THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

Sapporo Transit Authority at Vinnie's BAR May 30, 2015

2015-12-31 00:29:51 | YOUTUBE

Sapporo Transit Authority at Vinnie's BAR May 30, 2015

 

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MOTERHEAD/LEMMY KILMISTER死去

2015-12-30 12:03:17 | free form space

今年も、もうすぐ終わろうとしているさなかに衝撃のニュースが飛び込んできました。

なんとモーターヘッド創設者のレミーが癌のために亡くなったそうです。70歳の誕生日を迎えた4日後のこと・・・。

私の誕生日に亡くなるなんて。

今年はリッケンバッカー・ベーシストならこの人!と断言しちゃうくらいのカリスマでもあるクリス・スクワイア、そしてレミーの訃報が続いちゃったんですね。

リッケンを豪快にギターのようにかき鳴らし、ビンビンに歪ませて上向きマイクに挑みかかるようにだみ声でシャウトする姿はもう観られないのですね。

たしか以前にモーターヘッドの札幌公演が決定したのに直前になってから中止になって私はがっかりした記憶があります。しっかりその時の白黒印刷フライヤーは持っています(結局、北海道の土は踏まないまま)。

 

レミーは当初サイケデリック・バンド「ホークウィンド」のメンバーで活躍。

私は中学生の時にラジオのリクエスト番組で彼らのヒット曲「シルバーマシーン」がランクインしていてよく聞いていました。

ぶっ飛びのスペイシーなイントロから広がってゆく不思議なロックサウンドは今もしっかりと耳に焼きついています。これ1曲しか知らないけどね。というかこれしかヒットしなかったのでは?(写真右端のCDはベスト盤。収録されているシルバーマシーンはライブ音源)結局、レミーはドラッグ癖が原因で解雇されてしまいます。

そのホークウィンドの中にレミー作「モーターヘッド」という楽曲があります。

それが後に彼が結成したバンド名になるのです。

ハードロック、パンク、へヴィーメタル、オルタナティブ、グランジなどジャンルを超越した数多くのフォロワー達にリスペクトされて多大なる影響を与えました。

初の黄金期トリオからファスト・エディー・クラークが脱退(彼はUFOのピート・ウェイと2人の名前を合体したバンド「ファストウェイ」を結成。すぐにピートは脱退しましたが、ハンブル・パイのドラマー、ロバート・プラントを彷彿とさせる期待の新人ボーカリストのデヴィッド・キングとでデビューアルバム発表。話題を集めましたがデヴィッドの脱退以降はドンドンとポップよりになっていっちゃいました。私はデヴュー作トップの「イージー・リビン」をよくライブ演奏していましたし、実はこの頃モーターヘッドよりもこちらのバンドのほうにはまっていました)。

後任ギタリストに元シンリジーのブライアン・ロバートソンを迎えてモーターヘッド初来日。

その時の渋谷公会堂コンサートを当時の私のバンドのボーカリストが観にいきましたが「モーターヘッドにブライアンの泣きのギターはミスマッチ!」と言ってました。これはほとんどのロックファン達の意見でもあります。

レミーもそれは素直に認めて即従来のコンセプトに軌道修正。ツインギターの時代もありましたが、その後は迷うことなくストレートに豪快な爆音ロックバンドとして長年突き進んできました。

一般的には「ACE OF SPADES」、「HAMMERSMITH極悪LIVE」が傑作として語られていますが個人的には「アイアンフィスト」も捨てがたいなあ。

 

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矢沢永吉 RUN&RUN/ROCK

2015-12-28 09:38:18 | free form space

ジャパニーズ・ロックを長年にわたってずっと最前線で牽引し続けている矢沢の永ちゃん。

私は彼がキャロルでデビューした時からずっとその活躍する様を追ってきた一人です。

でも私の周囲の仲間達がキャロルのコピー・バンドをやっていたから、あえてダウンタウン・ブギウギ・バンドのコピーバンドで学校祭演奏していましたがね(笑)

でも、もちろん矢沢のロックンロール洗礼は浴び続けていました。

問題となった国営放送のキャロル・ドキュメンタリー、伝説となった日比谷野音での解散コンサート、ソロ活動、ロックミュージシャンとしては初の長者番付1位、「時間よ止まれ」の大ヒット、若者達のバイブルとなったベストセラー自伝著書「成り上がり」ETC・・・・・

とにかくデビューしてからの疾走振りが凄まじい。それでいて常に第一線。

こんなに熱い男、日本の音楽界の何処を探しても永ちゃん以外には見当たりません。

数多くのファンはもちろんのこと、業界人の中にも(政界、スポーツ界にも)永ちゃんをリスペクトしている人達の多いことはつとに有名。

S・T・A界隈にも永ちゃん大好き人間がいっぱいいますよ。

ケンはよくコンサートに足を運んでいたし、カツはトロンボーン・スコア用収納クリアファイルは「黒のE.YAZAWA」、もちろんボーカリストのマッチャンは言うに及ばず。

私個人的なことですが、永ちゃんのスタジオ・アルバム「ライジングサン」レコーディングスタジオや、同年の日本武道館ステージなどに裏方として楽器器材の搬入をした時には震えがくるほどに感動がこみ上げてきました。

名実共にスーパースターの称号を獲得した永ちゃんを私が生で初めて見たのは「キス・ミー・プリーズ」発表年の「ワンナイトショー・ツアー」群馬県民会館。アルバム同様にオープニングは「バイバイ・サンキューガール」

ほとばしる衝撃的パフォーマンスはあっという間に駆け抜けていきました。

この日の観客がどうしようもないマナーの悪さで残念ながらアンコールは無しということになっちゃったけど・・・。

その後も永ちゃんのコンサートはよく観にいきましたが(THE ROCK TOURの年は群馬、埼玉、札幌と観ました)それも「東京ナイト・ツアー」が最後でしたね。その後はチケット入手が難しくなるほどの争奪戦でしたし。

さて、永ちゃんの劇場公開映画は2本あります。

まずは私がナマの永ちゃんをはじめて観た年のリハーサル、ツアー、レコーディング、海外ロケ、プライベート・シーンにインタビューを絡めた1980年公開ドキュメンタリー「RUN&RUN」(LD&パンフレット)

もちろん私は公開時、群馬の映画館で鑑賞(同時上映作品は何故か「ローラー・ブギ」。あのオカルト映画の先駆け「エクソシスト」の女優だった少女リンダ・ブレアが主演。写真はその時の割引券)、帰省時にも札幌でやはり永ちゃんファンの友人と共に鑑賞しました。

内容はというと、とにかく永ちゃんの存在感、オーラがスクリーンで燃え上がり凄い迫力。それはどのシーンでも圧倒されっぱなしです。何をやっても決まっているし、言う事一言一言が説得力満点で自信に満ち溢れているのですね(本人いわく「俺は臆病だから常に動いていないと、前進していないと不安で仕方ない。もし壁にぶつかったら大丈夫だ、自分は天才だ!と何度も己に言い聞かせるのさ」とあるインタビューで語っていました。

音楽業界に何のコネも無い広島の若者がたったひとりで夜汽車に乗って目指したスターへの道。並々ならぬ苦労の末に掴み取った成功は半端ではないほどの苦難の連続だったと聞きます。

だからこそ嘘偽りの無い本物の男の声がこれでもかというほどにこちらサイドに矢継ぎ早に突き刺さってきます。こんなミュージシャン当然狭い島国・日本ではおさまりきらなく映画後半のナゴヤ球場コンサート後、世界に進出してゆきます。全てにおいて先駆者。

そして時は流れて2009年、永ちゃん劇場映画第2弾が公開されます。

タイトルはシンプル&ストレートに「ROCK」

監督は「RUN&RUN」の製作で永ちゃんからの信頼を得た増田久雄氏。

よって現在の永ちゃんをカメラで丁寧に追いながらも劇中70年代当時からの貴重なシーンも織り交ぜ進行してゆきます。

タッチ感は永ちゃん30年のドキュメンタリー物だけあって、そのキャリアに裏打ちされた映像はより奥行きと感動が数倍にも増しています。

孤独なトレーニング、妥協なきメンバーらとの火花散るセッション、楽屋裏で垣間見ることのできるリラックスした表情など全てが見所と言っても過言ではないでしょう。

ドゥービー・ブラザースのメンバーと行ったレコーディングとツアー、日本武道館100回記念のコンサートでは1回目の衣装(最初はコートを羽織って登場。白のパンツとサスペンダーに黒のシャツ姿)

オープニングも同じ「カモンベイビー」でスタート(キャロルのラストアルバム「ファースト」に収録されている永ちゃん作詞&作曲の名曲)した時の鳥肌物の演出力。

本番寸前までも舞台装置に逐一注文やチェックを怠らないプロ意識、「アイラブユーOK」では感極まって思わず涙する永ちゃんとその姿にファンたちも号泣する場面、若かりし頃にはギラギラととがりまくっていたのが、年齢を重ねたことによってフッと肩の力も抜けて余裕と貫禄も増した風格あるパフォーマンス。素晴らしい贅を尽くした超豪華なステージセット。

日本のロックの歴史はこの男で始まった。

矢沢永吉の生きざまにシビれろ!

