び出しての独壇場コーナー。

マサがモニターに左足を乗せネックを夜空高く突き上げジャンプ一閃にて終演。

舞台前方スペースでエキサイトしていた人たちから握手を求められ「また会いましょう!STAでした、バイバイ!!」

ここでアンコールの声。

「ありがとうございます。それではブラスロックの原点ともいえるビートルズの曲を披露します」

オカチャン&ケンイチが愛してやまないこの曲。

2人とも気迫の注入度がハンパではありません。

何もかもがハッピーな気分に浸れてどいつもこいつもいい顔しているね。

(マサはライブ中腕を振り回した勢いでノブからプレゼントしてもらった大切なピックを誤って舞台右袖に吹っ飛ばしてしまいましたがすぐにスペアピックを取り出しプレイ続行。紛失ピックも終了時に無事発見)

第一回の「サウンドエナジー」

この様子だと今後、「浅草橋」に匹敵するくらいのイベントに発展する気配あり。

またすぐにでも舞い戻りこのレッドカーペットに立ちたいなあ。

その時にはもっともっと成長したSTAの姿をお披露目したいものです。

帰路の道すがら夜の小樽の町並みをドライブしている時、何度も訪れているはずのこの街がとても愛おしく感じたのは私だけではないでしょう。

追記・・・メンバーの中には帰宅後シャワーを浴びたら髪の毛の中から虫がバラバラと落ちてきて仰天したとか・・・ 

SPECIAL THANKS TO・・・MIKI&MR,JIN&THE PARTY’S&YAKITORI&OKONOMIYAKI&EDAMAME&BEER&TAMA&CHA-CHA-MAX&HIKO&NISHIYAN&FOUNTAIN&A SEA GULL&P、A STUFF&HANAEDA!!

 

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小樽3連チャンのシメです。

2012-08-11 03:41:08 | Live告知

2012,8,11(土)

北運河地域の運河公園を会場に、第一回~真夏の北運河サウンド・エナジー~を開催します。

国の重要文化財である旧・日本郵船小樽支店をバックにしてのライブ!!(クラフトフェスタIN小樽 併催)

入場&駐車場無料!!

住所:小樽市色内3-6北運河沿い

演奏時間 12:00~21:00

小樽は異国情緒溢れる素敵な港町。

このような貴重な建物があちこちに点在していて今現在も大切に保存されています。

8月11(土)~12(日)の2日間にわたって行われますがSTAは初日の11日に出演します(午後6時55分~7時25分)。

さあてと、どのようなステージになるか今からワクワクものです。

そしてもちろん美味しい食べ物もね(´∀`*)

お徳用ドリンク&フードチケットあります。(2000円購入で2200円分のチケット!!)

購入の際にはメンバーまでお気軽にお問い合わせください。

 

続々とイカしたバンド達が登場しますよ!!

北運河サウンドエナジー
曜 日 時 間  バンド名 ジャンル
8/11  (土)
① 12:15-12:45 小樽JBクラブ 洋楽カラオケ 小樽
② 12:55-13:25 飛呼露天 ロック 東川
③ 13:35-14:05 DEBUKAMA アコースティクインスト・ボサノバ 江別
④ 14:15-14:45 ワイプアウト 60年・70年代いろいろ 札幌
⑤ 14:55-15:25 NCR 昭和歌謡+'70ロック 札幌
⑥ 15:35-16:05 ジミーズブギ ロック 札幌
⑦ 16:15-16:45 The Sam's Sons ブルース 札幌
⑧ 16:55-17:25 アランⅡ ポップス 札幌
⑨ 17:35-18:05 D・M・H ロック(オールディーズオリジナルアレンジ) 札幌
⑩ 18:15-18:45 ザ・パーティーズ いろいろ 小樽
⑪ 18:55-19:25 the sapporo transit authority (S・T・A) ブラスロック 札幌
⑫ 19:35-20:05 ChaChaMAX Power Pop 札幌
⑬ 20:15-20:45
8/12(日)
① 11:35-12:05 SLAPCOLOR ハードロック&へヴィメタル 小樽
② 12:15-12:45 トライベッカ ロック 小樽
③ 12:55-13:25 サンライズベンチャーズ ベンチャーズ 小樽
④ 13:35-14:05 The Score ビートルズ 石狩
⑤ 14:15-14:45 SKY ポップス・ロック 札幌
⑥ 14:55-15:25 No Fuse Breakers Jロック 小樽
⑦ 15:35-16:05 DRIVING SCHTACKE 2ND Jazz Funk 札幌
⑧ 16:15-16:45 B-blood ロックンロール(ビートルズ) 札幌
⑨ 16:55-17:25 くろもり 大人のロック 小樽
⑩ 17:35-18:05 RAD MACK Rock&Roll 札幌
⑪ 18:15-18:45 光☆OYAZI。WITH CHOPPERS ロカビリー 恵庭
⑫ 18:55-19:25 HOT WAX Rock'nRoll 小樽
⑬ 19:35-20:05 RASPBERRY J-ROCK 札幌
⑭ 20:15-20:45 NOBBYS 70'ROCK&POPS 札幌