「60歳になってもロックンロールやれる。ケツ振れる。これを感謝と言わずに何が感謝だ。」

 

 

 

 

 

 

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SANTANA 初期&近年のCD・ALBUM

2015-12-23 20:15:21 | free form space

アメリカのラテン・ロック・バンド・ギタリスト、カルロス・サンタナの懐かしい作品からごく最近の盤などを写真紹介。

1966年サンフランシスコにて結成されたサンタナ・ブルース・バンドからサンタナに改名後、1969年にコロンビアよりデビュー。

伝説のウッドストックでのパフォーマンスを経て名盤を立て続けに発表していきます。

1969年デビュー作「サンタナ(9曲入り)」は白黒によるライオンの正面アップ・イラストですが、よくよく見ると数人の隠し絵となっているのですよ。

1970年のセカンドアルバム「天の守護神(9曲入り)」はビルボード・アルバムチャート第1位を獲得。

1971年発表「サンタナⅢ(9曲入り)」からは「孤独のリズム」が大ヒット。

1972年ジャズロック色濃厚なる「キャラバンサライ(10曲入り)」ではあのニール・ショーンとのツインギターを披露。

1973年「ウェルカム」発表後には大幅なるメンバーチェンジを敢行。ちなみに私個人的にはこのアルバム・ジャケットはサンタナ風「ホワイトアルバム・デザイン」と勝手に認識しています!

1973年発表、バンド名義としては初のライブアルバム「ロータスの伝説」は当時音楽界の話題を独占しました。

1973年7月3~4日の大阪厚生年金会館における音源。LPでは3枚組、CDでは2枚組(全22曲入り)というボリューム。

2006年紙ジャケット発売時にはオリジナル盤どおりの3枚組に。

ジャケット・デザインは日本が世界の誇るアーティスト横尾忠則氏が担当。

なんと見開き22面という超豪華で壮大なるもの。

この頃、同じレーベルに所属していたシカゴは先立ってカーネギー・ホールでの4枚組ライブ盤を発表。中にはパンフレット風写真集と共にポスター3枚封入。内訳は白黒のカーネギー・ホール、メンバー7人のフォトもの。そして広げるのがたいへんなほどの1畳分くらいの大きさのライブジャンボ・ポスター!

ついで2度目の来日公演ではサンタナと同じ大阪厚生年金会館での名盤「ライブ・イン・ジャパン」を先に発売していたのですよ。

話を戻して1974年サンタナはスタジオ6作目「不死蝶(12曲入り。収録時間49分57秒)」を発売。

ジャズ・フュージョンからの影響を色濃く繁栄していてスタンリー・クラーク、アイアート・モレイラらがゲスト参加。

1976年の「アミーゴ(7曲入り。収録時間41分19秒)」には代表曲「哀愁のヨーロッパ」が収録されています。

引き続き同年12月「フェスティヴァル(11曲入り。収録時間45分43秒)」ではオリジナル・メンバーのホセ・チェピート・アリアスが復帰。

私のような世代にとっての思い出深きサンタナはこのあたりまででしょうね・・・・。

 

音楽性の転換期を何度も迎え、低迷期を乗り越えてなんとシカゴよりもずっと先の1998年「ロックの殿堂入り」を遂に果たします。

翌1999年にはアルバム「スーパーナチュラル」で28年ぶりの全米1位を獲得。アメリカだけで1500万枚、全世界では3000万枚以上の売り上げ記録をマーク。

グラミー賞史上最多の9部門を受賞。シングル「スムース」はビルボード・ホット100で12週連続1位を記録。これはサンタナ初のシングル1位。

続く2002年のアルバム「シャーマン」も全米1位と奇跡の大復活となりました。

順風満帆ノリにノッたサンタナはその後も数多くのコラボレーションを実現。

2010年発表の「ギター・ヘブン ザ・グレーテスト・ギター・クラシックス・オブ・オール・タイム(12曲入り)」ではツエッペリン、クリーム、ビートルズ、デフレパード(!)、AC/DC(!!),ディープ・パープルなどのロック・アンセムを嬉々として演じております。

最新アルバムはデビュー45周年、通算23作目となる2014年発表の「コラソン(12曲入り)」」

メキシコ出身のカルロスが自身のルーツである「ラテン」に敬意を表して、中南米を中心としたアーティスト達との共演を記録した音源です。

相変わらず元気一杯のトーンを発しています。

愛妻のシンディ・ブラックマン・サンタナもデニス・チェンバースとレパートリーを分け合って叩きまくっております。

ちなみに私はシンディをレニー・クラヴィッツ2度目の来日でもある札幌初の真駒内コンサートで目撃しています。彼女が紹介された時には一際大きな拍手が沸き起こっていたのが今でも鮮烈に思い出されます。またデニスもビリー・シーンのプロジェクト、ナイアシン初来日東京ブルーノートで目前にて鑑賞しました。とにかく大砲のような爆音とうねりまくりのビリーとの極上グルーブにはやられっぱなしでしたね!

 

 

 

 

 

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PINK CLOUD/JONNY,LOUIS&CHAR LIVE

2015-12-22 01:25:45 | free form space

ジャパニーズ3ピース・ロックバンドの最高峰といえば誰もが尊敬の意味を込めて、このバンド「ジョニルチャ」をあげるでしょう。

それらのウンチク話なら、前回の「フリー・スピリット1994」のコーナーでも解説済み。

ジョニー吉長亡き現在となってはもう2度とあの素晴らしい奇跡のようなサウンドを体験できないのだから残念でなりません。

アイドル・ロック路線のチャーは、本格的なるバンド結成にために妥協無きメンバー探しに奔走。

テクニック、ルックス、オリジナリティ、存在感などを考慮して集まったのがこの3人。(ルイズルイス加部はミュージシャンを廃業してアメリカに移住していたところを、説得して迎え入れられたというのは有名な話)

1978年11月3日がバンド・デビューでしたが、例のスッタモンダ事件があっていきなり活動停止・・・。

そして1979年5月頃より再始動し、伝説の「フリー・スピリット」で完全復活。

その後数多くのバンドに多大なる影響を及ぼす事となるライブを展開してゆきます。

写真に写っているものはその中から選りすぐりのソフトを数点。

DVD[ライブ帝国」は関東ローカル・テレビ番組収録シリーズ物で全てが日本電子工学院ホールのステージ。

1980~1983年までのごく初期JL&Cからピンク・クラウド(1982年に改名)にかけての貴重な映像を堪能できますが、48分という時間の短さは消化不良気味(これは他のバンド物もそうなのです。私はBOWWOWとDTBWBもコレクションしていますが)

JL&C4曲、ピンク・クラウド7曲入り。

 

ピンク・クラウドって「ピンク・フロイド」に引っ掛けているのだろうか?このバンドってアルバムタイトルやライブ・プレイにも遊び心など無数に散りばめられています。

VHS「1988,6,7JONNY LOUIS&CHAR」は52分の収録(11曲入り)。

CD[PINK STICK/PINK CLOUD」は1989年JAN,23RD芝浦インク・スティックにての収録音源。

帯によれば「世界初の一発デジタル・録音」だとのこと。

10曲入り。

もちろんインク・スティックとピンク・クラウドの引っ掛けでジャケットもシンプルに「ピンクのスティック」がラフに描かれているだけ。

続編ともいえる同会場、同日時でのライブ「INK CLOUD/PINK CLOUD」も10曲入り。バラでも2枚組でも販売されていましたが私はバラでコツコツと収集(笑)

ジャケット内にはカレンダー兼メモ用紙付き。

デビュー時の鬼気迫る怒りに満ち溢れたような音の塊感がぐっと落ち着きをもっての安定感、渋みがにじみ出てきた頃の傑作。

こちらのジャケットはやっぱりタイトルに引っ掛けて「雲」をインクで一筆書き。ただそれだけ。

継いでVHS[BRAIN MASSAGE」は107分というボリューム。曲数も24曲と見応え満点。

代表曲のオンパレード。

ほぼ1ステージを見終えた感を味わえて大満足。

やっぱりこのバンドの醍醐味はこうでなきゃあ納得いきませんです。

1990、OCT,31th国立代々木競技場第一体育館(代々木オリンピック・プール)でのもの。

ゲストミュージシャンも多彩でお馴染み当時のジョニー吉長婦人でもあった金子マリ、そして本田雅人、佐藤準、他・・・・。

この頃から各自のソロプロジェクトが活発化し始めてピンク・クラウドとしての活動が停滞気味に。

遂に1994年スタジオアルバム「ザ・ピリオド」(なんという潔いタイトル!)を発表後、数え切れないほどの功績を残し惜しまれつつも解散します(活動停止?何度かの単発再結成はありました)。

デビュー作「フリー・スピリット」は今も私のフェバリットアルバムですが、1994年発表の「BOOTLEG」もそれに負けず劣らずの好盤です。マニアの間でも最高傑作の呼び声高し!!スリリングなジャムセッション風ナンバーは鳥肌が立ちます。

80年のムーン・スタジオ・ライブにはじまり、日比谷野音、渋公、汐留ピット、代々木競技場、そして解散コンサートの日本武道館までの貴重な未発表ライブ音源てんこ盛りの全13曲。

パッケージがまたかっこいい。

歌詞や解説などは一切無しの潔さ。黒のハコにJL&Cの銀ロゴ。それにプラスチックの差し込み式クリアカバーへ詳細なるデータが記入されています。

また中にはこのアルバムのために1994年9月13日に芝浦にて白黒撮影された、モノレールをバックに埠頭に佇む3人の側面姿が印刷ではなくオリジナル・プリントで封入されています。

 

 

 

  

 

 

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幻想・怪奇・不思議な世界

2015-12-19 03:28:04 | free form space

水木先生を偲んで・・・8

「鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」は広く知られた人気シリーズですが、伝記物、戦記物以外にも、妖怪研究家の肩書きが物語るとおり膨大なる水木短編集が出版されています。

先生が故郷での幼少期、家に通っていたお手伝いさんから、よく不思議なお話を聞かされていたそうです。

「目に見えない奇妙な世界」ムクムクと湧き上がる未知への興味は膨らみ続けるばかり。

水木少年にとっては、この人との出逢いがその後の人生に多大なる影響を及ぼす事となります。

このおばあさんが「のんのんばあ」という作品となって水木先生から世に広められてゆきます。

1965年には「テレビくん」が講談社児童漫画賞を受賞。内容はというと「テレビの中に自由に出入りできるという秘密を持っている少年がたった一人で転校を繰り返しながら日本中の恵まれない子供達にプレゼントをしてあげる」という珍妙で夢のような心温まるお話。

この直後に訪れた妖怪ブームの真っ只中でも、日本の各地方に古くから言い伝えられている民話、童話、妖怪、幽霊話などを事細かくリサーチされて作品の中に投影されています。もちろん先生自らが発想したオリジナルキャラクターも含めて。

そして売れっ子の漫画家となった後も、多忙の中時間を作っては世界中の国々を探索旅行して海外の妖怪傑作話も書き上げています。

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CHICAGO ロックの殿堂入り正式決定!

2015-12-18 18:30:38 | CHICAGO

2015年12月17日、正式にシカゴがロックの殿堂入りを果たしました!遂に,遂にです!!

興奮がおさえられません。この日が来るのをどれだけ待っていたことか・・・・。

むしろ遅すぎるくらいです。

毎年殿堂入り発表されるミュージシャンやバンドの顔ぶれを見るたびに「ここに何故シカゴが選ばれないんだ??」と不思議でしようがなく、憤りさえおぼえるほどでしたから、本当に。

アメリカの国民的バンドでデビュー以来休むことなくあれだけの活躍を続けているバンドはシカゴをおいて他には見当たりません。

実績、人気、実力、音楽界における貢献度など全てにおいて申し分のない、文句のつけようのない結果でしょうね。

今頃は世界中のシカゴ・ファン達が狂喜乱舞していることでしょう。

ローリング・ストーン誌のインタビューにロバート・ラムが「長らく一緒にプレイしていないピーター・セテラとの共演が実現できるのを楽しみにしているよ。演奏曲は25OR6TO4なんかいいんじゃあないかな」と述べているとのこと。

基本的にオリジナル・メンバーがこの権威に値するとのことらしいのですが、途中加入のメンバー達、歴代プロデューサー、そして多くのスタッフ達にもその栄誉が与えられると思えるくらいの共同体バンドでしょう。

殿堂入り決定後最初のツアーが日本からということなので、素晴らしい思い出に残るものとなることは必至ですね。

授賞式は4月8日だそうですが、その日シカゴのコンサートはなし。

9日はニューヨークに近いコネチカット州でのコンサートがあるので、式典出席は確実です!

シカゴ おめでとう!!!

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vol,117 エンペラー お気楽ライブ33

2015-12-15 03:28:15 | Live Set List

2015,12,13(sun)

早いもので、今年最後のS・T・Aライブです。

今年は今までに例を見ないくらいの充実したライブ年間でしたね。

これもひとえに素晴らしいメンバー達と、応援してくれる仲間達あっての賜物。

スタジオレポートでも書きましたが、今年ほど初出演の会場が多かった年もなく、その上小樽ライブが地元の札幌会場をはるかに凌ぐほどの回数を記録してS・T・Aにとっては十分にお馴染みの街となりました。それだけこの小樽という街が音楽はもとより、あらゆる催し物やお祭りに積極的に取り組んでいるという証でもあります。(札幌と小樽のみのライブ年は初)

2015年S・T・A締めくくりの場もやっぱり小樽、しかも我々にとって思い出が一杯に詰まった「エンペラー」

当初はその地下にある「かもめ亭」が正式会場だったのですが、直前になって急遽変更。

より広い会場で行おうということでした。

実は、もうすでに皆の間でも知れ渡っていることではありますが、今年限りで「エンペラー」「かもめ亭」でのライブ開催は終了となります。

そういう意味も含めて有終の美を盛大に飾ろうという主催者サイドの心憎い配慮。

このライブタイトル「お気楽ライブ」はすでに33回目を迎えるわけでSTAも初回当時から知ってはいたのですが(何度もお誘いも受けていたにも関わらず)、なかなかにタイミングが合わず今回やっとスケジュールの都合がついて初参加となったのに、これが最初で最後の「S・T・Aお気楽エンペラー」となったわけであります。

まさに申し分無しのラスト・エンペラーだ!

 

北海道は12月中旬にも関わらず暖かい日と寒い日が交互に続き、なかなかに微妙な毎日。本番当日の札幌はカンカン照りの快晴でしたが、小樽は曇り空の上にグッと冷え込んでおります。雪は殆ど無しで路面も大体カラカラ。

右に海を見つつ小樽に入るといつも一番に目に飛び込んできた観覧車もすでに跡形も無く撤去された後。

確か、台湾の遊園地に売却されたはずですから、今頃は異国の地で相変わらずクルクルと多くの人々を乗せて優雅に回っているのでしょうね。

かって知ったるエンペラーにマサが到着した時には、もうすでにザ・パーティーズのメンバー達と音響担当のシンちゃんがセッティングに汗を流しています。

顔なじみの連中ゆえニコヤカに軽く挨拶「おお、今日もよろしくね!!」

ライブタイトルどおりにお気楽に楽器、器材を運び込んでゆったりとソファーに腰を下ろしてくつろぎます。

さすが元々はダンスホールだっただけあって、作りもしっかりしていてどこもかしこもくつろぐのには最適。

スタッフ達とわいわい過ごしていたら、最高責任者のサイトウ氏から豪華なお弁当の差し入れ(味噌汁付き!)

こういうサプライズは大歓迎です。

そうこうしているうちに続々とバンド達も到着。思い出深いこのスペースで思う存分心残りのないように各人弾けまくっちゃいましょう!