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重鎮久々見参!

2012-08-08 04:51:43 | リハーサル

小樽でのSTA屋外ライブシリーズも遂に今週の土曜日にてフィナーレを迎えることとなりました。

またもや3ステージ目も若干のメンバー変更&移動があります。

ずっと毎月のようにライブをこなしていますがそのほとんどがこの状態で活動・・・我ながらよくやってるなあと感心しきり。

これも核となるメンバーたちと心強い音楽仲間たちのおかげです。

で、その恒例ともいえる真夏のスペシャルイベントには集大成にふさわしくお待たせしました!あのシゲが登場します!!

今年の3月にケンイチがライブ直前に緊急入院&手術という一大事に。

その際にも疾風のようにライブに駆けつけて颯爽と去っていったあのシゲです。(あの時もリハなしのぶっつけ本番なのに余裕のアドリブまでかましてくれました。)

頼もしい存在のシゲが1年ぶりにスタジオで合流。

本人もさぞや懐かしかったことでしょう。

ケンジも大喜びでしきりに「楽しいなあ!」。

実はここで初めて明かしますがシゲは初夏に左鎖骨を骨折するという大怪我を負いこの間まで入院していたのです。

本当は今年いっぱい過激な運動は控えたほうがいいのですがここはリハビリも兼ねて(!?)ライブに合流する運びとなりました。

まだボルト数本とプレートが埋め込まれたままなのですが(腕は上げられない、重いものは持てない状態)じっくりと自宅にてトランペットを手に実験してみた結果、何とかいけそうだという結論に達したためにゴーサイン!

もちろん完璧主義者でもあるシゲのこと、曲目をマサと二人でじっくりと煮詰めていき、予習でバッチリ固めてきました。

初顔合わせのシゲとシンの挨拶を終えてさっそくこのメンツによるファースト・リハーサルがスタート。

驚いたことにシゲは今回もバッチリ暗譜。

それにマサの無理強いにも関わらずボーカルまで担当(もちろんその曲でもトランペットをこなす)。

ペット・サウンドも相変わらず爽やかに響き渡ってハリのある音色を奏でています。

本人も想像以上に調子良さそう。

まじで良いリハビリになったのではないでしょうか。

シンちゃんも「ずっと楽器を吹いていなかったなんて思えないようなプレイだね」と驚きの表情。

またまたマサからシゲにリクエストで「1曲だけイントロでトランペット・ソロを担当してよ」。

これも快諾。

お得意のカウベルもバッチリ決めまくり。

今回ケンジはドラマーに専念するため、パーカッションに対するバリエーションも豊かになってホッと一安心。

ミツ&ケンイチと三つ巴のブラスセクション姿も生き生きしていていい雰囲気(ケンイチは髭を剃ってきてさっぱりした表情)。

もちろんシンちゃんも一段とグレードアップしてきて試行錯誤の末により華やかなアレンジを加えてきたね。

後半戦はシゲとシンにより比重を置いて曲をピックアップ。

その際にも演奏が終わるたびに今の曲のマニアックなお話を熱く解説するマサに対してのメンバーたちからの冷ややかなる視線が痛い・・・(´∀`*)。

最終チェックを済ませてからは残りの時間を活かしてリクエストタイム。

さあ!熱き夏の締めくくりです!!