忘年会気分で集結したのが、総勢11組の出演者。

 

トップバッターは地元小樽からで洋楽カラオケ・チーム「小樽JBクラブ」

マサはこの名前を見て即座に「ジェフベックかジェームス・ブラウンのコピーバンドが初っ端に登場とは豪勢だネエ!」と知人に話しかけたところ「ジジババの略称なのさ」「ええ??・・・・・」

でもサイトウ氏からの開演アナウンスに導かれて最初にマイクを手にしたのは、うら若きザ・パーティーズのナオちゃんではないですか。

出番直前まで入念にリハーサルしていたリトル・エヴァの「ロコモーション」

もちろんザ・パーティーズの男性陣もコーラスに参加。

その姿はGFRのライブ風景みたいでしたよ。お次はヤスコさんが歌うカーペンターズ「トップ・オブ・ザ・ワールド」

早速、皆さんがダンスに興じております。

3番手はザ・パーティーズのパーカッション・プレイヤー、カネユキさんがニールセダカ「小さい悪魔」を歌ったのですが雰囲気を出すために黒ずくめに角までを装着するという芸の細かさ。いやはや参りますネエ。「HEY!HEY!HEY!」と、どこまでも底なしにエンジョイ。クラッカーまで炸裂。

お次もニール・セダカで「オー・キャロル」マチコさんがミラーボールやタンバリンの応援を受けて心地よさそう。

続々とカラオケ大会は続きます。

トニー・ベネットの代表曲「ザ・グッド・ライフ」では違う曲が流れてくるというトラブルもありましたが、これもお気楽ライブということでほのぼのムード。

気を取り直してタカノさんはスティービー・ワンダー「心の愛」を熱唱。

カラオケも佳境に差し掛かりここで飛び出してきたのがサルバトーレ・アダモ「ろくでなし」

これは更に盛り上がりましたね。もちろん日本では越路吹雪の歌唱で有名なのは皆さんご存知でしょう。

ラスト2曲は渋くドリフターズ「ラストダンスは私に」、そしてレイ・チャールズの「アンチェイン・マイ・ハート」で拍手喝采の締めくくり。

再びサイトウ氏のアナウンスでカラオケ機器や専用マイク&スタンド類の撤収作業です。

客席もそろそろ埋まりはじめて常連組のアベさんは2種類の笛を胸元にお洒落にかけて参上。そしてS・T・Aのスーパー・アイドル,スバルちゃんもキュートなサンタクロース・ファッションで華麗に登場。とっても似合っていて会場中でも一際目立っていましたよ。

 

さあ、ここからは威勢の良いロックバンドによるコンサート開始!

入れ替え中のBGMにスタイル・カウンシル「マイ・エヴァ・チェンジング・ムーズ」が流れていますがセンスの良いセレクトだねえ。

札幌から乗り込んだ「HASSY」は全曲BOOWYのコピーバンドで男性ばかりの4人組。つまりはボウイとまったく同じ編成ですね。

ブルー・ボディのB,そしてG,DR,ハットを被ったVO。

トップのバンドということで軽くドラムも交えてのサウンドチェック。

白ボディのギターを手にしたギタリストがアンプにホワイト・カールコードをプラグ・インした際に接触トラブルででっかいノイズが発生しましたがシンちゃんの機転で即座に事なきを得ました。

「B・ブルー」でライブ・スタート。

ベーシストの松井常松直伝、鬼のダウンピッキングは鬼気迫るものがあります。

続く「ノー・ニュー・ヨーク」でもセキ氏の強烈なるパワフル・ビートが轟きわたります。

そのセキ氏がMCを担当(DRマイクがOFFだったのでその都度、VOのMICを拝借)

「この後にバッドバッツ、STAが登場するんだけど、俺たち前座が勤まるかなあ・・・・?」と言っていたけれども、十分に観客の度胆を抜くくらいな勢いがありましたよ。

1番に演奏するバンドのプレッシャーは計り知れないものがありますが、余裕でその責務は果たしています。

「プラスチック・ボム」ではVOが常に譜面台や手に持った歌詞カードを見つめながら歌っています。聞くところによるとこの日が初ライブなんだそうですよ(細かく言えば1回目は職場の、そして2回目がこの日のライブ)。

だからボーカリストはいまだに歌詞を覚えていないとの事。

ボウイのレパートリー中でも珠玉の名曲「オンリー・ユー」ではツイスト集団が現れるわ、ホイッスルが鳴り響くはで派手派手な様相を呈しています。

最後は「ドリーミン」。曲中では室蘭からはるばる駆けつけてくれたギタリストのソロとボーカルがちょっととっちらかってしまいましたが、お互いに笑顔でスルー!

ドラマーのセキ氏が中間部分で紹介されて終了。

そのセキ氏が「練習ではとても良かったんだけど、これではお客さん達は踊りづらかったでしょう?今後とも是非よろしくお願いいたします!!」と律儀に他にも色々と説明を交えてくれました。

そのセキ氏はSTAとゴールドストーンで他のバンドでタイバンを組んでいました。客席でマサを見つけるなり握手を求めてくれて「あの時のSTAベースプレイは凄かった!僕もシカゴ大好きなんだよ。今日のステージもじっくりと見せてもらいますね」と興奮気味に話してくれました。ありがたいことです。

 

トップバンドの熱気残る中、入れ替え作業です。

BGMはザ・モンキーズ「デイ・ドリーム・ビリーヴァー」、そしてドウービー・ブラザース「ホワット・フール・ビリーブ」

やっぱりいかした選曲だね。

札幌からの「BUD BAT’Z」はもう何度もここで紹介済みのSTAとはタイバン常連バンド。でも毎回、場所が違うところが面白いね。お互い行動範囲が常に似ているという証でしょう(笑)

5人編成で女性ボーカルをフューチャーした60~70’S洋楽ロックバンド。

よしえちゃんのVO,ミュージックマン(ナチュラルボディにメイプル指板)を手にいつもタンクトップからのぞくムキムキの逞しい腕からピッキングを繰り広げるG,JB仕様でブラックボデイ&ローズ指板のB,そしてDR&KB。

初めてこのバンドを観た時からずっとオープニングはヨシエ嬢のアカペラによるジャニス・ジョプリン「メルセデス・ベンツ」で即座に観客の心をひきつけていたのですが、この日は強烈なドラム・ビートからのオープニング。

でもやはりジャニスからで「ムーブ・オーバー」です。

さすがヨシエちゃんのボーカルは安定感抜群で、男顔負けのドスの利いたストロング・ボイスは健在。いや、回を重ねるごとに貫禄まで増してきています。

引き続きグッと曲調が変わって軽快なカウベルがノリを先導するハンブル・パイ「ホットン・ナスティ」

イントロにサイケデリック時代の香りプンプン漂うオルガンが食い込んできてムード満点。

しかし相変わらず泣かせるレパートリー群ですなあ。

ヨシエ嬢はMCも兼任。

3曲目は数多くのカバーが存在する「ロコモーション」をトッド・ラングレンによるアイディアとプロデュースによって全米第1位に輝いたグランド・ファンク・レイルロードのバージョンで。

ここではバックの男性メンバー達全員がにこやかにバックコーラスでも参加。仲の良さが伺えますね。

4曲目はポール・ウエラーが在籍していたUKパンク・バンドのジャムもカバーしていた軽快な「ヒート・ウェイブ」

でもヨシエ嬢のキャラクターを考慮してか、バッド・バッツはリンダ・ロンシュタッドのテイクで披露してくれました。

再度ヨシエ嬢のMCで「次の曲は初の演奏でバラード系でいこうと思います。ちょっと緊張するけど、練習ではああしよう、こうしようと入念に打ち合わせをしてきました」

ブルーノ・マーズ「ホエン・アイ・ワズ・ユア・マン」

しっとりと始まったのもつかの間、徐々に豪快さが増してゆき、再び静かに幕を閉じるというドラマチックな展開の曲。

ヨシエ嬢「歌詞の内容が切ないのですが・・・・俺がろくでもない奴だから去って行くのだろう・・・といういやはやなんとも、情けない男の後悔先に立たずみたいなセンチメンタル・ソングです。」

6曲目は元祖ロックン・ロール・クィーンのスージー・クアトロ「ワイルド・ワン」

早口でまくし立てるようなへヴィーイントロも見事にヨシエ嬢はスージー節を忠実再現。

ハードドライヴィング・ナンバーで、ブレイクの連発とホンキー・トンク風なピアノが効果的。

ラストは「踊れる曲です!!」と紹介

最も世界中でカバーされているであろうロックン・ロールのバイブル「ジョニーBグッド」(いうまでもなくチャック・べリーね)

ボーカルの入り口が勇み足だったけど、そんなこと微塵も感じさせないくらいに観客全員が腕を突き上げています。

メンバー紹介とジェリー・ルイス調のピアノソロを交えて終了。ちなみのこのバンドのベーシストは最近良く変わるんだけど、今回はマサとはずっと以前からスタジオやホールでちょくちょく会う知人でした。彼はライブのたびに所属するバンドが違うという引っ張りだこの売れっ子ベーシスト。

後片付け中のBGMはワクワクもののクィーン「愛という名の欲望」、ナック「マイ・シャローナ」

 

洋楽ロックの後にはJ-POPバンドでまたまた札幌から「天邪鬼」

女性ボーカルをフューチャーして、バックは全員が男性メンバー。編成は黒のプレシジョンベーシスト(指板ROSE),眼鏡とハット姿のドラマー、そしてツインギター。この2人が持っているギターは片や塗装の剥がれ具合がかっこいいサンバーストテレキャスター(指板ROSE),もう一人は真っ赤なストラトキャスター(指板メイプル)にギターシンセをブリッジ部分へ装着しているのです。これであらゆる楽器の役割も果たすという優れもの。

1曲目は、驚くべきナンバーではじまりました。カルメン・マキ&OZ「午前1時のスケッチ」

マサとケンは高校生の時に本物の演奏を真駒内で観たので大興奮。

この曲はさりげなく短めに纏め上げて、メドレー形式で「蜃気楼(高橋真梨子)」へ。

女性VOが「耳に馴染みのある曲をドンドンとやっていきますので、盛り上がっていこうぜい!!」と威勢よくハッパをかけてきます。

再び高橋真梨子の楽曲で「ひらひら淫ら」

ちょっと大人の世界を垣間見せてくれるステージング。

全てが女性シンガーによるセットリストで、お次はお洒落なハイファイセットの「スカイレストラン」

この曲は山本潤子さんの歌唱曲ですが、作詞作曲はユーミンですね。

5曲目はこのバンドが取り上げた中でも一番有名で大ヒットした久保田早紀「異邦人」

ちょっとギターのチューニングが狂ってきたかな・・・・・?