入場&駐車場無料、飲食店もたくさん出ていますよ。

11日は小樽北運河サウンド・エナジーの会場で待ってます。

(このライブを終えた後、シゲは再入院&再手術です、ガンバ!応援よろしくね)

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倫敦

2012-08-05 00:13:19 | free form space

オリンピックもいよいよ佳境に差し掛かってきました。

連日のロンドン、ロンドン!フィーバーにちなんでこじつけがましくも棚から一掴み(達朗風)。

まずは70年代後半に突如現れてロック界を震撼させた「パンク」。

そのムーブメントの基礎を作ったバンドの一つが故ジョー・ストラマー率いるザ・クラッシュ。

狭いカテゴリーに囚われるのを極力嫌いただひたすら実直に前進し続けながらも尻切れトンボ状態の解散劇。

でもそのバンド名と数多くの名曲群は確実にロック史に刻み込まれています。

1979年発表の問題作「ロンドン・コーリング」(3枚目)

当時のアナログで言えば2枚組(ちなみに次作は3枚組!)

パンク精神そのままにレゲエ、スカ、ロカビリー、ラテン、R&Bとさまざまなバックグラウンドを披露。

シーンが震えた。

 

開会式では堂々の大トリを務めたポール・マッカートニー。

その彼が1978年に発表したポール・マッカートニー&ウィングスまさに全盛期の作品「ロンドン・タウン」。

ほとんどの曲をセント・クロワ、セント・ジョン、セント・トーマスの島からなるアメリカ領ヴァージン諸島のセント・ジョンズ港に浮かぶ3隻のチャーター・ヨット上でレコーディング。

なんとも優雅で羨ましい話です。

このアルバム完成直後にギタリストの故ジミー、ドラマーのジョーが脱退してしまいましたがそんなことを微塵も感じさせない余裕のウィングス・ワールド。

素晴らしいヒット曲ももちろん収録されています。

 

そして写真右上はその名もずばり「ロンドン」

でもアメリカのバンドです。

1990年発表のサード・アルバム「プラーヤ・デル・ロック」(キーボードに3DNのジミー・グリーンスプーン参加。BCR,ニック・ギルダーのヒット曲もカバー収録)

LA,METALシーンから登場した「ロンドン」は1979年に結成、ラフでストレートなロックンロール・サウンドを売りにルックスもケバケバしく派手なものであったのですが相次ぐメンバーチェンジ、演奏テクニックの低さゆえになかなか思うような成功を手にすることはできなかったようです。

クラブギグを地道に繰り返す日々の中、この3枚目はそれまでのチープさが嘘のような進化を成し遂げた意欲作。

結局はコアなメタル系ファンのみに認識されている程度のネームバリューですが、なんといっても音楽性云々よりもこのバンドに過去在籍、もしくは関わったミュージシャンたちのものすごさが事あるごとに話題になったというある意味では悲劇のバンドです。

オリジナル・メンバーにはMOTT(モット・ザ・フープル)のナイジェル・ベンジャミン、モトリークルーのニッキー・シックス、元G’N’Rのスラッシュ、イジー・ストラドリン、スティーブン・アドラー、他にもリジー・グレイ、WASPのブラッキー・ローレス、ファースト・アルバムではシンデレラのフレッド・コウリー、その後は元ジェフリアのアラン・クリガー。

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( ゜ー゜)ノ)"ガンバレ!ニッポン!!