あ!6曲目も大ヒット曲でしたあ。八神純子の「パープル・タウン」だもんね。

「HEY!ラスト頑張るよ!!」怒涛のヒットパレード、最後はドラマ主題歌としてよく知られている「ショー・ミー」(森川由加里)

ここで遂に出たのがギター・シンセ。会場の誰もが「あれ?どこからこのシンセサイザー音が鳴っているの??」と戸惑った方も多かった事でしょうね。最近ギターシンセ使用のギタリストを良く見かけます。

 

ボニーMの「サニー」がBGMで流れ、それにあわせてステージ前のダンスフロアで観客達がステップを踏んでいます。マサが会場内をぶらついていると声をかけてきたのがナマちゃん!

6番目に出演する「BON VIANT」のメンバーとして駆けつけたそうです。旭川からの道程、遠路はるばるご苦労さんです。

このバンドの肩書きは「和洋混載アコ弾き語り」

トリオ編成で、この日出演バンド中最小人数。3人共イスに腰掛けて肩の力の抜けた暖かい空気漂うステージを観せてくれました。

ナマさんのカホンを叩く姿は初めて観ました。そして真ん中に女性シンガーのマキ嬢、サイドにはガットギターを爪弾く男性ミュージシャン。

このガットギタリストの方がとっても人懐っこくて明るいのです。常に笑みを絶やさない癒し系。

「小樽の皆さん、こんばんは!」

1曲目は松田聖子「制服」

この曲は「赤いスィートピー」のB面(もちろんシングル・レコードの話ね)に収録されていた隠れた名曲。

2曲目は中島みゆき「恋文」

やはりこの曲もテレビドラマ「DR,コトー」主題歌「銀の龍の背に乗って」のシングルに収録されていた佳曲。

マキ嬢は透き通るような存在感があって、歌声にも艶っぽさがありじっくりと腰をすえて静かに聴きいっちゃいますね。とにかく歌が上手いアイドル歌手のような声なのです(わかってくれるかな?)。

邦楽2曲後は洋楽。

ギターの方が「若い時、こんな女性と結婚できたらいいなあ・・・と憧れていた人の曲をやります」

オリビア・ニュートン・ジョン「そよ風の誘惑」

当時の男性ならば誰も一目で心ときめきドキドキと恋心を秘めた女性ですよね。

でもイントロのアルペジオ・ギターを間違っちゃったあ・・・・。

このバンドも結成して初ステージだそうです。しかもですよ、マキ嬢はカラオケでしか人前で歌ったことがないというのですから2度ビックリ。そのわりには笑顔で手馴れた感じ、リズムに自然と体を揺らせてライブをこなしていましたよ。

ナマちゃんのカホン・テクニックはさすがです。熟練の技続出、的確なバッキングで全体を引き締めています。

ギターの方「けっこう私、手足が震えてます・・・・嘘です(笑)・・・・でも汗かきますよね。それでは、このバンド結成して最初にやろう!とすぐに決まった曲をやります。愛の讃歌」

演出スタッフ陣も張り切ってイントロからスモークをサイドから焚いてくれています(ちょっと出すぎて真っ白けになっちゃったけど・・・・)

チークダンスを踊るカップルも登場。マキ嬢の声もセクシー、ナマちゃんのウィンドチャイムもいいムードだ。

このテイクはナマちゃんいわく長谷川きよしと美輪明宏をたして2で割ったバージョンだそうです。

「あまり曲がないのでこれ最後です。皆さんありがとう!」メンバー紹介を交えて「マシュケナダ」

ギターソロではレッド・ツエッペリン「胸いっぱいの愛を」を導入するもんだから、おもわずニヤリとしちゃいました。

セルジオ・メンデス&ブラジル’66があまりにも有名ですが、こちらのバージョンはナマちゃんいわく由紀さおりとピンク・マルティーニを参考にしたそうです。

 

このライブイベントには毎回ジャンルもバラエティーに贅沢仕様で全くだれる事のないバンドばかりが集結しております。

7番目に演奏してくれるのは札幌から「ワイプアウト」

このバンド名を聞いた人達は即座に「ヴェンチャーズのコピーバンド」と思うでしょうが、その正体はGSです。

男性ばかりの4人組で編成は黒のジャズベースを手にした(ROSE指板)ベーシスト、シンイチさんはワインレッドのレスポール・ギター、黒のストラトキャスター(指板メイプル。ギターシンセ搭載)ギタリスト、そしてドラマーです。

全員が紅色のハットとシャツ、そして黒パンツスタイルに統一するというこだわり。

ぶっとびの開巻「君だけに愛を」(ザ・タイガース)でボーカルをつとめているのはベーシスト。ストレートなビートで快進撃。

もう気分はすっかり60年代グループサウンズ全盛期にワープしています。

次もザ・タイガースの「花の首飾り」

こちらは乙女チックなナンバーですが引き続きベーシストがリード・ボーカル。

観客は曲に合わせて頭上に掲げた両手を左右に揺らしています。

3曲目もザ・タイガースの楽曲で、彼らの記念すべきデビュー作「僕のマリー」

ここでメンバーが「うちのジュリーが歌います」と紹介したら、客席から樹木希林のモノマネで「ジュリ~!!」と絶叫する女性の声。

これには皆が大爆笑でした!!

3曲目はジャッキー吉川とブルー・コメッツ「北国の二人」

このタイトな和製ロックサウンドをワイプアウトはうまく料理して再現していますね。

しかし1曲の演奏時間が短いので、曲数が物凄くはかどります。もうはや4曲目でザ・ジャガーズから「君に会いたい」。ギターのスプリング・リヴァーブがホンモノソックリで音つくりにも研究の跡が垣間見えます。

「冬だというのに暑いですね。次はツイストタイムです。加山雄三で蒼い星くず」

もちろん誰もがツイストでクネクネダンス。

「吉田拓郎もGSバンドに曲を提供しているのですよ」と前置きして始まったのが当時としては異色のサイケデリックGSバンド、モップス「たどりついたらいつも雨ふり」

ジャパニーズ・ハードロック界での初大ヒット曲だったのではないでしょうかね、これは。

しびれるくらいにいかしていかしていましたよ。

星勝(私はこの人が日本のテリー・キャスに見えたものです)の豪快なギターイントロ、故・鈴木ヒロミツのワイルドなボーカル。

これらをワイプアウトはそれまでの軽いタッチ感のサウンドから、ここで思う存分にへヴィーにプレイし、歌い、ハモッています。

後半はやっぱり前半色に戻してザ・タイガース17枚目のシングルヒット曲で「色つきの女でいてくれよ」

サービスのラストソングは「GSではありませんが、ワイプアウト唯一のクリスマスソングです」とメッセージ。

甲斐バンド「安奈」でした。キャンドルが点々と灯されていたら グッときちゃうところですね。

 

8番目は札幌からの参戦バンド「Overlap」がJ-ROCKで華を添えてくれました。

6人編成でアイバニーズのブラックベース(指板rose)のベーシスト、そしてDR,KBの3人はお揃いの黒ポロシャツ姿(黄色文字でバンド名入り)。もう一人のギタリストは眼鏡と頭には白手ぬぐいを巻きつけてダークブルーのストラトキャスター(メイプル指板)を構えています。この4人のバックミュージシャンを従えてフロントに立つのは男女ツインボーカリスト。

まずは女性ボーカルを前面に立てて「天使のウインク(松田聖子)」

同じく女性シンガー、浅倉未稀の11枚目のシングルでテレビドラマ・スクールウォーズのテーマソングとして大ヒットした「ヒーロー」でボルテージは早くも沸点。

3曲目からは、男性シンガーにバトンタッチ。

曲の性格に合わせて男女ボーカルを振り分けるという趣向。

歌われたのはサザン・オール・スターズの「ホテル・パシフィック」

このタイトルは絶対にイーグルス「ホテル・カリフォルニア」のオマージュでしょうね。

もう1曲、男性ボーカルで「カンフードラゴン」

これは札幌のインディーズ人気バンド「ロミオマシーン」の楽曲ですがなかなかマニアックにコアなところを突いてきています。

ドラマチックなキーボードソロに導かれて繰り広げられたのはアン・ルイス「六本木心中」

女性歌謡シンガーとロックが見事に合体した成功例のお手本のようなこの曲は多くのアマチュア歌手が、ライブ用に今現在も取り上げられていますね。

聴けば聞くほどキャッチーなメロディーに、激しい女の情念が渦巻いていてこの手の曲の中でも完成度の高さではピカイチでしょう。

またボーカルが交代して奥田民生の作品「メイビー・ブルー(ユニコーン)」でもバックビートと連動して疲れ知らずの喉を震わせてくれます。

ライブも終盤に差しかかりカウベルによるけたたましいパーカッションが連打されて官能的なギターのフレーズが紡ぎだされ山本リンダの定番「どうにも止まらない」がエキサイティングに爆発。

最後の最後はヘドバ&ダビデ「ナオミの夢」

男女2人のボーカルが巧みに絡み合うこのタイプのお手本のような曲。当然歌詞を振り分けあっての絶妙なるパフォーマンスでした。

 

9番目はこの日の主催小樽バンドが満を持しての登場。

全曲ドウワップ歌謡のシャネルズを、「パーティーズSP」が7人編成で再現。

殆どのメンバーがサングラス姿、黒のタキシード&蝶ネクタイ&白手袋に着替えて本番にのぞみました。

ただ一人の女性メンバー、ナオチャンもサングラス!

他の男性陣はいぶし銀のドラマー、ギタリストはエリック・クラプトンのカスタムショップ・ストラトキャスター・ブラッキー(メイプル指板)、テズカくんは3トーンサンバーストのジャズベース(ローズ指板)。ボーカル&コーラスはいつもより一人少ない3人構成(ミナガワさんは風邪気味・・・・)。

ニシちゃんはお孫さんが生まれたそうで秋田県に行っているそうです。おめでとうございます!!

リードボーカルのサイトウ氏は鈴木雅之のポジション。

喉鳴らしとばかりに毎度お馴染みの「ランナウェイ」から。ナオちゃんがシンセサイザーで桑マンのトランペット・ソロを奏でます。

さあ、どんどんといきますよ「街角トワイライト」

ステージ上の振り付けは完璧。観客も一緒に踊り狂っています。バンド名に嘘偽りはありません。正真正銘のパーティーバンド。

3曲目はギターがコードを鳴らして音取りしてから「ハリケーン」

1人欠けている部分のコーラス穴埋めに苦慮しているシーンも見受けられましたが、なんとかクリア。

「憧れのスレンダー・ガール」では、サイトウ氏いわく「スレンダーな女性達の前で歌わせてもらいました」としっかりリップサービスも忘れません。

「め組のひと」は正式にはシャネルズではなくRATS&STARのデビュー作品。

このバンド名のスペルは逆読みでも同じなのですよね。

決めのポーズは全員で「めっ!!」

あっという間に最後の曲で「トウナイト」

会場内はすっかりダンスホールと化しています。気が付いたら観客の中にもサングラス姿の人達がパーティーズに便乗してけっこうナリキリで佇んでいるし・・・・。

入り口受付カウンターではパーティーズ全メンバー達のユニークなイラストレーション入り年賀状が配布されていました。

 

トリ前バンドは札幌からの5人組編成で「GRASS STYLE」

そうです、先月「文化の日」でS・T・Aと小樽市民会館で舞台を共にしたあのバンド再登場です!

メンバー全員がマサに対して再会を祝しての礼儀正しい会釈がバンドの気さくな人柄を反映していて、こちらまで膝を正してしまいました。己のイージー・ライフを反省しなきゃあ。

曲目のほうは往年の輝かしき80年代男性シンガーによるJ-POPヲカバーすると聞いちゃあ、いやが上にも期待が高まるというものです。

メンバーの顔ぶれはただひとりのチャーミングな女性メンバーが真っ赤なセーターも艶やかにキーボード担当(ROLAND JUNO-Di使用)、的確なるプレイが光るドラマー、白いストラトキャスター(指板ROSE)使用の眼鏡姿ギタリスト。ベーシストは大柄の体に相応しくナチュラルカラーのジャズベース(メイプル指板)と黒のADIDAS・CAPがお似合い。そして中央フロントにて黒のハットを被りヴォーカルとエレアコギター(TLシェイプでLINE接続)担当のリーダーは愛用のレッド・カールコードを連結しています。

まずは丁重なるご挨拶「それでは、日曜日の夜、酔っ払いの皆さん、こんばんは!このエンペラーには何度も何度も演奏に来ました。それも今回で最後ということで悲しいですが・・・・ヨロシクお願いします!!」

そうですね、どのバンドも観客も皆口を揃えてエンペラー最後の夜を頭のどこかに意識してか各自の思い出を蘇らせつつも噛み締めるように別れを惜しむがごとく目に焼き付けているのでしょう。

1曲目は佐野元春の記念すべきデビュー曲でもあり、彼の初期代表作でもある「アンジェリーナ」から盛大に飛ばしてきました。

今回は佐野元春と原田真二の2部構成というゴージャスな盛り合わせ。

2曲目、佐野氏の「約束の橋」を弾き語りから徐々にボルテージ上げての熱演。

「ダンサーズの皆さん、パーティーズで熱狂した後なのにお疲れ様です。」

中間部では原田真二のコーナーで「シャドー・ボクサー」

ここではベースの安定感に満ち満ちたサム・ピッキングが、しっかりとボトムをキープしていて重量感を増しています。こういった隠し味的彩りが全体のサウンドをグッと引き締めてもくれるのです。

もう1曲原田氏の「キャンディ」は前回聴くことができなかったので個人的にも嬉しい出来事。

時間の制約があってやむなく外されたのですがここでとうとう初お目見えです。

タイトルどおり、甘く切ない恋心を切々と訴えるラブソング。ここではギターを肩から外してエモーショナルなボーカルに専念。

「本当にこのハコはいいですよね。エンペラーのお客様は暖かく迎え入れてくれるので大好きです。あと2曲なごり惜しいのですがお別れです・・・」再び元春コーナーに戻って「サムディ」

この曲は琴線振るわせっぱなしでしびれましたね!

心を込めてのメンバー紹介を織り交ぜながら「ガラスのジェネレーション」

誰もがここで若者時代に逆戻りさせてもらえるような青春代表メーッセージ・チューンにウルウルしてしまいます。

都合により先月聞けた元春ソング「ヤング・ブラッズ」は割愛されちゃったけど、それに変わる2曲が極上の出来で、市民会館ライブよりも数倍思い入れ深く陶酔しました(このことはメンバーにも伝達済み)。

 

BGMはEW&Fの「セプテンバー」を中心にミックスされたメドレー・バージョンがガンガンに流れています。

いよいよオオトリということでこれで最後かあ・・・・と、もうすでに感極まっている人もチラホラ。

さあ、再び登場するのはやはりこのお祭りバンドしかいないでしょう。トリにふさわしい「ザ・パーティーズ」です。こちらも先月の市民会館でタイバンとしてトリを飾っていましたが

例によって6人編成、着替えも終えて見慣れたメンバー達が定位置につきヤンヤの喝采を浴びています。KB,PER,G,B,DR,VO

サイトウ氏「ここは小樽ですが・・・」といい終えるやいなや、やしきたかじんの「東京」で意表を突いてきました。

あれよあれよという間に、今度はずっと以前から取り上げている十八番レイ・チャールズの「アンチェイン・マイ・ハート」

ステージと客ではなく、もう境界線崩壊気味の一体化現象が起こっています。

シャネルズ・カバー・ライブの時には、サングラス姿の客達が目立ちましたが、バブルガム・ブラザーズの「ウォント・ビー・ロング」が演奏されている頃には、真っ赤なサンタ帽を被っている人達がそこここに出没。

もんた&ブラザース「ダンシング・オールナイト」がはじまった時にはもうステージ前面が芋洗い状態。

敏伊藤とハッピー&ブルー「星降る街角」の時は、又違ったフォーメーションで客が動くので、このステージは演奏以外にも見所があちこちにあります。

6曲目ではひとまずサイトウ氏の休憩タイムとばかりに彼は袖にはけて、ギターを前面にフューチャーしてのテケテケ・ベンチャーズ「さすらいのギター」

この時間帯は一つの山場だったのではないでしょうか。

滑らかな指使いでフィンガー・ボードを駆け巡るテクニックは一見の価値アリ。

観客も負けてはいませんよ。休み無く押し寄せてくる音の波に軽やかに乗って交代交代にダンスフロアで各自が歓声を上げながら踊りまくっています。

これぞ理想のライブ・スタイル。

それだけでは終わりません。特別に用意されたクリスマス編の時間です。

「やっつけ作業です」といいながらも詳細に練りこまれた構成。

ナオちゃんによるキーボード・ソロで「サンタが街にやってくる」

こちらはショート・バージョンのインストウルメンタル。

「ビング・クロスビーのバージョンはシングル史上最も売れたのです」と「ホワイト・クリスマス」

これはギター・ソロとキーボードのバッキングに重点を置いてロック風にアレンジしたという力作。

曲ごとにサイトウシ氏の解説を挿入してとっておきの「赤鼻のトナカイ」

ここではPER奏者のミナガワさんが真っ赤な付け鼻&ツノ姿に変身。

ラストのクリスマス・ソングは「ジングルベル」を皆で大合唱!!