2012-08-01 18:22:12 | リハーサル

ロンドン五輪、皆さんも手に汗握って応援していることでしょう。

もうすでにいくつかの感動シーンに心震わせ、究極の美技に酔いしれ、そして寝不足に各自苦慮する日々なんだろね(´∀`*)

自国のチームに熱き声援を送り、メダル獲得数にこだわるのもいいけれども、そういったことを超越したところでの選手達の競技に対する純粋な計り知れないほどの集中力、精神力にはただただ感銘するばかりです。

音質、画像もより向上して、スケールアップしたカメラワークも驚異ですね。

残念なのは毎度のことながら素人目にも情けないくらいの誤審やらのドタバタ劇・・・。

あれでは一生懸命に戦っている選手達が気の毒だよ。

それとは別に開会式の最後にやはり登場したポール・マッカートニー。

「ジ・エンド~ヘイ・ジュード」は当然の貫禄で超盛り上がり。

余裕でかっこよくって若々しくて物凄かった。

個人的にはMR,BEANことローワン・アトキンソンの姿を拝見できたのも嬉しかったです。

 

STAの恒例小樽屋外ライブイベントもすでに2回を無事に終了。

いつもいつも声をかけてくれる主催者代表MR,JINには感謝です。

さあ、残すところあと1回です。

北運河公園にて2ディズ開催される新企画ライブは露店も大挙設置。

無料駐車場完備、入場も無料です。

それに向けてのリハーサルの為スタジオロビーに入ったらなんかいつもと雰囲気が違う・・・。

おお!!40インチの大画面が備え付けられているではないですか。(写真参照)

ちょうどタイミング良く前日に設置されたそうで、さっそくスティーヴィー・ワンダーとホール&オーツのライブ画像を鑑賞。

 

去年までのちょっと焦点が定まらないSTAの方向性を今年から開き直って初心に立ち返りブラスロック路線に軌道修正。

それと共に蛇足な部分も極力断ち切りガス抜き作戦。

そして頼もしいゲスト人達、復活組も迎えつつアクテイブにステージへ立ち続けています。

だからほとんど毎月といっていいほどに若干のメンバー移動あり。

そんな諸事情を抱えつつもスタジオ入りしたのですがスケジュールの都合がつかずに集ったのは4人のみ・・・(うち3人は体調不良、怪我状態)。

しかもブラス隊0人。

普通のロックバンド編成でのスタジオ入りって結成当時のSTAを思い出します。

それでもマサとケンジが交互に口ブラスを演じながら(!!)しっかりとレパートリー消化。

シンちゃん中心に説明を交えて進行。

彼が初めて演奏する曲は負担軽減の為にもパーカッション担当にするかい!と言ってみたらなんとファンキーなクラヴィネット・サウンドを一瞬で考え出してくれました。

ノブもビックリで「なかなかいいんでないかい!」

ぐっとノリが変わってうねる、うねる。

ほど良く黒っぽい雰囲気蔓延。

イントロ、エンディングの解説を済ませて次なるアップテンポのナンバーへ。

ここではしんちゃん、ホンキートンク調ピアニストに変身。

広範囲に繰り広げられるあの技この技、まだまだ隠し玉を持っていそうだ。

浅草橋でぶっつけ本番で演じたオルガン&ギターの絡みイントロもじっくりとチェック。

少人数でのリハの場合は距離を詰めて緊密に意見交換が出来る利点あり。

いつもの大所帯だといくつかのブロック(!)に分かれて打ち合わせをする場面が多くなるからその分のまとめ時間もけっこうかかるからね。

まあライブの時と同じメンツで練習をするのが一番の理想なのですが、こういうブラスなしでの演奏だと土台や骨格がよく見えてきて新鮮です。

濃密な音出しの間に先月の小樽ライブの各自感想や反省点を述べ合い今後の糧に。

以前のSTAは血液型Bがやたらに多くてよく話題になったものですが、今はマサはB,ケンジAB,シンちゃんは典型的なAだそうです。

もう一度、メンバー達に血液型を確認してみようっと。

ノブは無類のアナログ盤コレクターなのですが、(もちろんLPでシカゴを収集)、シンちゃんはシカゴを1からXXXまでスタジオ盤全てを所有しているそうです(ライブやベスト、クリスマス企画は除く。21が初めてのCD購入だったそう)。

そして嬉しいことに1973年シカゴ札幌厚生年金会館公演初日も観たそうですよ。

そうです、マサ&ケンジも観に行った日です。

もちろん帰り際はその話題でもちきり。

 

 

 

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