「又来年のクリスマスにこの企画をやりたいと思うんだけど、1年経っちゃうと忘れちゃうんだよね~(笑)」

ここからは立て続け、間髪入れずにぶっ倒れるまでパワー放出。

ロックンロール・バイブルといえばチャック・べりーの「ジョニーBグッド」

休み無く、情け容赦のないサイトウ氏のシャウトからエルビス・プレスリー「ハウンド・ドッグ」

とうとう泣いても笑ってもジ・エンドの時がやってきました。

ザ・スウィンギング・ブルー・ジーンズ「ヒッピー・ヒッピー・シェイク」

ここでもギターソロが火を噴きます。もうすっかり見慣れた光景の「輪になって汽車ポッポー!!」でオーディエンスはクルクルと行進です。

演奏終了後は、男性のお客様が代表してマイクを手に齊藤さんに感謝の弁を述べます。

「サイトウさんはじめパーティーズ、今まで本当にありがとう!」

ここで山下達郎クリスマス・スタンダード「クリスマスイブ」がタイミングよくBGMとして流れてきました。

サイトウ氏「パーティーズ終わるわけじゃあないから」(笑)

 

はい!ここで恒例、お約束の時間逆戻しで午後3:00、この日管楽器が入った唯一のバンドTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)が4番手としてやって来ました。

まず2015年締めくくりのS・T・Aライブの特筆すべき点は初めて最少人数の6人で望んだこと。久しぶりに全員が野郎ばっかり(アベさん風の表現ね・・・笑)の編成だったこと。

でもね、STAのマスコット・ガール「スバルちゃん」がミニのサンタ・ルックで現れたものだから(マサは「赤頭巾ちゃんソックリ!で可愛いね」と言ったけど)皆の視線を一瞬で独占。休み無くダンスの相手役や一緒に写真撮影パチリのリクエストが殺到するほど引っ張りだこのモテモテでした。彼女はそこにただいるだけでも華があります。

その都度、キュートな表情でポージングするサービス精神旺盛な人気者スバルちゃんにファンが今後も増殖することは間違いなし。

優しい彼女手作りのケーキもSTAに振舞われて美味しくいただきました。「ご馳走様!!」

「お気楽ライブ」というタイトルどおりに皆が皆、自由にリラックスして飲み食いしながらソファーでくつろいでいると通りすがりのお客さん達から「STAの出番は何時?」とマサは尋ねられたりします。

そうなんだよねえ・・・もう何回ここを訪れたんだろう・・・。

本格的に小樽初ステージを踏んだのは忘れもしないこの「エンペラー」という大舞台でした。自慢じゃあないけど、ライブの度にスッタモンダの問題ばかり抱えてメンバーも編成も微妙に変わりながらずっと休む事無くここに出演し続けてきました。

そのキッカケもSTAブログが縁で知り合ったパーティーズのサイトウ氏でした。だから彼との付き合いも相当長いのですね。そこから更に素晴らしい音楽仲間連中と繋がってゆき輪が広がり今に至るわけです。

そろそろSTA出演時間が迫ってきたので、各自ウォーミングアップに余念がありません。チューニング、指鳴らし、スコア最終チェック、発声練習・・・・。

颯爽とステージに上がり、バランス、トーンコントロール、立ち位置決め。

ケンは前ドラマーがサウスポーだったのでドラムセットを丸々右利きに配置転換しなければならない。本人も「時間がちょっとかかる」と前置きしていたけれども、おもいのほかスムーズに準備完了。

ブラスロック野郎集団がいつもとはひと味もふた味も違う骨太の逞しいサウンドを展開してみせまするぞ!!

 

***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、SOME LIKE IT HOT・・・THE POWER STATION

3、QUESTIONS67&68・・・CHICAGO

4、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO

5、VEHICLE・・・IDES OF MARCH

6、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

 

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

JUN・・・AS VO CHO

KATSU・・・TB PER

NOBU・・・G

FUNNY・・・TP FLUEGELHOEN

KEN・・・DR CHO

 

来月はシカゴ来日決定でマサとファニーは観にいきます(北海道には来ないよ)。そしてとうとうシカゴは「ロックの殿堂入り」が正式に決定したとあって刺激を受けて自ずと漲るエナジーを抑え切れません。

「紳士淑女の皆様、大変長らくお待たせしました!どうぞエンペラー流に暖かい心でお迎えください!!ブラスロックバンド、ザ・札幌トランジット・オーソリティーの登場です。よろしくS/T/A!!!1-2-3ー!!(これを弾けまくりの英語で)」

ノブのミュート・カッティングから「イントロダクション」

どこのステージに立っても異質なジャンルのSTAは浮きまくりですが、ここでも常連なれどやっぱり観客の殆どに戸惑いが見られます。

以前ならば「俺達、受けてない」と悩んだものですが、実は「ビックリするほどに圧倒されていて我を忘れるほどの衝撃を受けているんだ!でもどうやってノッテいいのかわからない!」と何人かの人達に後々言われ、「シカゴ大好きなんだ、実は・・・」と隠れシカゴファンも続々告白してくれたので(別に隠すこと無いのに自分の周りにシカゴ好きがいるわけないと皆がそれぞれにたかをくくっていた)自信を持ったのです。たしかにSTAは踊れる楽曲は皆無だし、それほど知名度の高いヒット曲ばかりをやるわけでもないし(そうは思っていなかったけど)変拍子、珍しいリズム、曲が長い、受け狙いなどの媚を売らない、プログレッシブ要素が多い・・・などの音楽性テンコ盛り。

それを実証するがごとく、カツとファニーがジャジーなソロを吹き鳴らしたかと思えばノブのアバンギャルドなギター・ソロ、とどめにはケンのなだれ込むような怒涛のドラムソロが連動する曲がオープニングじゃあいたしかたない。でもこれがSTA結成時からの一貫したポリシーです。

メンバー達の中にはエンペラー初体験の者もけっこういて新鮮な喜びに打ち震えていることでしょう。

「改めましてザ・サッポロ・トランジット・オーソリティです!皆さん、楽しんでいますか~!?これでも我々今回最少人数で本番に望んでいます。他のバンドなら十分に大人数ですが、何せブラスが入っているんです。今日はこれだけ出演バンドが多いのに管楽器が入ったバンドはうちだけですね。

ネクスト・ナンバー、ファンク・ブラス・ロック・・・・

「サム・ライク・イット・ホット!」

ケンの切り込むような手馴れた爆音ドラム・フィルから小刻みなギター・コード、跳ねまくりのベース・ピッキング。マサからジュンに受け継いだリード・ボーカルには益々磨きがかかってきましたね。アグレッシブなギターソロから繋がる

コーラスは2声でシンプル&タイトにアイコンタクトを送りあいながらのハーモニー。エンディングのアカペラも最近どっと拍手が自然に沸いてくるからニヤッとしてきます。

「この曲はSTAのカバーの中では一番新しい時代の曲です。と言っても30年以上前のヒット曲だけどね。今年の2月、雪明かりの路ライブでのここのステージが初披露でした。」とマサが言うと、ジュンがふっと思い出してとっさに「そうだ!そうだよね!!」と感慨深いリアクション。あの時の崖っぷち演奏に比べたらかなりの成長だ。構成をいじくったりする余裕も出てきたし。

「ここからは全曲何の迷いも無くブラスロックで押し通します。

シカゴ来日記念ということで彼らのデビュー曲。皆知っているかな?クエスチョンズ67&68!!」

カッチリとまとまったブラスアンサンブルは特に見事。シカゴと同じ管楽器編成なのでクリアに突き抜けて快進撃。

マサは1&2番を英語、3番の歌詞を日本語バージョンで熱唱。ケンもコーラスで貢献「お願い・聞かせて・その訳・だけど・どうでも・いいさあ~・このシアワセを胸に・抱きしめて・ただ信じたい・奇跡を・OH~YEAH!!」

ふと見ると目前にはアベさん、スバルちゃん、イケちゃん、セキさん、パーティーズが熱きエールを送ってくれています。

ネオンスティックを手にしたアベさんの「ジュンちゃ~ん!」という呼びかけに手を振り返すジュン

「そのジュンがたっぷりの情感を込めて歌います。STA唯一のバラードカバーでシカゴ初のナンバー1ソング、イフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ!!」

アベチャン、スバルチャン、イケチャンらが手を繋いで体をくゆらせチークダンス。そのまま写真撮影を開始。

「次の曲はタイトル、バンド名を知らなくてもイントロだけで即聞き覚えがあると思い出すでしょう。ディスコでももてはやされた1発屋アイズ・オブ・マーチでヴィークル!」

ドドドッと押し寄せてくる踊り目当ての観客たち。やっぱりダンシング・ナンバーはストレートなリアクションを得られます。

ジュンがグルーヴィーサウンドうねりまくりの中でボーカル(アドリブ&フェイクも)とサックスの両刀使いで鳥肌が立つほどに目立ちまくり。

「ラストです!25OR6TO4!!」

ガガガガガン!ガガガガガン!!・・・・・もう細かい説明など一切不要。アドレナリン噴出しまくりでとどめの一撃。

メンバー全員が持てる力の全てをここに注ぎ込み興奮の坩堝。

お約束のごとくマサはここぞとばかりにヘッドセットワイヤレスを駆使してステージを隈なく走り回り、モニターに左足を乗せ、今度はケンのドラム台にもジャンプして駆け上る。シンバルに蹴りを入れ前面に押し寄せた観客とコール&レスポンス。そのまま大股開きでかがみこんでのけぞりの雄叫び。ファニーも呼応するかのごとく真横でトランペット応戦。ハイノートが空間をつんざきます。

ノブも待ってましたと勢いよくギターソロでモニター前に歩み出てきました。

ブラス隊も延々「もっともっと!」のジェスチャーを交えて手拍子にパーカッション攻撃。

ここで最大のアクシデント発生!!

ノブのソロが佳境に差し掛かったところで、シールドが床に置いてあったエフェクターボードから「スポンッ!」と抜けちゃった!!

ケンとマサのリズム隊はその場が復旧するまで地響きのように這いずり回ってリフレイン。

皆が「HEY!HEY!HEY!」と場を繋いでくれ、ノブは何事も無かったかのようにジャックのインプット。クールな表情でソロを完奏(かえってこの場面でうけていたけど)。

このしたたかさは年季入った熟練の賜物。

究極のエンディングでは仁王立ちのマサがベースを肩から外してケンに弦を叩かせて(ベンチャーズもよくやるあれをハードロック風に)天井高く抱え上げ会場を指差し振り下ろしのフィニッシュ。

「ありがとう!このあともまだまだ素晴らしいバンドが出演しますのでよろしく!又会いましょう。STAでしたBYEーBYE!!

BGMはケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン(トップガン主題歌)」

この曲のドラマーは現シカゴのメンバー、トリス・インボーデンなんです。さすが、シンちゃん、わかってらっしゃる!!

毎度毎度のことではありますが、やりがいのある充実のイベントに感謝です。

会場の後片付けも一段落した頃、出演バンドとスタッフ、観客がステージ中央に集まって記念写真をパチリ。

マサはご挨拶をひと通り済ませたあとは、これで見納めなのでエンペラー&かもめ亭を今一度ゆっくりと眺めて、しっかりと目に焼き付けておきました。

「さらば、エンペラー&かもめ亭、そしてありがとう!!」

SPECIAL THANKS TO・・・HITOMI&MR,ABE&IKE-CHAN&SUBARU-CHAN(PRETTY LADY)&MR,SEKI&YOSHIE-CHAN&THE PARTY’S&MR,SAITOH&MR,MINAGAWA&MR,TEZUKA&SHIN-CHAN&STUFF&NAO-CHAN&NAMA-CHAN&MAKI-CHAN&GRASS STYLE&COCA-COLA&MISOSHIRU&BENTOH&YOSSY&KAMOME-TEI&EMPEROR!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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母と暮せば

2015-12-15 00:45:19 | free form space

現在の邦画界最高峰といえる名監督といえば山田洋次さんを置いて右に出るものはいないでしょう。

私は最長映画シリーズとしてギネスブックにも載ったといわれるあの「男はつらいよ」をはじめて観た時からの大ファンで、殆どの監督作品は網羅していると自負します。

そして迷わず久しぶりに映画館へ足を伸ばしました。「ガンツ1&2」「実写版・明日のジョー」以来ではないでしょうか。

今ではテレビでの放映や、ソフト物で十分に映画鑑賞を楽しんでいます。性格的、別に若いときのように封切と同時にロードショーを観なければとかいう意識もないもので。

ところが、この映画は是非ともすぐにでも観たいという想いに駆られて公開初日に行ってきました。

山田監督初のファンタジー作品「母と暮せば」

本来「家族はつらいよ」という喜劇映画のほうが先に公開予定だったところを(すでに完成済み。来年の3月公開)戦後70年ということで、こちらの作品が公開されることになったそうです。

もともとは故・井上ひさしさんの舞台劇「父と暮せば」が物語の原案でして、それと対になるものをと構想を練っている半ばで他界。結局タイトルのみを残した形の状態を友人でもあった山田監督が意思を引き継いだというわけです。

山田監督も「これが最後になるかも・・・・・一番大切な作品を作る・・・」という気持ちで取り組んだそうで、丁寧な演出がさすが素晴らしい感動を全編にわたって織り成しています。

舞台は長崎。平和で質素な生活を営んでいる市民が一発の原爆投下によって人生を狂わされてしまいます。

主人公親子に日本女優の代表格、吉永小百合、息子役には嵐のメンバーとして超人気アイドルでもあり演技力にも定評のある二宮和成、恋人役には最近最大の注目を集めている黒木華。

他、実力派の名優陣ががっちりと脇を固めています。

音楽は病気療養を経てこの作品で復帰した坂本龍一。

内容はと言いますとネタばれポイントを避けて申しますと、序盤の白黒でのいきなりなショッキング・シーン。息子想いの母、母親孝行の息子、甘くも切ない恋人同士、あまりにも残酷な戦争の悲劇の数々、そしてまさかのラスト・・・・

最初から最後まで、不覚にも己の鋼の涙腺が決壊しっぱなしでした。世代によって、また各自が置かれている状況によって感動の仕方は人それぞれでしょうが映画館では全員がずっと静かにすすり泣いていました。

吉永小百合の美しくも上品で清楚、それでいて一人逞しく生きている母親、ニノ演じる元気一杯でよく笑う優しい息子(この二人が時々本当の親子のようにそっくりに見える場面がありました)。

俳優達各人が入魂のストーリーに彩りを添えています。山田監督には名作が膨大にありますが、間違いなくこの作品は代表作、最高傑作の部類に燦然と輝くでしょう。

来年の映画賞総なめは決定的でしょうね。

老若男女国籍問わず全世界の人類に絶対に観てもらいたい映画です。

これに皆が涙したら、戦争なんてものなんかこの世の中からたちまちのうちに消し飛んじゃうのに・・・。

 

 

 

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水木ワールド、別の顔

2015-12-14 20:13:09 | free form space

水木先生を偲んで・・・・7

妖怪漫画界の巨匠として有名な水木先生ですが、まったくジャンルの違う方面にも触手を伸ばしてもいます。

晩年期のライフワークでもあった戦記物という長編大作もそのひとつ。これは先生自身が体験した地獄のような・・・というよりもまさに地獄そのものの戦地におけるあまりにもリアルなノンフィクション漫画。

ここまで一兵士がじかに直面した戦争における血なまぐさく痛みの伴う描写漫画は他に類を見ないことでしょうね。その繊細なる記憶の数々はあまりにも鮮烈すぎます。

そしてもう一つの作品群が国内外に及ぶ歴史上の人物一人一人にスポットを当てた漫画。こちらも膨大なる資料をつぶさに紐解いて丁寧に書き上げております。

世紀の独裁者「ヒットラー」、新撰組局長「近藤勇」、幕末に散った悲運の剣士「沖田総司」

どのような作品を手がけても、しっかりと水木節が随所に貫かれているところなんかはさすが先生です。

 

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